ドラゴンナイト4
ドラゴンナイト4 | |
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対応機種 | PC-9801VX以降(PC98) X68000(X68k) FM TOWNS(TOWNS) プレイステーション(PS) PC-FX(FX) スーパーファミコン(SFC) Windows2000/XP/Vista(Win) ※PC98版・X68k版・TOWNS版を総じてPC版、PS版・FX版・SFC版を総じてコンシューマ版と呼ぶこともある。 |
開発 | |
発売元 | エルフ(PC98/X68k/TOWNS/Win) バンプレスト(PS/SFC) NECアベニュー(FX) |
発売日 | 1994年1月25日(PC98/X68k/TOWNS) 1996年12月27日(SFC) 1997年2月7日(PS) 1997年3月28日(FX) |
価格 | 税抜8800円(PC98/X68k/TOWNS/FX/Win) 税抜7980円(SFC) 税抜6800円(PS) |
ジャンル | シミュレーションRPG |
レイティング | 18禁(PC98/X68k/TOWNS/Win) 18歳以上推奨(FX) 一般(PS/SFC) |
コンテンツアイコン | |
キャラクター名設定 | 可 |
エンディング数 | 1 |
セーブファイル数 | ? |
セーブファイル容量 | |
メディア | FD:12枚(PC98) FD:13枚(X68k) CD-ROM:1枚(TOWNS) DVD-ROM:1枚(Win) |
ゲームエンジン | |
画面サイズ | 640×400 4bit(PC98) 768×512 4bit(X68k) 640×480 4bit(TOWNS) 800×600 16bit(Win) |
BGMフォーマット | FM音源(PC98/X68k/TOWNS) PCM音源(Win) |
キャラクターボイス | 無し(PC98/X68k/TOWNS/SFC) 主要キャラクターのみ有り(PS/FX) |
CGモード | 有り |
音楽モード | 無し |
回想モード | 無し |
メッセージスキップ | ? |
オートモード | ? |
備考 | PC98版・X68k版・TOWNS版はハードディスクインストール可能。 |
『ドラゴンナイト4』(Dragon Knight 4)は、1994年1月25日にエルフから発売されたシミュレーションRPGである。
目次
概要[編集]
『ドラゴンナイト』シリーズの4作目という位置付けだが、3作目まで継承されてきた主人公やゲームシステムから離れた点、18禁要素を取り除いて複数の家庭用ゲーム機へ移植された点において、前作から独立している。
また、シナリオこそ前作までと同じく蛭田昌人だが、キャラクターデザインと原画には『同級生』で一躍人気となった竹井正樹を起用して、ビジュアル面を一新。前作までとはまた違う魅力に溢れたキャラクターを描き、やはり好評を得た。
タイムパラドックスがテーマであることをオープニングで宣言しているにも関わらず、プレイヤーの意表を突く展開になっており、エンディングでプレイヤーキャラクターに訪れる運命は特に物議を醸した。制作元のエルフにも、PC版発売後に多大な反響が寄せられている。
スタッフ[編集]
- シナリオ:蛭田昌人
- キャラクターデザイン、原画:竹井正樹
発売歴[編集]
- 1994年1月25日 - PC98版・X68k版・TOWNS版発売。
- 1996年12月27日 - SFC版発売。
- 1997年2月7日 - PS版発売。
- 1997年3月28日 - FX版発売。
- 2006年3月31日 - 『エルフオールスターズ脱衣雀3』内に登場。
- 2007年6月29日 - Windows版発売予定。※マスターアップ(6月1日)
ストーリー[編集]
『ドラゴンナイトIII』の後、更なる旅を経て夫婦となったヤマト・タケルとルナとの間には、一人の元気な息子が生まれていた。その名はヤマト・カケル。父の資質を色濃く受け継いでいたカケルは、15歳になったある日、父に推される形で冒険と戦いの旅に出る。
やがて、父の友人の息子のセイル、謎の剣士のエト、幼馴染のナターシャ、そしてエルフの生き残りのマルレーネを初め、旅先で様々な仲間を得た彼は、敵対する魔族の首領のルシフォンが居るライムリン王国を目指し、ミネルバ大陸、レイモンド大陸、ロンボニ大陸、ドラゴニア大陸を東に向かって進軍していく。
しかし、辿り着いたライムリン王国の王城でカケルに訪れた運命は、あまりにも酷いものだった…。
登場人物[編集]
声優名はPS版のもの。括弧内は部隊名。ハードによって名称は微妙に異なるが、ここではPS版の表記に統一する。なお、部隊名は以下の通り。
剣士隊、戦斧隊、魔法隊、騎馬隊、弓矢隊、忍者隊、大砲隊、工作隊、ドラゴンナイト隊、格闘隊、僧侶隊。
味方キャラクター[編集]
- カケル(剣士隊) 声優:緒方恵美
- 神の血を引く、主人公の少年。前作までの主人公ヤマト・タケルと、メインヒロインだったルナとの間に生まれた一人息子。容姿、性格ともに父親そっくりで、能天気かつスケベ。父のように強い剣士になりたいと思っている。男女問わず「何となく傍にいたくなる」と言わせる一風変わった魅力がある。疲れない体質で、戦闘後も休息せずに歩き回る。
- エト(剣士隊) 声優:置鮎龍太郎
- 主要キャラクター。年齢不詳、正体不明の凄腕剣士。カケルに名を聞かれた際、「えーと」と口篭った為「エト」という名前になってしまった。兜(サレット?)の面頬を下ろしたまま自ら「顔すら見せない怪しげな剣士だ」と言うが、何故かヒロイン達にはモテモテであり、PC98版ではカケルとセイルに「世界一のスケベ」と評される。カケルと同じく、疲れない体質。
- その正体は、カケルとルシフォンの対決後に明らかになる。
- ナターシャ(魔法隊) 声優:鈴木砂織
- 主要キャラクター。カケルの幼馴染で、同い年の美少女。小さい頃からカケルの悪戯に悩まされてきた為、カケルの前ではいつも喧嘩腰になってしまうが、本当は心優しい女の子。魔導師の修行という理由(というのは建前。本当はカケルの後を追いかけて)で旅に出るが、行き倒れていたところをカロンに救われ、仲間に。
- マルレーネ(弓矢隊) 声優:根谷美智子
- 主要キャラクター。美女。エルフの村の生き残りと称してカケル達の仲間になり、弓手を担うが、正体は魔王ミナクスの娘・イノ。非常に強い魔力を持っており、ルシフォンの魔力をも封じることができる。正体を隠してカケルの仲間になった理由は、カケルをルシフォンの元に生きたまま連れていく為であった。しかし、一緒に闘っていくうちに、心が揺れ…。
- セイル(戦斧隊→ドラゴンナイト隊) 声優:中島千里
- 主要キャラクター。ドラゴンナイト一族であり、かつてタケルと共に戦ったこともあるバーンの息子で、カケルとは同い年。父親に無理矢理冒険の旅へ出された(というよりは街を追い出された)。読書好き。引っ込み思案かつ泣き虫で、本人曰く「知らない人が大嫌い」。
- ドラゴンの砦でドラゴンナイトとして正式に認められてからはホワイトドラゴンに乗って闘うが、最初は酔ってしまう。
- サラ(魔法隊) 声優:山崎和佳奈
- PS版で加えられた主要キャラクター。7つの宝玉(オーブ)を使う女魔導師。バーンの教会でセイルの教育係をしていた。セイルにスパルタ教育を施す為、セイルはサラのことを酷く恐れている。魔族の父と、人間の母を持つことがコンプレックスとなっている様子。
- レア(弓矢隊)
- ロンボニ王国一の弓使いで、敵に連れ去られる。一旦カケル達に救出されるが、敵の捕虜となった妹のヘレネを救出する為、再び敵軍へ身を投じる。
- 主要キャラクターではないが、SFC版やPS版では、ストーリーに深く関わるキャラクターとなっている。
- ヘレネ(SFC/PS版:僧侶隊)
- レアの妹。敵にさらわれた姉を取り戻す為、勇気を奮うが、空回り。人質になってしまう。
- 主要キャラクターではないが、SFC版やPS版では、姉と共にストーリーに深く関わるキャラクターとなっている。
- カロン(騎馬隊) 声優:増谷康紀
- かっこいい騎士に見えるのは登場時のみで、次の瞬間にはカケルを見て涎を垂らしていた男色家。しかし、ユニット性能の面だけで考えると非常に優秀なキャラクターである。ルシフォンを倒した後は、カケルと二人きりで暮らすのが夢。
- 主要キャラクターではないが、SFC版やPS版では、敵を「愛の力」で味方に引き込むなど、主要キャラクター並の凄い働きっぷりを示す。
- ロイドン(剣士隊) 声優:風間信彦
- 冒険小説家を目指す青年。カケルとルシフォンの闘いを小説化しようとしている。船が転覆し、それまでの記録が全て水の泡になっても、ノートを自作し、執念で書き続ける。ライムリン大陸に渡ってから一念発起し、ペンを片手に闘おうとする。
- 主要キャラクターには含まれていないが、この作品をプレイするには欠かせないセーブ役。戦死すると以後セーブができなくなるので戦闘には参加させない方が吉だ。
- ジーナ(工作隊) 声優:井上美紀
- ホビット出身の少女。体つきは小さいが、爆弾を扱う腕は長けており、カケル達を陰から支える。
- ラビット(工作隊) 声優:伊倉一恵
- ホビット出身の青年。開いているか判らないほど目が細い。語尾に「にょ」と付けるしゃべり方でいびきも変わっており、モノの考え方まで変わっている。実際に、食糧確保の為とはいえ、足の裏の皮やへそのごまで魚を釣ろうとする。しかし、爆弾を扱う腕は確かであり、カケル達を陰から支える。
敵キャラクター[編集]
- ルシフォン(魔法剣士隊) 声優:塩沢兼人
- ラスボス。魔界の四天王の一人。未来の魔界から、時空を超えるアイテム「黒い石」を使ってやってきた。魔王の娘・マノとの仲を魔王ミナクスに認めてもらう為、また、何よりマノにかけられた呪いを解く為に、神の血を引く人間を人間界から一掃しようと企む。端正な顔立ちをしているが、性格は冷酷で傲慢。絶大な魔力を誇る。
- リディア(SFC版:魔法隊 PS版:ゴーレム隊) 声優:沢海陽子
- ルシフォン配下の三魔将の一人。感情の起伏が無い美女で、ルシフォンに絶対服従している。理由はゲームの中盤で明らかになる。
- ハーディス(ドラゴンナイト隊) 声優:島田敏
- ルシフォン配下の三魔将の一人。マノを慕っている為、ルシフォンには心から従うことができない。だが、マノを救う為ならどんな卑怯な手も厭わない。
- ベイリット(SFC版:忍者隊 PS版:格闘隊) 声優:冬馬由美
- ルシフォン配下の三魔将の一人。ルシフォンを慕っている。PS版では、孤島からカケル達の軍に何食わぬ顔で仲間として入り込み、カケルの命を狙う。だが次第に、闘いに明け暮れてきた自分とは正反対のロイドンに惹かれていく。
SPECIAL DISK(スペシャルディスク)[編集]
ソフトのパッケージに同封されているシールに必要事項と現金書留で2000円(エルフ・ファンクラブは半額)送金すれば手に入った ドラ4を10倍楽しめるディスク(2枚組) ドラ4のストーリーに関する比較的簡単なクイズに正解すると美麗な描き起しCGを見る事ができる"アップダウンクイズ"、攻略の手助けになる"ヒントお姉さん"やその他、没絵コーナーや制作秘話を読めるコーナーなど 盛りだくさんな内容になっている。
ドラゴンナイトIV[編集]
ドラゴンナイト4発売以前にコンプティーク誌上でエルフ全面監修の下、連載していた読者参加型企画小説。 設定はドラゴンナイトIIIのその後。読者は「ヤマトタケル」となって新たなる冒険に旅立つという内容だった。 毎回エルフから美麗なCGが提供されていた。ドラゴンナイト4との関連性はドラナイシリーズという以外は無い。
関連アイテム[編集]
サウンドトラック[編集]
- 『DRAGON KNIGHT 4 complete music file』 発売:NECアベニュー
- FM音源収録31曲+MIDI音源収録4曲
18禁OVA[編集]
『ドラゴンナイト4』のタイトルでピンクパイナップルより発売された。全4話。PC版を原作にしている為、コンシューマ移植の際に追加されたキャラクターは出てこない。
- D-1(2話収録)発売日:2000年2月4日
- D-2(2話収録)発売日:2000年3月10日
小説[編集]
全3巻、著:馬里邑れい、発行:ワニブックス。かなり過激な性描写を含む。18禁OVA版同様、PC版を原作にしている為、コンシューマ移植の際に追加されたキャラクターは出てこない。
- 『ドラゴンナイト』 初版:1994年9月25日 ISBN 4-8470-3114-8
- 『ドラゴンナイト カケルの大冒険』 初版:1995年6月10日 ISBN 4-8470-3134-2
- 『ドラゴンナイト 最後の戦い』 初版:1995年7月25日 ISBN 4-8470-3151-2
漫画[編集]
『ドラゴンナイト4』のタイトルで全3巻、著:冨樫、発行:メディアワークス。Chapter1のみ性描写を含む。
- Chapter1 初版:1997年3月2日 ISBN 4-07-305828-2
- Chapter2 初版:1998年7月25日 ISBN 4-07-309298-7
- Chapter3 初版:1999年10月25日 ISBN 4-8402-1344-5
参考文献[編集]
雑誌[編集]
書籍[編集]
- 『ドラゴンナイト4 完全ガイド』発行所:辰巳出版 初版:1994年9月10日
- PC98/X68k/TOWNS版の攻略及び原画を掲載。18禁。
- 『ドラゴンナイト4 公式ビジュアル・ゲームガイド』発行所:辰巳出版 初版:1997年7月1日 ISBN 4-88641-199-1
- PS版の攻略とPS版向け描きおろし原画を掲載。
- 『ドラゴンナイト4 公式ビジュアル・ハンドブック』発行所:辰巳出版 初版:1997年7月5日 ISBN 4-88641-198-3
- SFC版の攻略とSFC版向け描き下ろし原画を掲載。
備考[編集]
- PS版のバグ
- 2周目のリーゼンで、各キャラクターとの会話の順番を間違えると街から出られなくなる、というバグがある。攻略本では、行動チャートのとおり行動する旨、異例の記述がされた。要約すると次のとおり。
- ナターシャとカケルが並んでいる時は、まずナターシャと話をすること。