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ラクーンシティ(Racoon City)とはテレビゲーム「バイオハザードシリーズ」に登場する架空の都市の名称。アメリカ中西部にある森林に囲まれた小さな都市で、元は小さな田舎町。アンブレラ社の工場が郊外に建設された事を受け飛躍的に発展した。
ラクーンシティ | |||||
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愛称: "ラクーン" | |||||
標語: "" | |||||
位置 | |||||
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[[画像:|0250px|ラクーンシティの位置図 ]] ラクーンシティの位置図
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座標: [1] | |||||
歴史 | |||||
旧名 | |||||
創設者 | |||||
行政 | |||||
国 | ラクーンシティ
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市長 | マイケル・ウォーレン | ||||
地理 | |||||
面積 市域 | 不明 km²( mi²) | ||||
陸上 | km²( mi²) | ||||
水面 | km²( mi²) | ||||
水面面積比率 | % | ||||
市街地 | 不明 km²( mi²) | ||||
都市圏 | km²( mi²) | ||||
標高 | m( ft) | ||||
人口動態 | |||||
人口 市域 | 約100,000 人 (1998年現在)
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人口密度 | 人/km²( 人/mi²) | ||||
市街地 | 人 | ||||
市街地人口密度 | - 人/km²(- 人/mi²) | ||||
都市圏 | 人 | ||||
都市圏人口密度 | km²( 人/mi²) | ||||
備考 | |||||
その他 | |||||
等時帯 | (UTC) | ||||
夏時間 | (UTC) | ||||
市外局番 | |||||
ナンバープレート | |||||
ISO 3166-2 | |||||
公式ウェブサイト | |||||
架空の都市 |
目次
歴史[編集]
- 1960年 - マイケル・ウォーレンが技術者としてラクーンシティを訪れ、街の電化を始める。
- 1968年 - 路面電車が建設される。
- 1969年 - カイト兄弟に依り地下鉄が開通。アンブレラ社が市郊外に工場を建設(詳しい年月日は不明)。この事から、街が飛躍的に発展する。この年にはラクーン警察署「R.P.D.(Racoon Police Depertment)」が設置されている。
- 1987年 - マイケル・ウォーレン氏が市長へ就任。
- 1992年 - アンブレラ社の援助に依りラクーン市庁舎が改築され、同年にラクーン総合病院が設立さる。
- 1996年 - ラクーン警察署内に新部署として特殊部門「S.T.A.R.S.(Special Tactics And Rescure Service)」が設立される。
- 1998年
- 5月11日 - アンブレラ社研究所にてバイオハザードが発生。市郊外やアークレイ山地で怪事件が相次ぐ。
- 7月24日 - S.T.A.R.S.がアークレイ山中の洋館に投入され、アンブレラ社研究所は爆破される(洋館事件)。
- 9月 - ラクーン市内でのバイオハザード発生に依り、アンブレラ事件が起こる。
- 10月1日 - 米政府の議決した滅菌作戦によりラクーンシティは消滅する。
(尚、1998年におきた一連の事件「アンブレラ事件」については後述で詳しく解説する)
環境・地理[編集]
アメリカ中西部に位置し、北部にはアークレイ山地と呼ばれる美しい山脈が連なり、観光地となっている。市は四方を山地に囲まれた山間部にあり、市外との交通手段はハイウェイ一本のみの事実上の城塞都市。
ラクーン市はアンブレラ社と云う強大な企業組織の後ろ楯に依り、その地理的制約に反して比較的大規模の経済都市であると謂える。他都市との交流を持たなくとも高水準の生活を維持出来た事が豫想され、こう云った状況が長年続くに当たり、必然的にラクーン市が外部と隔絶した状態だったと推測される。その為に、事件発生の際には外部への連絡が遅れ、結果的に街の異変を察知した時には、既に絶望的な状態に陥っていた物と考えられる。
- アークレイ山地
- ラクーンシティに程近い郊外にある山地。自然が豊富であり、登山者も多い。ここに於いてスペンサー卿が洋館を建造、ウイルス実験を行っていた。
機関・施設[編集]
ここでは、ラクーンシティにある主な機関や施設に就いて説明する。 因みに「Biohazard archives Since 1960~1998」に詳しい地図が掲載されているので、それも参照のこと。
公共機関・施設[編集]
- ラクーン市庁
- 行政の中心であり、街の心臓部である。アンブレラの援助に依り建造され、庭には現市長のマイケル・ウォーレンの像が佇立する。シンボルは、市庁舎前道路に面した門にある12個の宝石があしらわれた大時計。
- ラクーン警察 - R.P.D.(racoon police department)
- 街の中央部に位置しており、署長は「ブライアン・アイアンズ(brian・irons)」。当初は美術館として存在したが、市が買い取り警察署として改修した。その為署内には美術館として使われていた頃の名残が見られる。設備は旧式で、至る所に老朽化の現れが散見される。その一方で、神経ガス発生装置といった防犯設備が設けられており(アウトブレイク2)、他にも様々な仕掛けが施されている。ホールにある女神像は美術館時代からのシンボル。内部にはトイレが一切存在しない。
- ラクーンシティ総合病院
- 街の北部に位置する市内唯一の総合病院。アンブレラの出資により設立された。最新の医療設備が設けられており、高度な医療行為を施す事の出来る病院である。地下には下水道の一端が繋がっている。独自でウィルス抗体の研究を粗完成させる程の優秀な医師もいた。
- ラクーン市立公園
- セントミカエル時計塔の裏手に位置する市営公園。園内は豊かな水に溢れており整備が行き届いている。しかし林道の奥には閉鎖された鉄門が存在し、立ち入り禁止となっている。園内には墓地も存在する。
- ラクーンスタジアム
- 場所は不明。 現在確認できるラクーンシティ唯一のスポーツ施設。24日(推定)の昼に客の一人がゾンビ化しラクーンスタジアム内で暴徒化。感染者を更に拡げ事態悪化を促進する結果となった。同日の夜、ニュースでは「暴動」として報じられていた。このスタジアムの事件に対して警官50人が対処する事となった。ラクーンシティ最初のバイオハザードはここから始まる。
- ラクーン動物園
- 世界中の動物を一堂に鑑賞出来る施設。マスコットは「ラクーン君」。各種グッズ展開もなされ、象のオスカーに依るパレード、ライオンのショー等、観客を飽きさせないイベントを行っていたようだが、98年には象のオスカーがパレードから引退した。この施設には、水棲生物を鑑賞できる湖畔エリアや植物を鑑賞できるジャングルドームも設けられている。裏では職員による原種ランの密売が問題となっていた。
- ラクーン大学
- ラクーンシティの唯一の大学で、数々の優秀な卒業生を輩出している。建物は戦前(第二次世界大戦の事か?)に日本人建築家が設計した館であり、校内にはラクーンシティ出身の芸術家の作品等が飾られている。構内には実験室が存在し、同大学の人間であるグレッグ博士の手に依り密かにT-ウイルスの研究がなされ、独自のB.O.W.研究が行われていた。地下には、下水施設や地下鉄の旧引込み線も存在する。
- セントミカエル時計塔
- 路面電車の沿線に位置し、ラクーン総合病院の隣にある大きな時計塔。街の名所として絵葉書にもなっている。塔内には礼拝堂の他にも寝室や食堂も存在し、修道士や修道女が住み込みで詰めており、教会としての役割もあったと思われる。ラクーンシティの祭典「セントミカエル祭」はこの時計塔で行われていた物か。
- 地下鉄
- カイト兄弟に依って創設され、施設当時は3区間しかない小規模なものだったが、アンブレラ社の援助に依り発展、8区間まで拡大された。市民の足として欠かせなかったようである。
- 下水道・下水処理施設
- ラクーンシティの地下に広がる巨大な公共設備であり、諸所のモニター室でコンピューター制御されている。その構造を利用し、研究員が秘密裏に移動する為の経路として普段から活用されており、各研究施設へと繋がる。又、奥には市郊外の工場(地下研究施設入口)へと続く極秘のケーブルカーが存在する。アンブレラ事件の際には、ウイルスがアンブレラ製薬研究所から下水道に漏れ、それが上水道に伝わり一気に拡まったのが、被害拡大の最大の要因である。
民間・商業施設[編集]
- ケンド銃砲店
- 店主はロバート・ケンド。S.T.A.R.S.隊員達との親交が深く、カスタムハンドガンを納入したりもしている。
- マックリーズ
- ファイル2に名前のみ登場。強盗の被害にあった銃器店。
- アルカス洋服店(ARUKAS)
- ケンド鉄砲店と同じ通りにある洋服店。背景として登場する。スペルの「ARUKAS」を逆に読むと…。
- アップルイン(Apple Inn)
- 観光客向けのホテル。一人1泊25$と良心的な価格が人気。その為か旅行者や学生が多く利用する。様々な料理コースが堪能できるのも売り。
- 警備は万全であり、警備員は交代制で住み込み警備室を生活空間として利用している。中には趣味のモデルガンを持ち込み棚に飾るものもいたようだ。(参考:バイオハザード アウトブレイクオマケの資料より)
- J'sBAR
- ラクーンシティ中心街に店を構えるバー。3階建てのビル全てをこの店舗として使用している。店長がワイン通として有名で、世界各国のワインが堪能できる店として人気が高く、R.P.D.署員がこの店をよく利用していた。2階にはスタッフルーム、3階には大きな酒倉庫があり、保管されてる酒は百数十種類に及ぶ。(参考:バイオハザード アウトブレイクおまけの資料より)
- BAR JACK
- R.P.D.の職員がよく利用するバー。3にのみ登場し、ジルとブラットの再会の場となる。
- ラクーンプレス
- 市庁舎のすぐ近くに居を構えるローカル新聞社。町に突如起こった猟奇事件の取材に追われていた。
- ラクーンウィーク
- 雑誌等を出版する出版社。
アンブレラ関連施設[編集]
- 製薬工場
- 30年程前に誘致した工場。主に市販薬を製造しており、町に多大な経済効果を生み出した。クリーン企業のイメージがある、アンブレラ社の表の顔のひとつ。
- 洋館/研究所
- 通称「アークレイ研究所」。アークレイ山中にある謎めいた洋館。アンブレラ社会長のスペンサー卿の私邸であり、表向きは社員保養施設として建造された。地下に大掛かりな研究施設を有し、ウィルスを利用した生物兵器研究を行っていた。ラクーンシティを襲った悲劇の始まりの場所。
- 工場/地下研究所
- 郊外の工場地帯地下に存在し、アンブレラ社が極秘裏に行っている生物兵器の研究施設。非常に高度な設備を持っており、有事に備えた起爆システムも存在する。地上部分は工場に偽装されており、地下施設内部へは工場の列車ターンテーブルを模した巨大エレベーターで降下。最深部には非常用の鉄道の引き込み線があり市外へ繋がっている。
- 廃工場/処理施設
- ラクーン市営公園の奥側に存在し、公園側からは立ち入り禁止の門を越え、つり橋で渓流を渡らなければならない。この施設はアンブレラ社研究施設の一部であり、入り口をカモフラージュする為に廃工場を模しているようである。この施設は、処理工場や焼却処理工場、廃棄物処理施設とも呼ばれる。その名の通り、地下研究所から出る有害物質の処理等を行っている。
- 開発センター
- 生物兵器の研究施設のうちのひとつ。ハンター等の培養実験や、抗ウイルス試薬の開発などを行っていた。他の主な施設と違い、郊外ではなく市街地中心部の大通り近くにある。
- ハイブ
- 映画『Resident evil』に登場した超巨大研究施設。映画版はパラレルワールドなのでゲーム版で実際に存在したか否かは不明。その形状からゲーム版に於ける廃工場等とは別物であると豫想され、施設内の一切の管理は人工知能を搭載したコンピューター「レッドクイーン」が行っている。施設には厳重な防御システムで警護されている(撮影にはスイス銀行内部の防御装置を一部借用)。この施設へのハッキングは餘程の腕でないと不可能な為、コンピューターへのアクセスは「レッドクイーン」のホログラフ・イメージとの対話に依ってなされる。
アンブレラ事件について[編集]
アンブレラ事件(アンブレラクロニクルズでは「ラクーンシティ壊滅事件」となっている)とは1998年にラクーンシティで発生したバイオハザードと、それに関連する事件の事である。
事件の序章(洋館事件)[編集]
1998年6月ごろに犬型モンスターの目撃情報が相次ぐようになると新聞が報じているが、5月頃には既に洋館、研究所、養成所等でバイオハザードが発生していた。職員や研究員には防護服の着用が命じられたようだが被害を抑える事が出来ず、結果的に職員等は全滅してしまった。
7月に入るとアークレイで遭難者が多発。更に郊外の孤立した民家が10人程の徒党に襲われ一家全員が惨殺されると云う猟奇事件が発生。この「人食い事件」の捜査は行き詰まり、更に第二第三の人食い事件が発生。この事を受けアークレイ山地は封鎖され、猟奇事件に対処できる唯一の部隊として、S.T.A.R.S.の介入が決定される。
24日、アークレイ山中にある洋館に潜入したクリス・レッドフィールド等S.T.A.R.S.隊員は、洋館が既にゾンビやB.O.W.が徘徊する危険地帯となっていること、「T-ウイルス」と云う生物兵器とアンブレラ社の非人道的な実験等、恐ろしい事実を突き止めていく。
隊員のブラッド・ヴィッカーズの操るヘリにクリス達生存者が救助された直後、洋館は自爆装置に依って爆発、消滅した。
この事件に依るブラッドを除く生存者は、クリス・レッドフィールド,ジル・バレンタイン,バリー・バートン,レベッカ・チェンバースの4人である。
上記以外の隊員は全て殉職し、S.T.A.R.S.は事実上壊滅してしまった。
- 洋館事件でのバイオハザードの原因
- 事件の約6年前、アークレイ研究所での”t-ウィルス”の研究が無意味だと判断され、マーカス所長は殺害された。
- その研究はウィリアム・バーキンの手に引継がれ彼の手腕に委ねられた物の、マーカス所長は自らが研究していたT-ウィルスに依って巨大化したヒルとして復活。復讐の為に洋館を汚染させた。
- 洋館事件後のS.T.A.R.S.隊員の動き
- クリス等は洋館事件の報告を行う物の、アンブレラの息が掛かった署長は上がった報告を一挙に揉消し、一方でS.T.A.R.S.生存者による調査を妨害した。
- 「G-ウイルス」の情報を掴んだクリス等は更に詳細な調査を行う為にヨーロッパへ発つ事を決心。8月下旬にクリス達はラクーンシティを離れ、9月上旬には連絡が途絶えている。
- 尚、ジルは調査の為ラクーンシティに引続き残留、その後のバイオハザードに巻き込まれる事になる。
- 洋館事件の影響
- 洋館の炎上に依って周辺の森に火災が発生。州兵や地元消防団の必死の消火活動にも拘らず、広範囲の森が焼失された。
- 洋館でT-ウイルス及びG-ウイルスの研究をしていたウィリアム・バーキンとアネット・バーキンの夫妻は、S.T.A.R.S.介入の直前、アンブレラ製薬研究所へ研究資材と共に移動。研究拠点が移った為に下水道に汚染物質が流出する事になる。
ラクーンシティでのバイオハザード[編集]
- バイオハザードの前
- 「T-ウイルス」の研究拠点がラクーンシティの地下にある研究所に移ってから下水道に汚染物質が流れ込むようになる。その影響に依り、街では奇怪な事件や化け物の目撃情報が相次いだ。アンブレラ社の息が掛かった警察署長は、これと云った対策を取る事無く、事態は悪化の一途を辿る。9月に入ると「人食い事件」が頻発するようになり、戒厳令が布かれ非常事態となる。
- バイオハザードの原因
- 9月の20日~23日(詳しい日時は不明)、アンブレラ社の企業警察U.S.S.が「G-ウイルス」奪取の為、ウィリアム・バーキンを強襲。瀕死のウィリアムは自らに「G-ウイルス」を投与して怪物化、下水道に侵入した特殊部隊員を壊滅させる。その際に下水へ「T-ウイルス」が流出。この際感染したネズミが生活用水を媒介に「T-ウイルス」を街に蔓延させ、感染者を急増させる事となった。
- バイオハザード発生
- 上記の事件に依り感染者が急増。そして24日(推定)の昼にゾンビ化した市民がラクーンスタジアム内で暴徒化、感染者を更に拡げ事態悪化を促進する結果となった。当時、ニュースでは「暴動」として報じられていた。このスタジアムの事件に対して警官50人が対処する事となった。
- その夜、「暴徒」は本格的な増加を始め、R.P.D.はストリートの爆破や市民の避難等の対処を講じるも、狂乱したアイアンズ署長の行動によりR.P.D.内は大混乱、多大な被害者を出した。又、市民の脱出も同時に不可能となり、市は陸の孤島と化した。
- 同時刻、報告を受けた合衆国州軍が動員され、ラクーンシティ周囲を完全に閉鎖する事が決定された。
U.B.C.S.の投入・都市機関の壊滅[編集]
- R.P.D.の壊滅
- 26日、ゾンビの大群がR.P.D.を襲撃し多数の被害者を出す。その際、通信機器が破壊され外部との連絡が取れなくなってしまう。その後もゾンビとの戦闘や狂乱した署長に依り、何人かの署員が殉職した。
- 27日、S.T.A.R.S.の後釜である選抜警官隊(S.W.A.T.部隊)とゾンビの大群が大通りで衝突したが、敢え無く選抜警官隊は全滅。そして29日に署内で生存していた3人の署員が死亡し、署内で抵抗を続けていた警官らは全滅した。
- その他の機関
- ラクーン総合病院
- 事件発生後、ラクーン総合病院の医師達は負傷者達や感染者を助ける為に奮戦していた。市内に現れたB.O.W.を捕獲し、T-ウイルスへの対抗策を研究。中和剤を作り出す準備段階迄到達したが、間に合わず医師や職員らは粗全滅してしまった。後にこの中和剤は、T-ウイルスに犯されたジルに使用された。
- 消防署
- 市内の各地で発生した火災の沈静化と住人の救助のために奮闘していたが、多数の殉職者を出した。職員の内2人はヘリにて民間人と共に脱出している。
- 交通機関
- 交通機関はその機能を完全に停止。道路では事故が相次ぎ、暴動者を抑える為のバリケード等で車がまともに走れる状況ではなくなっていた。地下鉄や路面電車の殆どは車両が大破する等して不通となっている。
- U.B.C.S.の投入
- アンブレラは26日ごろ、非正規の私設部隊U.B.C.S.を200名以上ラクーンシティに投入。「市街地の掃討、市民(アンブレラ関係者を優先)の救助及び市外への避難」が目的とされた。しかしU.B.C.S.も壊滅。生存者は数える程であった。また、U.B.C.S.の中には「監視員」と呼ばれる工作員が何人か含まれており、彼らは「U.B.C.S.の監視および戦闘データの回収」「実験体のデータ回収」「証拠物件の破壊」が主任務で、アンブレラ社がU.B.C.S.を投入したのは監視員の任務を達成する為である。
- ラクーンシティ内部に投入された戦闘部隊はアンブレラ社のU.B.C.Sのみとされているが、実際には合衆国軍(州軍)も投入されていた物と思われる。これには、明らかにU.B.C.Sとは異なる戦闘服を着用する遺体が市内各地で見られるからであり、(バイオハザード3 LAST ESCAPEのラクーン総合病院内でその遺体を確認可能)投入された目的などはU.B.C.Sと同様に市民の救出と市街地の掃討であると思われる。
- また、ラクーンシティには米軍特殊部隊も極秘裏に投入され(彼らの投入目的はG-ウイルスの奪取及び研究者の保護である)レールキャノン「パラケルススの魔剣」を対G生物用兵器として持ち込んだが、その動きを政界パイプを通じて事前に察知したアンブレラ社に依ってB.O.W.を送り込まれ、多数の死傷者が出た。しかし、隊員の決死の奮戦に依り、投入されたB.O.W.は撃破する。
- B.O.W.の投入
- アンブレラは市内の混乱に乗じ、U.B.C.S.投入と同時期に、実戦データ収集や妨害者抹殺のために、B.O.W.各種を町に放出。
政府による「滅菌」[編集]
大統領と連邦議会の決定に依って滅菌策としてラクーンシティを爆撃する「コードXX(ダブルエックス)」が発令される。 10月1日早朝、「コードXX」が決行。十数発の戦略ミサイルがラクーンシティを爆撃。街の建物は全て吹き飛び、ラクーンシティは地図上から消滅した。
※ミサイルの数は「3」で1発。「アウトブレイク」では(グットエンドおよびノーマルエンドのムービーを見る限り)3発。「アウトブレイクFILE2」では12発(ムービー中のメインモニターの左右のサブモニターの数で推測。正確な数は不明)とかなり矛盾しているが、ここでは一番新しい情報の「アウトブレイクFILE2」での事柄を取り上げている。又、ミサイルの情報に就いても、一部の攻略本では「気化爆弾」、ゲーム中では唯単に「ミサイル」とかなりの差異が認められる為、ここでは「ミサイル」とする。尚、映画版に於いては「5キロトンの核爆弾」一発が撃ち込まれた。
現在のラクーンシティ[編集]
現在、ラクーンシティ跡地は前のミサイル攻撃に依って荒廃している。その上放射能汚染が酷く立ち入り禁止となっており、街再建の目処は全く立っていない。アンブレラ社はその汚染状況を利用し何らかの実験を継続している模様。
その後のアンブレラ[編集]
「ラクーンシティ壊滅の原因はアンブレラに依る物」である事を一般へと周知されぬよう偽造工作を繰り返す。その一方、尚も生物兵器の実験を続け、研究所の事故や敵対組織の襲撃でバイオハザードを発生させるに到り、第2、第3のラクーンシティを作っていく事となる。
隆盛を誇ったアンブレラ社であったが、真実を知った事件生存者や反対組織の諸活動に依って徐々に衰退、2003年、再起の為研究開発が行われていた「テイロス計画」がジルやクリス達に阻止された事で計画は破綻、企業としては完全に瓦解。2004年迄にアメリカ政府に依って全面的な業務停止命令を受け、株価は大暴落。事実上崩壊した。
しかしながら、アンブレラ社の復活を目論む者が少なからず存在している。
事件の生存者・犠牲者[編集]
生存者 バイオハザード発生後、ラクーンシティを脱出した人物を以下に記す。
ここでは氏名が判明しており、尚且つ生存が確実とされた人物に限って記載する
※()内は補足説明。通常ゲームをプレイしていては解らない者のみに説明する
- レオン・S・ケネディ
- クレア・レッドフィールド
- シェリー・バーキン
- レベッカ・チェンバース
- ジル・バレンタイン
- クリス・レッドフィールド
- バリー・バートン
- エイダ・ウォン(2004年に生存が確実となった)
- ニコライ・ジノビエフ(ラクーン事件後セルゲイとのやり取りの手紙が確認されている)
- セルゲイ・ウラジミール(アンブレラ幹部 テイロス素体、U.M.F.-O13を回収し脱出)
- カルロス・オリヴェイラ
- ハンク
- ケビン・ライマン
- マーク・ウィルキンス
- ジョージ・ハミルトン
- ジム・チャップマン
- デビット・キング
- アリッサ・アッシュクロフト
- ヨーコ・スズキ
- シンディ・レノックス
- ダニー(消防署員 仲間一人ギルを乗せてヘリで脱出)
- ギル(消防署員 上記と同じくダニーと脱出)
- リンダ(アンブレラ研究員)
- ロドリゲス(「突破」オープニングのサングラスをかけた兵士)
- マイケル・ウォーレン(市長 事件発生直後真っ先に街から退避。その後ラクーンシティを封鎖していた州軍に保護された)
- 他、相当数の市民が脱出している。
犠牲者 ラクーンシティで死亡した人物を以下に記す。
ここでは氏名が判明しており、尚且つ死亡が確実とされた人物のみ記載する。又、名前のみ登場した人物に関しては記載しないものとする
※()内は補足説明。普通にゲームをプレイしてはわからないキャラクターのみについて説明する
- アーサー (R.P.D.署員 J'sBAR前の通りで避難誘導のアナウンスをする。プレイヤーがたどり着いたときにはいなくなっていたので死亡したと思われる)
- ロバート・ケンド(「2」の冒頭に登場した銃砲店店主 後にゾンビに攻撃され死亡)
- マービン・ブラナー(R.P.D.署員 ゾンビ化する)
- ベン・ベルトリッチ(新聞記者 G幼体に寄生される)
- ブライアン・アイアンズ(R.P.D.署長 G生物に真っ二つにされる)
- アネット・バーキン(アンブレラ社研究員 死因はシナリオによって異なる)
- ウィリアム・バーキン(アンブレラ社研究員 G生物になる)
- ブラッド・ヴィッカーズ(S.T.A.R.S.隊員 ゾンビ化する)
- ジョセフ・フロスト(ケルベロスに襲われ死亡)
- ダリオ・ロッソ(「3」の冒頭に登場した中年男性,コンテナに立て籠もるも恐怖により逃げ出した所をゾンビに攻撃され死亡)
- ミハイル・ヴィクトール(「3」のU.B.C.S.のA分隊の軍曹 ジルたちを逃がすため路面電車もろとも自爆)
- タイレル・パトリック(「3」の病院で登場した黒人兵士 爆死)
- マーフィー・シーカー(「3」の製薬会社営業所に登場した青年兵士 ニコライかカルロスによって射殺)
- ボブ(マークの同僚 ゾンビ化の前に自殺)
- ウィル(J'sBAR店員 ゾンビ化する)
- レイモンド(R.P.D.署員 市民を庇いシザーテイルまたはゾンビに攻撃され死亡)
- エリック(R.P.D.署員 爆破作業中、ゾンビに攻撃され死亡)
- エリオット(R.P.D.署員 エリックの援護中、ゾンビに攻撃され死亡)
- モニカ(アンブレラ社研究員。Gを持ち出そうとするも肝を植えつけられて死亡)
- ハルシュ(ラクーン総合病院医師 怪物に襲われ死亡)
- レン(消防署員 ホテルアップル・イン内ボイラー室の爆発に巻き込まれ死亡)
- チャーリー(上記と同じく爆発に巻き込まれ死亡)
- グレッグ(元アンブレラ研究員)
- トニー(R.P.D.所属の犬の調教師 ケルベロスに襲われ死亡)
- フレッド(R.P.D.署員)
- アンディ(R.P.D.署員)
- ジーン(R.P.D.署員)
- カーター(アンブレラ社研究員 暴走したタイラントに襲われ死亡)
- ケビン・ドゥーリー(「0」に登場したヘリのパイロット)
- 上記以外にも事件の犠牲者は十万人に達するとされている。
その他・豆知識[編集]
- ビッグE
- ビッグEとは、ラクーンシティをホームタウンとしたアメリカンロックバンド。ラクーンでの人気は絶大で知らない者はいないらしい。事件当時、一路ラクーンシティへと向かう最中だった為事件に遭遇せず、全員生存している。
- ラクーンシティとハーブ
- アークレイ地方に自生する固有種のハーブ。ラクーンシティの住民にとっては生活の一部である。アウトブレイクに登場する市民達がハーブ調合法を理解している事から、ラクーンシティの住民はハーブを道具無しで調合出来るのは当たり前なのだろう。それゆえか、バイオハザード0に登場するビリーはラクーン市民でないためハーブの調合が全く出来ない。
- ハーブを栽培するのを趣味とする市民もおり、教本まで出版されている。更にハーブを使った料理「ハーブパイ」も考案された。ラクーン消滅後もこのハーブが改良された物が、他の土地で栽培されているのを確認できる。
バイオハザードシリーズ(カテゴリ) | |
本編 | BH 1 - BH 2 - BH 3 - CODE:Veronica - BH 0 - BH 4 - BH 5 |
---|---|
外伝 | GAIDEN - アウトブレイク - ガンサバイバー - アンブレラ・クロニクルズ - 携帯アプリ |
映画版 | バイオハザード - バイオハザードII - バイオハザードIII - バイオハザードIV - ディジェネレーション |
小説 | バイオハザード - バイオハザードII - バイオハザードIII - アンブレラの陰謀 - 悪夢の洞窟 - 死者の街 - 地下世界 - 追跡者ネメシス - CODE:Veronica - 北海の妖獣 - to the Liberty - ローズ・ブランク |
パチスロ | パチスロバイオハザード |
登場人物 | クリス・レッドフィールド - ジル・バレンタイン - アルバート・ウェスカー - オズウェル・E・スペンサー - リサ・トレヴァー |
用語 | T-ウィルス - ラクーンシティ - プラーガ - 黄道特急 |
制作者 | カプコン - 三上真司 |