たけうちグループ
たけうちグループとは、2006年に倒産した悪徳呉服屋チェーン。ブラック企業就職偏差値ランキングでも常に上位であった。
目次
企業概要[編集]
当社は、呉服販売業として有名な老舗で、「呉服のたけうち」と呼ばれる企業であった。しかしながら社員を搾取することえげつなく、ブラック偏差値ランキングでも上位層に入っている企業だった。
倒産の経緯は、着物を顧客に売るにあたり高額のクレジット契約を締結していることが多かったが、顧客の年収を誤魔化したり、リスクを説明しなかったり、支払い能力のない人に無理矢理高額契約を締結させるなどの行為が発覚し、社会的信用を完全に失ったことが原因である。売上欲しさに反社会的行為に手を出すとどうなるかという分かりやすい例。
沿革[編集]
主にショッピングセンターに出店し、店舗網を拡大。瞬またたく間に業界最大手に上り詰めた。たけうちグループを成長させたのは、創業から数えて4代目、竹内實会長である。
たけうちの創業は1903年。實氏の祖父である竹内増蔵氏が京都市内で呉服販売業を立ち上げたことにさかのぼる。
實会長は1988年に社長に就任した。「恰かっ幅ぷくもよく、押しの強い性格。『京都から全国一の呉服チェーンを目指す』が口癖だった」。實氏を知る同業者はこう語る。
實氏の社長就任当時、同社の年商は20億円前後で業績は伸び悩んでいた。そこで大胆な人事制度を打ち出す。これが飛躍の契機となった。
同グループでは、能力のある社員を若いうちに抜ばっ擢てきし、店長をはじめ経営幹部に昇格させる。店長になると給与も年俸制に移行。小型店の店長は600万円、中型店は800万円、大型店の店長は年収1000万円。25歳から店長になることが可能で、若くして高給取りになれた。
さらに「分社制度」によって次々に会社を作り、その社長に幹部を据えた。たけうちグループは「美来衣」「創美苑」など次々と異なるブランド名で店舗展開し、それらは関連会社がそれぞれ、独立採算で事業を運営している。
20~30店規模の呉服チェーンの集合体、それがたけうちグループの実態だ。この分社同士も熾し烈れつな競争関係にあった。
「どの社員にも公平に社長になれるチャンスがある。それがやる気を生む」。これが實会長の持論だった。
1992年には「2010年、1000店舗、47人の社長を創る」という経営目標を発表。さらに2003年には「2020年、1万店舗、200人の社長を創る」とぶち上げ、店舗網の急拡大に突き進んだ。
しかし――。たけうちグループの店舗から実際に商品を購入した、ある女性はこう語る。
「何度も何度も展示会や催し物への誘いの手紙や電話がかかってきて、断り切れずに展示会に行きました。会場では店員が私を取り囲み、次々と着物や帯を勧めて試着させては『きれい』と褒ほめたてます。でも、帰ろうとしても絶対に帰してくれません。4~5時間は経ったでしょうか、店員は口々に『お願いします!』と言うし、私も根負けして……」
最終的には、クレジットの支払いは約400万円に膨れ上がった。
「最終的には購入してしまった私が悪いのでしょうが……。主人に黙って買ったので、今は毎月の返済をどうするか、そのやりくりで精一杯です」
展示会や旅行に誘い込み、帰れないようにして売り込む「監禁商法」。若い店員が巧みに女性顧客に取り入る「ホスト商法」。一人の顧客に多額の商品を買わせる「次つぎ々つぎ販売(過量販売)」。
顧客からは、こうした強引な商法がまかり通っていた、という声が挙がっている。たけうちグループの転落のきっかけは外からやってきた。
2005年11月、大阪府の30~70代の女性4人が、同業者の愛染蔵(大阪市)を、購入意思がないのに宝石等を大量に購入させる次々販売の被害に遭ったとして代金返還を求めて提訴したのである。
この提訴をテレビのワイドショー番組などが紹介したことで顧客心理は冷え込み、たけうちグループも影響を受けた。2006年4月以降は、前年比20%以上落ち込んだとみられる。
他社の訴訟問題の「とばっちり」を受けたようにも見える。しかし、複数の業界関係者はこう語る。
「たけうちも強引な販売方法では似たりよったりだった。『愛染蔵の次は、たけうち』とささやかれていた」
実際に、愛知県の女性がたけうちグループのマイソフィア・インターナショナル(旧:たけうち東海)を提訴。売り上げ低下に拍車がかかった。大阪市内の店舗に勤務していたという、たけうちグループの女性元店員が打ち明ける。
「店舗ごとに売り上げノルマがあり、プレッシャーはきつかった。とにかく売らなきゃと、お客様の事情をなりふり構う余裕はなかった」
「(ノルマが)達成できなければ、従業員が購入しなければならないこともあった」ともいう。
この店員は約8年の勤務の間に、約2000万円の着物類を購入。給与は右から左にクレジットの返済に消えるという。
「気がつけば、辞めるに辞められない状態だった」
また支払い能力が限界でクレジットの与信が通らない顧客に、親類縁者などの名義を貸してもらい、一時的に信販会社の審査を通す「名義貸し」が行われていたという指摘もある。もちろん、すべての店員が、このような商法に走ったわけではないだろう。「本当に着物が好きで、親身になってくれる店員もいた」と語る顧客がいたことも事実である。
愛染蔵が提訴された後、たけうちグループではコンプライアンス(法令順守)の体制構築に向け、営業基本ルールの徹底などを各店舗に通達している。だが、現場の体質はすぐには変わらない。売り上げ低下に、歯止めはかからなかった。
たけうちグループが銀行借り入れなどによらず店舗網を急拡大できた秘密は、クレジット販売と密接に結びついている。顧客と売買契約を結ぶと、販売代金は信販会社から一括で入金される。一方で卸への支払い手形は6カ月サイトと超長期。この入金と支払いサイクルの差、つまり「回転差収支」による潤沢なキャッシュが成長の原動力だ。
だが売り上げ急減により、多額の賃料や人件費などの支出が賄えなくなり、手元キャッシュは目減りした。致命的だったのは、毎年7月に行われる「祇ぎ園おんフェスタ」。祇園祭に顧客を招待し、その一環として室町各所を案内し、同社で呉服を購入してもらう催しだ。
これだけで約60億円と売上高の1割以上を売り上げる最大のイベントである。この売り上げも前年比2割以上落ち込んだ。
生き残り策として銀行からの融資を検討したようだが、これまでの融資実績がないことから断られたといわれる。また民事再生法の申請による再建策も、各分社のブランド力は弱く、収益回復の道筋が見えないことから成立しなかったようだ。
實氏は本体とグループの計15社の自己破産を決め、8月31日に約5300人の従業員は解雇。業界最大手が瞬く間に“蒸発したかのように消えた。
「實会長は成長に対する幻想に取りつかれていたのかもしれない」。業界関係者の中にはそう評する人もいる。いま、室町は息を潜めて「たけうちショック」の嵐をやり過ごそうとしている。
業界団体は販売時の行動規範を策定するなど信頼回復に懸命だ。「市場が縮小する中で、急成長するたけうちの商法に見て見ぬふりだった側面もある。このままでは呉服業界は壊滅する」(業界関係者)と危機感を募らせる。
一方でたけうちグループに対する追及の火の手も上がり始めた。呉服の過量販売の被害を受けた消費者救済を目的に、大阪弁護士会の弁護士を中心に設立された「呉服過量販売対策会議」では、10月16日に「たけうちグループ被害者・購入者説明会」を開催した。
被害の実態を把握するとともに、今後、損害賠償請求や信販会社への代金返還請求などを視野に活動を広げていく考えだ。
「たけうち」の倒産のきっかけになった「愛染蔵」の社長はその後飛び降り自殺をした。「たけうち」の経営陣は倒産手続き後、現金を持ち出して逃げ出した。
呉服販売たけうちグループの高成長(日経ビジネス)[編集]
「着物でユニクロ凌ぐ高成長」
凄まじい勢いで落ち込んでいる着物市場でこの躍進は凄い。1980年に比べると現在は3分の1の市場規模しかない。
以下社長・竹内 實の話。
社長に就任した当時、創業来初の赤字に陥り一体何が問題なのか幹部らと話していると共通の課題が浮かび上がった。
「同族経営に給与の削減。それまでは社員のやる気をそぐことばかりしていた」と気づいた。着物という商品は高額なだけに大事なのは接客。不満ばかりの社員では到底顧客満足度は低いまま、ならば社員を中心に考え給与も昇格制度も一新すべきと。
そこで考えたのが分社制度で目の前で新たな社長がたくさん生まれていくため士気も上がりグループ全体で築地決算を徹底しているので弱点もわかりやすくなった。給与制度の透明性も高く非常にわかりやすい精度にした。
大企業が成長の壁にぶつかるのは規模拡大で組織や社員に安定や澱みが出るから。会社を常に成長期のままにするには小集団の組織の集まりの方がいい。クジラではなくイワシの大群ですよ。
後は会社のビジョンは多少、無謀に見える方がいいと。そうすると現状否定が生まれいろいろなアイデアが出てくる。着物だけで無理であれば宝飾品など女性に美と気品を与える業態はまだある、そこに広げれば良い。
大抵否定的になったらそれまで。でもそこにプラスの材料があり前向きに捉える事が可能なのだ。
たけうちグループ社員情報[編集]
- 2chとみん職(ネット)で工作しまくり
- 離職率は81%、新卒に出す離職率は18%
- 飛び込み営業あり、馬鹿高いノルマあり
- サビ残4時間~、でも家でも残業2時間あり
- 退職金なし
- ボーナス5万円*2=10万円也、でも新卒には3ヶ月と嘘を付く
- 鬱、体を壊す人、人間不信に陥る人が50%以上居る
- プレゼント商法、催眠商法、監禁商法、デート商法 、SF商法
- 休みは月7日×12=84日、チーフ月6日、店長月5日(以下)
- 売り上げを上げると残業代が付かなくなる(最初から付かない奴等も多いぞw)
- 100万単位の自爆買いが複数回あり、親呼んで販売
- 販売至上主義。お客様が破産するまで売る
- レオパレスに入れられる
- 財形貯蓄制度、持ち株会などで手取りが減る
- ↑の内容が悪い。ただミノルの資産運用に利用されている感じ
- ↑は三年以内に辞めると返って来ないとの報告あり、3年で80%居なくなるんだろ?
- 募集要項の22万は住宅手当などを含めたものである
- 住宅手当は2年で無くなる。通勤費用は2km以内だと出ないという糞制度
- 給料が日ごとで計算されている(普通は月ぎめ)
- 自腹の経費が半端なく多い
- 宗教が当たり前のように入っている
- 警察沙汰&新聞沙汰
- 糞な会社なのに高学歴を騙して入れようとする
- yahooで監禁商法と検索すると「京都たけうち」の話が出る
- 飛び込み営業中に水ぶっ掛けられる
- 仕事のミスをすると自爆買いが発生する
- 年金暮らし、孤独なお婆ちゃんを破産させる
- テレアポあり、テレアポのノルマもあり
- イジメ多発、パートのおばちゃんは着物を買わせてポイッ
- 近く社会問題化しそうな情勢
- 転職する時間は無い。第一辞められない
- 辞めようとするとマンツーマンで監禁される
- 薄給どころかマイナスがありえる
- 着物を衰退させている元凶で毎年恨みを持って退職する人間が50%以上居る
- ↑が徒党を組み始めている(会社倒産の前兆)
- 悪名が広がると社名を変える
- 着物を知っている人は「たけうち」=「悪徳」で当たり前
- 何より、これら上記が全て真実であり、事実であるのに関わらず悪びれも無く「嘘」で通す体質は詐欺師そのものであり、日本の癌である。決して新卒で入ってはならない。
たけうち商法[編集]
基本的な流れ[編集]
- 店に行くと名前・住所・電話番号を書かされる
- その日のうちに「僕と話してくれてありがとう♪」ハガキが届く
- その2日後に電話が来る
- 来店した次の日「僕が何故たけうちグループに入ったか?」手紙が届く
- お買い物すると「僕の為に買ってくれてありがとう」手紙が届く
- とにかくしつこい。催事の度に電話がバリバリかかってくる
- プレゼント浴衣を取りに来ると監禁され帰られない
- 着物が高い。外代(原価)の15倍で販売しているという話
- 男が電話に出ると間違い電話として切る
たけうちグループ一覧[編集]
- マイソフィア・インターナショナル
- ゆめむろまち
- たけうち創美苑
- はなこまち
- たけうちE.Tclub事業部
- 京都経営実践塾
- ビジョン・スリー
- ゼンコーポレーション
- やなゆう
- テイクファイブ
- 和音
- たけうちインティメイト事業部
- 京都クリエイト
- たけうち人財開発
- 京都たけうち→しゃなり
- あづさ
- 美来衣
- グランシャリオ
- たけうちJ・GLOBAL事業部
- クリエイト・ジャパン
これ以外にも、「うれしや」「はなそふぃあ」等があるようだ。(悪名が轟くと名前を変えるので余り意味は無く、たけうちグループとして認識するのが良い方法のようだ)
(株)たけうち ├(株)しゃなり [元:(株)京都たけうち] │ ├「時代屋」 │ ├「着楽館」 │ └「写真館」 ├(株)ゼンコーポレーション [元:(株)たけうち関西] │ ├「和:art」 │ ├「でぃあじゃぱん」 │ ├「セッテルーチェ」 │ ├「ハノン」 │ ├「ファンファン」 │ └「きものあづさ」 ├(株)マイソフィア・インターナショナル [元:(株)たけうち東海] │ ├「まいそふぃあ」 │ ├「はなそふぃあ」 │ └「うれし屋」 ├(株)ゆめむろまち ├(株)はなこまち ├(株)たけうち創美苑 │ ├「創美苑」 │ └「Hi Andy (ハイアンディー)」 ├(株)美来衣 │ ├「KYOTO-KIMONO美来衣」 │ └「京都たけうち」(?) ├(株)あづさ ├(株)やなゆう │ ├「きもの羽澄」 │ └「ゆうはな」 ├(株)和音 │ ├「きものわおん」 │ └「京花」 │ ├(株)テイクファイブ │ ├「ジュエルコスミディア」 │ ├「ジェムタッチ」 │ ├「カレライカレラブティック」 │ ├「ブルーベック」 │ └「マユラ」 │ ├(株)たけうちインティメイト事業部 │ ├「ドルチェフィアット」 │ └「ドルチェビータ (ドルチェヴィータ)」 │ ├(株)たけうちJ・GLOBAL事業部 │ └「ジ・アップルバター」 │ ├(株)たけうちE.T club事業部 │ └「ETクラブ (E.Tクラブ)」 │ ├(親会社不明) │ └「アロマコスミディア」 ├(株)京都経営実践塾 ├(株)ビジョン・スリー ├(株)京都クリエイト ├(株)たけうち人財開発 ├(株)グランシャリオ └(株)クリエイト・ジャパン
たけうち体験記[編集]
某繁華街にあるダイエー専門店街に、2件並んで呉服屋が建っている。地元の人なら皆知っている、普通の呉服屋の光景だ。向かって左の店の女の子は、私の前を横切る時、これまた平気で反物をまたぐ。向かって右の店は、今は通販系の店が入っているが、以前は「ゆめむろまち」と言う、悪徳過量販売で2006年に倒産したたけうちグループの店舗があった。
ダイエーといういつもの生活圏に、そんな詐欺販売の入り口がぽかーんと開いていたのだ。そのゆめむろまちの店舗で、私は何を買ったのだろうか?
多分、小物を買ったついでに、個人情報を与えてしまったのだろう…。店の兄ちゃんから電話が来た。
「草履の先生がきはるんですぅ。来てくれたらメロン差し上げます」というような誘い文句に乗って、メロンだけ貰って帰ったついでにその時、なんちゃらフェアと言う「展示会」に誘われた。
「展示会」…。
その悪魔の押売イベント。なんでもアリ、の正体を私は知らなかった(^^;)
しずの木という別の呉服販売会社で「レトロ展」なる催しに呼ばれ、のこのこ出かけた私。。。「12万」だかで大島が買える、是非この機会に、てなコトをいわれて逃げ帰ったことはあった。
機械織かニセ大島であろう。当時は証紙の見方も知らなかった。この会社もネットは勿論、新聞ネタにもなっている。
当日午前10時頃、烏丸御池のビルにタクシーでつれていかれた。「展示会」とは、文字通り、着物や帯の展示がしてあるトコロ、と思っていたら、まず色無地の反物をぐるぐる巻かれた。60万円だという。
「このメーカーさんは、数百年以上、皇室とつながりがあって…」
怪しさ満点のセールストークを開始する太鼓持ちのニイチャン。解説パネルまであった。単に「天皇家」とメーカー「〇〇家」の変遷を並べただけのパネルだが、イチコロな客も居るのだろう。
御所へ衣服を納めるために設けられたのが「西陣」。けど天皇家って言い方、なんや生臭いわぁ。
「…京都でな、御所とつながりのないハタヤさんて、いてはんのん?」突っ込み入れると、兄ちゃんのテンションが下がった。ヤーな客拾っちゃったなぁ、と、うかない顔。
もう、アホかバカかと。このアホ全開な柄、ただの「小紋」www。ホンマに1000万する反物に、ハサミ入れて展示しますかいな。推定原価2万円。青い縫代部分が手書きか否かを物語っているような、いないような…。
「これいいやん」な20万位の白い帯に引っかかったら、ほんのチョットの柄を指して「これはウロコ柄の藍染めです。藍は昔から魔よけに…」 「ああ、有職文様大体わかるし。藍はジーンズのインディゴのこと」等と余裕ですたすたと通り抜けたものの、最終コーナーの大島で「5マルキ60万!」と主張する反物を中心に、5、6人に囲まれた。
直線的で織りやすそうな柄だった(^^;。「9マルキ以上やないと、京都でよう着れへんし。」「そんなことありません。手機の大島は貴重ですよ」「そないに貴重やったらようハサミいれられへんやんw」
周囲からは手締めの音が何度も響きわたる。さすがに5人に囲まれると心臓バクバクが…。
理屈ではない、ここはヘンだ。なんでたかがおべべ一枚に、60万もこいつら全員して、私をだます気だ。アゼクラもそうだったけど、ここはもっとヤバイっっっ。
サムエ姿の自称、奄美大島の先生に至っては(職人のことを先生と言うらしい)「あとン10年で手機の大島はなくなります。是非今の内に、あなたに、この着物を着て大島にきて欲しい」
なーんて、きれいか標準語でのたまわったバイ。
「キモノて言うのは一期一会やとおもてますさかい、なーんも悔いなんてありません」と、タンカを切ったつもりだったが…。
店長出現。たのんでもいないのに10万以上値下げして小物を付けると言う。私は半泣き1分前。いつでも110番できる様に携帯持って
「もー、疲れた。帰るさかい私の履物出してんか」と、立ち上がりたかったが、出来なかった。
ああああ。私のイクジナシっっっorz。だが、クーリングオフ出来るはず。別室で一括ローン、印鑑なしで書類を書かされた時、契約書に「クーリングオフ」の文字を見つけた。
(私は販売の仕事をしていたが、印鑑も身分証もナシでローンが通るなんていい加減な事は初めてだった)
もし、クーリングオフができないと言われたら、信販会社でキャンセルするか、口座の残高をゼロに近くしておくか、どうにか手を打てると考えた。
まさかあの会場で、大島の反物(証紙アリ)にハサミを入れる事はないだろうし、消費生活センターも動いてくれるだろう、と。会場を出て1時間もしない内に電話を入れ、無事クーリングオフできた。
その後3日位、寝込んだ覚えがある。約1ヶ月後、そのゆめむろまちから、またセールスの電話が来た事も付け加えておきまする。
こんな身もフタもないトホホな実態をさらしていた会社が呉服販売最大手でした。
高額着物:販売業者の刑事告発検討。大阪・弁護団が発足(2006年)[編集]
支払い能力を超えるクレジット契約で高額な着物などを次々と購入させる呉服過量販売商法の全国弁護団「呉服過量販売対策会議」が2006年3月18日、発足した。
大阪市内で開かれた結成総会では、呉服販売大手の「愛染蔵(あぜくら)」(同市)=破産申し立て=など呉服過量販売業者が、高級品とうたいながら実際は偽物や安価な商品を販売している疑いが強いとして、詐欺容疑などで刑事告発を検討していくことを確認した。
結成総会には大阪など各地の弁護士や司法書士計約150人が参加。代表幹事の木村達也弁護士(大阪弁護士会)が「泣き寝入りしている多くの被害者を発掘して救済し、今も急成長する悪質呉服業者と、それに協力する信販会社を厳しく告発していく」と述べた。
愛染蔵の破産申し立てについては「弁護士会などが被害者説明会を開き、早急に被害実態を把握する必要がある。破産で救済に支障も予想されるが信販会社の連帯責任を追及すべきだ」と指摘した。
愛染蔵による過量販売被害に遭った主婦の代理人弁護士は「愛染蔵が『人間国宝の作品で、定価400万円を140万円に値引きする』と言って主婦に売りつけた着物を調べたところ、実際は偽物だった。正に詐欺的商法だ」と訴えた。
また、過量販売被害の訴えが相次ぐ関西の大手グループ企業の元女性販売員が出席し、「展示会に来た客は購入させるまで複数で取り囲んで絶対に帰さない。高額で売りつける着物は中国製や韓国製が多いが、客には秘密にしていた。着物が好きで仕事に就いたが、悪質な販売手口と厳しいノルマが嫌になり、退職した」などと告白した。
対策会議は、悪質呉服業者が強引な販売手法に加えて、商品の産地や内容を偽って高額で売りつけているケースもあるとみており、実態調査を進める。
たけうち倒産[編集]
全国で呉服店を大規模展開する呉服販売大手の「たけうち」(京都市)が2006年8月31日、グループ14社とともに大阪地裁に破産手続きの開始を申請した。呉服過量販売の被害相談 が各地の消費生活センターなどに相次いでおり、業績が悪化したとみられる。負債総額は計約205億円。
破産管財人などによると、破産申請したのはグループを統括する「たけうち」と関連14社。全体で全国に計568店舗を運営。従業員約5300人を同日付で全員解雇した。
呉服チェーン店「たけうちグループ」破産による影響は甚大(2006年9月)[編集]
日本最大の呉服チェーン店「たけうちグループ」15社が2006年8月31日付で、いきなり破産申請した。
その売り方はとんでもなく、悪徳商法の見本のような会社で、その社長の人間的なレベルの低さは、聞いたことも無いほどひどい輩。案の定の食い逃げ計画倒産である。
売り上げ規模500億以上、店舗数560店舗、社員5300人がすべて飛んだ。経営者はとんでもない金を持ち逃げしているという噂である。
しかしなぜこんな阿保が日本一の呉服チェーン店をそれもわずか10年で作ることができたのか?これには和装業界独特の商習慣が関係している。
この会社はもともと兵庫県の赤穂市のいわば田舎の呉服屋だった。ちょっと欲をかいて地域で何店舗か作ったが、赤字続き。そこへある呉服チェーン店の営業部長をヘッドハンティングした。こいつがとんでもない食わせ物で、詐欺師のような輩で、もともとチェーン展開のプロだったため、集客するすべはよく知っていた。まあいわばコンサルタントみたいなものだが、きものや宝石なんでもいいのだが、どうやって客を騙して売るかという悪知恵には長けていた。またたくまに規模が拡大していった。
これには背景がある。まず呉服市場はバブル崩壊以後急速に縮小しており、いわゆる専門店の力が本当に小さくなってきたところへ、新興の元気な売り方をするところが出てきたので、京都室町の問屋がこぞって応援した。したがって物はいくらでも集まった。その上ほぼ100%ローン販売をしながら問屋の支払いは180日以上の手形を切った。
ということは半年間仕入れ代金が余り、その金で出店する。店が増えるとまた売り上げは伸びていき、余る金もまた増えてそれでまた出店という増殖を続けた。
本来会社を拡大するときには、銀行の借り入れでするのが普通だが、この会社には銀行借り入れが無い。負債総額はグループ全体で205億円と発表されているが、ほとんどすべて仕入れ債務。これは室町の問屋の無能からくるもの。どんどん売り上げ規模が増えていけば、もちろん受け取る手形の金額もとんでもなく大きくなっていく。
この業界の情けないのは、手形を集金したら払ってもらっていると思っているところ。手形というのは何月何日までお金を貸してくださいという証明書のようなものであり、実際その期日までお金を貸しているのである。その手形債権が何億にもなるのに、何の保証も担保も取っていなかった。
早速大きく引っかかった老舗問屋が連鎖倒産した。60億ほどの負債である。仕入先には払っていたようで、それによる2次連鎖は無いようだが、仕入先はその商圏を失ったことは応える。
これから先ローン販売は相当警戒され、他の同じような売り方をしていた呉服点の売り上げはどんどん下がる。そこへ納めている問屋が、今回被害を受けたところとほぼ同じなので、いくつかの問屋は早晩倒産するであろうと今から噂が絶えない。
もっと不幸なのは小さな業者でたけうちグループだけで食っていたところで、すでに3人自殺した。そのほか仕立て屋などの加工先も、いきなり仕事が無くなり、廃業を余儀なくされるところが次々出現する。
ただでさえ産地状況が厳しいところに今回の事態は、息の根を止められるところもあり、特に白生地の減産振りは異常な状態。今後の需要減が予想されるだけに予断の許さない状況である。
たけうち倒産の影響[編集]
悪徳商法で有名な呉服チェーングループ ( たけうちグループ15社 ) が8月31日で破産した。負債総額205億円だが、この企業が特殊なのは、銀行融資がほとんど無かったことである。
したがってこの数字はほとんどが仕入れ債務ということで、業界として過去最大の倒産である。
このグループ企業は全国展開しているチェーン店としては日本一の規模で、500店舗以上で500億以上の売り上げだったので、この倒産のキモノ業界に与える悪影響は甚大である。
なぜ銀行融資無くしてここまで大きく出来たかだが、この呉服店の販売はほとんどローンを使い、消費者が販売契約を結んだ次の月には信販会社から金が入る。ところが仕入先には6ヶ月以上の手形を切っていたので、結局約半年間は資金が浮くことになる。そのタイムラグを使って出店攻勢を駆け、わずかな期間の間に日本一の呉服店チェーンに成長した。
ただその販売方法はきわめて異常であった。社員には30歳で社長になれるとか煽り立て、超成果主義で、売り上げを伸ばしてきたが、主たる販売は催事での販売で、その方法も買うまで帰さないという監禁商法をはじめ、デート商法、自爆商法 ( 社員がノルマ達成のため自らローンを組んでしまう ) など、いわゆる悪徳商法のオンパレードだった。
それもどこに着て行くのか分からない、品質も粗悪なものを、とんでもない値で何も知らない消費者は買わされ続けて来た。この詐欺まがいの売り方は近年大問題となり、消費者からの訴訟、苦情は数限りなく、特に3月の大阪の愛染蔵(ここも悪徳商法で有名) の倒産以降、高齢者へのローンの取り組みを控えるなどそれなりに改善に努めたが、新聞に訴訟事件が取り上げられたり、過量販売事件専門の弁護士グループが、たけうちを狙い撃ちにしたなどで、4月から売り上げが激減、毎月大幅な赤字経営を続け今回の事態となった。
多分に計画倒産の疑いも濃厚である。そうした詐欺まがいの商いの片棒を担いでいたのは、ほとんど京都の室町の問屋であった。問屋の協力なくしてはここまで大きくなっていないわけで、大きな負債を抱え込んでしまったところはいわば一蓮托生、自業自得である。
早くもたけうちへの売り上げシェアの高い問屋が連鎖倒産の模様で、全取引先2400社の上位は億を越える被害で、かなりの数の商社が1000万円以上の損失を被ることになりそうである。
たけうちが潰れたからそれですむというわけではなく、他のローンを組むことを前提にしたような商いは、信販会社の警戒感から、相当細ることになりそうで、その仕入先がまたほとんど同じだから、これからも連鎖倒産、廃業がしばらく続くであろうと今から予想される。
最終的にはまじめな業者だけが残り、消費者志向の商いが拡大していけばいいが、ことはそう簡単ではない。
ただでさえ末端最終需要が大きく落ち込んできたところへ、商いのシェアの高い催事販売の不調は、結局メーカーの生産を大きく減らすことになり、産地状況は一段と厳しく、生産者の高齢化が続いていたため、生産停止に結びつく廃業が増える。これは上物生産者にも悪影響を与える。。白生地、紬産地などは数が作れないと生きていけなく、その中での高級品の生産も止まってしまうかもしれないという連想はあながち間違っていない。今後の動向しだいでは、生産地のしての京都は未曾有の危機である。
京都着物業界。たけうち以後最悪の危機に[編集]
テレビの告発によって「あぜくら」「たけうち」が追放されたのは皆様ご存じの通り。「たけうち」以後、連鎖倒産は思ったより多くありませんでした。
しかし悲惨な結果を生んでしまった事もあるのです。着物を作るにはそれぞれの工程に分業されるので、いくつかの外注先があります。その外注先は得意先を何十軒と持っているのですが、「たけうち」以後「仕事が減ったのと違いますよ、無くなったんですよ」と言います。それほど着物の仕事が減っているのです。
「催事」で客寄せする呉服の販売会にお客様が集まらないのが原因。当然でしょう。消費者は賢くなっています。見事な掛率の値札を信用していないのです。生産者から見ても恐ろしく高額になっている事はもう既にご存じ。この「催事」が着物を買う人の大半を占めていたのだから、にっちもさっちもいかなくなってしまったのです。
京都の流通業界は殆どが死に体の状態。生産中止に近い程新しい物を作らなくなったり、仕入れ中止の室町商社が続出している状況です。それでも「たけうち」の影響で3月決算時の倒産が噂されていた所がなんとか時間稼ぎが出来た様。
ただ嬉しい事にデパートの呉服売場が健闘していると云う情報があります。京都駅伊勢丹の呉服売場の盛況を見て高島屋や大丸が売り方を改革して売上げを伸ばしている。あるいは大阪の阪急デパートの呉服売場が盛況というもの。いかがわしい「催事」から安心のデパートへの渡り鳥。
でも焼け石に水。室町の商社や製造問屋に生産を促す程の売上げには至っていません。
ここで最悪の問題が。
耐えきれなくなった職人さんが廃業し続けているのです。このままでは伝統産業の火は消えてしまいそう。
昔は室町の問屋が職人が食えるだけの仕事は責任を持って出していたのですが、今は己の身が危ないのでそんな事はもうしません。「売れない物を作るお前が悪い」のだそうで、ご無理ごもっとも。
先日刺繍屋さんから電話があり「問屋はもう当てに出来ない、生産者の我々だけで何か出来ないだろうか」と。職人さんの危機感、ここに至っています。国、府、市の政治家も着物をたまに着るだけで何もしない。
せめて問屋がまともな着物をまともに売って欲しい。例えば、間違いなく買ってくれる事の多い振袖。中国製やインクジェットを売り付けて何とするのか。馬鹿ですね。
手作りの多少とも高額の商品販売のせっかくの売上げチャンスに自ら墓穴を掘っているのです。四つのポケットがあると云われる初着でも中国製が増えています。
止めた職人は帰ってきません。