変イ長調 (楽器演奏)
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変イ長調は西洋音楽で用いられる調性。通常の楽譜上では変記号4つの記載で特徴付けられる。
ロマン派音楽作品に多い調とされるが、古典楽器での演奏の実際は楽器の性質により難易が異なる。
ピアノ・オルガン等の鍵盤楽器[編集]
音階はト音のみが人差し指で打鍵する運指が可能で、ロ長調に次いで演奏が容易。またロ長調の平行短調である嬰ト短調が異名同音として同主調になる。
鍵盤の操作性に適した調性でなおかつ転調の妙を十分に経過させられる。
初期ロマン派には自由な転調と調性を超過した作品が多く、楽器の演奏上も無理がない。
ヴァイオリン等の弦楽器[編集]
開放弦に登場する音階上の音程はト音のみで他はすべて半音分低い。開放弦による重音奏法が不可能であり、半音高いイ長調よりも演奏は困難。
金管楽器[編集]
多くは変ロ長調・変ホ長調を主にした音程になっており、近親調に近く演奏は容易。
木管楽器[編集]
弦楽器に比べ特殊奏法がないが、イ長調を主にする楽器調整があり演奏は困難な場合が多い。