植草一秀

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植草 一秀

植草 一秀(うえくさ かずひで、1960年12月18日 - )は、日本経済評論家経済学者、プロの痴漢である。専門は、日本経済論・金融論・経済政策論と女子高生

スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役社長。

人物

植草教授逮捕のインタビューに答える早稲田大学の学生

東京都江戸川区生まれ。東京都立両国高等学校を経て、東京大学経済学部卒業。

経済学者としてはケインジアンだと思われることがあるが、植草は自身のブログで否定している。好きな経済学者として挙げるのはジョン・メイナード・ケインズミルトン・フリードマンであり、双方に尊重すべき主張が含まれている立場であるとしている。「官から民へ」の掛け声のもとに行われた、小泉内閣(2001年-)による「聖域なき構造改革」などの諸政策に対しては、かねてから強い批判を行っている。また、TPPなど貿易の自由化にも概ね反対の姿勢を見せている。但し、新自由主義反対派ではなく、政府の無駄を排除した小さな政府を「良い小さな政府」として賛成している。

植草は、「そもそも、首相は自民党総裁選の前日に意見の対立する亀井(静香・前政調会長)さんと政策合意を結んで総裁になった。それなのに、議会の多数派が「悪」で内閣が「善」という構図になっている。」と言い、自由党党首(当時)の小沢一郎は、「うまいこと言うね。」と応じたという。衆議院議員であった鈴木淑夫自由党)に対して植草は、「エコノミストとして鈴木先生とは師弟の関係でもある」としてコメントを寄せている。また、環境問題についても積極的な関心を示しており、自身のブログで地球温暖化に対しては反地球温暖化論者として知られる武田邦彦の著書『偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する』に言及しながら、懐疑的な立場を表明している。

陰謀論者でもあり、自身のブログでリチャード・コシミズのブログを好意的に紹介したり、副島隆彦と共著を出す、古歩道ベンジャミンと対談するなどしている。

野村総合研究所におけるエコノミストや、早稲田大学大学院教授などを歴任し、その際にはテレビ番組へのレギュラー出演などを通して、経済学者として一般にも広く知られた。2005年平成17年)以降、刑事事件で二度の有罪判決を受けている。

生い立ち

植草 一秀

生まれも育ちも東京都江戸川区である。幼い頃から学業に優れる秀才として知られ、成績もほとんどオール5であったことから、周囲では「神童」と呼ばれていたという。

江戸川区立松江第四中学校から東京都立両国高等学校に進学した。同校では男子クラスに在籍していたが、女性や恋愛の話などはすることがなく、本を読みながら登校する姿が、当時の同級生に強烈に印象を残している。1979年昭和54年)、東京大学文科2類に合格し、経済学部経済学科を1983年(昭和58年)3月卒業した。

職歴

植草 一秀
また、上記の職と並行して、「情報プレゼンター とくダネ!」(フジテレビ)や「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)などの報道・情報番組でコメンテーターを務め、国民に広く顔を知られた。

事件関連の経緯

2004年(平成16年)の事件

2006年(平成18年)の事件

  • 2006年9月 迷惑防止条例違反で現行犯逮捕、起訴される
  • 2009年6月 懲役4ヶ月の実刑が確定
  • 8月 収監される (同10月に釈放(満期出所))

複数の刑事事件とその影響

迷惑防止条例違反(一)「手鏡事件」

  • 現行犯逮捕・起訴(被疑者として)

2004年(平成16年)4月8日午後3時頃、早稲田大学大学院教授の職にあった植草は、品川駅エスカレーター女子高生のスカートの中を手鏡でのぞこうとしたとして、鉄道警察隊員に東京都迷惑防止条例違反(粗暴行為の禁止)の容疑で現行犯逮捕された。植草は逮捕直後は容疑事実を認めたものの、その後「手鏡は持っていたが、のぞいていない」と否認に転じた。

同年4月28日東京地方検察庁は同容疑で植草を起訴。植草は同年5月10日保釈保証金300万円を納付して即日保釈された。

  • 事件の影響

事件を受けてテレビ各局は、植草をそれまでの出演番組から降板させた。また、徳島県も2004年(平成16年)4月13日、植草をそれまでの「カモンとくしま」アドバイザリー・スタッフから解任した。早稲田大学理事会も同年5月7日、植草の教授職解任を議決した。

また、警察が行った家宅捜索では、痴漢等を題材にしたアダルトビデオDVDが植草の自宅屋根裏から発見され、押収されている。この事件では、犯行に使われたとされる手鏡が注目され、植草は『ミラーマン』とあだ名・揶揄(やゆ)されることもあった。

画像掲示板画像ちゃんねるにおいては盗撮の項目であった「田代」が一時期「植草」に書き換えられた。

2004年(平成16年)6月17日、初公判が東京地裁で開かれた。植草は「起訴事実は真実ではない。この法廷の正義に誓って無罪、潔白です」と全面的に争う姿勢を示した。一方検察側の冒頭陳述によると、植草の自家用車の中から女子高校生の制服のような服装をした女性が写ったインスタント写真やデジタルカメラ画像が約500枚見つかり、また植草の携帯電話からも同様の画像が見つかったという。

捜査の段階で収集した証拠により植草の特異な性的嗜好(しこう)が公にされ、それらはマスコミによって世間にさらされることとなった。また、公判の中で検察側は植草が1998年(平成10年)6月にも東海道線横浜駅-品川駅間で痴漢行為をした疑いで、神奈川県迷惑防止条例違反で罰金5万円の有罪判決を受けていたことを明らかにした。

同年8月30日、植草は霞ヶ関記者会見し、「手鏡はテレビ出演時に身だしなみを確認するため持っていただけ。天地神明に誓って潔白だ」と改めて身の潔白を主張した。

2005年(平成17年)2月21日、検察側は植草に懲役4ヶ月、手鏡1枚没収を求刑、弁護側は改めて無罪を主張し、裁判は結審した。

  • 有罪確定(罰金の支払い、社会復帰へ)

同年3月23日、東京地裁(大熊一之裁判長)は、「現行犯逮捕した警察官の証言は信用でき、証拠は十分だ。犯行は手慣れているとの印象さえある。犯行に至るまでの間も、不審な行動を繰り返しており、偶発的な犯行とは言い難い」とし、罰金50万円、手鏡1枚没収の判決を言い渡した。

これに対し植草は「天地神明に誓って無実」と冤罪を主張しながらも控訴を断念し、同年4月6日の控訴期限日に刑が確定した。

迷惑防止条例違反(二)「電車内痴漢事件」

  • 現行犯逮捕・起訴(被疑者として)

2006年(平成18年)9月13日午後10時頃、京急本線品川駅-京急蒲田駅間の下り快特電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯警視庁により逮捕された。被害にあった女子生徒が声を上げ、周りの乗客が取り押さえた。逮捕直後から植草は「に酔っていて覚えていない」と容疑を否認していたとされる。同年10月4日、東京地検は「常習性があり悪質」として植草を逮捕容疑で起訴した。植草は「人違いか(被害者の)勘違いではないか」と容疑を否認している。

後日、植草は「警察のでっち上げだ」と前回の逮捕時同様無実を主張し、植草本人の「帰宅途中だった」という証言と矛盾する逆方向の電車に乗っていたと指摘されたことに対しては「(品川駅で)乗り間違えた」と主張した。当該電車は周囲の人の体が密着するほど混雑していないにもかかわらず、女子高生の後ろに密着するかのように乗っていたとされる。後日行われた家宅捜索において、事務所からはセーラー服が、自宅からはわいせつなDVDが複数押収された。

  • 事件の影響

2006年(平成18年)9月26日名古屋商科大学は理事会を開催し常勤職員の懲罰基準に照らし、植草の免職(解雇)処分を決議した(理由は、逮捕・勾留により後期授業をすることが不可能なため。発表は翌27日)。

2006年(平成18年)12月6日、東京地裁で初公判が開かれた。植草は「天に誓ってやっていない」と無罪を主張。起訴状によると事件当時、被害女性から「子供が見てるのに恥ずかしくないんですか?」と言われうつむいていると、他の男性乗客2人に取り押さえられ駅事務室に連行。当初は「私は女性が不快に思うことをやりました」と容疑を認めたにもかかわらず、警察の取調べに際し一転無罪を主張したとされる。一方で、植草は「これが土石流のように報道され、家族も被害を受けてしまう。家族を守るためには私が死ぬしかない」と思い、駅事務室でネクタイを首に締めて家族のために自殺も図ろうとしたことも明らかになった。弁護側は「被告人は当時紹興酒を20〜30杯近く飲んでいる酒酔い状態」であり痴漢などをできる状態にはなく、また「痴漢騒ぎかと思って、絶対に関わりたくないなと思っていたら自分が犯人にされた」と主張している。

同年12月20日、第2回目公判が開かれ、検察側証人として目撃者が出廷し、被害女性もビデオで証人尋問に応じた。検察側証人の目撃者は「痴漢をしたのは植草被告人に間違いありません」と述べた。また検察は、事件当時の被害女性の肌着を鑑定している。その後の公判で植草の無実を証言する証人も現れた(ただしこの証人は植草が車内で取り押さえられたのは目撃したが、それ以前は寝ていたため、事件の決定的瞬間を目撃したわけではない)。

2007年(平成19年)1月25日、第3回目公判が開かれ、肌着を鑑定していた科捜研の女性研究員が検察側証人として出廷。「被害女性のスカートパンティの構成繊維と、植草被告人の左手人さし指、右手薬指、右手親指から採取した繊維片が類似」と証言した。

同年7月18日、検察側は「犯行は確信的で執拗(しつよう)だ。常習性が顕著で長期間、矯正をするため実刑にするのが相当だ」とし、懲役6月を求刑した。

  • 度重なる保釈却下

この裁判では、被告の保釈申請に対し、裁判所の許可、検察の抗告、被告側の不服申し立てといった数々の手続きを経て、逮捕の約3か月後にようやく保釈が認められたという経緯がある。

東京地裁は起訴翌日の10月5日、植草の保釈申請に対し、保釈保証金600万円で植草被告人の保釈を許可する決定をした。しかしながら東京地検はこれを不服として準抗告し、翌6日、地裁は地検の準抗告を認め、保釈を却下した。同16日、最高裁第1小法廷は保釈許可を取り消した地裁の決定を支持し、植草側の特別抗告を棄却した。2007年(平成19年)1月19日に、東京地裁は再び保釈許可を出し、植草側は保釈金600万円を納入した。しかし、同日東京地検が準抗告したため、保釈の執行は停止されていた。同22日、地裁が地検の準抗告を退けたため、植草は即日保釈された。

  • 実刑判決、控訴へ

同年10月16日、東京地裁(神坂尚裁判長)は、「不合理な弁解をして反省の姿勢が全く認められない」と植草の姿勢を強く非難した上で、「規範意識に相当問題があり再犯のおそれも否定できない。もはや社会内での更生は期待できない」と懲役4月の実刑判決を言い渡した。植草側は東京高裁に即日控訴した。

2008年(平成20年)3月18日、東京高裁(田中康郎裁判長)で控訴審が始まった。植草側は改めて無罪を主張し、被害者のスカートの繊維鑑定を求めたが、高裁は却下した。

  • 控訴棄却、上告へ

同年4月16日、東京高裁(同)は「被害者や目撃者の証言は信頼性が高い」として一審の実刑判決を支持し、控訴を棄却した。植草側は同日上告した。

  • 上告棄却、実刑確定、収監へ(受刑者として)

2009年(平成21年)6月25日、最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は、一審及び二審の実刑判決を支持して植草の上告を棄却する決定を下した。これにより植草の懲役4月の実刑判決が確定し、8月3日に収監され同年10月4日に、満期出所した。

  • 出所後(社会復帰、更生に向けて)

出所後に文筆活動を再開し、講演活動を行うなどの社会的活動に乗り出した。ブログ『知られざる真実』は人気ブログランキングの人気投票において常に上位を維持している。

「国策逮捕説」

一方、この逮捕はりそな銀行インサイダー取引疑惑について、政府高官の関与について調べていた植草を業界から抹殺するための陰謀(国策捜査)であると唱える者もおり、植草も「事件は小泉政権の陰謀だ」と答えていた。これらの主張については、『植草事件の真実』に詳しい。

ただし、国策逮捕説については

  1. 国策逮捕説を立ち上げた場合、被害者であるはずの女子高生が被害者とは異なる立場で事件に関わったとする言説が成立しうるという重大な人権侵害が発生する可能性。
  2. 紹興酒を飲んだこと、そして乗車する電車を選択し、かつそれに乗ったのはまぎれもなく植草の自発的判断による主体的行動であり、植草にとって(時間的にも空間的にも)無限の選択肢が存在する中から、工作側がどのようにして植草の行動を正確に予測し、植草を陥れる状況を物理的に事前に準備・設定しえたのか。

...などの困難な課題がある。植草側は「痴漢事件」の裁判においては被害者の人権を配慮した態度を貫き、あくまでも誤認説を採り、犯行そのものがなかったという主張(セカンドレイプ)や、被害者を国策逮捕の当事者として告発するといった、無辜の被害者をスケープゴートに仕立て上げ、それと引き換えに自身に向けられた嫌疑をそらそうとするような主張は全く展開していないことには留意すべきであろう。

ただし、「手鏡事件」については証拠となる防犯カメラの映像が消去された問題等については疑問を呈している。

報道被害に対する損害賠償請求

名誉毀損で週刊誌4誌及びテレビ局を提訴

刑事裁判においては敗訴したが、自身に向けられた人権被害(報道被害)については民事裁判を起こし、一部においては勝訴している。
2007年(平成19年)4月19日、植草は小学館講談社徳間書店及び毎日新聞社を相手取り、計5500万円の損害賠償などを求める訴訟東京地裁に提起した。それぞれ『女性セブン』、『フライデー』、『アサヒ芸能』、『サンデー毎日』に掲載された痴漢事件の記事によって名誉を毀損されたとの理由による。さらに、2007年(平成19年)9月10日朝日放送大阪市)の報道により名誉を傷付けられたとし、同社に1,100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。同局は情報番組「ムーブ!」(2006年9月21日、生放送)の中で、上述の『女性セブン』の記事をそのまま紹介していた。植草側は「当日に発売された記事を独自の取材をすることなくうのみにして放送した」と同局を強く批判した。

小学館との和解

2008年(平成20年)4月4日、東京地裁で『女性セブン』を発行する小学館との和解が成立。小学館側の和解金100万円の支払いや謝罪広告の掲載などが条件。記事では植草が痴漢で10回摘発されたと報じたが、実際には3回だと認定されたため。

徳間書店との裁判

2008年(平成20年)5月21日、東京地裁(村田渉裁判長)は『アサヒ芸能』が掲載した植草に関する記事について、「記事の内容は真実ではなく、真実と信じる相当の理由もない。逮捕後でも起訴前の否認段階では原告が無実と信じる者もいたので、記事による名誉棄損は軽視できない」とし、出版元の徳間書店に190万円の支払を命じた。

講談社との裁判

2008年(平成20年)7月28日、東京地裁(石井忠雄裁判長)は、植草のことを「7〜8回近く同様の行為で厳重注意を受けている」と報じた『フライデー』に対し、「記者は警視庁関係者らに取材しているが、客観的な裏付けがなく、真実と信じる相当の理由はない」とし、発行する講談社に110万円の支払を命じた。この判決に対しフライデー編集部は、「今後の捜査情報にかかわる報道を困難にするもので承服できない」とのコメントを発表した。

毎日新聞社に敗訴

2008年(平成20年)9月8日、東京地裁(大段亨裁判長)は、植草のことを「セクハラ癖は業界では有名」と報じた『サンデー毎日』に対し、「セクハラ癖があるのは真実と認められるが、『業界では有名』という部分は真実の立証がない」とし、発行する毎日新聞社に33万円の支払いを命じた。しかし、2009年(平成21年)2月18日、控訴審で東京高裁は「記事は真実と認められる」と毎日新聞社の逆転勝訴判決を言い渡し、さらに2009年(平成21年)6月23日、最高裁第3小法廷は植草の上告を棄却し、毎日新聞社の勝訴が確定した。

朝日放送との和解

2008年(平成20年)10月23日、東京地裁(岡健太郎裁判長)で朝日放送との和解が成立。問題とされた番組内で1分間の謝罪放送を2度放送することなどで合意した。朝日放送は「再発防止に努める」とコメントした。

広末涼子ファン

週刊誌『週刊ポスト』で植草の友人・知人らのインタビューによると、植草は広末涼子のファンだということが明らかになっている。友人とカラオケに行って酒に酔うと必ずデビュー曲の「MajiでKoiする5秒前」を歌うのだという。また、広末の母校・品川女子学院の制服が好きだということも週刊誌で分かっており、植草の自宅のある白金台品川付近である。

メディア出演

過去に出演していた主なテレビ番組

著書

共著

関連項目

外部リンク