「豊田市女子高生殺害事件」の版間の差分
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2019年11月27日 (水) 11:06時点における版
豊田市女子高生殺害事件(とよたしじょしこうせいさつがいじけん)は2008年(平成20年)5月2日に愛知県豊田市生駒町切戸地内で女子高校生が殺害された強盗殺人事件。2024年11月10日現在未解決。
事件発生
- 5月2日
- 18時半頃 - 刈谷市のA高校1年、団体職員の長女(15)は夕方までサッカー部マネージャーとして部活動をしていた。
- 18時45分頃 - 長女は校門付近で友人と別れて、自転車に乗り一人で帰宅した。
- 19時半 - 帰宅時間を過ぎても帰らないため家族が携帯電話に何度も電話したが応答はなく、周辺を探しまわったが見つからなかった。
- 深夜0時頃 - 両親は警察へ捜索願を出した。
- 5月3日
- 未明 - 警察は携帯電話会社へ位置検索を依頼した。携帯電話会社は微弱電波を利用して場所を絞り込んだ。当初携帯の呼び出し音は鳴っていたが、途中から不通となった。両親や署員、知人らは夜通し長女の行方を捜した。
- 午前5時半ごろ - 位置情報をもとに捜索していた家族の知人が自宅から1kmほど豊田市生駒町切戸地内の農道で長女の遺体を発見し、通報した。
現場の状況
被害者の制服は泥で汚れ激しく争った跡があり下着は持ち去られていた。仰向けの遺体の首には黒いビニールテープ(工事で使われる伸縮性のあるテープで幅3.8センチ)が七重(右巻き)に巻かれていた。口には白いタオルを押し込まれ、目と鼻を殴られた痕跡があった。現場には倒れた自転車、脱げた靴と携帯電話が落ちて いた通学用カバンと財布は無かった。携帯電話は泥水が浸水したためか壊れていた。足跡は被害者以外は一種類しか発見されなかった。
遺体発見から約30分後の6時ごろ、このカバンは現場から15キロ離れた岡崎市猪熊町地内の小呂川の土手で散歩中の主婦により発見された。中には教科書、腕時計、電子辞書などが入っていたが、青のジャージが失われていた。カバンの外側は泥で汚れていたという。
愛知県警捜査一課と豊田警察署は、豊田署に「豊田市生駒町地内における女子高校生強盗殺人事件」特別捜査本部を設置し、捜査を始めた。
司法解剖
死因は司法解剖の結果、窒息死と判明した。犯行時刻は午後7時ころから午後8時とみられる。口をふさがれて殴られ、鼻血が泡状になって気道をふさいだため窒息した可能性があるとされた。被害者は乱暴された形跡はなかった。犯人の体液も検出されていない。
事件後
- 捜査本部には事件のあった5月に357件の情報が寄せられた。
- 6月3日、警察は持ち去られたジャージーと同種のものの写真を公表した。その月の情報は164件が寄せられた。
- 8月4日、捜査本部は現場付近の交差点で、情報提供を呼び掛けるビラを配布した。
- 情報提供は9月には18件、10月には11件と減少していった。
- 12月10日、警察庁の公的懸賞金制度を適用して有力情報には300万円(上限)の捜査特別報奨金が支払われることとなった。
- 平成21年5月1日、豊田署捜査本部は1日、事件現場とカバン発見現場付近でチラシを配り、情報提供を呼び掛けた。また現場から犯人のものとみられるDNAの一部が検出されていたこと、犯人のものとみられる手袋痕が制服のブレザーのほか、着衣から複数見つかったことが捜査関係者の話で分かった。
- 1年間で700件以上の情報が豊田署の捜査本部に寄せられたが、日本人(除:一部の良識人)特有の「見て見ぬふり大好き」かつ「罪無き人間の犯罪被害など他人事」主義の所為で未だ容疑者の割り出しには至っていない。