サビ
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サビ(寂)
- 謡曲・語り物などにおいて、低くて渋みのある声。枯れて渋みのある声。寂声・錆声(さびごえ)。また一般に、低くて太い声。
- 上記から派生した用語で主に曲の中でもっとも盛り上がる部分。ここで解説する(「もりあがる」「華やか」「聞かせどころ」という意味では「さわり」という語がふさわしい。しかし、「さわり」を曲の冒頭部分と誤解し、代わりに「さび」を誤用する習慣が広まっていると考えられる)。
サビは、主にリフレイン形式の曲の中でもっとも盛り上がる部分。英語ではchorus、middleという。
現状[編集]
2024年現在の曲は、サビは節の終わりのほうにもうけられることが多いが、懐メロには節の中ほどにサビがある曲も多い。節の中ほどにある形から節の終わりにある形へと変化していった時期は、1975年から1976年にかけてである。それまでも節の終わりにあるような曲はあったが、この時期を境に急激に節の終わりにある曲がほとんどを占め、現在までこの傾向は変わらない。(参考:サビが最後にある曲の比率の変遷)
曲によっては、最初にサビを提示するもの(サビ始まり)がある。 また、着うたではサビから始まる楽曲のほうが多い。 初期のブルースやロックンロールの中にはサビだけで構成されている曲も多い。
語源[編集]
寂(寂声)からの派生[編集]
最も有力視されている説。曲の中で一番低くて趣のある部分のこと。寂はわび・さびからきている。
ワサビ[編集]
サビの語源は、「ワサビ」から来ているという説もある。現在では人気の俗説。ただし「ワサビ説」にもパターンがいくつか存在する。
- ワサビの量が多いと鼻にツーンときて表情に変化が出るということから、サビ部分は思い切って変化を付ける・盛り上げるという意味になっている。