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2014年12月31日 (水) 12:15時点における最新版
佐久平駅(さくだいらえき)は、長野県佐久市佐久平駅東にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。1997年10月1日に開業した。
北陸新幹線(旅客案内上では「長野新幹線」と呼称)と在来線の小海線が乗り入れ、両路線の接続駅となっている。
駅構造[編集]
長野新幹線は相対式ホーム (310m) 2面2線を有する地上駅。待避線がないため可動式安全柵が設置されている(開閉時のメロディーは八十日間世界一周のテーマ曲「Around the world」)。駅の東側(高崎方)には保守用車(確認車)用の留置線(2線)がある。
小海線は単式ホーム1面1線を有する高架駅。ホームには待合室がないため、ホームと通路はドアで締め切るようになっている。
当駅の開業に際して、地上にあった小海線の線路を高架に持ち上げ、長野新幹線を跨ぐ位置に小海線の新駅を設置したため、地平の新幹線ホームの上に在来線高架ホームがあるという珍しい構造である[1]。当駅前後のトンネルと道路との間の土被りの関係から縦曲線および勾配の基準を考慮して、当駅は地平に設置することが最も合理的と判断されたためである。
新幹線ホーム上に橋上駅舎を有する。駅舎には、近くの旧中込学校をモチーフに重厚感ある白壁やステンドグラス風のガラスが使用されているほか、周囲の山並みを表現するとして三角屋根が取りつけられている。出入り口は2か所あり、南口は蓼科口、北口は浅間口と呼ばれる。蓼科口と浅間口との間は自由通路で結ばれている。駅舎の蓼科口側には佐久市の施設「プラザ佐久」が併設され、施設内には、からくり時計、土産品店、レストラン、観光案内所、コミュニティ放送の「エフエム佐久平」などがある。
新幹線と小海線の改札口は別で、新幹線は自動改札機であるのに対し、小海線は改札がなく無人駅扱いである。ただし、駅員が臨時に改札をする場合がある。乗り換え改札口がないため、新幹線と小海線の乗り換えの際は、一旦改札口から出ることになるが、途中下車不可のきっぷであっても特例で改札口から出ることができる[2]。
乗車券・新幹線特急券・当駅への入場券などはみどりの窓口(営業時間 6:00 - 22:10)、指定席券売機、みどりの窓口横のタッチパネル式自動券売機で購入することができる。小海線や、しなの鉄道乗り継ぎの乗車券は、みどりの窓口のほか小海線のりば寄りのタッチパネル式自動券売機でも購入することができる。
のりば[編集]
新幹線ホーム | |||
1 | ■長野新幹線 | (上り) | 高崎・大宮・東京方面 |
---|---|---|---|
2 | ■長野新幹線 | (下り) | 上田・長野方面 |
在来線ホーム | |||
■小海線 | (上り) | 小海・小淵沢方面 | |
(下り) | 小諸方面 |
駅弁[編集]
公式の駅弁業者は2006年(平成18年)春に撤退しており(小諸駅近くの商店では販売継続)、市販の時刻表から駅弁マークの表記が消滅した。
- お好み弁当(ひしや弁当店)
- おこわと山菜すしの道中べんとう(ひしや弁当店)
- 大人の休日信州の舞(ひしや弁当店)
- 栗おこわ(ひしや弁当店)
- 高原弁当(ひしや弁当店)
- 佐久鯉の押しすし恋そめし(ひしや弁当店)
- 佐久平物語コスモス浪漫(ひしや弁当店)
- 真田御膳(ひしや弁当店)
- 信州牛のすきやき弁当(ひしや弁当店)
- ソースかつ弁当(ひしや弁当店)
- 藤村の一膳めし(ひしや弁当店)
利用状況[編集]
- 2012年度の1日平均乗車人員は2,770人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1997 | 1,586 |
1998 | 1,672 |
1999 | 2,099 |
2000 | 2,309 |
2001 | 2,463 |
2002 | 2,597 |
2003 | 2,676 |
2004 | 2,708 |
2005 | 2,698 |
2006 | 2,769 |
2007 | 2,815 |
2008 | 2,827 |
2009 | 2,661 |
2010 | 2,664 |
2011 | 2,682 |
2012 | 2,770 |
駅周辺[編集]
パークアンドライド用の大型駐車場が存在する。駅開業当初、周辺には商店や住居等がほとんどなかったが、その後メインの蓼科口側にイオンやベイシアなどのロードサイド大型店舗が密集している。浅間口側には駐車場、マンションが密集している。新幹線開通による佐久市の急成長、および当駅を中心とした新たな街づくりは他の整備新幹線計画のある地域で参考とされることがある。
当駅の西側では、中部横断自動車道が新幹線をくぐる形で交差している。(車高制限あり)
- イオンモール佐久平
- 佐久勤労者福祉センター
- 国道141号長土呂バイパス
- 佐久平プラザ21
- アエラホーム 佐久平店
- 佐久の草笛(蕎麦屋)
- プラザ佐久(土産物販売)
- ケーズデンキ佐久平店
- 佐久長聖中学校・高等学校
バス路線[編集]
佐久平駅には、JRバス関東、千曲バスの高速バス、路線バスと佐久市内巡回バスが乗り入れている。
- JRバス関東
- 千曲バス
- 夜行高速バス「千曲川ライナー」 京都駅八条口・東梅田駅(大阪駅前)・なんば(OCAT)・ あべの橋駅(近鉄バスと共同運行)
- 高速バス 川越的場・練馬駅(練馬区役所)・下落合駅・池袋駅東口・新宿駅西口行(西武高原バスと共同運行)
- 高速バス 立川駅北口行(西武高原バスと共同運行)
- 高速バス 上信越道経由 長野インター前・長野バスターミナル・長野駅・長野県庁前行
- 路線バス 「佐久上田線」 小諸駅・上田駅・下秋和行/岩村田・佐久病院・勝間行
- 路線バス 「望月小諸 中山道線」 小諸駅・塩名田・望月・立科町役場前・蓼科高校行/岩村田・臼田行
- 路線バス 「白駒線」 八千穂駅・麦草峠行 ※運行日限定
- 路線バス 「湯の丸高原線」 小諸駅・奈良原・湯の丸行 ※運行日限定
- 路線バス 「高峰高原線」 きのこの森・浅間登山口・高峰高原ホテル・高峰温泉・アサマ2000スキー場行(JRバス関東と共同運行)※アサマ2000スキー場までは冬季のみ運行
- 佐久市内巡回バス(千曲バスに運行委託)
- 岸野線(月・水・金曜日運行)
- 中佐都線(土・日・祝祭日、12/29〜1/3は運休)
- 平根線(月・水・金曜日運行)
- 平賀線(火・木曜日運行)
- 中央線(土・日・祝祭日、12/29〜1/3は運休)
駅名の由来[編集]
当駅は、佐久市に所在するにもかかわらず「佐久駅」ではなく「佐久平駅」という名称となっている。これは佐久盆地の通称、「佐久平」に由来するものである。
この名称は、当駅設置にあたって佐久市と小諸市の間で、駅名についての論争[3][4][5]が発生したことの名残である。佐久市側が「佐久駅」を、小諸市側が「小諸佐久駅」または「佐久小諸駅」を、それぞれ主張し譲らなかったことから、最終的に当時の長野県知事・吉村午良に調停を依頼した。その調停で提示された案が「佐久平」という名称だった。「佐久平」は、小諸市を含む佐久盆地一帯を指し、かつ県歌『信濃の国』に登場するなど親しまれている名称であったことから、両市ともに受諾し、駅名が決定した。
その後、佐久市と小諸市は2011年に供用開始された佐久小諸JCTの名称検討の際に対立している。
その他[編集]
この駅は小諸市周辺を舞台とするアニメあの夏で待ってるのストーリーで登場した。 そのため、同じく登場した乙女駅とセットになった記念入場券の発売が2000セット限定で行われている[6]
隣の駅[編集]
脚註[編集]
- ↑ 新幹線側が地上を通り在来線側が高架橋となる事自体が珍しい
- ↑ 古川駅、新花巻駅、燕三条駅、新鳥栖駅、筑後船小屋駅、新八代駅でも同様の例が見られる。
- ↑ いよいよ佐久市、最後の日に… 長野県議会議員:木内均の県議日誌 2005年3月31日付
- ↑ 新幹線特集 開業までの歩み 信濃毎日新聞 1997年10月1日閲覧
- ↑ 北陸新幹線開通に伴う諸問題 整備新幹線計画と新幹線「あさま」 ~地方交通線の第3セクター化~ 641/2
- ↑ 「あの夏で待ってる記念入場券(硬券)」好評発売中(pdf)(インターネットアーカイブのキャッシュ)