京都市幽霊バス問題

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京都市幽霊バス問題(きょうとしゆうれいバスもんだい)は、朝日放送ABC)が、夕方のニュース番組ABC NEWSゆう(当時)で取り上げた京都市交通局の無届け路線バス運行問題である。

概要[編集]

少なくとも2002年から京都市交通局は国に運行計画の届け出が必要にも関わらず、市営路線バスを5つの路線を無許可で運行していたことが発覚した。本来なら存在しない路線であり、番組は幽霊バスと呼んだ(「幽霊バス」とは番組が独自に名付けたものであり、後述の理由により利用者に存在自体が周知されておらず、「幽霊バス」と呼ばれていたわけではない)。

幽霊バスは他のバスと異なり系統や途中経路の表示がなく、行き先だけが記されているほか、停留所での案内にも表示されていなかった。そのため、どのような路線なのか利用者には分からず、不便なバスとなっていた。

京都市交通局はこれらのバスについて乗客が多いなどの理由を挙げ、「臨時バス」という名目で走らせていた。しかし、定期運転されているバスの続行で運転されており、乗客は極端に少なく、番組の取材では終点まで乗客が1人も乗らない場合もあったと報道されていた(あくまでも定期運行路線の途中までの便であるから、届け出は必要ないとの見解)。

これらの幽霊バスは「支部長ダイヤ」「執行委員ダイヤ」と呼ばれる。これは京都市交通局労働組合幹部が労組に専念するとヤミ専従と批判されるため、乗務時間の短い臨時バスを京都市交通局労働組合幹部が運転して仕事をしているアリバイにしようとしているのではないかと番組は指摘した。

番組の取材により近畿運輸局からの指導があり、2007年5月20日まででこれら「幽霊バス」は是正され、運行を停止した。

また従来は停留所に表示のなかった臨時系統の時刻表も掲載されるようになっている。

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