「郡山貨物ターミナル駅」の版間の差分
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2015年5月14日 (木) 22:42時点における最新版
郡山貨物ターミナル駅(こおりやまかもつターミナルえき)は、福島県郡山市安積町荒井字猫田1番地2にある日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅。東北本線所属。
福島県中通りの鉄道貨物輸送の拠点で、着発線荷役方式(E&S方式)を導入している。
駅構造[編集]
203,000m²の敷地面積を持つ地上駅。線路は南北方向に通っており、コンテナホームなどはすべて本線の東側に設置されている。
上下本線の間には上下4本ずつの着発線がある。名称は、西側から下り本線、下り1-4番線、上り4-1番線、上り本線の順。上り本線の東隣にも着発線2本(東1・東2番線)と側線6本(東3-8番線)がある。側線隣の線路(東9番線)が着発線荷役方式 (E&S) を採用する着発線兼荷役線であり、コンテナホームが接する。コンテナホームは島式で、反対側にも2本の荷役線(これらは側線)が敷設されている。
構内の南側にはコンテナ車の検修庫と検修線(検1-4番線)がある。かつては構内北側に検修庫があったが、検修庫下を横切る南川の河川工事のため移転した。
また、検修庫の南側にはセメントターミナル郡山営業所があり、ここへ伸びる荷役線も存在する。この営業所は、かつては貨車によるセメント輸送が行われていたが、2000年3月の大越駅からの到着便をもって廃止された。
構内は着発線を除いて電化されていない。そのため、構内の入換作業は仙台総合鉄道部に所属するDE10形ディーゼル機関車が担当している。
駅事務室が入る駅舎には、営業窓口のJR貨物郡山営業支店や郡山総合鉄道部などが入居する。
取扱う貨物の種類[編集]
当駅は、コンテナ貨物と臨時の車扱貨物の取扱駅である。コンテナ貨物は、JR規格で12ft・20ft・30ftの鉄道コンテナと、ISO規格で20ftの海上コンテナを取り扱う。
取扱品目は、発送貨物では酒類、積合せ貨物、医薬品、米、自動車部品などで、到着貨物ではガラス製品、化学工業品、清涼飲料水、工業薬品などである。また産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらが入ったコンテナの取扱いも可能。
貨物列車・トラック便[編集]
(2014年3月15日改正時点)
- 高速貨物列車
- 仙台貨物ターミナル駅方面行きの下り列車が1日7本、宇都宮貨物ターミナル駅方面行きの上り列車が11本停車する。そのうち、上り2本が当駅を終点とし、下り1本が当駅を起点とする。
- 列車の行き先は、下り列車は仙台貨物ターミナル駅(1日5本)や、盛岡貨物ターミナル駅、札幌貨物ターミナル駅(各1本ずつ)があり、上り列車では、隅田川駅(1日2本)や新座貨物ターミナル駅、名古屋貨物ターミナル駅、大阪貨物ターミナル駅、安治川口駅、広島貨物ターミナル駅、福岡貨物ターミナル駅(各1本ずつ)などがある[1]。
- このほか、臨時列車も設定されている。
- 専用貨物列車
- 臨時列車が設定されているのみである。
- トラック便
- 会津若松オフレールステーションとの間に1日2往復、東福島オフレールステーションとの間に1日3往復運行されている[2]。
利用状況[編集]
2004年度の発送貨物は233,783トン、到着貨物は220,750トンであった。
歴史[編集]
郡山操車場として開設され、東北本線の貨物輸送の要だった。郡山操車場は東洋一と言われた規模を有し、1970年代初頭にはヤード内入換作業がコンピューター化された。1977年に郡山駅の機能を移し、駅に昇格した。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - 郡山操車場として開設。
- 1977年(昭和52年)3月1日 - 駅に昇格、郡山貨物ターミナル駅開業(一般駅)。同時にセメントターミナル郡山営業所も開業。
- 1978年(昭和53年)9月7日 - 小荷物の取扱を廃止(貨物駅となる)。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 操車場機能を停止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR貨物の駅となる。
- 1990年(平成2年)3月10日 - 東北地方で初めて着発線荷役方式を導入。
駅周辺[編集]
- 福島県産業交流館(ビッグパレットふくしま)
その他[編集]
長らく東京貨物ターミナル駅、宇都宮貨物ターミナル駅と並び、駅名の長さではJRトップ(13文字)であったが、2002年に北九州貨物ターミナル駅にその座を譲った。