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(小松崎茂)
 
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少年画報社からの依頼で雑誌「少年画報」などにSFメカ、第二次世界大戦に登場した戦車・艦船・航空機などの迫力あるイラストが人気を博し、1950年代のメカニック関連の売れっ子イラストレータの第一人者となる。
 
少年画報社からの依頼で雑誌「少年画報」などにSFメカ、第二次世界大戦に登場した戦車・艦船・航空機などの迫力あるイラストが人気を博し、1950年代のメカニック関連の売れっ子イラストレータの第一人者となる。
  
人気イラストレータとなった小松崎人気に着目した、当時の新興模型メーカー「[[タミヤ]]」が社運をかけて作り上げたドイツ軍戦車「パンサータンク」プラモデルのボックスアート(箱絵)を依頼する。当時のドイツ戦車に関して資料が少ない部分は、小松崎の絵物語風な想像力あるイマジネーションで補い、迫力あるイラストが完成した。1961年の正月商戦に出荷されたタミヤのパンサータンクは、良く走り、良く動くと製品自体の完成度の高さが評判となり、迫力ある購買意欲を持たせる小松崎の箱絵も、当時の購買層であった少年達に好評で大ヒットを記録した。問屋からは追加注文が殺到するなど、タミヤに大きな利益をもたらす原動力になった。
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人気イラストレータとなった小松崎人気に着目した、当時の新興模型メーカー「[[タミヤ]]」が社運をかけて作り上げたドイツ軍戦車「パンサータンク」プラモデルのボックスアート(箱絵)を依頼する。当時のドイツ戦車に関して資料が少ない部分は、小松崎の絵物語風な想像力あるイマジネーションで補い、迫力あるイラストが完成した。<ref>[http://journal.mycom.co.jp/photo/articles/2005/08/08/tamiya/images/013l.jpg ドイツ軍戦車「パンサータンク」プラモデルのボックスアート]</ref>1961年の正月商戦に出荷されたタミヤのパンサータンク<ref>[http://journal.mycom.co.jp/photo/articles/2005/08/08/tamiya/images/012l.jpg タミヤのパンサータンク]</ref>は、良く走り、良く動くと製品自体の完成度の高さが評判となり、迫力ある購買意欲を持たせる小松崎の箱絵も、当時の購買層であった少年達に好評で大ヒットを記録した。問屋からは追加注文が殺到するなど、タミヤに大きな利益をもたらす原動力になった。
  
 
以後、タミヤで発売された新作プラモデルのボックスアートのイラストを精力的に描き続け、プラモデルのボックスアートでも第一人者となった。他社のボックスアートの依頼も引き受け当時のキャラクター模型の最大手メーカ[[今井科学]]の[[サンダーバード]]シリーズを手がけた。その後空前のサンダーバード模型ブームを作り出す。([[機動戦士ガンダム]]の[[ガンプラ]]ブームに匹敵する人気だった)
 
以後、タミヤで発売された新作プラモデルのボックスアートのイラストを精力的に描き続け、プラモデルのボックスアートでも第一人者となった。他社のボックスアートの依頼も引き受け当時のキャラクター模型の最大手メーカ[[今井科学]]の[[サンダーバード]]シリーズを手がけた。その後空前のサンダーバード模型ブームを作り出す。([[機動戦士ガンダム]]の[[ガンプラ]]ブームに匹敵する人気だった)

2007年5月6日 (日) 15:34時点における版

小松崎茂とは、架空SF物、メカニック模写に定評のあるイラストレータ、画家。

少年画報社からの依頼で雑誌「少年画報」などにSFメカ、第二次世界大戦に登場した戦車・艦船・航空機などの迫力あるイラストが人気を博し、1950年代のメカニック関連の売れっ子イラストレータの第一人者となる。

人気イラストレータとなった小松崎人気に着目した、当時の新興模型メーカー「タミヤ」が社運をかけて作り上げたドイツ軍戦車「パンサータンク」プラモデルのボックスアート(箱絵)を依頼する。当時のドイツ戦車に関して資料が少ない部分は、小松崎の絵物語風な想像力あるイマジネーションで補い、迫力あるイラストが完成した。[1]1961年の正月商戦に出荷されたタミヤのパンサータンク[2]は、良く走り、良く動くと製品自体の完成度の高さが評判となり、迫力ある購買意欲を持たせる小松崎の箱絵も、当時の購買層であった少年達に好評で大ヒットを記録した。問屋からは追加注文が殺到するなど、タミヤに大きな利益をもたらす原動力になった。

以後、タミヤで発売された新作プラモデルのボックスアートのイラストを精力的に描き続け、プラモデルのボックスアートでも第一人者となった。他社のボックスアートの依頼も引き受け当時のキャラクター模型の最大手メーカ今井科学サンダーバードシリーズを手がけた。その後空前のサンダーバード模型ブームを作り出す。(機動戦士ガンダムガンプラブームに匹敵する人気だった)

タミヤのボックスアートの戦略変更に伴い、タミヤからの依頼は1971年の艦船模型のイラストで終了したが、タミヤの救世主として恩義を感じていたタミヤの社長である田宮俊作氏は、1980年頃まで約10年間タミヤの新製品模型を送り続けたというエピソードも残っている。(小松崎は大の模型ファンであった)

晩年も精力的な作品の創作活動は続き、CDジャケットからプレステソフト用の付属イラストまで幅広いジャンル依頼も引き受けた。 昭和の名イラストレータ・画家として数々のメカニックイラストを手がけた小松崎茂は、2001年12月7日に86歳で永眠。 現在、プラモデルに描かれたボックスアートは画集として出版され、小松崎の常設展示館も開館している。いつでも小松崎ワールドの世界を体験できる。

関連項目

出典・資料

  • 田宮俊作著『田宮模型をつくった人々』文藝春秋発行 ISBN 4163662502
  • 日本プラモデル興亡史 -わたしの模型人生- 井田博 著、文春ネスコ発行 ISBN 4890361871
  1. ドイツ軍戦車「パンサータンク」プラモデルのボックスアート
  2. タミヤのパンサータンク

外部リンク

  • 昭和ロマン館小松崎画伯イラスト・資料常設展示館のホームページ