都営バス錦11系統

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ジリ貧の路地裏系統  都電36系統の代替。錦糸町駅から住吉まで出た後は、新大橋通りを築地まで……じゃなくて、蛎殻町から突然隣の2車線ほどの路地に入る(平成通りというらしい)。鎧橋を渡ればすぐ裏は東京証券取引所、そして証券会社が林立している。こんなところを都電が走っていたのかと思うと驚きである。開業時は築地まで、その後路線再編成で一旦有楽町駅(交通会館)まで延長されたものの、成績も振るわず、晴海通りの渋滞もあって8年ほどで元の状態に戻されてしまった。

 と、それはさておき、地味な錦11だが、同じように中央区を走る系統がほぼ全て消滅してしまったなかで残ったのは、地下鉄とうまい具合に路線が重ならなかったからだろう。しかし、輸送成績はあまり芳しくないようで、平成12年の大江戸線全通改正でまた一段と減らされてしまった。15年前と比べると本数は半分以下、昼間は45分間隔というありさま。錦糸町駅の乗り場も駅ビルから最も遠く、歩道橋を使わないと行けないはす向かいの乗り場である。ここは一つ、築地から先をもう一度銀座方面に乗り入れさせ、乗り場をもっとターミナルに近くしてみるというのはどうであろうか。

何とも奇妙な錦糸堀  錦糸町駅のすぐ南に、錦糸堀という停留所がある。都電時代には車庫があった由緒ある停留所だが、ここを通る系統のうち、錦28だけがなぜか停車しない。向かい側に降車ポールを持つ江東営業所所管の系統専用かとも思わせるが、深川の錦13も停車しており、謎は深まるばかり。錦11に至っては、錦糸町駅前の乗り場がターミナルから離れた四ツ目通り上にあり、始発停留所と錦糸堀停留所が交叉点を挟んですぐのところに並んでいる。かつては北口発着だった名残りでもあるのだが、ほんの数十メートルで停車するのは無駄と思えなくもない。錦28が停車し、錦11が通過するほうが理にかなっているように思う