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京王八王子駅(けいおうはちおうじえき)は、東京都八王子市明神町三丁目にある、京王電鉄京王線の駅。京王線の終着駅である。駅番号はKO34。
目次
概要[編集]
当駅はJR東日本八王子駅から北東に400メートルほど離れた場所に位置しており、通常乗り換え案内は行われない。
地上は駅ビルの京王八王子ショッピングセンター(K-8)である。地元では当駅を「京八(けいはち)」と省略して呼ぶことが多く、駅ビルの通称もこれにちなんだものである。
歴史[編集]
- 1925年(大正14年)3月24日 - 玉南電気鉄道の東八王子駅として開業。甲州街道沿いの明神町に設置された。
- 1926年(昭和元年)12月27日 - 京王電気軌道に合併。
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 東京急行電鉄(大東急)に併合。同社京王線の駅となる。
- 1945年(昭和20年)8月2日 - 八王子空襲により焼失。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離し、同社の駅となる。
- 1963年(昭和38年)12月11日 - 八王子市の都市計画に従い、北野寄りに200メートル移転し、京王八王子駅に改称。
- 1970年(昭和45年)6月3日 - 北野駅 - 当駅間が複線化され、京王線全線の複線化が完成する。
- 1989年(平成元年)4月2日 - 地下化。これにより京王線全線での急行系列車の20m車10両編成対応が完了。
- 1994年(平成6年)9月15日 - 駅ビルKEIO21開業(1999年3月27日に現在の京王八王子ショッピングセンターに改称)。
- 2005年(平成17年)夏 - 発車標が従来の反転式からLED式に変更される(なお中央改札口の発車標は一時的に液晶ディスプレイによる発車案内が行われたが、LED式発車標の設置が完了したあとに撤去された)。
- 2011年(平成23年)11月16日 - FUNKY MONKEY BABYSの楽曲を接近メロディとして使用開始。
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線を有する地下駅であり、終端駅特有の頭端式構造が採られている。線路は構内で途切れており、また過走余裕もないため、列車到着時は京王線新宿駅同様ゆっくりと入線する。
ホームは地下2階にあり、車止め正面に2か所ある改札口のうちの西口がある。中央口および駅事務室は地下1階にある。トイレ(だれでもトイレ併設)は中央口改札内と西口改札外にある。
長い間、反転フラップ式発車標が使われてきたが、2005年夏頃にLED式に更新された。
2011年11月16日からは、地元八王子市出身のFUNKY MONKEY BABYSの楽曲をオルゴールアレンジしたものが接近メロディとして使用されており、1番線が「ヒーロー」、2番線が「あとひとつ」となっている[1]。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■京王線 | 府中・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
- 日中は特急と各駅停車が1時間当たり6本(概ね10分間隔)、交互に設定されている。
- 各駅停車は次の北野駅で高尾山口駅始発の特急(土休日は準特急)・急行列車に、また特急・急行列車は各駅停車に接続する(一部の列車を除く)。
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗降人員は58,578人である[2]。八王子市内の京王電鉄の駅では南大沢駅に次いで第2位である。
乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
1948年 | 3,800[3] | ||
1955年 | 4,542 | ||
1960年 | 8,212 | ||
1965年 | 20,175 | ||
1970年 | 29,579 | ||
1975年 | 38,581 | ||
1980年 | 55,297 | ||
1985年 | 64,253 | ||
1987年 | 67,378[4] | ||
1990年 | 63,369 | 32,151 | [5] |
1991年 | 32,735 | [6] | |
1992年 | 31,871 | [7] | |
1993年 | 31,342 | [8] | |
1994年 | 31,364 | [9] | |
1995年 | 61,137 | 31,066 | [10] |
1996年 | 30,638 | [11] | |
1997年 | 29,984 | [12] | |
1998年 | 30,490 | [13] | |
1999年 | 30,090 | [14] | |
2000年 | 57,426 | 29,140 | [15] |
2001年 | 29,203 | [16] | |
2002年 | 29,186 | [17] | |
2003年 | 29,675 | [18] | |
2004年 | 29,885 | [19] | |
2005年 | 59,676 | 30,375 | [20] |
2006年 | 59,365 | 30,290 | [21] |
2007年 | 59,745 | 30,005 | [22] |
2008年 | 59,766 | 29,975 | [23] |
2009年 | 58,983 | 29,515 | [24] |
2010年 | 29,159 | [25] | |
2011年 | 57,428 | 28,590 | [26] |
2012年 | 57,645 | 28,726 | [2][27] |
2013年 | 58,578 | [2] |
駅周辺[編集]
中央口[編集]
- 商工組合中央金庫
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)八王子駅
- 京王プラザホテル
- ザ・ビー 八王子
- 八王子東急スクエア
- ヨドバシカメラ八王子店
- ドン・キホーテ八王子駅前店(元長崎屋八王子店)
- ダイエー八王子店
- 八王子市保健所
- 八王子市生涯学習センター(クリエイトホール)
- 八王子市役所駅前事務所
- 八王子市生涯学習センター図書館
- サイエンスドーム八王子
西口[編集]
国道20号(甲州街道)に近く、朝夕は都立南多摩高校の生徒の利用が目立つ。以前は22時以降は利用できなかったが、2006年6月頃より、初電から終電まで利用可能になった。
- 東京都立南多摩高等学校
- 八王子明神町郵便局
- 国道20号(甲州街道)
バス路線[編集]
京王電鉄バス・京王バス南、西東京バスにより運行されている。なお、路線詳細は各事業者の営業所記事などを参照。
京王八王子駅
- 1番乗り場 (八91は京王バス南、長81は西東京バス、他は全て京王電鉄バス)
- [ 長81 ] 城山手行
- [ 八04 ] 高尾駅南口・医療センター経由館ヶ丘団地行 (早朝夜は医療センター経由せず)
- [ 八06 ] 高尾駅南口・駐在所前経由館ヶ丘団地行 (夜間のみ)
- [ 八91 ] 上大船行(朝1本のみ)
- [ 八南01 ] 八王子駅南口行(平日朝1本のみ)
- 2番乗り場 (西東京バス)
- [ 陣01 ] 宝生寺団地行
- [ 陣05 ] 大久保行
- [ 陣02 ] 恩方営業所行
- [ 陣04 ] 恩方ターミナル行
- [ 陣12 ] 日吉町経由横川町住宅循環
- [ 元八03 ] 日吉町経由高尾駅南口行
- [ 元八04 ] 市役所入口経由高尾駅南口行
- [ 市11 ] 松枝住宅行
- [ 市12 ] 市役所入口経由横川町住宅循環
- 3番乗り場 (西東京バス)
- [ 八20 ] 楢原町・川口小学校・今熊経由武蔵五日市駅行
- [ 秋01 ] 神社前経由楢原町行
- [ 秋02 ] 川口小学校行
- [ 秋03・八23 ] 上川霊園行
- [ 八24 ] 今熊行 (夕・夜間を除き帝京八王子高校を経由)
- [ 八30 ] 楢原町・秋川駅経由武蔵五日市駅行 (昼・夕は戸吹湯ったり館、昼はサマーランドを経由)
- [ 秋11 ] サマーランド行 (一部戸吹湯ったり館を経由)
- [ 八33 ] 秋川駅行 (昼・夕は戸吹湯ったり館、昼はサマーランドを経由)
- [ 工01 ] 工学院大学西経由楢原町行
- [ 工02 ] 工学院大学行 (平日夕、土曜昼のみ)
- [ レジャー&ショッピングライナー ] イオンモール日の出・河辺駅南口行(土曜・休日のみ)
- 4番乗り場 (西東京バス)
- [ 急行 ] 純心学園行 (平日土曜朝のみ)
- [ ひ01 ] ひよどりトンネル・純心学園経由戸吹・秋川駅行
- [ ひ02 ] ひよどりトンネル経由創価大学正門東京富士美術館行
- [ ひ04 ] ひよどりトンネル経由創価大学循環
- [ ひ05 ] ひよどり山トンネル経由純心女子学園行
- [ ひ06 ] 拝島駅行
- [ 左03 ] 左入経由杏林大学行
- [ 16号11 ] みつい台行 (平日は朝夕夜間のみ)
- [ 16号06 ] 馬場谷戸経由創価大学循環
- [ 左01 ] 左入経由純心学園行
- [ 16号03 ] 杏林大学行
- [ 16号04 ] みつい台・創価大正門東京富士美術館・純心学園経由戸吹行 (夜間のみ)
- [ 暁21 ] 中野団地行
- [ い11 ] いちょうホール前経由みつい台行
- [ バ01 ] バイパス大谷・石川経由宇津木台行
- 6番乗り場
- 八王子駅北口行(京王、西東京)
- 7番乗り場 (京王電鉄バス)
- 8番乗り場 (西東京バス)
- 10番乗り場
- 八王子ファーストスクエア南側付近 (京王電鉄バス)
- 八王子車庫行
- 八王子駅北口行
2007年3月31日まで高速バス・空港連絡バスは京王八王子高速バスターミナルから発着していた。
駅名の由来[編集]
開業当時の「東八王子」という駅名は、国鉄(省線)八王子駅の東側にあったことに由来する。前述の駅移転の際に「京王線の八王子駅」という意味で、現在の駅名に改称された。
その他[編集]
- 東八王子駅時代に玉南電気鉄道の終点の駅として開業したが、その後の京王電気軌道への合併、新宿駅へ直通運転開始の後に、同駅を高架化して八王子市街地北部と同市横川町付近を経由し、多摩御陵付近へ延伸する計画があった。いわゆる京王御陵線北回り案である。
- 市街地が路線で分断されるとの理由で同市議会が反対した。市議会の対案は東八王子駅を廃止し、中央線交差部から北東に向い、大和田橋付近から浅川沿いに西進するというもので、市街地の活性化にもなるという京王の主張は受け入れられなかった。このために、京王御陵線は北野駅を起点に片倉駅(現・京王片倉駅)経由で多摩御陵前駅へ至る、南回り案で建設された[28]。
- その反面現在では、当駅から甲州街道の地下を延伸して、衰退の著しい横山町、八日町の活性化につなげてほしいという意見もある[29]。しかしながら中間駅構造ではなく北方を向いた頭端駅構造で地下化されたため、実現するとなるとそのまま延伸できるのか、駅構造の大幅な改造を行わないと延伸できないかは不明である。
- 東八王子駅時代、駅前の甲州街道上に武蔵中央電気鉄道線の終着駅である「東八王子駅前」という停留場があった。
- 東京急行電鉄(大東急)の戦後復興計画の最重点項目の一つに国鉄八王子駅への乗り入れがあがっていたが、東急から京王が分離独立したこともあって実現には至らなかった。確保されていた駅用地の跡は1992年(平成4年)まで京王帝都電鉄自動車事業部八王子営業所として使用され、その後京王プラザホテル八王子が建っている[30]。
隣の駅[編集]
- 京王電鉄
- ■京王線
- ■特急・■急行・■区間急行・■快速・■各駅停車(区間急行は東府中まで、快速は調布まで各駅に停車)
- 北野駅 (KO33) - 京王八王子駅 (KO34)
- ■特急・■急行・■区間急行・■快速・■各駅停車(区間急行は東府中まで、快速は調布まで各駅に停車)
脚注[編集]
- ↑ 「ファンモン」ヒット曲が駅メロに-京王グループとコラボ - 八王子経済新聞、2011年11月16日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ↑ 京王帝都電鉄発足年度
- ↑ 当駅の乗降人員最高値年度
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 『京王帝都電鉄25年史』による。
- ↑ 「八王子市議会会議録 平成8年 第1回定例会(第2日目)」などによる。
- ↑ 『東京急行電鉄50年史』による。