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'''数越 達也'''(かずこし たつや)とは、睡眠薬で女性にいたずらをする、兵庫[[県立神戸高校]]の58歳の物理先生である。
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'''数越 達也'''(すごし たつや)とは、睡眠薬で女性にいたずらをする、兵庫[[県立神戸高校]]の58歳の物理先生である。
  
 
== 名門高教師が教え子に「睡眠薬入り紅茶」。わいせつの舞台は物理準備室 ==
 
== 名門高教師が教え子に「睡眠薬入り紅茶」。わいせつの舞台は物理準備室 ==
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県教委の担当者は「現場の教職員間では、異性の生徒と1対1で対応するのは極力避けようという不文律がある」と説明。どうしても1対1で対応しなければならない場合、ドアや窓を開けておくなどといった予防策を現場の判断で取っていると強調する。
 
県教委の担当者は「現場の教職員間では、異性の生徒と1対1で対応するのは極力避けようという不文律がある」と説明。どうしても1対1で対応しなければならない場合、ドアや窓を開けておくなどといった予防策を現場の判断で取っていると強調する。
  
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2018年5月2日 (水) 21:31時点における最新版

数越 達也(すごし たつや)とは、睡眠薬で女性にいたずらをする、兵庫県立神戸高校の58歳の物理先生である。

名門高教師が教え子に「睡眠薬入り紅茶」。わいせつの舞台は物理準備室[編集]

「熱心でまじめ。生徒からも慕われる良い先生だった…」。

兵庫県内屈指の名門校、県立神戸高校の教諭、数越達也(58)=同罪で起訴=が2014年3月、準強制わいせつで兵庫県警に逮捕された。数越は校内で、元教え子の卒業生の20代女性に大学受験の指導中、睡眠導入剤入りの紅茶を飲ませ、太ももや胸を触るなどした。生徒や同僚からの信頼も厚く、高い評価を受けた指導法は文部科学大臣表彰を受賞したほどの名物教諭。だが、その裏側には自らの欲望を満たすためには手段を選ばぬ“男”の顔があった。

「君も飲んだらどうだ」と紅茶[編集]

国立大学の前期入試を10日後に控えた2月15日、元教え子の女性は、数越の待つ母校の物理準備室を訪れた。現役時代に受けた授業と同様に難解な入試問題を分かりやすく説明していく数越。女性も、数越の言葉を一言たりとも聞き漏らすまいと必死になっていたに違いない。

指導が一段落した午後4時ごろ、数越は「君も飲んだらどうだ」と女性に紅茶を勧めた。何の疑いもなく紅茶を口に運ぶ女性。その直後、突然の眠気に襲われた。

「何でこんなに眠いんだろう…」。必死に目を覚まそうとするが、意識はもうろうとしていくばかり。そんな中、女性は信じられない感覚に襲われる。

「体を触られている!」

物理準備室にいるのは女性と数越だけ。おぞましい行為が誰によるものなのか疑う余地はない。薄れゆく意識の中でも、多大な信頼を寄せていた恩師の「裏切り行為」に対するショックが消えることはなかった。

女性は2月末、兵庫県警灘署に被害を申告。灘署は3月11日、数越を準強制わいせつで逮捕した。数越は「肩が凝ったというのでツボを押さえただけ」と否認したが、同罪で神戸地検に起訴された。

4月26日、神戸地裁で開かれた初公判の罪状認否では、起訴内容を認めながらも、被告人質問で「抵抗できない状態でなかった」と主張した。

予備校よりわかりやすい授業[編集]

事件の舞台になった神戸高校は、明治29年開校の兵庫県神戸尋常中学校を前身に持つ県内屈指の伝統校。今年も20人以上が京都大に合格するなど高い進学実績を誇り、公立の名門校として受験生から高い人気を集める。卒業生には作家村上春樹氏をはじめ、元参院議長扇千景氏、ソニー創業者の1人である井深大氏、吉田茂元首相のブレーンなどとして知られる実業家、白洲次郎氏ら蒼々たる顔ぶれが並ぶ。

優秀な生徒たちを指導してきた数越の教師人生は昭和56年県立吉川高校(三木市吉川町)から始まった。鳴門海峡の渦潮の構造を示すソフトウエアを開発して授業に活用したり、課外活動で顧問を務めた放送部を全国大会優勝に導いたりするなど実績を積み重ねる。平成7年阪神大震災の後には自らホームページを開設し、生徒の被災体験を伝えるなどしてさらに注目を集めた。

神戸高校に異動したのは平成21年。県内の高校事情に詳しい学習塾関係者は「神戸高校に限らず、県立高校の各学区のトップ校には、他校での実績を買われて異動してくる教諭が多い」と明かす。また、学校関係者によると、同校では主に物理を担当し、難度の高い入試問題を分かりやすく解説することに定評があった。

「数越先生の解説は予備校よりも分かりやすい」と、現役生だけでなく浪人中の卒業生からも質問が絶えない“名物教諭”だったという。

2013年9月には、長年にわたり視聴覚教材を授業で活用した実績が認められ、「視聴覚教育・情報教育功労者」の文部科学大臣表彰を受賞。その栄誉は地元紙にも取り上げられたほどだった。

結局はモラル頼み[編集]

「聖職」であるはずの教職だが、生徒との上下関係を逆手に取って、わいせつ行為やセクハラ行為に及ぶ“悪徳教諭”は後を絶たない。

東京のある私立高3年の女子生徒(17)は高校受験を控えた中学時代、担任教師からセクハラ行為こそ受けなかったものの、セクハラまがいの言動を繰り返し受けたという。

「雑用名目で担任に何度も誰もいない印刷室に呼び出されたり、すれ違いざまに『今日もかわいいね』などと声をかけられた」

女子生徒は苦い記憶を呼び覚まし、「とても気持ち悪かった」とつぶやく。ただ、最後まで学校側に被害を訴えなかった。その理由について「被害を訴えたら担任から嫌われ、成績を下げられるかもしれない。どうしても志望校に行きたかったので、抵抗するわけにはいかなかった」と打ち明ける。

女性の心に深い傷を残すわいせつ行為やセクハラ行為。教育現場では、どのような防止策がとられているのだろうか。

兵庫県教委では年間数回、各教職員に対し「綱紀粛正および服務規律の確保について」と題した通達を出している。この中では、個人情報の保護や飲酒でのトラブル防止などに加え、「児童や生徒の心を傷つけるセクハラ行為などの防止や排除、相談体制の確立に全教職員あげて取り組むこと」などと呼びかけている。とはいえ、密室での個別対応を禁止するなどといった細かな規定が存在しているわけではない。

県教委の担当者は「現場の教職員間では、異性の生徒と1対1で対応するのは極力避けようという不文律がある」と説明。どうしても1対1で対応しなければならない場合、ドアや窓を開けておくなどといった予防策を現場の判断で取っていると強調する。