バブ
バブとは花王から発売されている入浴剤のことであり、花王の看板商品ともいえるロングセラーの入浴剤で1983年の発売開始から25年以上に渡って幅広い世代に愛好されている。「花王の バブ」のキャッチコピーで有名である。
特徴[編集]
- バブの特徴としては、次のような例が上げられている。
- まず上げられるのが「炭酸ガスを含んでいる」ということである。
- 炭酸ガスは血行を促し、疲れ・肩こりに効く効果を持っているがそのほかに湯船に投入したときに湯の中でソーダのような泡を上げて溶けていく様が消費者に好まれている。
- バブの発売以降、炭酸ガスを含んでいる発泡タイプと呼ばれる入浴剤がメジャーになり、バブの他には後発のツムラのきき湯(2003年発売)、キング化学のバスキング(発売開始年不明)などがある。
- 次に上げられる特徴は錠剤状の固形で1回分ずつ個別包装されているということである。
- 現在家庭用入浴剤は粉状、または液状のものがほとんどであり、1回分ずつ個別包装されているかまたはビン、缶状の入れ物に数十回分まとめて入れられている。
- これに対してバブは1回分が約5cm角の四角い固形状をしており、湯船への投入時に分量をいちいち量るといった手間無しにそのままパッケージを開けて投入することが出来る。
- また分封されている事により、品質の劣化を防ぐ、保存がしやすい、携帯が容易といった効果がある。
- 3つ目の特徴は香りの種類が多いということである。
- 定番として通年売られているのは「森」、「ゆず」、「ひのき」、「ラベンダー」といった誰にでも好まれる香りであるがその他に季節ごとに果物、花、ケーキ、リゾート、カフェといったテーマに合わせて新規開発された期間限定のバブをつめたアソートパックが発売される。そのため、他の入浴剤には見られない「入浴剤を収集する」という行為をする消費者はかなり多い。個別包装で固形であるという形状も収集のしやすさにつながっている。
製品ラインナップ[編集]
現行製品[編集]
- バブ
スーパーやドラッグストアなどの店頭で見かけるもっともメジャーな入浴剤である。これまでに発売された香りの種類は2008年9月現在で約70種類以上[1]。形は5×5×1.5cmの角型で中央に円形にくぼみがつけられている。有効成分は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム。2008年9月に炭酸カルシウムを新配合しリニューアルされた。また、「バブミルキー」は白濁湯(にごり湯)で、保湿成分(スクワラン・アロエエキス)を配合している。1錠40g。現行品は大きく3つに分類される。
- 和風トラディショナル - 「バブ」の定番部類。
- ゆずの香り - ほっと、なごむゆず湯気分が味わえる。
- 森の香り - すがすがしい森林浴気分が味わえる。
- ひのきの香り - 自宅でひのき湯気分が味わえる。一時期ギフト専用の香りとしてしていたが、2007年9月から再び通常品(20錠)の販売を開始した。
- 花シリーズ - 洋風の香りをそろえた部類。
- ラベンダーの香り - すーっと気分がやすらぐ香り。
- 胡蝶蘭の香り - 2008年9月に発売された新しい香り。気品あふれる優雅なひと時に。
- ミルキー ホワイトローズの香り - ふんわり気分がやすらぐ香り。
- コンセプチュアルアソート - テーマに沿った4種類の香りを一つにパッケージングした部類。
- バブクール
清涼成分を配合している為、涼やかな肌感になる。形状は同じであるが、炭酸カルシウムは配合されておらず、1錠の重量は従来の45gのままである。
- ミントの香り - 気分クールにリフレッシュ。
- ライムスカッシュの香り - クールにスキッと爽快。
- ジャスミンティーの香り - 澄みわたる清涼感溢れる香り。
- アロハパラダイス - パイナップルの香り・グァバの香り・リリコイの香り・アップルマンゴーの4つの香りの詰め合わせ。常夏気分を思わせる南国フルーツの香りがそろう。
- 浜風のささやき - 浜木綿の香り・浜梨の香り・浜昼顔の香り・浜百合の香りの4つの香りの詰め合わせ。穏やかな夏の日の浜風を思わせる香りがそろう。2008年4月発売。
- バブ3つの香りのパック
仕様は通常品の「バブ」と同様。3種類の香りが2錠ずつ入った6錠入りで、トライアルに最適。現行の3種類は以前、コンセプチュアルアソート品(4種類の香り20錠入り)として発売していたものを生産終了に伴って「3つの香り」仕様に再構成して発売されている。
- 古都の散策S - もみじの香り・さくらの香り・ひのきの香りの詰め合わせ。
- ミルキーセレクションS - ホワイトローズの香り・ミルクティの香り・ホワイトピーチの香りの詰め合わせ。
- クール アジアンリゾートS - ライチの香り・スターフルーツの香り・ジャスミンティーの香りの詰め合わせ。
- バブEX
特に肩こり、腰痛用に開発されていて通常のバブの約1.5倍ほどの大きさ。種類は1種類で和漢植物の香り。通常のバブは角型だがEXは直径6cm、厚み2cmのドーナツ型をしているのが特徴。これはサイズが大きいため溶けやすい形にしたためと考えられる。主な成分は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、オクチルフタリド、フマル酸など。表示指定成分はジブチルヒドロキシトルエン。1錠75g。2003年10月18日発売。
- バブ 濃厚炭酸湯
バブと同系統の入浴剤で通常のバブよりも炭酸ガス成分が多めでより血行促進効果があり、冷え症・疲れ・肩こりに効くとされている。形状、サイズ、重さはバブEXと同じで、主な成分はバブと同じ。2007年10月20日発売。2008年10月に芍薬の芳香浴を追加発売すると共に、既存2アイテムもパッケージをリニューアルした。
- 陳皮の芳香浴
- 芍薬の芳香浴
- 山桜の芳香浴
- 爽快バブシャワー
湯上りのスッキリ感を追及した製品で液状。この製品は湯船に投入するのではなく風呂から上がる際に身体に塗り、シャワーで洗い流すことにより清涼感を得る。1997年から発売、2004年に一旦販売終了となったが、同年夏は猛暑となり、ユーザーからの再発売の要望が多数あった[2]ため、翌年の2005年より再発売された。ちなみに販売終了された商品が再発売されるのは日用品業界では異例のことである。2007年4月にリニューアルされ、現在は以下のラインナップがある。
- ひんやりハッカの香り
- さわやかライムの香り
- エクストラクール - 「ひんやりハッカの香り」よりも強力な清涼感が特徴。毎年数量限定で発売されている。
ギフト製品[編集]
- プレミアムバブギフト 濃厚炭酸湯
仕様は通常の「バブ 濃厚炭酸湯」と同様。ギフト専用の香りとして針葉樹の芳香浴・紅檜の芳香浴もセットされる。なお、スーパー・小売店向けとデパート向けのパッケージはほぼ同一である。
- バブ健康入浴ギフト
仕様は通常の「バブ」と同様だが、1箱8錠入りとしている。中身はゆずの香り・森の香り・さくらの香り・撫子の香り。K・B-30/B-30(DP)以上のセット品には追加でひのきの香りと紅梅の香りもセットされる。パッケージはスーパー・小売店向けとデパート向けで異なっている。2008年9月にバブがリニューアルされたことに伴い、パッケージも中身も一新された。
- バブバラエティーギフト
スーパー・小売店向けのみにラインナップされているセット品。個包装で入っており、ゆずの香り・森の香り・さくらの香り・ひのきの香り・ラベンダーの香り・菜の花の香りの6種類が入っており、その日の気分に合わせて楽しめる。2008年9月にバブがリニューアルされたことに伴い、セット内容が一部変更された。
また、「アタックBOX」のK・AB-Bにも「バブ 3つの香り」がセットされているが、こちらはゆずの香り・森の香り・ラベンダーの香りと通常の店頭販売品とは異なる詰め合わせとなっている。
販売終了品[編集]
- モイスチャーバブ
特に肌の保湿に効果がある製品で最初は1種類のみであったがのちに「モイスチャーミルクバブ」「ミルキーフレッシュバブ」と言う名称でももとアロエの2種類が発売された。
- 湯上り爽快バブ
清涼感の強い入浴剤で粉状。清涼タイプ、スキンケアタイプの2種類があった。
バブロケット[編集]
バブロケットとは子供向け化学実験に使われる実験道具のことである。 バブの特徴である炭酸ガスを発生する性質を利用してフィルムケースなどで作成したロケットのおもちゃを打ち上げる。 使用方法としてはバブを細かく砕き、水とともにフィルムケースに入れ、ふたをする。 ふた部分を下にして平らな場所にフィルムケースを置くとやがて発生した炭酸ガスによりフィルムケースが飛び上がる。 この実験は従来はドライアイスなどで行われていたが入手のしやすさと扱いやすさなどからバブを使用することが多くなり、それとともに「バブロケット」呼ばれるようになった。ただし、このような入浴剤以外としての使用は花王では推奨していないので注意が必要である。[3]
外部リンク[編集]
脚注[編集]
- ↑ 「バブミルキー」、「バブクール」を含む。
- ↑ 花王株式会社 CSRへの取り組み CSRレポートHTML版(2006年) 消費者とのつながり
- ↑ Q、バブから炭酸ガスがでるしくみは?