エディト・パイネマン

エディト・パイネマン（Edith Peinemann, 1937年3月3日 - 2023年2月25日）は、ドイツのヴァイオリン奏者。

マインツ出身。地元のオーケストラでコンサートマスターを務める父ロベルトから４歳の頃より14歳までヴァイオリンの手解きを受け、７歳の頃には既に公の場で演奏を披露するくらいまで上達していた。しかし、12歳の時にジネット・ヌヴーの演奏を聴くまでは、ヴァイオリン演奏を生業とする決心はつかなかった。その後、ハインツ・シュタンスケに師事し、奨学金を受けて1953年から1956年までマックス・ロスタルの薫陶を受けた。1956年にミュンヘン国際音楽コンクールで優勝。これを契機にロベルト・ヘーガー、ゲオルク・ショルティやウィリアム・スタインバーグ等と共演し、その実績から1962年には初めてアメリカへの演奏旅行を行うこととなった。1958年にはベルギーでウジェーヌ・イザイの盾を得ている。1962年には南アフリカ、ユーゴスラヴィア、フランス、スカンジナビア半島への演奏旅行に出た後アメリカを訪れ、マックス・ルドルフの指揮するシンシナティ交響楽団の演奏会に出演してアメリカでの初演奏とした。1965年にはジョージ・セルの指揮によりカーネギー・ホールで演奏している。1976年から2002年までフランクフルト音楽・舞台芸術大学で教鞭を執り、2005年から2011年までヨーロッパ弦楽器教育者協会の責任者を務めた。

フランクフルト・アム・マインにて死去。