「ドルアーガの塔」の版間の差分
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『'''ドルアーガの塔'''』( - とう、''The Tower of Druaga'')は、[[1984年]]6月にナムコ(現・[[バンダイナムコゲームス]])より発表された[[アーケードゲーム]]およびゲームの舞台となった塔の名前。[[バビロニアンキャッスルサーガ]]の第一作。略して'''TOD'''と呼ばれる場合もある。 | 『'''ドルアーガの塔'''』( - とう、''The Tower of Druaga'')は、[[1984年]]6月にナムコ(現・[[バンダイナムコゲームス]])より発表された[[アーケードゲーム]]およびゲームの舞台となった塔の名前。[[バビロニアンキャッスルサーガ]]の第一作。略して'''TOD'''と呼ばれる場合もある。 | ||
2020年1月17日 (金) 21:28時点における最新版
『ドルアーガの塔』( - とう、The Tower of Druaga)は、1984年6月にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)より発表されたアーケードゲームおよびゲームの舞台となった塔の名前。バビロニアンキャッスルサーガの第一作。略してTODと呼ばれる場合もある。
目次
概要[編集]
ドルアーガの塔は当時の他のアーケードゲームにはない以下のような特徴をもっていた。
- 各フロアに隠されている宝箱を探し出すアドベンチャーゲーム的要素
- 主人公ギルが装備によって成長するロールプレイングゲーム的要素
- 古代メソポタミア神話を背景に、剣と魔法の世界の表現や『ダンジョンズ&ドラゴンズ』等のモンスターが登場するファンタジー的要素
- 強制的なエンディングの存在
発表当時はその独特の世界設定とゲーム性から、一部ゲームファンの熱狂的な支持を受けたものの、難解な宝箱の出現条件などから、マニア向け作品の印象が強かった。しかし、ファミリーコンピュータへの移植と攻略本の出版により幅広い人気を獲得し、1980年代のナムコを代表する一作となった。覚えやすいBGMも好評であった。ロールプレイングゲームと銘打ったソフトウェアとしてはコンシューマーゲーム最初のものの一つである。
本作品のゲームデザインは『ゼビウス』でも有名な遠藤雅伸である。
ゲーム内容[編集]
主人公ギルを操作し、悪魔ドルアーガによって塔の最上階(60階)で石にされている巫女カイを助け出すことがこのゲームの目的。
プレイヤーは、制限時間内に各種のモンスターを倒しつつ、迷路状の各フロアに配置された鍵を取得し、扉にたどり着けば次の階に進むことができる。
しかし、最上階に囚われているカイを救出するためには悪魔ドルアーガを倒さねばならず、ドルアーガを倒すためには、単にフロアをクリアするだけでなく、各フロアに隠されている宝箱からアイテムを獲得して、ギルをパワーアップさせなければならない。宝箱を出現させるには、特定の条件を満たすか、特定の動作をする必要がある(例えば特定の敵を何匹か倒す、ギルを特定位置に移動させるなど)。中には「1Pスタートボタンを押す」「レバーを各方向に特定回数ずつ入力する」といった風変わりな条件もある。また、宝箱が出現しないフロアもある。アイテムはギルに有利となるものが多いが、逆に不利になるものも存在する。しかし、別の宝箱を開けるために必要になるアイテムやギルが別のアイテムを正しく身につけるために必要になるアイテム、手に入れないとドルアーガを倒せなくなりゲームがクリアできないアイテムがある等、原則的にはアイテムの獲得は必要不可欠である。
このアイテムの獲得によるギルの成長が、本ゲームの面白さのひとつとなっている。そして、各フロアにある宝箱の中身と出現条件を把握することが、攻略のカギとなる。
操作方法[編集]
基本は、4方向レバーと1ボタンを使用して主人公ギルを操作する。ギルは通常、迷路の壁沿いにしか移動できないが、アイテムの一つであるマトックや、敵キャラが発する呪文を利用し壁を壊す事で通過可能となる。
敵を倒すためには剣を使う。ボタンを押している間剣は構えられ、この状態でナイトやスライムに突っ込む(交差する)事で倒す事ができる。ただし、ナイト等の敵は1回の交差では体力を奪うのみであり、倒すためには交差を繰り返す必要がある。ボタンを離すと剣をしまう事ができる。
マトックを手に入れた場合、壁に向かって停止した状態でボタンを押すと壁を壊すことができる。マトックを使用する際にボタンを使用するため、同時に剣も抜き差しされる。外壁に対しマトックを使用すると、マトックの耐久力にかかわらず消滅してしまう。
マジシャン等が出す呪文は、シールド(盾)で受けられる。シールドは剣を出していない状態ではギルの正面にあり、剣を出している状態では左側を向く。
ゲームオーバー[編集]
ギルをすべて失うとゲームオーバーとなるが、このゲームにはエンディングが存在するため、最上階(60階)をクリアした場合も強制的に終了(ゲームオーバー)となる。
以下の条件で1ミスとなる。
- ギルが剣を出していない状態で敵に触れる。ただし以下の例外がある。
- ゴーストは触れてもミスにならず、体力の消耗もない。
- ドラゴンはただちにミスとはならない。ただし体力は減らされるため、接触を続けるとミスになる。
- ローパーに触れると体力は最低にされるが、剣を出さない限り何度触れてもミスにはならない。
- 移動中のスライムに体ごと突っ込む。ギルが剣を出していてもミスになる。
- マジシャン等が放つ呪文を盾以外の場所で受ける(52Fの鎧系アイテムを入手すると、1回だけ許容される。ただし体力は最低になる)。
- ファイアーエレメントやドラゴン系の吐く炎に触れる(前者は27F、後者は46Fのネックレス系アイテムを入手すると、触れてもミスにならなくなる)。
- ウィル・オー・ウィスプに触れる(21F、39F、54Fの指環系アイテムを入手すると、触れてもミスにならなくなる)。
- 剣を出した状態で敵と交差中にギルの体力がなくなる。
- タイムが0になる。
登場キャラ[編集]
- ギル(プリンス・ギルガメス)
- プレイヤーが操作するゲームの主人公。勇気を力に変える黄金の鎧を身にまとい、ドルアーガが操る様々なモンスターと戦いながら、塔の最上階を目指す。名前の由来は古代メソポタミアの叙事詩の主人公ギルガメッシュ。
- カイ
- イシターに仕える王国の巫女でギルの恋人。ドルアーガの塔の最上階で石にされている。名前の由来はメソポタミアの地母神キから。
- イシター
- 最上階で出現する女神の幻影。名前の由来はメソポタミアの性愛と戦の神イシュタルから。
以下、敵キャラを紹介する。
スライム系[編集]
ゼリー状のモンスター。スライムは止まっている時に剣で刺せば倒せる。
- グリーンスライム
- フロア1から出現。動きは一番遅く、呪文も放たない。
- ブラックスライム
- 呪文は放たないが、グリーンスライムより動きが活発。
- レッドスライム
- 壁に当たると消える白色の呪文を放つ。
- ブルースライム
- 内壁を壊す力のある青色の呪文を放つ。
- ダークグリーンスライム
- 壁を貫通する緑色の呪文を放つ。動きはかなり活発。画面外から呪文を飛ばしてくることがある。
- ダークイエロースライム
- 白・青・緑およびファイヤーエレメント(炎)を残す赤い呪文も放つ。動きはかなり活発。
ナイト系[編集]
悪しき鎧をまとった剣士。ナイトは固有の耐久力をもっており、剣を出したギルを数回交差させなければ倒せない。
- ブルーナイト
- 最も弱いナイト。
- ブラックナイト
- ブルーナイトよりやや強いナイト。赤い剣を持つ。
- ミラーナイト
- 耐久力はブラックナイト並みだが、ギルと同じ速度で移動する。
- ハイパーナイト
- ブラックナイトより強いナイト。
- リザードマン
- トカゲの姿をした剣士。ハイパーナイトよりも強い。唯一左利きで、黄緑の剣を持つ。
- レッドナイト
- 最も強いナイト。「イビルソード」と呼ばれる青色の剣を持つ。
マジシャン系[編集]
突然現れて呪文を放ち、またたく間に姿を消す神出鬼没の魔法使い。呪文は盾で防ぐことができるが、四方八方から放たれる呪文は対処を間違うと即ミスにつながる。マジシャンが消える前なら剣で倒すことができる。なお、剣を出さずに触れるとギルは死ぬ。
- メイジ
- 内壁に当たると消える白色の呪文を放つ。
- ソーサラー
- ファイヤーエレメントを残す赤色の呪文を放つ。
- ファイヤーエレメント
- 赤色の呪文が壁に突き当たるか、進行方向に対し右または左の内壁が切れる場所に到達した時に出現する炎(呪文はそこで消滅する)。通常は接触するとミスになるが、通過できるようになるアイテムが存在する。しばらくすると自然に消滅するが、ギリギリまで近づき剣を振ると、通常より早く消すことができる。
- ドルイド
- 内壁を壊す青色の呪文を放つ。迷路の壁を壊すので、結果的にギルの道を作ってくれることにもなる。フロア序盤は有効に利用できる。
- ウィザード
- 内壁を通り抜ける緑色の呪文を発する。四方から囲まれると対処が困難なので、マジシャンが出現しない外周の壁を背に戦うと良い。
ゴースト系[編集]
死んだマジシャンの亡霊。6階他3ヶ所に登場するキャンドルというアイテムがなければ、ワープ時以外姿を見ることができない。ギルを追跡して、ワープしながら内壁を通過してくる。頻繁に呪文を放ちながら移動し、画面外から呪文を飛ばしてくることもあるが、ゴースト自身には接触してもミスにはならない。なお、対応するマジシャン系と色が異っているのは、単なる色指定ミスとのことで深い意味はないそうである。
- メイジゴースト
- メイジと同じ白色の呪文を放つ。
- ドルイドゴースト
- ドルイドと同じ内壁を破壊する青色の呪文を放つ。進行方向の壁を破壊しつつ進むので、このゴーストが往復したあとには、一直線に歩ける長い通路ができることになる。
- ウィザードゴースト
- ウィザードと同じ壁を通り抜ける緑色の呪文を放つ。
ローパー系[編集]
触手の怪物。剣を出して交差するとギルの体力がかなり消耗する。その結果、ローパーと接触した後にナイト系の敵と戦うと、体力不足でミスになることがある。できる限り接触しないのが賢明。剣を出さずに交差すると体力が最低値になるが、この接触でギルが死ぬことはないため、ナイト系が存在しないフロアではこちらの方が安全。
- グリーンハンドローパー
- レッドハンドローパー
- ブルーハンドローパー
ドラゴン系[編集]
耐久力が非常に高い竜。同軸上にギルがいると、壁を壊しながら向かってくる。時折進行方向に非常に長いファイヤーブレス(炎)を吐く。通常はファイヤーブレスに接触するとミスになるが、通過できるようになるアイテムが46階に存在する。また、ギルを中心とした一定範囲内にいるドラゴン系の動きを止めることができるパールというアイテムも存在する。なお、剣を収めたままでもドラゴンを通過できるが、剣を出した時と同様に体力が減る。ドラゴン系が出現するフロアではBGMも変わる。
- クォックス
- 緑色のドラゴン。名前の由来は『オズの魔法使い』シリーズの『オズのチクタク』に登場する竜クオックスより。本来は善良な生物で、本作ではドルアーガに操られている存在。バビロニアンキャッスルサーガ作品では、敵として登場するのは本作のみ。
- シルバードラゴン
- 銀(白)色のドラゴン。クォックスよりやや強い。
- ブラックドラゴン
- 黒色のドラゴン。シルバードラゴンよりさらに強い。
ウィル・オー・ウィスプ系[編集]
フロアの残り時間が60秒を切った時点で登場する火の玉。フロアによっては、始めから登場する。倒すことはできず、接触するとミスになるが、通過できるようになるアイテムが存在する。ウィル・オー・ウィスプには、緩やかに動くタイプと、非常に早い動きをするタイプがある。移動パターンでは以下の2種類があり、それぞれの特徴を理解すれば回避できる(内壁をうまく壊し、同じルートをグルグル回らせて回避することも可能)。
- ブルー・ウィル・オー・ウィスプ
- 進行方向の左側の壁に沿って動く。(bLue - 左手法)
- レッド・ウィル・オー・ウィスプ
- 進行方向の右側の壁に沿って動く。(Red - 右手法)
悪魔[編集]
- ドルアーガ
- ブルークリスタルロッドの力によって封印されていた悪魔。人間によって築かれた塔の影でブルークリスタルロッドの力が弱まり、封印が解かれた。神の雷によって破壊された塔を魔力で修復し、内部に多数のモンスターを放って「ドルアーガの塔」とした。8本の腕と4本の足をもち、緑色の鱗に覆われた姿をしている。ウィザードと同じ壁を通り抜ける緑色の呪文を放つ。
- 59階に出現するが、最初にフィールドにいるのは他モンスターに擬態した分身であり、ハイパーナイト(ギルと同じ速度で動く)→ウィザード(4匹同時に出現するが、本体以外は倒せない)→クォックス(パールが効かない)を倒すとドルアーガ本体が現れる。
- サキュバス
- 塔の最上階近くのフロアで出現する、イシターの姿をした悪魔。厳密に名称は統一されておらず、サッカバスと呼ばれることもある。テイルズオブデスティニーでの復刻の際には、ナムコミュージアム館長の判断で「ニセイシター」と名乗らされている。
開発に関する逸話[編集]
開発者の遠藤雅伸によれば、本ゲーム開発の際の大きな目的の一つは「当時稼働率の下がっていた『マッピー』の基板のROM交換で、開発コストを下げる」ことであった(縦長の画面で横スクロールするなど、両ゲームの共通点は多い)。つまり、元々大ヒットを狙っていたわけではなく、2000枚のROMが償却できればプロジェクト的には成功であった。
現在と同じく、当時も本作の難易度に対して「万人向けでない」「攻略本を前提としているかのようなゲーム設定は、アーケードゲームとして妥当か」という批判がなされたが、これは予想外に人気が出たための副作用であった。皮肉なことに本作の人気のため、当初想定していたROM交換だけでは需要に追いつかず、基板の再生産も行われた。
移植版と裏ドルアーガ[編集]
ドルアーガの塔はファミリーコンピュータを始めとしたゲーム機、各種パソコン(Windowsを含む)、携帯電話など、きわめて多数のプラットフォームに移植され、アーケード版が発表されてからかなりの年月が経つ現在でも、当時に近い感覚で楽しむことができるクラシックゲームの一つとなっている。カバヤ食品の食玩「ゲーム伝説」には一部ステージがプレイできるWindows版CD-ROMが同梱されていた(全5種のNo.2、生産終了)。ファミコン版は現在、Wiiのバーチャルコンソールでプレイ可能(500Wiiポイント)。
本作品を一躍有名にしたファミリーコンピュータ版には、宝箱の出現条件が通常版とは異なる「アナザー・ドルアーガの塔」と呼ばれるバージョンが存在し、以後に発表された移植版でも、それぞれのプラットフォームオリジナルの「特別版」が収録されることが多い。プレイステーション版(ナムコミュージアムVol.3収録)では、遥かに高難度の「闇ドルアーガ」が存在し、宝箱の出現条件の他にフロアのマップや獲得するアイテムそのものが通常版と異なっていた。プレイステーション版で裏ドルアーガを呼び出すと、プログラムされているが本編では使われていないファンファーレが鳴り裏モードに突入する。表ドルアーガではあり得ない、サイズ2倍のスライムが出現したり、宝箱の出現条件が「プレイステーションのCDのふたを開ける」というものがあったりと、かなり突飛な要素が詰め込まれている。
PCエンジン版に関してはただの移植ではなく、画面が俯瞰(斜め上からの見下ろし)であったり剣や防具の装備が変更できたり、アイテムを好きな時に使用できるといった、まったく違う作品とも言えるほどの改編がなされた。
ナムコミュージアムのプレイステーション版(1996年6月21日発売のVol.3)、プレイステーション・ポータブル版(2006年2月23日発売のVol.2)、ニンテンドーDS版(2007年10月11日発売)に収録。ゲームボーイの『ナムコギャラリーVOL.2』(1996年11月29日発売)に収録。
Windows版『ナムコヒストリーVol.2』(1997年11月28日発売)に収録されたのち、メディアカイトより単品発売された。
その他、エピソードなど[編集]
- 塔の階数が、東京池袋にあるサンシャイン60と同じなのは決して偶然ではない。面数と1回当たりのプレイ時間との兼ね合いとを考えているうちに、当時日本で一番高いビルがサンシャイン60だったことから、60階に決められた。
- ゲームセンターに置かれていた当時、「1コイン・ギル1人」のノーミスクリアを目指す者もいた。これを踏まえてか、PS版(ナムコミュージアムVol.3収録)では、このゲームの称号評価に1コインでクリアした場合に登場する『ワンマンアーミー』(当時のアーケード用の説明書にかいてあったキャッチコピー)が存在する。
- ギルの動きが速くなるジェットブーツというアイテムが存在するが、そのアイテムを取らない場合、ミラーナイトの動きも遅くなる。PS版ではジェットブーツなしでのクリアが評価対象の1つになっている。
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ギルは同種のアイテムは1つしか持てない。同種のアイテムを取った場合、先に持っていたアイテムは消える。例えば3Fのポーションを取った後、使用せず8Fのポーションを取ると、3Fで取ったポーションは消滅する。
ただしポーション系に限り41Fだけは特別で、このフロアをクリアした瞬間に、種類にかかわらずポーションは消滅する。41Fと45Fで手に入るアイテムは名称こそ違うものの、内部的には同じものを使用しており、41Fで手に入るアイテムを45Fまで持ち越すことにより発生する不具合、すなわちエクスカリバーが簡単に手に入ってしまう現象を回避させるためである。
- ギルが持っている盾の方向は、剣を出していない状態で正面、剣を完全に出している状態で左側を向いている。これを応用すれば、剣を出したまま呪文を受け止めることも可能であり、この動作を行わないと出現しない重要アイテムが38階にある。この方法はこのゲームに限らず、ゼルダの伝説シリーズでも採用されている(こちらは剣を出している状態で盾は右側を向いている)。
- 60階に行くには、59階でドルアーガを倒さなければならない。ドルアーガを無視して59階をクリアしようとすると「YOU ZAPPED TO ...」と表示され、遥か下の任意のフロアに戻され、取得済のアイテムもいくつか失ってしまう。しかし、この現象を逆手に取り、わざと何度も「ZAP(ザップ)」を起こし、スコアを伸ばしていく者もいた(永久パターン)。ハイスコアランキングを提示しているゲームセンターによっては、「ZAP禁止」の貼紙を出す店舗すら現れるほどであった。
- 最上階で壁を壊す、イシターやカイを殺してしまう等の行為を行った場合も「ZAP」が起こる。ただし、カイを殺した場合はすぐに「ZAP」せず、クリアできなくなり時間切れによって結果的に「ZAP」となる。
- ファミコンなどの家庭用ゲーム機器に『ドルアーガの塔』が移植されるようになると、各フロアの宝箱の出現方法や登場キャラクターなどを解説した「攻略本」が各出版社から出版されるようになった。また、ファミコン版が発売されてから攻略本が出版されるまでしばらく間があったため、数か月前にアーケード版のアイテム出現方法を掲載したマイコンBASICマガジンの記事を無断コピーして販売していたファミコンショップもあった。
- シルバーマトックの使用可能回数について、情報が交錯しているが、正しい効果は以下のとおりである。なお、宝箱取得時、それまでの残り使用回数は引き継がない。つまり、取得前に限度ぎりぎり使っても、まったく使わなくても、取得後の使用回数には影響しないのである。またミスをした場合、再決定される。
- 宝箱を取る前は1回から3回(GET READY表示時に常にランダムに変化し、ギル登場シーンに切り替わった時に最終決定される)壁を破壊できる
- 宝箱を取った後は2回から4回(宝箱取得時ランダムに決定)壁を破壊できる
- ファミコン版のシルバーマトックのみ、各階で3回までは壊れず、4回目で必ず壊れるようになっている。
- 「フロア25の宝にはジェットブーツを設定してあるが、出し方がプログラムされていない」という情報が流れているが、この点についてはフロア55, 59, ZAP確定前のフロア60も同様である。
- 開発者の遠藤雅伸がある掲示板で“ギルの足の速さはいろいろ試してみた”とのコメントをしたとおり、高速バージョンのジェットブーツも(プログラム上では)確かに存在する。しかしその速さは、高速版のウィル・オー・ウィスプには及ばない。なお、前項で触れたフロア25などに設定されているジェットブーツは通常の速さ。
- 本作が、日本国内で「スライムは弱い」という印象を与えた一因を担っているという事により、遠藤は「日本版スライムA級戦犯」と、自らそう称する事になった。もっとも、『ウィザードリィ』や『ドラゴンクエストシリーズ』などでもスライムは弱いので、「スライムが強い作品の方が例外的」という意見もある。本作のスライムは耐久力こそ低いが、スペルを吐いたり、最強装備で挑んでもしばしば倒されたりとむしろ強い部類に入る。
- デモ画面にて、英文で書かれたストーリーが表示されるが、「黄金の鎧を着た」に当たる部分が "WEARED GOLD ARMOR" となっており、不規則動詞である "WEAR" が規則動詞として扱われていたり、"GOLD" が形容詞化されていないという間違いが見られる。このため、後に発売されたファミコン版では "WORE GOLDEN ARMOR" に修正された。ただし、アーケード版の忠実な移植を目的とするWindows版などでは "WEARED GOLD" のままである。
アトラクション版[編集]
1990年に大阪府大阪市で開催された国際花と緑の博覧会にギャラクシアン³とともに出展された屋外施設型の射撃体験ライド型アトラクションであり、ゲームソフトではない。
4人乗りのライドに乗りながら、赤外線による移動体通信技術を使用した銃型の武器を利用し、敵に付いた的をに光線を当てることで倒しながら進む。最終目的はボスであるドルアーガを倒すことである。
博覧会終了後も東京都二子玉川にあったナムコ直営テーマパークナムコ・ワンダーエッグに移設され、閉園の2000年12月31日までプレイすることができた。現在は解体・廃棄され現存しない。
アニメ版[編集]
関連作品[編集]
- カイの冒険
- イシターの復活
- ドルアーガの塔 (アトラクション)
- ザ・ブルークリスタルロッド
- 攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ
- ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン
- ドルアーガオンライン THE STORY OF AON
- ドルアーガの塔 The Recovery of BABYLYM
- テイルズオブシリーズ - ドルアーガについての伝説やブルークリスタルロッド等のアイテムが登場、テイルズオブデスティニーではできる限りの範囲でドルアーガの塔を再現。テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンではクリア後の追加ダンジョンとして、テイルズオブザワールド なりきりダンジョン3でもダンジョンの一つとして登場。ギルやカイ、ドルアーガなどの服(職業)を、戦闘中に使用可能。
- バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 - ゲームキューブ用RPG。ゲーム内ダンジョンにドルアーガの塔が出現。また、本作の予約特典に、ゲームキューブ版ドルアーガの塔(内容はファミコン版の復刻)がついた。
- 太鼓の達人 - ドルアーガの塔のBGMをテクノアレンジしてメドレーにした『ドルアーガの塔メドレー』が登場。また、『太鼓のマーチ』にもドルアーガの塔のBGMを使用している。
- ミスタードリラー ドリルランド - ドルアーガの塔のアトラクションという設定のステージ「ドルアーガの穴」が登場。
- NAMCO x CAPCOM - 仲間としてギルとカイ、敵としてドルアーガや各種モンスター、サブキャラとしてイシターが出演。
- エースコンバット6 解放への戦火 - 友軍の地上部隊として「クオックス」隊が登場。