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'''光明思想普及会'''(こうみょうしそうふきゅうかい)は、[[1934年]](昭和9)に[[生長の家]]の信者の出資により設立された[[株式会社]]、[[出版社]]。生長の家の聖典とされている『生命の実相』をはじめ、『生長の家』『白鳩』『光の泉』『いのち』等の各種雑誌を刊行した。{{Harv|村上|1978|p=410}}
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'''光明思想普及会'''(こうみょうしそうふきゅうかい)は、[[1934年]][[生長の家]]の同志(信者)263人が出資して資本金25万円で設立された[[株式会社]]、[[出版社]]{{Sfn|大宅|1937|pp=60-61}}{{Sfn|村上|1978|p=410}}。生長の家にまつわる「人類光明化運動」の活動主体として、教団の聖典とされる『生命の実相』全10巻の刊行、月刊誌『生命の実相』『生長の家』『生命の芸術』『生命の教育』等の出版、『白鳩』『光の泉』『いのち』等のその他雑誌の出版による布教活動に従事した。
  
== 参考文献 ==
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==創設==
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1932年(昭和7)に生長の家の創始者・[[谷口雅春]]は、経済に関する「無限供給」の思想を発表し、谷口の支持者によって、その実践のための「生長の家経済連盟」の創設が検討された{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}。
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*「無限供給」とは、神は無限に富を生み出すが、人は危険を想定して富を貯蓄に回すため資本の流動性が低下するので、「気の持ちよう」で人の恐怖心を取り除き、流動性を高めようという考え{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}。
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また1933年(昭和8)に非常時に備える「生長の家隣保互助会」の創設構想も持ち上がり、翌1934年(昭和9)夏に谷口夫妻が神戸から上京したことを契機に、雑誌『生長の家』にまつわる運動をまとめて「人類光明化運動」と称し、その活動主体として東京の[[赤坂檜町]]([[港区]]赤坂)に(株)光明思想普及会が設立された{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}。
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雑誌『生命の実相』は同会の支部を通じて配布されるようになった{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}。
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1935年には、光明化教育の一環として月刊誌『生命の教育』を創刊した{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}{{Sfn|大宅|1937|pp=60-61}}。
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同社は、生長の家の聖典とされる『生命の実相』全集 普及版 全10巻を刊行し、宣伝費17.2万円(2011年当時の物価換算で7億円以上)を投じて毎月数回、全国の主要新聞に巨大広告を掲載し、書籍の内容紹介や、「雑誌を読んだら病気が治った」的な読者の声を掲載{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}{{Sfn|大宅|1937|pp=60-61}}。第1巻について5.3万部、全10巻では16万部以上を販売し、雑誌『生長の家』の購読者増加にもつなげた{{Sfn|柏書房|2011|p=107}}。
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その後、同社の資本金は75万円、100万円に増資され、月刊誌『生命の実相』『生長の家』『生命の芸術』『生命の教育』等を出版{{Sfn|大宅|1937|pp=60-61}}{{Sfn|柏書房|2011|pp=106-107}}。ほかに『白鳩』『光の泉』『いのち』等の各種雑誌を刊行した{{Sfn|村上|1978|p=410}}。
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*{{Aya|大宅|year=1937}} 大宅壮一「『生長の家』を解剖する」『宗教を罵る』信正社、pp.48-63 {{NDLJP|1229216}}{{閉}}
 
*{{Aya|村上|year=1978}} 村上重良『日本宗教事典』講談社、{{JPNO|79002209}}
 
*{{Aya|村上|year=1978}} 村上重良『日本宗教事典』講談社、{{JPNO|79002209}}
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*{{Aya|柏書房|year=2011}} 島田裕巳(監修)柏書房(編)『現代にっぽん新宗教百科』柏書房、ISBN 978-4760139729
  
 
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2021年5月31日 (月) 20:11時点における最新版

光明思想普及会(こうみょうしそうふきゅうかい)は、1934年生長の家の同志(信者)263人が出資して資本金25万円で設立された株式会社出版社[1][2]。生長の家にまつわる「人類光明化運動」の活動主体として、教団の聖典とされる『生命の実相』全10巻の刊行、月刊誌『生命の実相』『生長の家』『生命の芸術』『生命の教育』等の出版、『白鳩』『光の泉』『いのち』等のその他雑誌の出版による布教活動に従事した。

創設[編集]

1932年(昭和7)に生長の家の創始者・谷口雅春は、経済に関する「無限供給」の思想を発表し、谷口の支持者によって、その実践のための「生長の家経済連盟」の創設が検討された[3]

  • 「無限供給」とは、神は無限に富を生み出すが、人は危険を想定して富を貯蓄に回すため資本の流動性が低下するので、「気の持ちよう」で人の恐怖心を取り除き、流動性を高めようという考え[3]

また1933年(昭和8)に非常時に備える「生長の家隣保互助会」の創設構想も持ち上がり、翌1934年(昭和9)夏に谷口夫妻が神戸から上京したことを契機に、雑誌『生長の家』にまつわる運動をまとめて「人類光明化運動」と称し、その活動主体として東京の赤坂檜町港区赤坂)に(株)光明思想普及会が設立された[3]

雑誌『生命の実相』は同会の支部を通じて配布されるようになった[3]

1935年には、光明化教育の一環として月刊誌『生命の教育』を創刊した[3][1]

同社は、生長の家の聖典とされる『生命の実相』全集 普及版 全10巻を刊行し、宣伝費17.2万円(2011年当時の物価換算で7億円以上)を投じて毎月数回、全国の主要新聞に巨大広告を掲載し、書籍の内容紹介や、「雑誌を読んだら病気が治った」的な読者の声を掲載[3][1]。第1巻について5.3万部、全10巻では16万部以上を販売し、雑誌『生長の家』の購読者増加にもつなげた[3]

その後、同社の資本金は75万円、100万円に増資され、月刊誌『生命の実相』『生長の家』『生命の芸術』『生命の教育』等を出版[1][4]。ほかに『白鳩』『光の泉』『いのち』等の各種雑誌を刊行した[2]

付録[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 大宅 (1937) 大宅壮一「『生長の家』を解剖する」『宗教を罵る』信正社、pp.48-63 NDLJP 1229216 (閉)
  • 村上 (1978) 村上重良『日本宗教事典』講談社、JPNO 79002209
  • 柏書房 (2011) 島田裕巳(監修)柏書房(編)『現代にっぽん新宗教百科』柏書房、ISBN 978-4760139729