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{{Infobox 有機化合物
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| name=ヘロイン
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| 構造式=ファイル:Heroin-2D-skeletal.png|200px|ヘロインの構造式
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| IUPAC=二酢酸(5''R'',6''S'')-17-メチル-4,5-エポキシモルヒナ-7-エン-3,6-ジイル(有機化合物命名法)<br />
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| 別名=3,6-ジアセチルモルヒネ
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| 分子式=C<sub>21</sub>H<sub>23</sub>NO<sub>5</sub>
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| 分子量=369.41
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| CAS登録番号=561-27-3
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| 形状=無色粉末
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'''ヘロイン''' (heroin, diamorphine) は、アヘンに含まれるモルヒネから作る[[麻薬]]。塩酸モルヒネを無水酢酸で処理し、生成する。正式には、3,6-ジアセチルモルヒネ (3,6-diacetylmorphine)。化学式は、C<sub>21</sub>H<sub>23</sub>NO<sub>5</sub>。CAS登録番号は、561-27-3。
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依存性の極めて強い麻薬であり、麻薬及び向精神薬取締法で、その製造・所持・医療目的を含め、規制対象になっている。現存するあらゆる薬物の中で「快」の面でも「悪」の面でも最も高峰に位置するものとして、「薬物の女王」(The queen of drug) の代名詞を持つ。
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ロンドン・セントメアリー病院医学校のアルダー・ライト (C.R. Alder Wright) によって1874年に調合され、[[ドイツ]]のバイエル社により鎮咳薬として1898年に発売された。
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当初は経口投与が一般的であり、モルヒネよりも依存性は低いと考えられていたが、注射器による投与が広まると、単純にモルヒネよりも脂溶性が高かったため、多く[[脳]]に取り込まれ、強烈な麻薬作用を引き起こすことが判明し、各国にて相次いで厳しく規制されることとなった。
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日本においては戦後よりコカインが広く知られるようになる1980年代まで、覚醒剤と並んで麻薬の代名詞であった。
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== 作用 ==
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主な使用法に吸引・経口摂取・静脈注射の3種があり、静脈注射によって摂取した直後から数分間にわたって続く強烈な快感は「ラッシュ」と呼ばれる。
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使用者の肉体と精神には依存が形成され、禁断症状として身体中の関節に走る激痛、わずかな空気の流れで肌に走る激痛、体温の調節機能に生じる狂いによる激暑と酷寒の数秒ごとの循環、身体中に湧き上がる強烈な不快感と倦怠感、などが挙げられる。これを改善するにはメサドンの定期的投与が有効で、投与により症状は短時間で止まり、それが効力を発揮している間はヘロインが投与されても麻薬作用は抑制される。
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この禁断症状を指すスラング "Cold turkey" (コールド・ターキー)は1969年に歌手のジョン・レノン(プラスティック・オノ・バンド)が発表した楽曲 ''Cold Turkey'' (邦題「冷たい七面鳥」)によって世界的に有名になった。
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== 外部リンク ==
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* [ttp://www.dapc.or.jp/data/hero/1.htm ヘロインについて] - 薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ
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* [ttp://www.police.pref.chiba.jp/safe_life/overuse_drugs/heroin.php 薬物乱用防止教室 ヘロイン] - 千葉県警察のウェブページ
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* [ttp://www.hokenkai.or.jp/3/3-1/3-1.html 日本学校保健会「薬物乱用防止教育」ホームページ ]
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* [ttp://www8.cao.go.jp/souki/drug/sinsenryaku.html 薬物乱用防止新五か年戦略(内閣府・薬物乱用対策推進本部)]
  
 
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2011年1月16日 (日) 06:01時点における最新版

ヘロインの使用法には静脈注射・経鼻吸入・経口摂取の他、経口用注射器を用いてのプラギング(経肛門投与または経投与)がある。写真はヘロインプラギング用の注射器

ヘロイン (heroin, diamorphine) は、アヘンに含まれるモルヒネから作る麻薬。塩酸モルヒネを無水酢酸で処理し、生成する。正式には、3,6-ジアセチルモルヒネ (3,6-diacetylmorphine)。化学式は、C21H23NO5。CAS登録番号は、561-27-3。

依存性の極めて強い麻薬であり、麻薬及び向精神薬取締法で、その製造・所持・医療目的を含め、規制対象になっている。現存するあらゆる薬物の中で「快」の面でも「悪」の面でも最も高峰に位置するものとして、「薬物の女王」(The queen of drug) の代名詞を持つ。

歴史[編集]

ロンドン・セントメアリー病院医学校のアルダー・ライト (C.R. Alder Wright) によって1874年に調合され、ドイツのバイエル社により鎮咳薬として1898年に発売された。

当初は経口投与が一般的であり、モルヒネよりも依存性は低いと考えられていたが、注射器による投与が広まると、単純にモルヒネよりも脂溶性が高かったため、多くに取り込まれ、強烈な麻薬作用を引き起こすことが判明し、各国にて相次いで厳しく規制されることとなった。

日本においては戦後よりコカインが広く知られるようになる1980年代まで、覚醒剤と並んで麻薬の代名詞であった。

作用[編集]

主な使用法に吸引・経口摂取・静脈注射の3種があり、静脈注射によって摂取した直後から数分間にわたって続く強烈な快感は「ラッシュ」と呼ばれる。

使用者の肉体と精神には依存が形成され、禁断症状として身体中の関節に走る激痛、わずかな空気の流れで肌に走る激痛、体温の調節機能に生じる狂いによる激暑と酷寒の数秒ごとの循環、身体中に湧き上がる強烈な不快感と倦怠感、などが挙げられる。これを改善するにはメサドンの定期的投与が有効で、投与により症状は短時間で止まり、それが効力を発揮している間はヘロインが投与されても麻薬作用は抑制される。

この禁断症状を指すスラング "Cold turkey" (コールド・ターキー)は1969年に歌手のジョン・レノン(プラスティック・オノ・バンド)が発表した楽曲 Cold Turkey (邦題「冷たい七面鳥」)によって世界的に有名になった。

外部リンク[編集]

  • [ttp://www.dapc.or.jp/data/hero/1.htm ヘロインについて] - 薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ
  • [ttp://www.police.pref.chiba.jp/safe_life/overuse_drugs/heroin.php 薬物乱用防止教室 ヘロイン] - 千葉県警察のウェブページ
  • [ttp://www.hokenkai.or.jp/3/3-1/3-1.html 日本学校保健会「薬物乱用防止教育」ホームページ ]
  • [ttp://www8.cao.go.jp/souki/drug/sinsenryaku.html 薬物乱用防止新五か年戦略(内閣府・薬物乱用対策推進本部)]