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1960年代後期から、「有井製作所」として駄菓子屋・玩具店向け玩具を製造を始めた。(正確な創業年度は公開されてないので現存する玩具の資料から判断。) | 1960年代後期から、「有井製作所」として駄菓子屋・玩具店向け玩具を製造を始めた。(正確な創業年度は公開されてないので現存する玩具の資料から判断。) | ||
1970年代中期以降に[[プラモデル]]分野に参入し主にオリジナルSFロボット・モデルカーなどのプラモデルを製造・販売を手がける。後の機動戦士ガンダム・ガンプラブーム時には、大量のオリジナルSFロボットを製造し品薄で入手困難なガンプラに代わり代替プラモとして人気を得る。 | 1970年代中期以降に[[プラモデル]]分野に参入し主にオリジナルSFロボット・モデルカーなどのプラモデルを製造・販売を手がける。後の機動戦士ガンダム・ガンプラブーム時には、大量のオリジナルSFロボットを製造し品薄で入手困難なガンプラに代わり代替プラモとして人気を得る。 | ||
− | 1980年代には、[[今井科学]]との協業で[[超時空要塞マクロス]] | + | 1980年代には、[[今井科学]]との協業で[[超時空要塞マクロス]]の共同スポンサーとなり、TV・CMなどのスポット広告・雑誌への大掛かりな宣伝を実施する。アニメのメカニックデザインの良さ(バリキリーシリーズ)も当時の視聴者のニーズと合致して大ヒットを記録し、有井製作所は莫大な収益を上げた。後に同作品は映画化もされ映画上映記念限定版も販売された。マクロスの商品化により'''有井のアニメプラモ'''メーカーとしての認知度は飛躍的に上がることになった。 |
− | + | その後にシリーズ化された超時空シリーズのアニメ作品にも引き続きスポンサーとして参加した。同シリーズは準備期間の短さが祟ったのか、マクロスのようなヒットには至らなかったが有井製作所は大きなダメージをそれ程受けず<ref>比較的アニメ設定に忠実な金型設計・製作コストに多額の投資した共同スポンサーの今井科学はその後のブーム沈静化による売り上げ低下、新工場などの設備投資が経営を圧迫することになった。後にマクロスの商品化権利を手放して金型をバンダイへ売却することになる。マイクロエースもバンダイへ金型を売却した。</ref>他社より金型制作費のコストをかけていないのが幸いして<ref>アニメプラモは一過性のブームと見ていた経営判断とも考えられる</ref>、その後もスケールモデルなどの販売や他社の廃業した模型メーカーの金型を金銭譲渡で購入していた物を再生産してプラモデルの販売を続けている。 | |
− | == | + | ==現在のマイクロエース近況== |
− | + | 鉄道模型ブランド用に作った「[[マイクロエース]]」の知名度が向上したので有井製作所から現社名に変更。公式ホームページなどでは「鉄道模型・マイクロエース」を前面に出した展開を行っておりプラモデル部門も知名度・認知度の上がったマイクロエースに順次変更され再生産を継続している。 | |
埼玉県蕨市にある本社には現在も「株式会社マイクロエース」と「株式会社有井製作所」は並んで併記されている。 | 埼玉県蕨市にある本社には現在も「株式会社マイクロエース」と「株式会社有井製作所」は並んで併記されている。 | ||
− | == | + | == 脚注・出典・資料 == |
*日本プラモデル興亡史 -わたしの模型人生- 井田博 著、文春ネスコ発行 ISBN 4890361871 | *日本プラモデル興亡史 -わたしの模型人生- 井田博 著、文春ネスコ発行 ISBN 4890361871 | ||
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== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
*[http://www.microace-arii.co.jp/ マイクロエース公式ホームページ] | *[http://www.microace-arii.co.jp/ マイクロエース公式ホームページ] | ||
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2007年5月9日 (水) 13:13時点における最新版
マイクロエースとは、プラモデル、鉄道模型を製造・販売を行っている模型製造会社。
創業期[編集]
1960年代後期から、「有井製作所」として駄菓子屋・玩具店向け玩具を製造を始めた。(正確な創業年度は公開されてないので現存する玩具の資料から判断。)
1970年代中期以降にプラモデル分野に参入し主にオリジナルSFロボット・モデルカーなどのプラモデルを製造・販売を手がける。後の機動戦士ガンダム・ガンプラブーム時には、大量のオリジナルSFロボットを製造し品薄で入手困難なガンプラに代わり代替プラモとして人気を得る。
1980年代には、今井科学との協業で超時空要塞マクロスの共同スポンサーとなり、TV・CMなどのスポット広告・雑誌への大掛かりな宣伝を実施する。アニメのメカニックデザインの良さ(バリキリーシリーズ)も当時の視聴者のニーズと合致して大ヒットを記録し、有井製作所は莫大な収益を上げた。後に同作品は映画化もされ映画上映記念限定版も販売された。マクロスの商品化により有井のアニメプラモメーカーとしての認知度は飛躍的に上がることになった。
その後にシリーズ化された超時空シリーズのアニメ作品にも引き続きスポンサーとして参加した。同シリーズは準備期間の短さが祟ったのか、マクロスのようなヒットには至らなかったが有井製作所は大きなダメージをそれ程受けず[1]他社より金型制作費のコストをかけていないのが幸いして[2]、その後もスケールモデルなどの販売や他社の廃業した模型メーカーの金型を金銭譲渡で購入していた物を再生産してプラモデルの販売を続けている。
現在のマイクロエース近況[編集]
鉄道模型ブランド用に作った「マイクロエース」の知名度が向上したので有井製作所から現社名に変更。公式ホームページなどでは「鉄道模型・マイクロエース」を前面に出した展開を行っておりプラモデル部門も知名度・認知度の上がったマイクロエースに順次変更され再生産を継続している。
埼玉県蕨市にある本社には現在も「株式会社マイクロエース」と「株式会社有井製作所」は並んで併記されている。
脚注・出典・資料[編集]
- 日本プラモデル興亡史 -わたしの模型人生- 井田博 著、文春ネスコ発行 ISBN 4890361871
- ↑ 比較的アニメ設定に忠実な金型設計・製作コストに多額の投資した共同スポンサーの今井科学はその後のブーム沈静化による売り上げ低下、新工場などの設備投資が経営を圧迫することになった。後にマクロスの商品化権利を手放して金型をバンダイへ売却することになる。マイクロエースもバンダイへ金型を売却した。
- ↑ アニメプラモは一過性のブームと見ていた経営判断とも考えられる