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ひざから転送)
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(ひざ)は)の関節部で、(もも)と(すね)とを繋ぐ部分のことを指す。膝の前面を膝頭(ひざがしら)、膝小僧(ひざこぞう)という。後面はひかがみ(膕、引屈)という。

膝は足裏以外では接地することが多い部位である。たとえばかかとを挙げ、つま先と膝をついて座る座り方は「跪く」と言い、多くの民族に見られる。つま先を伸ばして足の甲と膝をつくのを正座という。いずれも改まった場、あるいはへりくだった姿勢を示す。這う場合も足裏ではなく膝をつく。転ぶ場合には膝からぶつかることも多い。

構造[編集]

膝の関節は、「大腿骨と脛骨で作られる関節」と、「大腿骨と膝蓋骨で作られる関節」とで形成される。このうち、大腿骨と脛骨で作られる関節は螺旋関節といわれる1軸性の関節形態を成している。膝関節は、における関節に対応する。

大腿部前面をさす「ひざ」[編集]

日本語で膝という場合は、膝頭の上部の大腿部(もも)の前面を含めることがある。欧米の言語には、大腿部前面の座った時に水平になる部分を指す言葉(英語lap(ラップ)など)があるが、日本語にはそれに一対一に対応する言葉はなく、通常は「膝」という。

膝枕は膝頭ではなく腿を枕のようにすることである。腿の上(lap top)に乗せて使うラップトップパソコンは、日本語では「膝上パソコン」と訳された。

スポーツでの「ひざ」[編集]

  • 膝は体重を支える重要な部位だが、負傷するケースも多い。膝が伸びた状態で正面からの衝撃に弱く、体重が過度に重いと膝に負担がかかり障害を起こす。半月板前十字靭帯の負傷、傷害のケースは多く、腰に次いで直立二足歩行の弊害を大きく受けている箇所である。
  • また、横に捻る動作に全く対応していない。格闘技で使用される関節技でヒールホールドというかかとをひねる技があるが、この技は膝靭帯を破壊する危険な技である。
  • その反面、曲げた状態で体重を乗せる膝蹴りは膝という鋭利な部位を有効に使えるため重くて硬く、使用頻度が高い。

人間以外の動物の「ひざ」[編集]

人間以外の動物についても、人間の膝に似ているものは「膝」と称される。四足で歩く動物については、前脚・後脚とも関節部は膝と呼ばれる。昆虫の脚の関節もそうである。ただし、「膝」と称されるものであっても、必ずしも人間の膝に対応する器官であるとは限らない。例えばウマやイヌなどで膝のように見える箇所はかかとに対応するものであり、膝に対応するものは脚のつけ根にある。

関連項目[編集]

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