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2019年1月12日 (土) 00:39時点における最新版
CHAOS(ケイオス)とは、新日本プロレスのヒールユニットである。
概要[編集]
結成の経緯[編集]
2009年4月5日、新日本プロレス両国国技館大会で行われた真壁刀義 vs 中邑真輔の試合中に矢野通が乱入。同団体のヒール・ユニットG・B・H所属していた真壁と矢野だったが、矢野が真壁をイスで襲撃し、中邑をアシスト。G・B・Hを離反し、中邑と結託する。
その後、本間朋晃を除いたG・B・Hのメンバーが、次々と矢野派へ移行。団体内でG・B・Hが両派に分かれる。4月23日、中邑と矢野が新軍団、CHAOS(ケイオス)の結成を発表。矢野ならびに矢野派のメンバーは事実上G・B・Hを離脱した。また、中邑は当時RISEで活動していたが、やはり事実上離脱という形になっている(後にRISEは自然消滅)。
ユニットの特徴[編集]
ヒール・ユニットと称されてはいるものの、常に反則攻撃やセコンド介入を行なっている訳ではなく、中邑やオカダ・カズチカの様に正統派のスタイルで戦うレスラーから、矢野や飯塚高史の様にバックステージでの襲撃も辞さない凶悪ヒールレスラーまで在籍しており、新日本正規軍と対抗する立場に居るという共通点こそあるものの、各人が自由に活動しているユニットとなっている。初期はヒール・ユニットらしく観客からはブーイングの嵐であったが、最近はコミカルな反則殺法やムーブを見せるようになり、アンチヒーロー的な人気を得ている。
また、リーダーの中邑や他のメンバーの意見の有無関係なく、足手まといや不要と見なされたメンバーは、躊躇なくその場にいるメンバーにリング上で袋叩きに遭い、追放される事がある(内藤哲也やカール・アンダーソンはこれに該当して追放されている)。しかし、ヒデオ・サイトーの場合は、ヒデオの余りにも自由奔放すぎる行動に、矢野を始めとするCHAOSメンバーに「バカに付き合ってられない」という理由で半年足らずで追放されたという例外も存在する。
その一方で、メンバーのブログやTwitterでは、一同で酒宴に興じる様子が度々公開されており、仲の良さが伺える。
略歴[編集]
- 2009年
- 6月20日、DOMINION6.20で、BAD INTENTIONS(ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン組)がIWGPタッグ王座を保持するチーム3D(ブラザー・レイ&ブラザー・ディーボン組)と対戦。アンダーソンがディーボンにピンフォール負けを喫し、王座奪取はならなかった。同日のセミファイナルでは、矢野通が真壁刀義とシングルマッチで対戦。飯塚高史と中邑真輔のアシストを経て、鬼殺しでピンフォール勝ちを収めた。
- 8月、中邑、矢野、飯塚、田中将斗、バーナードがG1 CLIMAXに出場。中邑が準優勝となった。
- 9月27日、中邑がIWGPヘビー級王座決定戦と銘打たれた試合で真壁と対戦。ボマイェでピンフォール勝ちを収め、同王座の第53代王者となった。
- 10月、G1 TAG LEAGUEに、中邑&矢野組、田中&石井智宏組、バーナード&アンダーソン組、邪道&外道組が出場。バーナード&アンダーソン組が、決勝戦でApollo 55(田口隆祐&プリンス・デヴィット組)を破り、大会史上初の全勝優勝を果たした。
- 2010年
- 1月4日、レッスルキングダムIVで、バーナード&アンダーソン組が、NO LIMIT(裕次郎&内藤哲也組)、王者組のチーム3Dを交えたIWGPタッグ選手権試合3WAYマッチに出場。アンダーソンが裕次郎からピンフォール負けを喫し、王座奪取はならなかった。同日には、矢野、飯塚、石井がアブドーラ・ザ・ブッチャーと組んで、蝶野正洋、長州力、中西学、テリー・ファンク組と対戦。試合終盤でブッチャーが裏切り、飯塚が中西のアルゼンチンバックブリーカーでギブアップ負けを喫した。
- 2月14日、外道&ディック東郷組が、Apollo 55の保持するIWGPジュニアタッグ王座に挑戦したが、敗北を喫し、王座奪取はならなかった。
- 4月4日、アンダーソンが追放(後にバーナードも自然離脱)され、NO LIMITが加入する。
- 5月3日、レスリングどんたくで、中邑がIWGPヘビー級王座の防衛戦で真壁と対戦。キングコングニードロップでピンフォール負けを喫し、王座から陥落した。
- 6月19日、DOMINION6.19で、矢野が棚橋弘至とルーザー・ボールド・ルールで対戦。ピンフォール負けを喫し、矢野は髪の毛を刈られた。
- 8月、中邑、矢野、裕二郎、内藤がG1に出場。四者共に予選落ちに終わる。
- 2011年
- 1月23日、石井がタイガーマスクとマスカラ・コントラ・カベジェラで対戦。ピンフォール負けを喫し、石井は髪の毛を刈られた。
- 4月、デイビー・リチャーズ、ロッキー・ロメロが加入する。
- 5月25日、内藤が追放され、裕二郎がコンプリート・プレイヤーズに加入する。
- 6月19日、キラーラビットが追放され、ブライアン・ケンドリック、ヒデオ・サイトーが加入する。
- 8月、中邑、矢野、裕二郎、ヒデオがG1に出場。中邑が決勝戦で内藤を下し、初優勝を果たした。
- 10月10日、DESTRUCTION'11で、リチャーズ&ロメロ組がApollo 55の保持するIWGPジュニアタッグ王座に挑戦。リチャーズがデヴィットからピンフォール勝ちを収め、同王座の第29代王者組となった。
- 12月4日、ヒデオが追放される。
- 2012年
- 1月4日、レッスルキングダムVIで、オカダ・カズチカ、YOSHI-HASHIが加入する。
- 1月12日、矢野&飯塚が2011年度プロレス大賞年間最高試合賞を受賞。
- 2月12日、THE NEW BEGINNINGで、オカダが棚橋の保持するIWGPヘビー級王座に挑戦。レインメーカーでピンフォール勝ちを収め、同王座の第57代王者となった。
- 5月3日、レスリングどんたくで、矢野&飯塚組がテンコジ(天山広吉&小島聡組)の保持するIWGPタッグ王座に挑戦。矢野が小島からピンフォール勝ちを収め、同王座の第59代王者組となった。また、リチャーズがアメリカで交通事故に巻き込まれ、この日を境に新日本への参戦が途絶えたことから、CHAOSから離脱する。
- 6月、アレックス・コズロフが加入し、ロメロとのタッグチーム、フォーエバー・フーリガンズを結成。
- 7月22日、中邑が後藤洋央紀の保持するIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。ボマイェでピンフォール勝ちを収め、同王座の第4代王者となった。同日にフォーエバー・フーリガンズが獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク組が保持するIWGPジュニアタッグ王座に挑戦。ロメロがタイガーからピンフォール勝ちを収め、同王座の第33代王者組となった。
- 8月、中邑、オカダ、矢野、裕二郎がG1に出場。オカダが決勝戦でアンダーソンを下し、初出場・初優勝並びに史上最年少優勝記録を樹立した。
- 11月5日、日本武道館で開催されたももいろクローバーZのライブ「ももクロ秋の2大祭り 男祭り 2012」に邪道、矢野、飯塚、YOSHI-HASHIが出演した。
- 12月10日、オカダがプロレス大賞最優秀選手賞、年間最高試合賞を受賞。中邑が技能賞を受賞した。
- 2013年
- 2月9日、矢野&飯塚組がプロレスリング・ノアに参戦。NO MERCYのマイバッハ谷口&マイバッハ谷口Jr.組と対戦。両者反則で引き分けに終わる。メインイベント終了後、NO MERCYのリーダーKENTAを襲撃し、谷口と結託した。
- 3月10日、矢野&飯塚組がノアに参戦。丸藤正道&杉浦貴組の保持するGHCタッグ王座に挑戦。矢野が杉浦からピンフォール勝ちを収め、同王座の第28代王者組となった。
- 3月23日、NEW JAPAN CUPにて、オカダが決勝戦で後藤を下し、初出場・初優勝を果たした。
- 4月7日、オカダが棚橋の保持するIWGPヘビー級王座に挑戦。レインメーカーでピンフォール勝ちを収め、同王座の第59代王者となった。
- 6月2日、裕二郎がノアに参戦。谷口と組み、丸藤&モハメド・ヨネ組と対戦。裕二郎のスピアー誤爆から谷口がピンフォール負けを喫した。試合後、谷口が裕二郎をラリアットで襲撃し、谷口がCHAOSから離脱する。
- 7月20日、中邑がラ・ソンブラの保持するIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。ボマイェでピンフォール勝ちを収め、同王座の第6代王者となった。
- 8月、中邑、オカダ、矢野、裕二郎、石井がG1に出場。全員が予選落ちに終わる。
- 12月9日、オカダがプロレス大賞最優秀選手賞を受賞。中邑が年間最高試合賞を受賞した。
メンバー[編集]
- 中邑真輔 (リーダー)(結成 - )
- 矢野通 (結成 - )
- 飯塚高史 (結成 - )
- 石井智宏 (結成 - )
- 邪道 (結成 - )
- 外道 (結成 - )
- 田中将斗 (ZERO1)(結成 -)
- 高橋裕二郎 (2010年4月4日 - )
- オカダ・カズチカ (2012年1月4日 - )
- YOSHI-HASHI (2012年1月4日 - )
- ロッキー・ロメロ (フリー)
- アレックス・コズロフ (フリー)
サポートメンバー[編集]
- OKUMURA (CMLL)
- ボラドール・ジュニア (CMLL)
- アベルノ (CMLL)
- メフィスト (CMLL)
- ミステリオッソ・ジュニア (CMLL)
- レイ・エスコルピオン (CMLL)
- ブライアン・ケンドリック (フリー)
- バレッタ (フリー)
元メンバー[編集]
- ブラック・タイガー (5代目)(フリー)(結成 - 2009年6月20日追放)
- ジャイアント・バーナード (結成 - 2010年4月4日離脱)
- カール・アンダーソン (結成 - 2010年4月4日追放)
- 内藤哲也 (2010年4月4日 - 2011年5月25日追放)
- キラーラビット (計2体)(2011年2月20日 - 6月18日追放)
- ヒデオ・サイトー (2011年6月18日 - 12月4日追放)
元サポートメンバー[編集]
- TAJIRI (WNC)
- KUSHIDA
- ディック東郷 (DDTプロレスリング)
- YAMATO (DRAGON GATE)
- フジタ"Jr"ハヤト (みちのくプロレス)
- マイバッハ谷口 (プロレスリング・ノア)
- グレート・ムタ (WRESTLE-1)
- アブドーラ・ザ・ブッチャー (フリー)
- バル・ビーナス (フリー)
- ダニエル・ピューダー (フリー)
- エル・テリブレ (CMLL)
- ネグロ・カサス (CMLL)
- テハノ・ジュニア (AAA)
- デイビー・リチャーズ (ROH)
- リコシェ (DRAGON GATE)
- ロウ・キー (フリー)
- ボブ・サップ (フリー)
獲得タイトル[編集]
- 中邑真輔
- IWGPヘビー級王座 (第53代)
- G1 CLIMAX 優勝 (2011年)
- IWGPインターコンチネンタル王座 (第4代、6代、8代)
- プロレス大賞 技能賞 (2012年)
- プロレス大賞 年間最高試合賞(2013年)
- NEW JAPAN CUP 優勝(2014年)
- オカダ・カズチカ
- IWGPヘビー級王座 (第57代、59代)
- G1 CLIMAX 優勝 (2012年)
- NEW JAPAN CUP 優勝 (2013年)
- プロレス大賞 最優秀選手賞 (2012年、2013年)
- プロレス大賞 年間最高試合賞 (2012年)
- 石井智宏
- NEVER無差別級王座 (第3代)
- 矢野通&飯塚高史
- 邪道&外道
- J SPORTS CROWN〜SUPER J TAG LEAGUE〜 優勝 (2010年)
- 田中将斗
- IWGPインターコンチネンタル王座 (第2代)
- NEVER無差別級王座 (初代)
- ロッキー・ロメロ&デイビー・リチャーズ
- IWGPジュニアタッグ王座 (第29代、31代)
- ロッキーロメロ&アレックス・コズロフ
- IWGPジュニアタッグ王座 (第33代、35代)
- ROH世界タッグ王座 (第37代)