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2014年8月9日 (土) 19:06時点における最新版
等々力駅(とどろきえき)は、東京都世田谷区等々力3丁目にある、東京急行電鉄大井町線の駅である。1929年11月1日に開業した。
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎はプラットホームから二子玉川側に連続して、上下線に挟まれた場所にある。駅両脇の道路と駅舎を結ぶ構内踏切があり、そこから駅舎に入る。
2014年に「東京都市大学等々力キャンパス前」という施設案内看板がホーム駅名標に掲出された。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■大井町線 | 下り | 二子玉川・溝の口方面 |
2 | ■大井町線 | 上り | 自由が丘・大岡山・大井町方面 |
地下化計画[編集]
将来、当駅を地下駅にする計画がある。これは、田園都市線の複々線化並びに混雑緩和とそれに伴う大井町線改良工事の一環として同線で急行運転を開始させるために追い抜き設備を設置するのが主な目的であり、1面2線の島式ホームおよびその両外側に急行通過線を設ける予定である。また、老朽化した駅舎も改築され、スロープなどのバリアフリー施設が設けられる。
当初は、上り(大井町方面行)通過線を当駅に、下り通過線(溝の口方面行)を隣の尾山台駅に分けてそれぞれ設置する計画だったが、後に上下線とも当駅に設置する計画に変更された[1]。現在も、当駅周辺において地質調査が行われている。
しかし、駅の地下化によって当駅付近にある東京23区内で唯一の渓谷である等々力渓谷の湧水が妨げられ、渓谷の自然が破壊されるとの懸念から、工事反対の声が上がったため、世田谷区を中心として「等々力駅地下化工事技術検討委員会」が設立された。同委員会は工事によって環境影響が生じないように第三者的立場から技術的検討を行い、2005年12月に報告書を提出した。なお、駅周辺住民は「大井町線に急行は不要」(当駅に急行は停車しない)という観点からも反対を行っており、駅周辺にはのぼりが立っている。
以上の理由から、地下化工事が着工できずにおり、仮に着工・完成した場合でも相当な時間がかかることが予想される上、2008年3月からの田園都市線の混雑緩和対策と急行運転を間に合わせるために、溝の口方の隣駅である上野毛駅に上り通過線を設置し、朝ラッシュ時間帯及び夜間帯において使用されている。
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗降人員は29,058人である[2]。近年の1日平均乗車人員は下記のとおり。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年 | 14,175 | [3] |
1991年 | 14,391 | [4] |
1992年 | 14,414 | [5] |
1993年 | 14,405 | [6] |
1994年 | 14,274 | [7] |
1995年 | 14,315 | [8] |
1996年 | 14,321 | [9] |
1997年 | 14,523 | [10] |
1998年 | 14,340 | [11] |
1999年 | 14,393 | [12] |
2000年 | 13,868 | [13] |
2001年 | 13,440 | [14] |
2002年 | 13,151 | [15] |
2003年 | 12,724 | [16] |
2004年 | 12,825 | [17] |
2005年 | 12,859 | [18] |
2006年 | 12,989 | [19] |
2007年 | 13,134 | [20] |
2008年 | 12,970 | [21] |
2009年 | 13,107 | [22] |
駅周辺[編集]
- 世田谷区役所 玉川総合支所
- 玉川区民会館
- 警視庁 玉川警察署
- 東京消防庁第三消防方面本部 玉川消防署
- 玉川郵便局
- 世田谷等々力郵便局
- 世田谷野毛郵便局
- 等々力渓谷(東京都指定名勝)
- 等々力不動尊
- 満願寺
- 日本体育大学 本部・世田谷深沢キャンパス - 徒歩18分
- 東京都市大学(旧武蔵工業大学) 等々力キャンパス
等々力陸上競技場と川崎市とどろきアリーナのある神奈川県川崎市中原区の等々力は、かつては同じ村(等々力村)であり、多摩川の概ね対岸に位置するが、当駅付近は多摩川を渡る橋はない。詳細は等々力を参照。
バス路線[編集]
駅周辺のバス停から、5系統が運行されている。すべて東急バスによる運行である[23]。
- 等々力バス停
- [ 等01 ] 【循環】玉堤(等々力不動尊・玉堤・尾山台駅経由) - 駅南側の「等々力商店街」にも停車
- [ 等11 ] 祖師ヶ谷大蔵駅行(深沢不動前・駒沢・向天神橋・上町・農大前・千歳船橋経由)
- [ 等12 ] 成城学園前駅(深沢不動前・中町五丁目・用賀駅・桜丘三丁目・成育医療研究センター前経由)・瀬田営業所(入庫便のみ、深沢不動前・中町五丁目・多摩美術大学経由)行
- [ 渋82 ] 渋谷駅(深沢不動前・駒沢・三軒茶屋・大橋経由)・瀬田営業所(入庫便のみ、深沢不動前・中町五丁目・多摩美術大学経由)行
- [ 東98 ] 東京駅南口(等々力七丁目・都立大学駅北口・清水・目黒駅前・東京タワー・日比谷経由)・目黒駅前(等々力七丁目・都立大学駅北口・清水経由)・清水(等々力七丁目・都立大学駅北口経由)行
- [ 等11 ]・[ 等12 ]・[ 東98 ] 等々力操車所行
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 特定都市鉄道整備事業計画を変更「大井町線改良工事ならびに田園都市線複々線化工事」
- ↑ 東急電鉄「各駅乗降人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)226ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)232ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 2013年3月31日まで東98系統は都営バスと共同運行だった。