三菱ふそう・ザ・グレート
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ザ・グレートは、三菱自動車工業(現:三菱ふそうトラック・バス)が製造・販売していた大型トラックである。
概要[編集]
1983年に大型車のフルモデルチェンジの際に命名され、1996年にスーパーグレートが登場するまで大型車として生産されていたモデルである。 韓国の現代自動車でもライセンス生産が行われており、インドネシアでは現在も製造されている。 特型警備車(装甲車)や大型放水車などの警察の特科車両や各種大型消防車両のベース車としても広く使われており、一見しただけではわからない派生車も多く存在する。
歴史[編集]
- 1983年 - 登場。当モデルは、その後に登場するファイターやキャンターのトラックのデザインコンセプトの基本になったモデルである。
- 1986年 - マイナーチェンジ。グリルを大型化。
- 1988年 - マイナーチェンジ。FNにフルトレーラーを追加。リアの表記が車系名から車種名に改められた。
- 1990年 - ビッグマイナーチェンジ。平成元年排出ガス規制適合。フロントグリルのデザインを変更。
- 1991年 - マイナーチェンジ。電動ミラーステーを採用。カーゴ、ダンプに400仏馬力エンジン搭載車を設定。リアの表記が「ふそう ザ・グレート」から「MMC THE GREAT」に改められた。
- 1993年 - ビッグマイナーチェンジ。デザインがシャープになり、現代的なデザインに生まれ変わった。2人乗り仕様の内装は丸みを帯びたデザインに変更。なお、このモデルよりパネル車についてはエアロパーツが純正オプションで用意されるようになった。
- 1995年 - マイナーチェンジ。平成6年排出ガス規制適合。リアの表記が「MMC THE GREAT」から「FUSO THE GREAT」に改められた。新規格のGVW22~25t車は「Zシリーズ」と呼ばれた。
- 1996年にスーパーグレートにモデルチェンジしたが、構内専用車は2001年まで製造された。
ラインナップ[編集]
- FP(前1軸後1軸・4×2)※トラクタ含む
- FS(前2軸後2軸・8×4)
- FT(前2軸後1軸・6×2)
- FU(前1軸後2軸・6×2)
- FV(FUの2デフ版)※トラクタ含む
- FN(FVの低床版)
- FR(4×4)※除雪車用
- FW(6×6)※除雪車用
- FX(8×8)※除雪車用
搭載エンジン[編集]
区分 | エンジン型式 | 形態・方式 | 排気量(cc) | 出力帯(仏馬力) | 搭載期間 |
---|---|---|---|---|---|
410 | 6D40 | 直6・ICT | 20,080 | 390 | 1989-1996 |
411 | 8M20 | V8 | 20,089 | 385 | 1992-1996 |
413 | 8DC8 | 14,886 | 275・280 | 1992-1996 | |
414 | 10DC11 | V10 | 22,171 | 440 | 1992-1996 |
415 | 8DC9 | V8・NA | 16,030 | 300・320・390・440 | 1983-1996 |
416 | 8DC10 | 16,752 | 335 | 1983-1996 | |
417 | 6D24 | 直6・ICT | 11,945 | 330 | 1995-1996 |
418 | 6D22 | 11,140 | 310 | 1983-1996 | |
419 | 8DC11 | V8 | 17,730 | 355 | 1983-1996 |
424 | 10M20 | V10 | 25,112 | 480 | 1995-1996 |
モータースポーツ[編集]
1997年に日本のトラックでは珍しく、パリ・ダカールラリーのカミオン(T4)クラスに2台参戦し、1号車の406番はT4クラスでは5位(T4-2では2位)、2号車の415番はT4クラス6位(T4-2では、3位)を着け無事完走を果たしたが、翌年以降は参戦していない。おそらく、日産やスバルやプジョーにモータースポーツの権限を持って行かれてしまったのだろう。
関連項目[編集]
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