「名古屋スナック強盗殺人事件」の版間の差分

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2019年11月27日 (水) 10:38時点における最新版

名古屋スナック強盗殺人事件とは、強盗殺人で15年間服役していた武藤恵喜が、出所後の2002年に再び起こした殺人事件である。

事件概要[編集]

平成14年3月14日未明、無職の武藤恵喜(現姓・加納、当時52歳)は、名古屋市中区栄のスナックで経営者の千葉春江さん(当時61歳)の首をマイクのコードで絞めて殺害した。

武藤は、窃盗と無銭飲食を目的に客を装って店に入ったが、千葉さんが武藤の挙動に不審を抱き、出入り口のドアの鍵を閉めるなどしたため、武藤と口論になった。そこで、武藤は咄嗟に千葉さんの首を絞めて殺害した。殺害後、武藤は店の売上金約8千円を奪い千葉さんの衣服を脱がせて性犯罪に見せかけるよう偽装した後、逃走した。

武藤は、昭和58年に長野県諏訪市の旅館で経営者の女性(当時64歳)を電気コタツのコードで首を絞めて殺害し、現金などを奪った強盗殺人罪で懲役15年の判決を受けて服役。刑期をほぼ満期で服役後、無銭飲食や窃盗などを繰り返していた。

死刑判決[編集]

平成15年5月15日名古屋地裁は、「悪質かつ残忍な犯行」と断じたが、窃盗や無銭飲食目的で店に入ったのであり計画性はないと判断。武藤に無期懲役を言い渡した。

これに対して検察側は、量刑不当として控訴した。平成16年2月6日名古屋高裁は、「偶発的反抗の面も否定できない」としながらも、「抵抗する店の人を殺害する事態になることは予測できた」と指摘して武藤に死刑を言い渡した。

平成19年3月22日最高裁は、「殺害後に指紋を拭き取ったり、被害者の衣服を脱がして偽装するなど犯行は極めて悪質」と断じて武藤の上告を棄却。死刑が確定した。

死刑執行(2013年2月)[編集]

谷垣禎一法相は2013年2月21日、死刑囚3人の刑の執行を命じた。死刑は2012年9月以来、約5カ月ぶり。2012年12月に安倍政権が誕生して以来初めてとなる。

刑が執行された3人の死刑囚