「シベリア」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(ページの作成:「'''シベリア'''({{lang-en-short|Siberia}} {{IPA-en|saɪˈbɪəriə|}}、{{lang-ru-short|Сибирь}} {{IPA-ru|sʲɪˈbʲirʲ||Ru-Сибирь.ogg}})は、ロ...」)
 
2行目: 2行目:
  
 
一般的には[[極東]][[分水界|分水嶺]]([[サハ共和国]]東縁)より東の[[日本海]]・[[オホーツク海]]など沿岸地域('''[[極東ロシア]]''')は含まないが、広義には含めることもある。ロシア連邦所属の[[ロシアの共和国|共和国]]・[[ロシアの自治管区|自治管区]]は存在するが、[[独立国家]]は存在しない。主な都市として、西から、[[オムスク]]、[[ノヴォシビルスク]]、[[クラスノヤルスク]]、[[イルクーツク|イルクーツク、]][[ヤクーツク]]がある。広義のシベリアはさらに、[[エカテリンブルク]]、[[ハバロフスク]]、[[ウラジオストク]]を含む。人口最大の都市はノヴォシビルスク。現在では[[ロシア語]]話者が人口の大半を占めるが、[[サハ語]]などの[[テュルク諸語]]や、[[ウラル語族]]に属する言語が多く分布している。
 
一般的には[[極東]][[分水界|分水嶺]]([[サハ共和国]]東縁)より東の[[日本海]]・[[オホーツク海]]など沿岸地域('''[[極東ロシア]]''')は含まないが、広義には含めることもある。ロシア連邦所属の[[ロシアの共和国|共和国]]・[[ロシアの自治管区|自治管区]]は存在するが、[[独立国家]]は存在しない。主な都市として、西から、[[オムスク]]、[[ノヴォシビルスク]]、[[クラスノヤルスク]]、[[イルクーツク|イルクーツク、]][[ヤクーツク]]がある。広義のシベリアはさらに、[[エカテリンブルク]]、[[ハバロフスク]]、[[ウラジオストク]]を含む。人口最大の都市はノヴォシビルスク。現在では[[ロシア語]]話者が人口の大半を占めるが、[[サハ語]]などの[[テュルク諸語]]や、[[ウラル語族]]に属する言語が多く分布している。
 +
 +
==範囲==
 +
元来は、[[ウラル山脈]][[分水嶺]]より東のロシア地域全て([[アジア・ロシア]])、つまり、東は太平洋岸までを意味した。南北は現在と同じく、北は北極海沿岸まで、南は[[中央アジア]]・[[モンゴル国|モンゴル]]・[[中華人民共和国|中国]]との境界までだった<ref>[http://slovari.yandex.ru/dict/brokminor/article/36/36372.html?text=%D0%A1%D0%B8%D0%B1%D0%B8%D1%80%D1%8C {{lang|ru|Малый энциклопедический словарь Брокгауза и Ефрона}}] [[ブロックハウス・エフロン百科辞書]] 1906年</ref><ref>歴史的[[満州]]のうち、[[外満州]]は含んでいるが、[[南満州|内満州]]は含んでいない。</ref>。
 +
 +
[[ソビエト連邦|ソ連]]<ref>[http://slovari.yandex.ru/dict/bse/article/00070/76500.htm?text=%D0%A1%D0%B8%D0%B1%D0%B8%D1%80%D1%8C {{lang|ru|Сибирь—Большая советская энциклопедия}}] [[ソビエト大百科事典]]</ref>・[[ロシア|ロシア連邦]]<ref>[http://slovari.yandex.ru/dict/geography/article/geo/geo3/geo-4313.htm {{lang|ru|Сибирь- Словарь современных географических названий}}]</ref>では、より狭い意味に定義された。東の境界は太平洋分水嶺となり、より東の[[ロシア極東]]は含まなくなった<ref>こちらの定義では、歴史的[[満州]]は全域が含まれない。</ref>。また西はウラル山脈ちょうどではなく、ウラル山脈東南麓の[[チェリャビンスク州]]と[[スヴェルドロフスク州]]が除かれる。
 +
 +
現在でもロシア国外では、シベリアをウラル山脈から太平洋沿岸までとし、ロシア極東を含む古い意味で使うことがある。ただし日本では、極東を含む場合でも、太平洋岸島嶼地帯の[[サハリン州]]([[樺太|サハリン]]、[[千島列島|クリル諸島]])や[[カムチャツカ半島]]を含むことはあまりない。
 +
 +
2000年に設置された7つの[[連邦管区]]の1つに[[シベリア連邦管区]]があるが、シベリアは通常はその範囲に限定されることはなく、その東西の[[ウラル連邦管区]]と[[極東連邦管区]]にまたがる。広義のシベリアは、これら3連邦管区の全域となる。
 +
 +
[[東シベリア]]と[[西シベリア]]という場合は[[ウラル山脈]]から[[エニセイ川]]まで広がる[[西シベリア平原]]とそれより東方という区分概念である。
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2018年2月25日 (日) 11:43時点における版

シベリアSiberia テンプレート:IPAテンプレート:IPA audio linkСибирь テンプレート:IPA-ru)は、ロシア連邦領内のおよそウラル山脈分水嶺以東の北アジア地域である。漢字表記で西比利亜又は西伯利亜とも書く。かつては日本語でシベリヤという表記も多くみられた。シベリアの名称はシビル・ハン国に由来する[1]

一般的には極東分水嶺サハ共和国東縁)より東の日本海オホーツク海など沿岸地域(極東ロシア)は含まないが、広義には含めることもある。ロシア連邦所属の共和国自治管区は存在するが、独立国家は存在しない。主な都市として、西から、オムスクノヴォシビルスククラスノヤルスクイルクーツク、ヤクーツクがある。広義のシベリアはさらに、エカテリンブルクハバロフスクウラジオストクを含む。人口最大の都市はノヴォシビルスク。現在ではロシア語話者が人口の大半を占めるが、サハ語などのテュルク諸語や、ウラル語族に属する言語が多く分布している。

範囲

元来は、ウラル山脈分水嶺より東のロシア地域全て(アジア・ロシア)、つまり、東は太平洋岸までを意味した。南北は現在と同じく、北は北極海沿岸まで、南は中央アジアモンゴル中国との境界までだった[2][3]

ソ連[4]ロシア連邦[5]では、より狭い意味に定義された。東の境界は太平洋分水嶺となり、より東のロシア極東は含まなくなった[6]。また西はウラル山脈ちょうどではなく、ウラル山脈東南麓のチェリャビンスク州スヴェルドロフスク州が除かれる。

現在でもロシア国外では、シベリアをウラル山脈から太平洋沿岸までとし、ロシア極東を含む古い意味で使うことがある。ただし日本では、極東を含む場合でも、太平洋岸島嶼地帯のサハリン州サハリンクリル諸島)やカムチャツカ半島を含むことはあまりない。

2000年に設置された7つの連邦管区の1つにシベリア連邦管区があるが、シベリアは通常はその範囲に限定されることはなく、その東西のウラル連邦管区極東連邦管区にまたがる。広義のシベリアは、これら3連邦管区の全域となる。

東シベリア西シベリアという場合はウラル山脈からエニセイ川まで広がる西シベリア平原とそれより東方という区分概念である。

脚注

参考文献

  • 高倉浩樹編『極寒のシベリアに生きる-トナカイと氷と先住民』新泉社、2012年。

外部リンク