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ホタルイカが[[水揚げ]]される[[富山県]]の[[富山市]]から[[魚津市]]にかけては、ホタルイカの群遊海面として有名であり、ホタルイカは春の[[風物詩]]として知られている。[[富山湾]]の「ホタルイカ群遊海面」([[常願寺川]]の河口左岸から[[魚津港]]までの約15km、満潮時の沖合1260mまで)は国の[[特別天然記念物]]に指定されている。
  
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2024年2月10日 (土) 22:32時点における最新版

ホタルイカ蛍烏賊、学名Watasenia scintillans)は、ツツイカ目 ホタルイカモドキ科に属するイカの一種である。

特徴[編集]

体長5-6cmの小型のイカで、体は褐色。体表に数百の発光器を有し、青緑色に発光する。この発光する様から、昆虫ホタルの名をとり、ホタルイカと命名された。

分布と生態[編集]

世界にはホタルイカの仲間が40種類ほど生息している。 日本近海では日本海全域と太平洋側の一部に分布し、普段は200~700mの深海に生息している。晩春から初夏までが産卵期で、一回あたり数千個の卵を産む。交尾と産卵は同時ではない。 触手の先にはそれぞれ3個の発光器がついており、何かに触れると発光するため、敵を脅すものではないかと考えられている。体表の海底側(腹側)には細かい発光器があり、これは海底側にいる敵が海面側にいるホタルイカを見ると、海面からの光に溶け込み姿が見えなくなるカウンターシェイディング効果の役割を果たしている。海面側から海底に向かって見た場合はこの効果が働かないため、体表の海面側(背中側)には発光器はほとんど存在しない。

食用[編集]

食べ方は、刺身佃煮酢味噌和え沖漬け素干し、足だけを刺身にした竜宮そうめんなどがある。古くより生食されてきた食材だが、内臓には旋尾線虫という寄生虫が生息している[1]ため、安全に食べるには十分な加熱または-30℃以下で四日間以上の冷凍が必要である。旧厚生省は平成12年6月21日付けで、生食用のホタルイカの取り扱いと販売に関して通達を出している。[2]

備考[編集]

ホタルイカが水揚げされる富山県富山市から魚津市にかけては、ホタルイカの群遊海面として有名であり、ホタルイカは春の風物詩として知られている。富山湾の「ホタルイカ群遊海面」(常願寺川の河口左岸から魚津港までの約15km、満潮時の沖合1260mまで)は国の特別天然記念物に指定されている。

滑川市にはホタルイカの様子を観察できる「ほたるいかミュージアム」がある。滑川市出身の女優室井滋はテレビでしばしばホタルイカ音頭を披露している。

かつて、35円の普通切手の絵柄に採用されたことがある。

波によって浜に打ち寄せられることがあり、『ホタルイカの身投げ』という。

属名のWataseniaは1905年に「ホタルイカ」を命名した明治期の生物学者渡瀬庄三郎にちなんでつけられている。要出典

脚注[編集]

  1. 富山県感染症情報センター - ホタルイカの生食による旋尾線虫感染症
  2. 生食用ホタルイカの取扱いについて (平成12年6月21日)厚生省通達衛食第110号/衛乳第125号

外部リンク[編集]

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