「HD DVD」の版間の差分

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[[画像:IFA_2005_Toshiba_HBS_A_001_HD-DVD_Player_(Dual-Layer_HD-DVD_30GB) and_(DVD-HD-DVD-Twin-Disc 5GB 15GB)_(by HDTVTotalDOTcom).jpg|right|thumbnail|190px|HD DVDプレーヤー]]
 
[[画像:IFA_2005_Toshiba_HBS_A_001_HD-DVD_Player_(Dual-Layer_HD-DVD_30GB) and_(DVD-HD-DVD-Twin-Disc 5GB 15GB)_(by HDTVTotalDOTcom).jpg|right|thumbnail|190px|HD DVDプレーヤー]]
'''HD DVD'''(エイチディー・ディーブイディー)とは[[東芝]]と[[日本電気|NEC]]が共同で開発した青紫色[[半導体レーザー]]世代の[[光ディスク]]の規格である。[[ピックアップレンズ]]で世界[[市場占有率|シェア]]トップの[[三洋電機]]も開発に参加した。「HD」はHigh Definition(高解像度)の意。青紫色[[半導体レーザー]]世代の[[光ディスク]]の別規格としては「[[Blu-ray Disc]](以下、BD)」がある。大きさ(直径12/8cm)についてはCD・DVDと共通であるが、記録・再生方式に関してはこれらのディスクと規格上の互換性はない。しかし、HD DVD対応機器を3[[レーザー|波長]]化することで従来の[[コンパクトディスク|CD]][[DVD]]も使用できる。
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[[画像:100 1176.JPG|right|thumbnail|190px|[[Xbox 360]]用HD DVDプレーヤー]]
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'''HD DVD'''(エイチディー・ディーブイディー)とは[[DVDフォーラム]]によって議論および承認が行われている青紫色[[半導体レーザー]]世代の[[光ディスク]]の規格である。主に[[東芝]][[日本電気|NEC]]が共同で開発した。対応機器を3[[レーザー|波長]]化することで従来の[[コンパクトディスク|CD]][[DVD]]も使用できる。青紫色[[半導体レーザー]]世代の[[光ディスク]]の別規格として、[[規格争い]]で優勢な「[[Blu-ray Disc]](以下、BD)」がある。
  
==概説==
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== 概説 ==
HD DVDはDVD規格をベースにして本格的なハイビジョン放送時代に対応するために開発されたディスクメディアの規格である。DVDと同様、直径12cm/8cm、厚さ1.2mmのプラスチック製の円盤であるが、読み取りに使われるのは波長405nmの青紫色レーザーである。CDやDVDよりも波長の短いレーザーを用いることでより高密度の記録が可能となっている。HD DVDの直径12cmディスクは一層で15GBの容量を持ち、二層で30GBの容量を持つ。直径8cmディスクでは一層で4.7GB、二層で9.4GBの容量を持つ。保護層はDVDと同じ0.6mmである。そのため、DVDの製造機器を一部流用することが可能である。
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HD DVDはDVD規格をベースにして本格的な[[ハイビジョン放送]]時代に対応するために開発されたディスクメディアの規格である(「HD」はHigh Definition(高解像度)の意)。DVDと同様、直径12cm/8cm、厚さ1.2mmの[[プラスチック]]製の円盤であるが、読み取りに使われるのは波長405nmの青紫色レーザーである。CDやDVDよりも波長の短いレーザーを用いることでより高密度の記録が可能となっている。HD DVDの直径12cmディスクは1層で15GBの容量を持ち、2層で30GBの容量を持つ。直径8cmディスクでは1層で4.7GB、2層で9.4GBの容量を持つ。保護層の厚さはDVDと同じ0.6mmで、DVDの製造機器を一部流用することが可能である。また再生機においても保護層がDVDと同じ0.6mmのため、振動によるレンズとディスクの衝突を回避に使用する、接近検知システムの一部流用が可能である。一方BDは保護層が0.1mmとなっており、HD DVDはこれらの点に関してはBDより優位性が高いと考えられていた。
  
==HD DVDメディアの種類==
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[[2008年]][[2月16日]]、HD DVDを主唱する[[東芝]]が撤退を検討しており、今月中にも決定を発表する見込みで[[規格争い]]はBDの事実上の勝利となると報じられた<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080216/biz0802162101009-n1.htm 東芝がHD-DVD撤退へ 規格争いはBDの勝利]、MSN産経ニュース、[[2008年]][[2月16日]]</ref>。仮に正式発表後は、国内外を問わず東芝製HD DVD機器購入者への対応が課題になるとも報じられた<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080216/biz0802162308010-n1.htm HD買った人はどうなる 東芝撤退、規格戦争の果てに消費者置き去り]、MSN産経ニュース、2008年2月16日</ref>。
HD DVDの記録メディアにはDVDと同様に読み取り専用型と記録型の規格が存在する。書き換えができる記録型HD DVD規格はランドグルーブ記録を採用しているHD DVD-Rewritable(HD DVD-RW)の規格策定が行われていたが、二層化が困難なことなどからHD DVD-Rの基本構造を継承したHD DVD-ReRecordable規格を策定し、HD DVD-Rewritableの名称を「HD DVD-RAM」に変更、HD DVD-ReRecordableの名称を「HD DVD-RW」と決定した。「RW」は[[2007年]]7月からPCメーカー等に向けてサンプル出荷されているが、RAMの製品化時期は未定である。
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多層化に関しては[[2005年]]5月に片面三層45GB(一層15GB)HD DVD-ROMの開発発表が行われており<ref>[http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_05/pr_j1101.htm 記録容量45GBの再生専用次世代光ディスクの開発について]</ref>、2007年のCESにて片面三層51GB(一層17GB)HD DVD-ROMの発表が行われた。また、片面三層51GBのHD DVD-ROMについては2007年[[9月12日]]にDVDフォーラムによって規格化が行われた<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070913/dvd.htm DVD Forum、HD記録DVD用ロゴ「HD Rec」を策定 −3層/ツインフォーマットなどを規定] AV Watch、[[9月13日]]</ref>。
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一連の撤退報道について東芝は「現在市場の反応を見ながら今後の事業方針について検討はしているが、報道のような決定をした事実は無い」との声明を発表した<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080217/toshiba.htm 東芝、HD DVD撤退報道について声明−「事業方針を検討中だが、決定した事実は無い」]、ウォッチインプレス、2008年[[2月16日]]</ref>。
* HD DVD-ROM:読み取り専用のHD DVD規格。12cm片面一層15GB/片面二層30GB/片面三層51GB、8cm片面一層4.7GB/片面二層9.4GB
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* HD DVD-R:1回だけ書き込み可能な記録型HD DVD規格。片面一層15GB/片面二層30GB
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* HD DVD-RW:繰り返して書き込みおよび消去が可能な記録型HD DVD規格。片面一層15GB/片面二層30GB
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* HD DVD-RAM:繰り返して書き込みおよび消去が可能なPC用途向け記録型HD DVD規格。ランドグルーブ記録を採用。片面一層20GB/片面二層未定(二層が未定で商品化時期は未定)
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==HD DVD-Video==
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== HD DVDメディアの種類 ==
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HD DVDの記録メディアにはDVDと同様に読み取り専用型と記録型の規格が存在する。書き換えができる記録型HD DVD規格はランドグルーブ記録を採用しているHD DVD-Rewritable(HD DVD-RW)の規格策定が行われていたが、2層化が困難なことなどからHD DVD-Rの基本構造を継承したHD DVD-ReRecordable規格を策定し、HD DVD-Rewritableの名称を「HD DVD-RAM」に変更、HD DVD-ReRecordableの名称を「HD DVD-RW」と決定した。「RW」はデータ用のみ[[2007年]]7月からPCメーカー等に向けてサンプル出荷されており、2007年12月に製品化されている。また、ビデオ用「HD DVD-RW」も2008年2月には製品化されている<ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0802/14/news086.html 日立マクセル、世界初の2倍速記録対応HD DVD-R/RWディスクを発売]、ITmedia、2008年[[2月14日]]</ref>が、「RAM」の製品化時期は未定である。
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多層化に関しては[[2005年]]5月に片面3層45GB(1層15GB)HD DVD-ROMの開発発表が行われており<ref>[http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_05/pr_j1101.htm 記録容量45GBの再生専用次世代光ディスクの開発について]</ref>、2007年のCESにて片面3層51GB(1層17GB)HD DVD-ROMの発表が行われた。また、片面3層51GBのHD DVD-ROMについては2007年[[9月12日]]にDVDフォーラムによって規格化がなされ<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070913/dvd.htm DVD Forum、HD記録DVD用ロゴ「HD Rec」を策定 −3層/ツインフォーマットなどを規定] AV Watch、[[2007年]][[9月13日]]</ref>、[[11月15日]]に正式にver.2.0として承認され、規格化を完了した<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071116/dvd.htm DVD Forum、3層51GB HD DVD-ROMを承認]、AV watch、2007年[[11月16日]]</ref>。
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* HD DVD-ROM:読み取り専用のHD DVD規格。12cm片面1層15GB/片面2層30GB/片面3層51GB、8cm片面1層4.7GB/片面2層9.4GB
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* HD DVD-R:1回だけ書き込み可能な記録型HD DVD規格。片面1層15GB/片面2層30GB
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* HD DVD-RW:繰り返して書き込みおよび消去が可能な記録型HD DVD規格。片面1層15GB/片面2層30GB
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* HD DVD-RAM:繰り返して書き込みおよび消去が可能なPC用途向け記録型HD DVD規格。ランドグルーブ記録を採用。片面1層20GB(2層に関しては未策定)
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== ビデオフォーマット ==
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=== HD DVD-Video ===
 
主に市販ビデオソフトを収録するために策定された規格。従来のDVD-Video規格のHD DVD版とも言えるものだが、コピープロテクションなどではAACS([[Advanced Access Content System]])とよばれる新技術が使用されている。
 
主に市販ビデオソフトを収録するために策定された規格。従来のDVD-Video規格のHD DVD版とも言えるものだが、コピープロテクションなどではAACS([[Advanced Access Content System]])とよばれる新技術が使用されている。
===映像コーデック===
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==== 映像コーデック ====
 
* [[MPEG-2]]
 
* [[MPEG-2]]
 
* [[VC-1]]アドバンスドプロファイル
 
* [[VC-1]]アドバンスドプロファイル
 
* [[H.264|H.264/MPEG-4 AVC]]ハイプロファイル
 
* [[H.264|H.264/MPEG-4 AVC]]ハイプロファイル
  
===音声コーデック===
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==== 音声コーデック ====
 
* 2チャンネルステレオ[[PCM]]
 
* 2チャンネルステレオ[[PCM]]
 
* [[MPEG-1|MPEGオーディオ]]
 
* [[MPEG-1|MPEGオーディオ]]
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* [[DTS#関連規格|DTS-HD]] Master Audio
 
* [[DTS#関連規格|DTS-HD]] Master Audio
  
===インタラクティブ機能===
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==== インタラクティブ機能 ====
 
HD DVDではHDiとよばれる対話型操作機能が利用可能である。このHDiはマイクロソフトが中心となって開発されており、XMLや[[ECMAScript]]、SMILといったWWW関連技術からなるものである。HDiはHD DVDにおいて必須機能でありすべてのHD DVDプレイヤーで利用できる。
 
HD DVDではHDiとよばれる対話型操作機能が利用可能である。このHDiはマイクロソフトが中心となって開発されており、XMLや[[ECMAScript]]、SMILといったWWW関連技術からなるものである。HDiはHD DVDにおいて必須機能でありすべてのHD DVDプレイヤーで利用できる。
  
===著作権保護機構===
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==== 著作権保護機構 ====
 
DVD-VideoのCSS([[Content Scramble System]])が破られ違法コピーが蔓延していることから、CSSに代わる新たな著作権保護機構としてより強固なAACSが採用されている。このAACSは再生専用メディアに限らず、記録型メディアにも対応する。
 
DVD-VideoのCSS([[Content Scramble System]])が破られ違法コピーが蔓延していることから、CSSに代わる新たな著作権保護機構としてより強固なAACSが採用されている。このAACSは再生専用メディアに限らず、記録型メディアにも対応する。
  
===リージョンコード===
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==== リージョンコード ====
 
2007年6月の段階で市販されているHD DVD-Videoではリージョンコードによる制御は行われていない。しかし、映画会社などからリージョンコード導入に対する要望により導入に向けて検討が行われている。
 
2007年6月の段階で市販されているHD DVD-Videoではリージョンコードによる制御は行われていない。しかし、映画会社などからリージョンコード導入に対する要望により導入に向けて検討が行われている。
  
===DVDとHD DVDのツインフォーマットディスク===
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==== DVDとHD DVDのツインフォーマットディスク ====
片面にDVDとHD DVDの両方の記録層を持つツインフォーマットディスクは、記録層の深さが現在のDVDと同じであることから、ピックアップ用のレンズ共用が可能なため、設計製作上の敷居が低いとされる。いくつかのDVDとHD DVDのツインフォーマットディスクが販売されている。
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片面にDVDとHD DVDの両方の記録層を持つツインフォーマットディスクは記録層の深さが現在のDVDと同じであることから、ピックアップ用のレンズ共用が可能なため、設計製作上の敷居が低いとされる。いくつかのDVDとHD DVDのツインフォーマットディスクが販売されている。
  
===HD DVD9===
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=== HD DVD-VR ===
[[ワーナー・ブラザーズ]]が提案したDVDメディアにHD DVDのアプリケーションフォーマットで圧縮映像を入れる規格である。「3x DVD」という名称でもよばれDVD-Videoの3倍の帯域幅を持ち、MPEG-2のかわりにVC-1やH.264といったより高圧縮のコーデックを用いることでハイビジョン規格の映像をDVDメディアに保存することが可能である。DVDメディアであるため記録容量がHD DVDに比べ少なく、記録時間や画質の面ではHD DVDに劣る。片面二層8.5GBのDVDに平均ビットレート13Mbpsで85分のハイビジョン映像の記録が可能である。また一般的なDVD-Video規格とは全く異なるため一般的なDVDプレイヤーで再生することはできず、再生にはHD DVDプレイヤーが必要である。
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HD DVDにおいて[[DVD]]での[[DVD-Video]]に対する[[DVD-VR]]に相当する規格。映像コーデック、音声コーデック、インタラクティブ機能、著作権保護機構、リージョンコードについては前述の[[#HD DVD-Video|HD DVD-Video]]に準拠している。<!--相違点、特記事項が増えた場合はそれぞれ節として独立させて下さい。-->その他の特徴は以下の通り。
  
当初ワーナー・ブラザーズが想定していた物は片面二層8.5GBのDVDに平均ビットレート8Mbpsで120分のハイビジョン映像を収録し、[[半導体レーザー|青紫色半導体レーザー]]を用いないHD DVD9(またはBD9)対応のDVDプレーヤーで再生可能にする事である。
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* HD DVDでは、DVDでのビデオ用アプリケーションであるDVD-Videoフォーマットの後日の策定されたDVD-VRフォーマットがDVD-Video用プレーヤーと再生互換が無かったことの反省としてHD DVD-VideoとHD DVD-VRのフォーマット構造を多くの部分で共通化し、HD DVD-VRフォーマットのディスクもHD DVD-Videoプレーヤでは問題なく再生可能なような工夫がされている<ref>参考出典:[http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2005/07/60_07pdf/a0202.pdf 次世代光ディスクHD DVD]</ref>。この事により、DVDの様に市販レコーダーにHD DVD-Videoフォーマットの記録機能とHD DVD-VRの記録機能を併載する必要が無くなっている。
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* エンコード録画用(DVD-VRに相当)のVideo Object(VOB)モードと、放送ストリーム(TS信号)をそのまま記録するStream Object(SOB)モードの2種類がある。
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** VOBモード:[[MPEG2-PS]]システムを採用し、MPEG2のほか、MPEG4 AVC([[H.264]])や[[VC-1]](WMV)などの各映像コーデックに対応している。また、VOB(VR VOB)モードで録画したものはHD DVD-ROMの[[アプリケーションフォーマット]]である[[#HD DVD-Video|HD DVD-Video]]のVOB(standard VOB)と[[サブセット]]扱いとなるため、同モードで記録したディスクは通常のHD DVDプレーヤーでも再生可能。
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** SOBモード:[[デジタル放送]]の[[MPEG2-TS]]をそのまま記録するためのモード。SOBモード録画の映像はHD DVD-Video専用プレーヤーでは再生が出来ない。
  
BD規格でも同様に、BDのアプリケーションフォーマットを用いたVideo規格として、DVD-Videoの三倍の帯域幅を持つBD9が考えられている。
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=== HD DVD9 ===
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[[ワーナー・ブラザーズ]]が提案したDVDメディアにHD DVDのアプリケーションフォーマットで圧縮映像を入れる規格である。「3x DVD」という名称でもよばれDVD-Videoの3倍の帯域幅を持ち、MPEG-2のかわりにVC-1やH.264といったより高圧縮のコーデックを用いることでハイビジョン規格の映像をDVDメディアに保存することが可能である。DVDメディアであるため記録容量がHD DVDに比べ少なく、記録時間や画質の面ではHD DVDに劣る。片面2層8.5GBのDVDに平均ビットレート13Mbpsで85分のハイビジョン映像の記録が可能である。また一般的なDVD-Video規格とは全く異なるため一般的なDVDプレイヤーで再生することはできず、再生にはHD DVDプレイヤーが必要である。
  
===HD Rec===
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当初ワーナー・ブラザーズが想定していた物は片面2層8.5GBのDVDに平均ビットレート8Mbpsで120分のハイビジョン映像を収録し、[[半導体レーザー|青紫色半導体レーザー]]を用いないHD DVD9(またはBD9)対応のDVDプレーヤーで再生可能にする事である。
2007年9月12日、DVDフォーラムにてHD Recのロゴを策定した。HD RecはDVD-R/RW/RAMメディアにMPEG-4 AVCなどのコーデックにより、HD DVDフォーマットのSD~HD映像を記録する規格。レコーダーやカムコーダーでの使用を見込んでいる。
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==Blu-ray Disc との比較==
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BD規格でも同様に、BDのアプリケーションフォーマットを用いたVideo規格としてDVD-Videoの3倍の帯域幅を持つBD9が考えられている。
===構造===
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HD DVDが読み取りに用いるレーザーは405nmの青紫色レーザーである(BDも同様)。HD DVDはDVDと同様に記録面から0.6mmの深さに記録層がある(BDは0.1mmの深さに記録層がある)。そのためDVDの製造機器を一部流用することが可能であるため、BDにくらべ製造コストの面で有利である。また、DVDとHD DVDとの片面二層ツインフォーマットディスクがDVDからHD DVDへの橋渡し的役割を果たすとしてコンテンツホルダーに対して採用を呼びかけており、初期タイトルで採用されていた。<!--BDにおいてはDVDとBDのツインフォーマットディスクは物理構造的に製造することが困難であったが、日本ビクターがBDドライブ・DVDドライブどちらでも読み込みが可能なBD-DVDコンビネーションROMディスクを開発した。
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また、BDにおいて、保護層の薄さから傷対策としてカートリッジ付きのメディアであったが、メディア表面の保護技術であるDURABIS等を利用することでカートリッジ無しメディアとなった。しかし、対物レンズとディスク表面の距離はHD DVDの1mmに比べBDでは0.3mmと近いため、外部からの振動によるレンズとディスクの衝突を回避するためにBDではより高精度な接近検知システムが搭載される。(HD DVDの説明ではない)-->
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===容量===
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=== HD Rec ===
現在の一般的なDVDと同じ12cmディスクにおいてHD DVDは片面一層15GB、二層30GBである。現在販売されている片面一層の録画用HD DVD-R(15GB)では75分と記載されている。これは地上波デジタルハイビジョン放送(最大約17Mbps)とBSデジタルハイビジョン放送(最大約24Mbps)のビットレートのうち、最大ビットレートである約24Mbpsから算出されている。そのため地上波デジタルハイビジョン放送を録画する場合はより長時間の記録が可能である。それに対し、BDは片面一層25GB、二層50GBであり、片面一層の録画用BD-Rでは130分と記載されている。これもHD DVD同様、約24Mbpsから算出されている。
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2007年[[9月12日]]、DVDフォーラムにてHD Recのロゴを策定した。HD RecはDVD-R/RW/RAMメディアにHD DVDフォーマットを採用することにより、MPEG-4 AVCなどのコーデックでSD~HD映像を記録する規格。レコーダーやカムコーダーでの使用を見込んでいる。詳しくは[[HD Rec]]の項目を参照。
  
===ビデオ規格===
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== Blu-ray Disc(BD)との比較 ==
====インタラクティブ機能====
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=== 構造 ===
HDi(旧・iHD)と呼ばれるインタラクティブ機能が採用されている。XML、CSS、SMIL、ECMAScriptなどの技術が使われている。これに対しBDではBlu-ray Java(BD-J)が採用されており、インタラクティブ機能をサポートしている。Blu-ray JavaはJavaを基礎技術としている。当初、マイクロソフトが中心となりHD DVDにiHDが採用されBDでもiHDを採用する提案がなされていたが、採用は見送られた。
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HD DVDが読み取りに用いるレーザーは405nmの青紫色レーザーである(BDも同様)。HD DVDはDVDと同様に記録面から0.6mmの深さに記録層がある(BDは0.1mmの深さに記録層がある)。また、DVDとHD DVDとの片面2層ツインフォーマットディスクはDVDとBDのツインフォーマットディスクより製造が容易であった。HD DVD陣営においては「DVDからHD DVDへの橋渡し的役割を果たす」としてコンテンツホルダーに対して採用を呼びかけており、初期タイトルで採用されていた経緯がある。
  
====著作権保護機構====
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=== 容量 ===
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現在の一般的なDVDと同じ12cmディスクにおいてHD DVDは片面1層15GB、2層30GBである。現在販売されている片面1層の録画用HD DVD-R(15GB)では75分と記載されている。これは地上波デジタルハイビジョン放送(最大約17Mbps)とBSデジタルハイビジョン放送(最大約24Mbps)のビットレートのうち、最大ビットレートである約24Mbpsから算出されている。そのため地上波デジタルハイビジョン放送を録画する場合はより長時間の記録が可能である。それに対し、BDは片面1層25GB、2層50GBであり、片面1層の録画用BD-Rでは130分と記載されている。これもHD DVD同様、約24Mbpsから算出されている。
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=== コスト ===
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記録メディアおよびROMの製造においてHD DVDはDVDの製造機器を一部流用することが可能であり、コスト面で有利と言われてきたが、一定の流通量が見込まれるようになった無機型BDメディアが現時点においては低価格である。また、BDにおいても有機素材を用いることでDVD等の設備を流用できることがわかり、有機素材を用いたBD-R LTHメディアの発売を国内外の各社が発表した。これによりさらなるBDの低価格化が見込まれている。
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=== ビデオ規格 ===
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==== インタラクティブ機能 ====
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HDi(旧・iHD)と呼ばれるインタラクティブ機能が採用されている。XML、CSS、SMIL、ECMAScriptなどの技術が使われている。これに対しBDではBlu-ray Java([[BD-J]])が採用されており、インタラクティブ機能をサポートしている。Blu-ray JavaはJavaを基礎技術としている。当初、マイクロソフトが中心となりHD DVDにiHDが採用されBDでもiHDを採用する提案がなされていたが、採用は見送られた。
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==== 著作権保護機構 ====
 
HD DVDとBDの両方でAACSと呼ばれるコピープロテクト機能が採用されている。これに加えてBDではAACSが無効化されたことを検知して、再生を停止することが出来るBD+が採用されている。
 
HD DVDとBDの両方でAACSと呼ばれるコピープロテクト機能が採用されている。これに加えてBDではAACSが無効化されたことを検知して、再生を停止することが出来るBD+が採用されている。
  
==参入企業==
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== 参入企業 ==
 
{{節stub}}
 
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家庭用[[AV]]分野や[[ノートパソコン|ノートPC]]分野に強い東芝、DVDドライブシェア世界一、PCや[[Moving Picture Experts Group|MPEG]]といったデバイスに強いNEC、読み取りレンズシェア世界一・低価格レコーダーに期待ができる三洋の三社で次世代大容量光ディスクメディアの主役を握ろうとしている。
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家庭用[[AV]]分野や[[ノートパソコン|ノートPC]]分野に強い東芝、DVDドライブシェア世界一、PCや[[Moving Picture Experts Group|MPEG]]といったデバイスに強いNEC、2社で次世代大容量光ディスクメディアの主役を握ろうとしている。
 
* [[2005年]]
 
* [[2005年]]
 
** [[トムソン_(企業)|トムソン]]が参入を、[[ユニヴァーサル映画|ユニヴァーサル・ピクチャーズ]]、[[ニューライン・シネマ]]がまたコンピュータ業界をリードしてきた[[マイクロソフト]]と[[インテル]](通称・[[ウィンテル連合]])も支持を表明し、[[Windows Vista]]と[[Xbox 360]](外付けユニット、因みにライバルである[[プレイステーション3]]はBDを採用)で標準対応すると表明するとBDとの次世代大容量光ディスク規格をめぐる争いは激化の一途をたどった。その争いはかつての[[ベータマックス]]と[[VHS]]によるビデオテープ争い以上といわれてきた。
 
** [[トムソン_(企業)|トムソン]]が参入を、[[ユニヴァーサル映画|ユニヴァーサル・ピクチャーズ]]、[[ニューライン・シネマ]]がまたコンピュータ業界をリードしてきた[[マイクロソフト]]と[[インテル]](通称・[[ウィンテル連合]])も支持を表明し、[[Windows Vista]]と[[Xbox 360]](外付けユニット、因みにライバルである[[プレイステーション3]]はBDを採用)で標準対応すると表明するとBDとの次世代大容量光ディスク規格をめぐる争いは激化の一途をたどった。その争いはかつての[[ベータマックス]]と[[VHS]]によるビデオテープ争い以上といわれてきた。
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** 12月、BDのみへの支持を表明していた[[ヒューレット・パッカード]](HP)が両規格を支持することを発表した。これはヒューレットパッカードがマイクロソフトのOSとして採用しているPCを売っているためである。
 
** 12月、BDのみへの支持を表明していた[[ヒューレット・パッカード]](HP)が両規格を支持することを発表した。これはヒューレットパッカードがマイクロソフトのOSとして採用しているPCを売っているためである。
 
* [[2006年]]
 
* [[2006年]]
** アニメ制作会社の[[GONZO]]の親会社[[GDH (企業)|GDH]]から発売された「[[Project PAPO]]」のHD DVD版の販売元が[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]であるものの、親会社である[[ソニー]]がBDの旗振り役という関係からGONZOの公式サイトである「GONZO STYLE」のみの独占販売という形をとったと思われているが(『HiVi』_「特集来たぞ、ブルーレイ!」_「速報BD-ROM VS HD DVDガチンコ対決!」、ステレオサウンド、2006年12月号、34ページ)、HD DVD版を作らないという選択肢もあったはずなので事実は定かではない。  
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** アニメ制作会社の[[GONZO]]の親会社[[GDH (企業)|GDH]]から発売された「[[Project PAPO]]」のHD DVD版の販売元が[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]であるものの、親会社である[[ソニー]]がBDの旗振り役という関係からGONZOの公式サイトである「GONZO STYLE」のみの独占販売という形をとったと思われているが<ref>『HiVi』「特集来たぞ、ブルーレイ!」「速報BD-ROM VS HD DVDガチンコ対決!」、ステレオサウンド、2006年12月号、34ページ</ref>、HD DVD版を作らないという選択肢もあったはずなので事実は定かではない。
 
* [[2007年]]
 
* [[2007年]]
** [[8月20日]]、ヴァイアコム傘下の[[パラマウント映画|パラマウント・ピクチャーズ]]等はコンテンツをHD DVDに独占供給すると発表、契約開始から18ヶ月間HD DVDのみでの発売となる。ただし、[[スティーヴン・スピルバーグ]]が監督した作品に関しては現段階では対象外となっている<ref>[http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?ichiran=True&n=AS2M2401I%2024072007&Page=3 ドリームワークス、パラマウントから離脱か・米メディア] - NIKKEI NET 7月[[25日]]</ref>。今回のヴァイアコムの決定にはHD DVD陣営からの1億5000万ドルの見返りがあったためであると複数の米メディア<ref>[http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M2200L%2022082007 東芝、HD-DVD支持見返りに170億円・米紙報道]- NIKKEI NET [[8月22日]]</ref>が伝えている。
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** [[8月20日]]、ヴァイアコム傘下の[[パラマウント映画|パラマウント・ピクチャーズ]]等はコンテンツをHD DVDに独占供給すると発表、契約開始から18ヶ月間HD DVDのみでの発売となる。ただし、[[スティーヴン・スピルバーグ]]が監督した作品に関しては現段階では対象外となっている<ref>[http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?ichiran=True&n=AS2M2401I%2024072007&Page=3 ドリームワークス、パラマウントから離脱か・米メディア] - NIKKEI NET 2007年7月25日</ref>。今回のヴァイアコムの決定にはHD DVD陣営からの1億5000万ドルの見返りがあったためであると複数の米メディア<ref>[http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M2200L%2022082007 東芝、HD-DVD支持見返りに170億円・米紙報道]、NIKKEI NET、2007年8月22日</ref>が伝えている。
===[[ハードウェア]]・[[プログラム (コンピュータ)|ソフトウェア]]関連企業===
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* [[2008年]]
* '''''[[東芝]]'''''
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** [[1月4日]]、米DVD売り上げ1位のワーナーブラザーズがHD DVDへの供給を取りやめると発表した<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080105/warner.htm WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売-「消費者は明確にBDを選択した」]、Impress AV Watch、2008年[[1月5日]]</ref>。ブルーレイ1本に絞ることを明らかにした。HD DVDへの供給は2008年5月まで続けるとしている。これによりHD DVD陣営の割合は2割ほどに落ち込む。又、これに伴いニューライン・シネマは既にBDへの独占供給へと移行した<ref>[http://www.highdefdigest.com/news/show/New_Line/Industry_Trends/New_Line_Details_Transition_to_Blu-ray/1351 New Line Details Transition to Blu-ray]、High-Def Digest、2008年[[1月8日]](現地時間)</ref>。2008 International CES開催直前の発表だったため業界内への波紋は大きく、北米HD DVDプロモーショングループによるプレスカンファレンスは直前でキャンセル、また[[1月8日]]にはHD DVD単独支持を表明していたパラマウント映画をはじめ[[ポニーキャニオン]]など、約20社がHD DVD陣営からの離脱を準備ないし検討しているとの報道もなされた<ref>[http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=azkgsNtXnG08&refer=jp_home 米パラマウント、次世代DVDで「HD DVD」支持撤回へ-FT紙]、Bloomberg、2008年1月8日</ref><ref>[http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/media/article3153038.ece Blu-Ray takes inside edge in war with HD-DVD]、TIMES ONLINE、2008年1月8日</ref>。
* '''''[[NEC]]'''''(※)
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** [[2月15日]]、米小売り最大手にして米国内のDVDソフトの約4割の販売シェアを誇る[[ウォルマート|ウォルマート・ストアーズ]]がHD-DVDソフトの店頭を2008年5月末までに行い、2008年6月以降はBD製品だけを扱うと発表した<ref>[http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080216AT2M1600L16022008.html 新世代DVD、米でブルーレイの優位拡大・小売りが支持]、NIKKEI NET、2008年2月16日</ref>。米国内における大手小売りのHD DVD取扱停止によりますますBD一本化への流れが加速しており、残るは巨額を投じて1年半自陣営に引き込んだはずのパラマウントがHD DVD支持を撤回すれば米大手映画会社でHD DVDを単独支持するのはユニバーサル映画のみとなり、次世代光ディスク戦争は終結に向かうものと推測されている。
* '''''[[メモリーテック]]'''''
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=== [[ハードウェア]]・[[プログラム (コンピュータ)|ソフトウェア]]関連企業 ===
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* '''[[東芝]]'''
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* '''[[NEC]]'''(※)
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* '''[[メモリーテック]]'''
 
* [[マイクロソフト]]
 
* [[マイクロソフト]]
 
* [[インテル]]
 
* [[インテル]]
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* [[オンキョー]](※)
 
* [[オンキョー]](※)
 
* [[エイサー (企業)|エイサー]](※)
 
* [[エイサー (企業)|エイサー]](※)
* 他
 
  
===[[コンテンツ|エンタテインメント]]関連企業===
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=== [[コンテンツ|エンタテインメント]]関連企業 ===
* [[ユニヴァーサル映画|ユニヴァーサル・ピクチャーズ]]
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* [[ユニバーサル映画|ユニバーサル・ピクチャーズ]]
* [[パラマウント映画|パラマウント・ピクチャーズ]](2009年3月までの期限限定{{要出典}}
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* [[パラマウント映画|パラマウント・ピクチャーズ]](2009年3月までの期限限定<ref>[http://www.nytimes.com/2007/08/21/technology/21disney.html Two Studios to Support HD DVD Over Rival]、The New York Times、2007年[[8月21日]]</ref>
 
** [[ドリームワークス]]
 
** [[ドリームワークス]]
* [[ワーナー・ブラザーズ]](※)(ワーナー・ホーム・ビデオ(※))
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* [[ワーナー・ブラザーズ]](※)(ワーナー・ホーム・ビデオ(※))2008年5月まで<ref>[http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080105AT2M0500X05012008.html 米ワーナー、ブルーレイ単独支持・DVD規格争い、早期決着も]、NIKKEI NET</ref>
** [[ニューライン・シネマ]](※)
+
 
* [[ジェネオンエンタテインメント]](※)
 
* [[ジェネオンエンタテインメント]](※)
 
* [[東映ビデオ]](準会員)(※)
 
* [[東映ビデオ]](準会員)(※)
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* [[バンダイビジュアル]](※)
 
* [[バンダイビジュアル]](※)
 
* [[GDH]](※)
 
* [[GDH]](※)
* 他
 
  
注:'''''斜太字'''''はHD DVDの幹事企業。(※)印はBlu-ray Disc Associationにも参入を表明している企業。
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注:'''太字'''はHD DVDの幹事企業。(※)印はBlu-ray Disc Associationにも参入を表明している企業<ref>[http://www.hddvdprg.com/group/about/member.html 会員リスト - HD DVDプロモーショングループ]</ref><ref>[http://www.blu-raydisc.com/general_information/Section-14009/Index.html Blu-ray Disc Association - Supporting Companies]</ref>。
  
参考:
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=== 達成されなかった規格統一 ===
* [http://www.hddvdprg.com/group/about/member.html 会員リスト - HD DVDプロモーショングループ]
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* [http://www.blu-raydisc.com/general_information/Section-14009/Index.html Blu-ray Disc Association - Supporting Companies]
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===達成されなかった規格統一===
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2005年[[4月21日]]の[[日本経済新聞]]朝刊には、東芝とソニーの間でHD DVD・BDの両者の長所を生かした規格を共同開発することで合意したと報道した。これにより次世代大容量光ディスクは一つに統一された規格となり、ユーザーやコンテンツ製作者のメリットは大きなものになることが期待された。
 
2005年[[4月21日]]の[[日本経済新聞]]朝刊には、東芝とソニーの間でHD DVD・BDの両者の長所を生かした規格を共同開発することで合意したと報道した。これにより次世代大容量光ディスクは一つに統一された規格となり、ユーザーやコンテンツ製作者のメリットは大きなものになることが期待された。
  
しかしながらその後の報道によれば、この交渉は難航した末に中断された。以降は互いに譲歩することなく交渉が再開されないまま、2005年8月末には両陣営共に『交渉は時間切れ』として自陣営規格の本格的な製品化へ動き出した。これによりベータマックス対VHS戦争の再現は不可避となり、2006年に[[規格戦争]]が本格化した。規格の主導権争いもさる事ながら、余りにも両者の設計思想に相違点が大きかった事が原因と見られる。
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しかしながらその後の報道によれば、この交渉は難航した末に中断された。以降は互いに譲歩することなく交渉が再開されないまま2005年8月末には両陣営共に『交渉は時間切れ』として自陣営規格の本格的な製品化へ動き出した。これによりベータマックス対VHS戦争の再現は不可避となり、2006年に[[規格争い]]が本格化した。規格の主導権争いもさる事ながら、余りにも両者の設計思想に相違点が大きかった事が原因と見られる。
  
 
東芝は2005年内にHD DVDプレーヤーを発売する予定としていたが2005年9月、米国の映画産業の意向により米国内での発売を2006年春に延期すると発表した。さらに12月、日本国内での発売も年明けに延期した。著作権保護規格・AACSのライセンスの発行が遅れているためとしている。
 
東芝は2005年内にHD DVDプレーヤーを発売する予定としていたが2005年9月、米国の映画産業の意向により米国内での発売を2006年春に延期すると発表した。さらに12月、日本国内での発売も年明けに延期した。著作権保護規格・AACSのライセンスの発行が遅れているためとしている。
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だが2006年になると両規格対応を決めたメーカーも増えており、趨勢が決まる前に両規格対応のドライブが主流となる可能性も出てきた。2007年のCESにて韓国の[[LG電子]]からBDとHD DVD両方のディスクに対応できるプレーヤーの発売が発表された。すでにリコーやNECといった企業が両規格対応のための安価な部品開発に成功しており、他のメーカーからも両規格対応のプレーヤーが発売されることも予想できる。
 
だが2006年になると両規格対応を決めたメーカーも増えており、趨勢が決まる前に両規格対応のドライブが主流となる可能性も出てきた。2007年のCESにて韓国の[[LG電子]]からBDとHD DVD両方のディスクに対応できるプレーヤーの発売が発表された。すでにリコーやNECといった企業が両規格対応のための安価な部品開発に成功しており、他のメーカーからも両規格対応のプレーヤーが発売されることも予想できる。
  
また、ワーナーからHD DVDとBDを一枚のディスクの裏表に記録することでどちらのプレーヤーでも再生可能な[[THD]](''Total Hi Def'')ディスクが発表されたものの製造コストが極めて高く、次世代DVD規格争いは今だ混迷の中にある。
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また、ワーナーからHD DVDとBDを1枚のディスクの裏表に記録することでどちらのプレーヤーでも再生可能な[[THD]](''Total Hi Def'')ディスクが発表されたものの製造コストが極めて高く、次世代DVD規格争いは混迷の中にあった。
  
<!--2007年3月現在、日本ではレコーダー、映像ソフト共に電気量販店ではほぼBD陣営が次世代DVDの売り場を占拠している。日経パソコンでは94.8%は次世代DVD市場でBDが勝っていると報告していたが、市場は立ち上がったばかりであり、今後は全く不透明である。-->
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== ハードウェア ==
==ハードウェア==
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* 2006年
 
* 2006年
 
** [[3月31日]]、日本国内でHD DVD再生専用機「HD-XA1」が東芝より発売された(HD DVD-Rや[[CPRM]]対応[[DVD-RAM]]・[[DVD-RW]]の再生には非対応)。
 
** [[3月31日]]、日本国内でHD DVD再生専用機「HD-XA1」が東芝より発売された(HD DVD-Rや[[CPRM]]対応[[DVD-RAM]]・[[DVD-RW]]の再生には非対応)。
** 5月には東芝の[[Qosmio]]G30/697HSを皮切りに、HD DVD-ROMドライブ搭載PCが数社から発売された。HD DVD-ROMドライブはDVDスーパーマルチドライブも兼ねている。再生専用規格に対応したドライブの発売はBDよりも1ヶ月先行したものの、記録型ドライブの投入はBDの方が早かった。このためHD DVD陣営の[[NEC]]も2006年秋発売の機種でBDドライブを採用する結果を招いている。
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** 5月には東芝の[[Qosmio]]G30/697HSを皮切りに、HD DVD-ROMドライブ搭載PCが数社から発売された。HD DVD-ROMドライブはDVDスーパーマルチドライブも兼ねている。再生専用規格に対応したドライブの発売はBDよりも1ヶ月先行したものの、記録型ドライブの投入はBDの方が早かった。このためHD DVD陣営のNECも2006年秋発売の機種でBDドライブを採用する結果を招いている。
 
** [[7月14日]]に東芝が録画再生機の「RD-A1」を発売する予定だったが、生産が遅れているとして[[7月28日]]発売に延期となった。HD DVDの記録は-Rのみとなる。なお、フロントパネルに「[[VARDIA]]」のロゴが入っている。同機はデジタルとアナログのチューナーを1つずつ搭載している。
 
** [[7月14日]]に東芝が録画再生機の「RD-A1」を発売する予定だったが、生産が遅れているとして[[7月28日]]発売に延期となった。HD DVDの記録は-Rのみとなる。なお、フロントパネルに「[[VARDIA]]」のロゴが入っている。同機はデジタルとアナログのチューナーを1つずつ搭載している。
 
** [[10月10日]]、NECエレクトロニクス株式会社がBD、HD DVD両規格の記録と再生に対応し、読み込みや書き込みが技術的には可能になるドライブ向けシステム[[LSI]]セットのサンプル出荷が開始された。
 
** [[10月10日]]、NECエレクトロニクス株式会社がBD、HD DVD両規格の記録と再生に対応し、読み込みや書き込みが技術的には可能になるドライブ向けシステム[[LSI]]セットのサンプル出荷が開始された。
** [[11月22日]]、[[マイクロソフト]]より[[Xbox 360]]用HD DVD-ROMドライブ「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」が20,790円(税込)で発売された。Xbox 360との組み合わせによりHD DVDプレーヤーとして機能するが、Xbox 360が[[HDMI]]に対応していないためデジタル転送ができないが、既にXbox 360を購入済みのHDTVユーザーには既存のHD DVDプレーヤーに替わる魅力的で安価なHD DVD導入の選択肢である。
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** [[11月22日]]、[[マイクロソフト]]より[[Xbox 360]]用HD DVD-ROMドライブ「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」が20,790円(税込)で発売された。Xbox 360との組み合わせによりHD DVDプレーヤーとして機能するが、発売当初のXbox 360は[[HDMI]]に対応していなかったためデジタル転送ができなかった。2007年以降HDMI端子搭載の本体が市場に出回るようになり搭載機ではデジタル転送も可能になっている。既にXbox 360を購入済みのHDTVユーザーには既存のHD DVDプレーヤーに替わる魅力的で安価なHD DVD導入の選択肢である。
 
** 12月下旬、世界初のPC用内蔵ファイルベイ用HD DVD-ROMドライブ「HDV-ROM2.4FB」が[[バッファロー (企業)|バッファロー]]より37,000円で発売された。HD DVD-ROM 2層/HD DVD-R 1層/[[コンパクトディスク|CD]]・[[DVD]]の各種メディアの再生に対応する。
 
** 12月下旬、世界初のPC用内蔵ファイルベイ用HD DVD-ROMドライブ「HDV-ROM2.4FB」が[[バッファロー (企業)|バッファロー]]より37,000円で発売された。HD DVD-ROM 2層/HD DVD-R 1層/[[コンパクトディスク|CD]]・[[DVD]]の各種メディアの再生に対応する。
** 12月下旬、東芝より新型プレーヤー「HD-XA2」が11万円前後(2007年1月下旬に延期)、「HD-XF2」5万円前後で発売された。再生メディアや[[CPRM]]未対応等は既存のプレーヤーと同等であるが、ローディング時間の短縮や、上位バージョンの「HD-XA2」での[[HDMI]] Ver.1.3相当に対応(Ver.1.3のどの機能まで対応しているかは不明)等の機能向上がみられる。現在の所、上位バージョンの「HD-XA2」は2007年1月下旬発売予定になっている。また、NECエレクトロニクスは[[12月27日]]に東芝と協力して開発していたHD DVDレコーダー/プレーヤー用システムLSI『EMMA3』のサンプル出荷を開始した。CPU/映像デコーダー/エンコーダー/音声デコーダー/ストリーム処理/グラフィックスエンジン/ビデオスケーラーの次世代DVDの機能を1チップにしたLSIであり、今回はHD DVDに特化した物で「HD-XA2」と「HD-XF2」に採用されているが、BDにも対応可能なため先に開発されているドライブ向けシステムLSIと同じく、コスト削減と両対応の用途への使用も可能である。また、NECエレクトロニクスは「米国では、映画ソフトでHD DVDがBDの3倍売れてる。」と発言していたが、年末時点で拮抗した。さらに2007年第一四半期にはBDソフトのシェアはHD DVDの倍以上となり差を広げている。
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** 12月下旬、東芝より新型プレーヤー「HD-XA2」が11万円前後(2007年1月下旬に延期)、「HD-XF2」5万円前後で発売された。再生メディアや[[CPRM]]未対応等は既存のプレーヤーと同等であるが、ローディング時間の短縮や、上位バージョンの「HD-XA2」での[[HDMI]] Ver.1.3相当に対応(Ver.1.3のどの機能まで対応しているかは不明)等の機能向上がみられる。現在の所、上位バージョンの「HD-XA2」は2007年1月下旬発売予定になっている。また、NECエレクトロニクスは[[12月27日]]に東芝と協力して開発していたHD DVDレコーダー/プレーヤー用システムLSI『EMMA3』のサンプル出荷を開始した。CPU/映像デコーダー/エンコーダー/音声デコーダー/ストリーム処理/グラフィックスエンジン/ビデオスケーラーの次世代DVDの機能を1チップにしたLSIであり、今回はHD DVDに特化した物で「HD-XA2」と「HD-XF2」に採用されているが、BDにも対応可能なため先に開発されているドライブ向けシステムLSIと同じく、コスト削減と両対応の用途への使用も可能である。また、NECエレクトロニクスは「米国では、映画ソフトでHD DVDがBDの3倍売れてる。」と発言していたが、年末時点で拮抗した。さらに2007年第1四半期にはBDソフトのシェアはHD DVDの倍以上となり差を広げている。
 
** 年末、東芝はHD DVDプレーヤーの年内販売台数が世界計で約10万台になるとの見通しを発表した。同年[[3月31日]]の「HD-XA1」発表時の目標は年度内100万台で「年末に売れてしまえばそこで決まる」と自信を見せていた。またユニバーサルピクチャー・ホームエンターテイメント社長のクレイグ・コンブローは2006年はHD DVDプレーヤー、対応PC、Xbox 360向けHD DVDドライブなど北米市場全体で17万5000台のHD DVD機器が普及したと発表した。
 
** 年末、東芝はHD DVDプレーヤーの年内販売台数が世界計で約10万台になるとの見通しを発表した。同年[[3月31日]]の「HD-XA1」発表時の目標は年度内100万台で「年末に売れてしまえばそこで決まる」と自信を見せていた。またユニバーサルピクチャー・ホームエンターテイメント社長のクレイグ・コンブローは2006年はHD DVDプレーヤー、対応PC、Xbox 360向けHD DVDドライブなど北米市場全体で17万5000台のHD DVD機器が普及したと発表した。
 
* 2007年
 
* 2007年
 
** [[6月12日]]、東芝は新型HD DVD/HDDレコーダー「RD-A600」600GB HDDと「RD-A300」300GB HDDの2機種を6月末に発売と発表した。基本的には今年2月に発売したDVD/HDDレコーダーの使い勝手を向上させた物にHD DVDの録画再生機能を搭載した物であり、先代のHD DVDレコーダー「RD-A1」に比べると格段に進歩しているが、HD DVD-RWには対応していない。月産1万台でHD DVDとBD世代のレコーダーシェア7割を目標にしている。なお、国内の販売目標はHD DVD製品総計で30~40万台としている。
 
** [[6月12日]]、東芝は新型HD DVD/HDDレコーダー「RD-A600」600GB HDDと「RD-A300」300GB HDDの2機種を6月末に発売と発表した。基本的には今年2月に発売したDVD/HDDレコーダーの使い勝手を向上させた物にHD DVDの録画再生機能を搭載した物であり、先代のHD DVDレコーダー「RD-A1」に比べると格段に進歩しているが、HD DVD-RWには対応していない。月産1万台でHD DVDとBD世代のレコーダーシェア7割を目標にしている。なお、国内の販売目標はHD DVD製品総計で30~40万台としている。
 
** 東芝はこの新型HD DVD/HDDレコーダー発表会で様々な発言や発表を行った。国内の専用プレーヤーが累計で1万台以下、北米で累計15万台と発表。北米の専用プレーヤー累計シェアで6割であることが発表された(この発表を基にすると高価格帯のBD専用プレーヤーは10万台と思われ、両HD世代のプレーヤーの伸び悩みが露見した)。今回の発表会を睨んだとものと思われるキャンペーンでさらなる低価格とバンドル戦略(5本無料クーポンも別途継続中)を行った結果、5月に一時的に専用プレーヤーの単月のシェアで7割程度になったことも発表。しかしこうした低価格戦略にもかかわらず、前回4月の発表時の北米の専用プレーヤー10万台から5万台しか上積みできなかったことも同時に露見した。こうした事から東芝は、今年初めの北米プレーヤーの販売計画を180万台から下方修正し100万台とした。また、ユニバーサルスタジオの発言やHD DVDプロモーショナルグループのプレスリリース<ref>[http://www.hddvdprg.com/group/press/pdf/070613.pdf Consumers Drive Record Sales of HD DVD Players to Capture 60% of HD Set-Top Market]、North American HD DVD Promotional Group プレスリリース、2007年6月11日(現地時間)</ref>において、北米のアタッチレート(プレーヤーあたりのビデオタイトル販売数)が4:1でHD DVDがBDに比べ1台のハードに対するタイトル販売数が多いと発表されたが、アタッチレートが4:1となる根拠であるそれぞれのハードウェア販売数とタイトル販売数のデータは示されていない。これは北米でのビデオタイトル販売数累計でBDがシェア7割を占める事が関係していると思われる。
 
** 東芝はこの新型HD DVD/HDDレコーダー発表会で様々な発言や発表を行った。国内の専用プレーヤーが累計で1万台以下、北米で累計15万台と発表。北米の専用プレーヤー累計シェアで6割であることが発表された(この発表を基にすると高価格帯のBD専用プレーヤーは10万台と思われ、両HD世代のプレーヤーの伸び悩みが露見した)。今回の発表会を睨んだとものと思われるキャンペーンでさらなる低価格とバンドル戦略(5本無料クーポンも別途継続中)を行った結果、5月に一時的に専用プレーヤーの単月のシェアで7割程度になったことも発表。しかしこうした低価格戦略にもかかわらず、前回4月の発表時の北米の専用プレーヤー10万台から5万台しか上積みできなかったことも同時に露見した。こうした事から東芝は、今年初めの北米プレーヤーの販売計画を180万台から下方修正し100万台とした。また、ユニバーサルスタジオの発言やHD DVDプロモーショナルグループのプレスリリース<ref>[http://www.hddvdprg.com/group/press/pdf/070613.pdf Consumers Drive Record Sales of HD DVD Players to Capture 60% of HD Set-Top Market]、North American HD DVD Promotional Group プレスリリース、2007年6月11日(現地時間)</ref>において、北米のアタッチレート(プレーヤーあたりのビデオタイトル販売数)が4:1でHD DVDがBDに比べ1台のハードに対するタイトル販売数が多いと発表されたが、アタッチレートが4:1となる根拠であるそれぞれのハードウェア販売数とタイトル販売数のデータは示されていない。これは北米でのビデオタイトル販売数累計でBDがシェア7割を占める事が関係していると思われる。
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** [[12月17日]]、東芝は[[12月21日]]に世界初のHD DVD-RW対応ドライブを搭載したノート型パソコンを発売すると発表した。また、HD DVDのアプリケーション規格で記録型DVDに記録するHD Recにも対応している<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071217/toshiba.htm 東芝、世界初のHD DVD-RWドライブ搭載ノートPC「Qosmio」]、AV watch、2007年[[12月17日]]</ref>。
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* 2008年
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** [[1月14日]]、東芝は2007年9月以降北米で発売した「HD-A3」、「HD-A30」、「HD-A35」の3機種の価格を同13日より最大で半額に値下げしたことを発表した。値下げの理由として、年末に実施していた期間限定割引プロモーションでの販売が好調だったためとしている。同時に、ユーザーに対してHD DVDプレイヤーの操作方法やHD DVDプロモーション情報などを電話で提供する「HD DVD Concierge」サービスを1月よりスタートすることも明らかにした。
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** [[2月16日]]、東芝は青森県内で進めていたHD DVD機器すべての生産中止を決定した(販売は継続)とNHKが報道した<ref>[http://www3.nhk.or.jp/news/2008/02/17/d20080217000008.html 東芝 HD DVD撤退を決定へ]、NHKニュース、2008年2月17日</ref>。一方で何らかの検討は行われていると推測しつつも、実際には現在、青森県ではHD DVD機器は生産されていないことを指摘し、撤退については公式な場で議論されていないという東芝デジタルメディアネットワーク関係者のコメントを伝える報道もある<ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0802/16/news011.html 本田雅一のリアルタイム・アナリシス:“東芝、HD DVD撤退で調整へ”報道を読み解く]、ITmedia +D LifeStyle、2008年2月16日</ref>。
  
==不正コピー問題==
+
== 不正コピー問題 ==
2006年[[12月18日]]、Muslix64というハッカーが著作権保護機構であるAACSで用いられているキーを取り出すことに成功、これによりHD DVDの映画などが暗号解除されて[[BitTorrent]]などのネットワークに流出するという事件がおきた。またHD DVDのバックアップツールである[[BackupHDDVD]]が公開され、原理的に2007年1月までのコンテンツは全てコピーすることが可能となった。これに対しAACSのライセンス管理団体である米AACS LAでは想定済み問題であり必要手段を講じるとしたため、今後発売されるコンテンツに関してはこの方法でコピーすることはできなくなる。しかし限定的とはいえAACSが策定されて1年もかからずにコピーが可能となったことがハリウッドを代表とするコンテンツ供給側の方針などに影響を与えるとする懸念がある。また同じAACSを採用しているBlu-ray Discは著作権保護機構としてAACSの他に[[Blu-ray Disc#「ROM Mark」の特徴|ROM Mark]]や[[Blu-ray Disc#「BD+」の特徴|BD+]]の実装があるのに対し、HD DVDはAACSのみであるために今回の問題による次世代光ディスク規格競争に与える影響が指摘されている(ただしBD+搭載コンテンツは2007年3月から出荷されるため、2007年1月までのBDコンテンツはHD DVD同様不正コピーされている)<ref>[http://www.nytimes.com/2007/01/01/technology/01hack.html?ex=1325307600&en=38ddb2918d77f8a4&ei=5088&partner=rssnyt&emc=rss Studios’ DVDs Face a Crack in Security], The New York Times, 2007年1月1日</ref><ref>「離陸の矢先に 次世代光ディスク不正複製,災い転じて福になるのか」, 日経エレクトロニクス, 2007年2月12日号, 30-31頁(日経BP, 2007年2月12日発行)</ref>。
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{{節stub}}
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2006年[[12月18日]]、Muslix64というハッカーが著作権保護機構であるAACSで用いられているキーを取り出すことに成功、これによりHD DVDの映画などが暗号解除されて[[BitTorrent]]などのネットワークに流出するという事件がおきた。またHD DVDのバックアップツールである[[BackupHDDVD]]が公開され、原理的に2007年1月までのコンテンツは全てコピーすることが可能となった。これに対しAACSのライセンス管理団体である米AACS LAでは想定済み問題であり必要手段を講じるとしたため、今後発売されるコンテンツに関してはこの方法でコピーすることはできなくなる。しかし限定的とはいえAACSが策定されて1年もかからずにコピーが可能となったことがハリウッドを代表とするコンテンツ供給側の方針などに影響を与えるとする懸念がある。また同じAACSを採用しているBlu-ray Discは著作権保護機構としてAACSの他に[[Blu-ray Disc#「ROM Mark」の特徴|ROM Mark]]や[[Blu-ray Disc#「BD+」の特徴|BD+]]の実装があるのに対し、HD DVDはAACSのみであるために今回の問題による次世代光ディスク規格競争に与える影響が指摘されている(ただしBD+搭載コンテンツは2007年3月からの出荷であったため、2007年1月までのBDコンテンツはHD DVD同様不正コピーされている)<ref>[http://www.nytimes.com/2007/01/01/technology/01hack.html?ex=1325307600&en=38ddb2918d77f8a4&ei=5088&partner=rssnyt&emc=rss Studios’ DVDs Face a Crack in Security]、The New York Times、2007年[[1月1日]]</ref><ref>「離陸の矢先に 次世代光ディスク不正複製、災い転じて福になるのか」、日経エレクトロニクス、2007年[[2月12日]]号、30-31頁(日経BP、2007年2月12日発行)</ref>。
  
==脚注==
+
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{脚注ヘルプ}}
<references/>
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<div class="references-small"><references/></div>
  
==関連項目==
+
== 関連項目 ==
 
* [[映像機器]]
 
* [[映像機器]]
 
* [[High-Definition Multimedia Interface]](HDMI)
 
* [[High-Definition Multimedia Interface]](HDMI)
156行目: 173行目:
 
* [[Blu-ray Disc]]
 
* [[Blu-ray Disc]]
 
* [[次世代DVD]]
 
* [[次世代DVD]]
* [[Advanced Access Content System|AACS]]
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* [[Advanced Access Content System]](AACS)
 
* [[トムソン (企業)]]
 
* [[トムソン (企業)]]
 
* [[ユニバーサル映画|ユニヴァーサル・ピクチャーズ]]
 
* [[ユニバーサル映画|ユニヴァーサル・ピクチャーズ]]
 
* [[ニューライン・シネマ]]
 
* [[ニューライン・シネマ]]
 
* [[マイクロソフト]]
 
* [[マイクロソフト]]
** [[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]
+
** [[Microsoft Windows Vista]]
 
** [[Xbox 360]](外付けユニット対応)
 
** [[Xbox 360]](外付けユニット対応)
 
* [[ウィンテル連合]]
 
* [[ウィンテル連合]]
170行目: 187行目:
 
* [[三洋電機]]
 
* [[三洋電機]]
 
* [[BackupHDDVD]](まだ翻訳途中)
 
* [[BackupHDDVD]](まだ翻訳途中)
 +
* [[規格争い]]
  
==外部リンク==
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== 外部リンク ==
 
* [http://www.hddvdprg.com/jpn/index.html HD DVDプロモーショングループ(日本語)]
 
* [http://www.hddvdprg.com/jpn/index.html HD DVDプロモーショングループ(日本語)]
 
* [http://www.hddvd-toshiba.jp/hdd-dvd/products/hddvd/index_j.html 東芝HD DVD プロモーションサイト(日本語)]
 
* [http://www.hddvd-toshiba.jp/hdd-dvd/products/hddvd/index_j.html 東芝HD DVD プロモーションサイト(日本語)]
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2008年2月18日 (月) 20:23時点における版

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Xbox 360用HD DVDプレーヤー

HD DVD(エイチディー・ディーブイディー)とはDVDフォーラムによって議論および承認が行われている青紫色半導体レーザー世代の光ディスクの規格である。主に東芝NECが共同で開発した。対応機器を3波長化することで従来のCDDVDも使用できる。青紫色半導体レーザー世代の光ディスクの別規格として、規格争いで優勢な「Blu-ray Disc(以下、BD)」がある。

概説

HD DVDはDVD規格をベースにして本格的なハイビジョン放送時代に対応するために開発されたディスクメディアの規格である(「HD」はHigh Definition(高解像度)の意)。DVDと同様、直径12cm/8cm、厚さ1.2mmのプラスチック製の円盤であるが、読み取りに使われるのは波長405nmの青紫色レーザーである。CDやDVDよりも波長の短いレーザーを用いることでより高密度の記録が可能となっている。HD DVDの直径12cmディスクは1層で15GBの容量を持ち、2層で30GBの容量を持つ。直径8cmディスクでは1層で4.7GB、2層で9.4GBの容量を持つ。保護層の厚さはDVDと同じ0.6mmで、DVDの製造機器を一部流用することが可能である。また再生機においても保護層がDVDと同じ0.6mmのため、振動によるレンズとディスクの衝突を回避に使用する、接近検知システムの一部流用が可能である。一方BDは保護層が0.1mmとなっており、HD DVDはこれらの点に関してはBDより優位性が高いと考えられていた。

2008年2月16日、HD DVDを主唱する東芝が撤退を検討しており、今月中にも決定を発表する見込みで規格争いはBDの事実上の勝利となると報じられた[1]。仮に正式発表後は、国内外を問わず東芝製HD DVD機器購入者への対応が課題になるとも報じられた[2]

一連の撤退報道について東芝は「現在市場の反応を見ながら今後の事業方針について検討はしているが、報道のような決定をした事実は無い」との声明を発表した[3]

HD DVDメディアの種類

HD DVDの記録メディアにはDVDと同様に読み取り専用型と記録型の規格が存在する。書き換えができる記録型HD DVD規格はランドグルーブ記録を採用しているHD DVD-Rewritable(HD DVD-RW)の規格策定が行われていたが、2層化が困難なことなどからHD DVD-Rの基本構造を継承したHD DVD-ReRecordable規格を策定し、HD DVD-Rewritableの名称を「HD DVD-RAM」に変更、HD DVD-ReRecordableの名称を「HD DVD-RW」と決定した。「RW」はデータ用のみ2007年7月からPCメーカー等に向けてサンプル出荷されており、2007年12月に製品化されている。また、ビデオ用「HD DVD-RW」も2008年2月には製品化されている[4]が、「RAM」の製品化時期は未定である。

多層化に関しては2005年5月に片面3層45GB(1層15GB)HD DVD-ROMの開発発表が行われており[5]、2007年のCESにて片面3層51GB(1層17GB)HD DVD-ROMの発表が行われた。また、片面3層51GBのHD DVD-ROMについては2007年9月12日にDVDフォーラムによって規格化がなされ[6]11月15日に正式にver.2.0として承認され、規格化を完了した[7]

  • HD DVD-ROM:読み取り専用のHD DVD規格。12cm片面1層15GB/片面2層30GB/片面3層51GB、8cm片面1層4.7GB/片面2層9.4GB
  • HD DVD-R:1回だけ書き込み可能な記録型HD DVD規格。片面1層15GB/片面2層30GB
  • HD DVD-RW:繰り返して書き込みおよび消去が可能な記録型HD DVD規格。片面1層15GB/片面2層30GB
  • HD DVD-RAM:繰り返して書き込みおよび消去が可能なPC用途向け記録型HD DVD規格。ランドグルーブ記録を採用。片面1層20GB(2層に関しては未策定)

ビデオフォーマット

HD DVD-Video

主に市販ビデオソフトを収録するために策定された規格。従来のDVD-Video規格のHD DVD版とも言えるものだが、コピープロテクションなどではAACS(Advanced Access Content System)とよばれる新技術が使用されている。

映像コーデック

音声コーデック

インタラクティブ機能

HD DVDではHDiとよばれる対話型操作機能が利用可能である。このHDiはマイクロソフトが中心となって開発されており、XMLやECMAScript、SMILといったWWW関連技術からなるものである。HDiはHD DVDにおいて必須機能でありすべてのHD DVDプレイヤーで利用できる。

著作権保護機構

DVD-VideoのCSS(Content Scramble System)が破られ違法コピーが蔓延していることから、CSSに代わる新たな著作権保護機構としてより強固なAACSが採用されている。このAACSは再生専用メディアに限らず、記録型メディアにも対応する。

リージョンコード

2007年6月の段階で市販されているHD DVD-Videoではリージョンコードによる制御は行われていない。しかし、映画会社などからリージョンコード導入に対する要望により導入に向けて検討が行われている。

DVDとHD DVDのツインフォーマットディスク

片面にDVDとHD DVDの両方の記録層を持つツインフォーマットディスクは記録層の深さが現在のDVDと同じであることから、ピックアップ用のレンズ共用が可能なため、設計製作上の敷居が低いとされる。いくつかのDVDとHD DVDのツインフォーマットディスクが販売されている。

HD DVD-VR

HD DVDにおいてDVDでのDVD-Videoに対するDVD-VRに相当する規格。映像コーデック、音声コーデック、インタラクティブ機能、著作権保護機構、リージョンコードについては前述のHD DVD-Videoに準拠している。その他の特徴は以下の通り。

  • HD DVDでは、DVDでのビデオ用アプリケーションであるDVD-Videoフォーマットの後日の策定されたDVD-VRフォーマットがDVD-Video用プレーヤーと再生互換が無かったことの反省としてHD DVD-VideoとHD DVD-VRのフォーマット構造を多くの部分で共通化し、HD DVD-VRフォーマットのディスクもHD DVD-Videoプレーヤでは問題なく再生可能なような工夫がされている[8]。この事により、DVDの様に市販レコーダーにHD DVD-Videoフォーマットの記録機能とHD DVD-VRの記録機能を併載する必要が無くなっている。
  • エンコード録画用(DVD-VRに相当)のVideo Object(VOB)モードと、放送ストリーム(TS信号)をそのまま記録するStream Object(SOB)モードの2種類がある。
    • VOBモード:MPEG2-PSシステムを採用し、MPEG2のほか、MPEG4 AVC(H.264)やVC-1(WMV)などの各映像コーデックに対応している。また、VOB(VR VOB)モードで録画したものはHD DVD-ROMのアプリケーションフォーマットであるHD DVD-VideoのVOB(standard VOB)とサブセット扱いとなるため、同モードで記録したディスクは通常のHD DVDプレーヤーでも再生可能。
    • SOBモード:デジタル放送MPEG2-TSをそのまま記録するためのモード。SOBモード録画の映像はHD DVD-Video専用プレーヤーでは再生が出来ない。

HD DVD9

ワーナー・ブラザーズが提案したDVDメディアにHD DVDのアプリケーションフォーマットで圧縮映像を入れる規格である。「3x DVD」という名称でもよばれDVD-Videoの3倍の帯域幅を持ち、MPEG-2のかわりにVC-1やH.264といったより高圧縮のコーデックを用いることでハイビジョン規格の映像をDVDメディアに保存することが可能である。DVDメディアであるため記録容量がHD DVDに比べ少なく、記録時間や画質の面ではHD DVDに劣る。片面2層8.5GBのDVDに平均ビットレート13Mbpsで85分のハイビジョン映像の記録が可能である。また一般的なDVD-Video規格とは全く異なるため一般的なDVDプレイヤーで再生することはできず、再生にはHD DVDプレイヤーが必要である。

当初ワーナー・ブラザーズが想定していた物は片面2層8.5GBのDVDに平均ビットレート8Mbpsで120分のハイビジョン映像を収録し、青紫色半導体レーザーを用いないHD DVD9(またはBD9)対応のDVDプレーヤーで再生可能にする事である。

BD規格でも同様に、BDのアプリケーションフォーマットを用いたVideo規格としてDVD-Videoの3倍の帯域幅を持つBD9が考えられている。

HD Rec

2007年9月12日、DVDフォーラムにてHD Recのロゴを策定した。HD RecはDVD-R/RW/RAMメディアにHD DVDフォーマットを採用することにより、MPEG-4 AVCなどのコーデックでSD~HD映像を記録する規格。レコーダーやカムコーダーでの使用を見込んでいる。詳しくはHD Recの項目を参照。

Blu-ray Disc(BD)との比較

構造

HD DVDが読み取りに用いるレーザーは405nmの青紫色レーザーである(BDも同様)。HD DVDはDVDと同様に記録面から0.6mmの深さに記録層がある(BDは0.1mmの深さに記録層がある)。また、DVDとHD DVDとの片面2層ツインフォーマットディスクはDVDとBDのツインフォーマットディスクより製造が容易であった。HD DVD陣営においては「DVDからHD DVDへの橋渡し的役割を果たす」としてコンテンツホルダーに対して採用を呼びかけており、初期タイトルで採用されていた経緯がある。

容量

現在の一般的なDVDと同じ12cmディスクにおいてHD DVDは片面1層15GB、2層30GBである。現在販売されている片面1層の録画用HD DVD-R(15GB)では75分と記載されている。これは地上波デジタルハイビジョン放送(最大約17Mbps)とBSデジタルハイビジョン放送(最大約24Mbps)のビットレートのうち、最大ビットレートである約24Mbpsから算出されている。そのため地上波デジタルハイビジョン放送を録画する場合はより長時間の記録が可能である。それに対し、BDは片面1層25GB、2層50GBであり、片面1層の録画用BD-Rでは130分と記載されている。これもHD DVD同様、約24Mbpsから算出されている。

コスト

記録メディアおよびROMの製造においてHD DVDはDVDの製造機器を一部流用することが可能であり、コスト面で有利と言われてきたが、一定の流通量が見込まれるようになった無機型BDメディアが現時点においては低価格である。また、BDにおいても有機素材を用いることでDVD等の設備を流用できることがわかり、有機素材を用いたBD-R LTHメディアの発売を国内外の各社が発表した。これによりさらなるBDの低価格化が見込まれている。

ビデオ規格

インタラクティブ機能

HDi(旧・iHD)と呼ばれるインタラクティブ機能が採用されている。XML、CSS、SMIL、ECMAScriptなどの技術が使われている。これに対しBDではBlu-ray Java(BD-J)が採用されており、インタラクティブ機能をサポートしている。Blu-ray JavaはJavaを基礎技術としている。当初、マイクロソフトが中心となりHD DVDにiHDが採用されBDでもiHDを採用する提案がなされていたが、採用は見送られた。

著作権保護機構

HD DVDとBDの両方でAACSと呼ばれるコピープロテクト機能が採用されている。これに加えてBDではAACSが無効化されたことを検知して、再生を停止することが出来るBD+が採用されている。

参入企業

家庭用AV分野やノートPC分野に強い東芝、DVDドライブシェア世界一、PCやMPEGといったデバイスに強いNEC、2社で次世代大容量光ディスクメディアの主役を握ろうとしている。

  • 2005年
  • 2006年
    • アニメ制作会社のGONZOの親会社GDHから発売された「Project PAPO」のHD DVD版の販売元がソニー・ピクチャーズ エンタテインメントであるものの、親会社であるソニーがBDの旗振り役という関係からGONZOの公式サイトである「GONZO STYLE」のみの独占販売という形をとったと思われているが[9]、HD DVD版を作らないという選択肢もあったはずなので事実は定かではない。
  • 2007年
    • 8月20日、ヴァイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズ等はコンテンツをHD DVDに独占供給すると発表、契約開始から18ヶ月間HD DVDのみでの発売となる。ただし、スティーヴン・スピルバーグが監督した作品に関しては現段階では対象外となっている[10]。今回のヴァイアコムの決定にはHD DVD陣営からの1億5000万ドルの見返りがあったためであると複数の米メディア[11]が伝えている。
  • 2008年
    • 1月4日、米DVD売り上げ1位のワーナーブラザーズがHD DVDへの供給を取りやめると発表した[12]。ブルーレイ1本に絞ることを明らかにした。HD DVDへの供給は2008年5月まで続けるとしている。これによりHD DVD陣営の割合は2割ほどに落ち込む。又、これに伴いニューライン・シネマは既にBDへの独占供給へと移行した[13]。2008 International CES開催直前の発表だったため業界内への波紋は大きく、北米HD DVDプロモーショングループによるプレスカンファレンスは直前でキャンセル、また1月8日にはHD DVD単独支持を表明していたパラマウント映画をはじめポニーキャニオンなど、約20社がHD DVD陣営からの離脱を準備ないし検討しているとの報道もなされた[14][15]
    • 2月15日、米小売り最大手にして米国内のDVDソフトの約4割の販売シェアを誇るウォルマート・ストアーズがHD-DVDソフトの店頭を2008年5月末までに行い、2008年6月以降はBD製品だけを扱うと発表した[16]。米国内における大手小売りのHD DVD取扱停止によりますますBD一本化への流れが加速しており、残るは巨額を投じて1年半自陣営に引き込んだはずのパラマウントがHD DVD支持を撤回すれば米大手映画会社でHD DVDを単独支持するのはユニバーサル映画のみとなり、次世代光ディスク戦争は終結に向かうものと推測されている。

ハードウェアソフトウェア関連企業

エンタテインメント関連企業

注:太字はHD DVDの幹事企業。(※)印はBlu-ray Disc Associationにも参入を表明している企業[19][20]

達成されなかった規格統一

2005年4月21日日本経済新聞朝刊には、東芝とソニーの間でHD DVD・BDの両者の長所を生かした規格を共同開発することで合意したと報道した。これにより次世代大容量光ディスクは一つに統一された規格となり、ユーザーやコンテンツ製作者のメリットは大きなものになることが期待された。

しかしながらその後の報道によれば、この交渉は難航した末に中断された。以降は互いに譲歩することなく交渉が再開されないまま2005年8月末には両陣営共に『交渉は時間切れ』として自陣営規格の本格的な製品化へ動き出した。これによりベータマックス対VHS戦争の再現は不可避となり、2006年に規格争いが本格化した。規格の主導権争いもさる事ながら、余りにも両者の設計思想に相違点が大きかった事が原因と見られる。

東芝は2005年内にHD DVDプレーヤーを発売する予定としていたが2005年9月、米国の映画産業の意向により米国内での発売を2006年春に延期すると発表した。さらに12月、日本国内での発売も年明けに延期した。著作権保護規格・AACSのライセンスの発行が遅れているためとしている。

今のところ、ドライブ開発メーカーはかつてのベータマックス対VHS戦争のように勝ち馬に乗る形でどちらかの規格に流れていく可能性が強いが将来的には両陣営にも属さない第三者的な立場のメーカーになるか、かつての記録型DVDメディア規格争いの時のように規格争いの趨勢が決まった後で両規格対応のドライブを開発・発売する可能性もある。

だが2006年になると両規格対応を決めたメーカーも増えており、趨勢が決まる前に両規格対応のドライブが主流となる可能性も出てきた。2007年のCESにて韓国のLG電子からBDとHD DVD両方のディスクに対応できるプレーヤーの発売が発表された。すでにリコーやNECといった企業が両規格対応のための安価な部品開発に成功しており、他のメーカーからも両規格対応のプレーヤーが発売されることも予想できる。

また、ワーナーからHD DVDとBDを1枚のディスクの裏表に記録することでどちらのプレーヤーでも再生可能なTHDTotal Hi Def)ディスクが発表されたものの製造コストが極めて高く、次世代DVD規格争いは混迷の中にあった。

ハードウェア

  • 2006年
    • 3月31日、日本国内でHD DVD再生専用機「HD-XA1」が東芝より発売された(HD DVD-RやCPRM対応DVD-RAMDVD-RWの再生には非対応)。
    • 5月には東芝のQosmioG30/697HSを皮切りに、HD DVD-ROMドライブ搭載PCが数社から発売された。HD DVD-ROMドライブはDVDスーパーマルチドライブも兼ねている。再生専用規格に対応したドライブの発売はBDよりも1ヶ月先行したものの、記録型ドライブの投入はBDの方が早かった。このためHD DVD陣営のNECも2006年秋発売の機種でBDドライブを採用する結果を招いている。
    • 7月14日に東芝が録画再生機の「RD-A1」を発売する予定だったが、生産が遅れているとして7月28日発売に延期となった。HD DVDの記録は-Rのみとなる。なお、フロントパネルに「VARDIA」のロゴが入っている。同機はデジタルとアナログのチューナーを1つずつ搭載している。
    • 10月10日、NECエレクトロニクス株式会社がBD、HD DVD両規格の記録と再生に対応し、読み込みや書き込みが技術的には可能になるドライブ向けシステムLSIセットのサンプル出荷が開始された。
    • 11月22日マイクロソフトよりXbox 360用HD DVD-ROMドライブ「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」が20,790円(税込)で発売された。Xbox 360との組み合わせによりHD DVDプレーヤーとして機能するが、発売当初のXbox 360はHDMIに対応していなかったためデジタル転送ができなかった。2007年以降HDMI端子搭載の本体が市場に出回るようになり搭載機ではデジタル転送も可能になっている。既にXbox 360を購入済みのHDTVユーザーには既存のHD DVDプレーヤーに替わる魅力的で安価なHD DVD導入の選択肢である。
    • 12月下旬、世界初のPC用内蔵ファイルベイ用HD DVD-ROMドライブ「HDV-ROM2.4FB」がバッファローより37,000円で発売された。HD DVD-ROM 2層/HD DVD-R 1層/CDDVDの各種メディアの再生に対応する。
    • 12月下旬、東芝より新型プレーヤー「HD-XA2」が11万円前後(2007年1月下旬に延期)、「HD-XF2」5万円前後で発売された。再生メディアやCPRM未対応等は既存のプレーヤーと同等であるが、ローディング時間の短縮や、上位バージョンの「HD-XA2」でのHDMI Ver.1.3相当に対応(Ver.1.3のどの機能まで対応しているかは不明)等の機能向上がみられる。現在の所、上位バージョンの「HD-XA2」は2007年1月下旬発売予定になっている。また、NECエレクトロニクスは12月27日に東芝と協力して開発していたHD DVDレコーダー/プレーヤー用システムLSI『EMMA3』のサンプル出荷を開始した。CPU/映像デコーダー/エンコーダー/音声デコーダー/ストリーム処理/グラフィックスエンジン/ビデオスケーラーの次世代DVDの機能を1チップにしたLSIであり、今回はHD DVDに特化した物で「HD-XA2」と「HD-XF2」に採用されているが、BDにも対応可能なため先に開発されているドライブ向けシステムLSIと同じく、コスト削減と両対応の用途への使用も可能である。また、NECエレクトロニクスは「米国では、映画ソフトでHD DVDがBDの3倍売れてる。」と発言していたが、年末時点で拮抗した。さらに2007年第1四半期にはBDソフトのシェアはHD DVDの倍以上となり差を広げている。
    • 年末、東芝はHD DVDプレーヤーの年内販売台数が世界計で約10万台になるとの見通しを発表した。同年3月31日の「HD-XA1」発表時の目標は年度内100万台で「年末に売れてしまえばそこで決まる」と自信を見せていた。またユニバーサルピクチャー・ホームエンターテイメント社長のクレイグ・コンブローは2006年はHD DVDプレーヤー、対応PC、Xbox 360向けHD DVDドライブなど北米市場全体で17万5000台のHD DVD機器が普及したと発表した。
  • 2007年
    • 6月12日、東芝は新型HD DVD/HDDレコーダー「RD-A600」600GB HDDと「RD-A300」300GB HDDの2機種を6月末に発売と発表した。基本的には今年2月に発売したDVD/HDDレコーダーの使い勝手を向上させた物にHD DVDの録画再生機能を搭載した物であり、先代のHD DVDレコーダー「RD-A1」に比べると格段に進歩しているが、HD DVD-RWには対応していない。月産1万台でHD DVDとBD世代のレコーダーシェア7割を目標にしている。なお、国内の販売目標はHD DVD製品総計で30~40万台としている。
    • 東芝はこの新型HD DVD/HDDレコーダー発表会で様々な発言や発表を行った。国内の専用プレーヤーが累計で1万台以下、北米で累計15万台と発表。北米の専用プレーヤー累計シェアで6割であることが発表された(この発表を基にすると高価格帯のBD専用プレーヤーは10万台と思われ、両HD世代のプレーヤーの伸び悩みが露見した)。今回の発表会を睨んだとものと思われるキャンペーンでさらなる低価格とバンドル戦略(5本無料クーポンも別途継続中)を行った結果、5月に一時的に専用プレーヤーの単月のシェアで7割程度になったことも発表。しかしこうした低価格戦略にもかかわらず、前回4月の発表時の北米の専用プレーヤー10万台から5万台しか上積みできなかったことも同時に露見した。こうした事から東芝は、今年初めの北米プレーヤーの販売計画を180万台から下方修正し100万台とした。また、ユニバーサルスタジオの発言やHD DVDプロモーショナルグループのプレスリリース[21]において、北米のアタッチレート(プレーヤーあたりのビデオタイトル販売数)が4:1でHD DVDがBDに比べ1台のハードに対するタイトル販売数が多いと発表されたが、アタッチレートが4:1となる根拠であるそれぞれのハードウェア販売数とタイトル販売数のデータは示されていない。これは北米でのビデオタイトル販売数累計でBDがシェア7割を占める事が関係していると思われる。
    • 12月17日、東芝は12月21日に世界初のHD DVD-RW対応ドライブを搭載したノート型パソコンを発売すると発表した。また、HD DVDのアプリケーション規格で記録型DVDに記録するHD Recにも対応している[22]
  • 2008年
    • 1月14日、東芝は2007年9月以降北米で発売した「HD-A3」、「HD-A30」、「HD-A35」の3機種の価格を同13日より最大で半額に値下げしたことを発表した。値下げの理由として、年末に実施していた期間限定割引プロモーションでの販売が好調だったためとしている。同時に、ユーザーに対してHD DVDプレイヤーの操作方法やHD DVDプロモーション情報などを電話で提供する「HD DVD Concierge」サービスを1月よりスタートすることも明らかにした。
    • 2月16日、東芝は青森県内で進めていたHD DVD機器すべての生産中止を決定した(販売は継続)とNHKが報道した[23]。一方で何らかの検討は行われていると推測しつつも、実際には現在、青森県ではHD DVD機器は生産されていないことを指摘し、撤退については公式な場で議論されていないという東芝デジタルメディアネットワーク関係者のコメントを伝える報道もある[24]

不正コピー問題

2006年12月18日、Muslix64というハッカーが著作権保護機構であるAACSで用いられているキーを取り出すことに成功、これによりHD DVDの映画などが暗号解除されてBitTorrentなどのネットワークに流出するという事件がおきた。またHD DVDのバックアップツールであるBackupHDDVDが公開され、原理的に2007年1月までのコンテンツは全てコピーすることが可能となった。これに対しAACSのライセンス管理団体である米AACS LAでは想定済み問題であり必要手段を講じるとしたため、今後発売されるコンテンツに関してはこの方法でコピーすることはできなくなる。しかし限定的とはいえAACSが策定されて1年もかからずにコピーが可能となったことがハリウッドを代表とするコンテンツ供給側の方針などに影響を与えるとする懸念がある。また同じAACSを採用しているBlu-ray Discは著作権保護機構としてAACSの他にROM MarkBD+の実装があるのに対し、HD DVDはAACSのみであるために今回の問題による次世代光ディスク規格競争に与える影響が指摘されている(ただしBD+搭載コンテンツは2007年3月からの出荷であったため、2007年1月までのBDコンテンツはHD DVD同様不正コピーされている)[25][26]

脚注

  1. 東芝がHD-DVD撤退へ 規格争いはBDの勝利、MSN産経ニュース、2008年2月16日
  2. HD買った人はどうなる 東芝撤退、規格戦争の果てに消費者置き去り、MSN産経ニュース、2008年2月16日
  3. 東芝、HD DVD撤退報道について声明−「事業方針を検討中だが、決定した事実は無い」、ウォッチインプレス、2008年2月16日
  4. 日立マクセル、世界初の2倍速記録対応HD DVD-R/RWディスクを発売、ITmedia、2008年2月14日
  5. 記録容量45GBの再生専用次世代光ディスクの開発について
  6. DVD Forum、HD記録DVD用ロゴ「HD Rec」を策定 −3層/ツインフォーマットなどを規定 AV Watch、2007年9月13日
  7. DVD Forum、3層51GB HD DVD-ROMを承認、AV watch、2007年11月16日
  8. 参考出典:次世代光ディスクHD DVD
  9. 『HiVi』「特集来たぞ、ブルーレイ!」「速報BD-ROM VS HD DVDガチンコ対決!」、ステレオサウンド、2006年12月号、34ページ
  10. ドリームワークス、パラマウントから離脱か・米メディア - NIKKEI NET 2007年7月25日
  11. 東芝、HD-DVD支持見返りに170億円・米紙報道、NIKKEI NET、2007年8月22日
  12. WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売-「消費者は明確にBDを選択した」、Impress AV Watch、2008年1月5日
  13. New Line Details Transition to Blu-ray、High-Def Digest、2008年1月8日(現地時間)
  14. 米パラマウント、次世代DVDで「HD DVD」支持撤回へ-FT紙、Bloomberg、2008年1月8日
  15. Blu-Ray takes inside edge in war with HD-DVD、TIMES ONLINE、2008年1月8日
  16. 新世代DVD、米でブルーレイの優位拡大・小売りが支持、NIKKEI NET、2008年2月16日
  17. Two Studios to Support HD DVD Over Rival、The New York Times、2007年8月21日
  18. 米ワーナー、ブルーレイ単独支持・DVD規格争い、早期決着も、NIKKEI NET
  19. 会員リスト - HD DVDプロモーショングループ
  20. Blu-ray Disc Association - Supporting Companies
  21. Consumers Drive Record Sales of HD DVD Players to Capture 60% of HD Set-Top Market、North American HD DVD Promotional Group プレスリリース、2007年6月11日(現地時間)
  22. 東芝、世界初のHD DVD-RWドライブ搭載ノートPC「Qosmio」、AV watch、2007年12月17日
  23. 東芝 HD DVD撤退を決定へ、NHKニュース、2008年2月17日
  24. 本田雅一のリアルタイム・アナリシス:“東芝、HD DVD撤退で調整へ”報道を読み解く、ITmedia +D LifeStyle、2008年2月16日
  25. Studios’ DVDs Face a Crack in Security、The New York Times、2007年1月1日
  26. 「離陸の矢先に 次世代光ディスク不正複製、災い転じて福になるのか」、日経エレクトロニクス、2007年2月12日号、30-31頁(日経BP、2007年2月12日発行)

関連項目

外部リンク


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