伊勢ノ海

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伊勢ノ海(いせのうみ)は、日本相撲協会年寄名跡のひとつ。

概要

「大相撲人物大事典」によると3代目から6代目まで「柏戸」の四股名は年寄名跡(二枚鑑札)として名乗られていたと言い、3代目から10代目までは「柏戸」を名乗った力士が部屋を継いでいた。10代目の弟子には横綱まで進んだ柏戸剛がいるが、引退後は鏡山部屋を興している。10代目死去の際、鏡山親方に対し伝統に倣い伊勢ノ海継承の話もあったようであるが固辞し、弟弟子で若くして引退して以来10代目を補佐してきた元・藤ノ川の立川親方が11代目を継承。11代の停年(定年。以下同)後は元・北勝鬨の勝ノ浦親方が12代目を継承している。

なお、八百長語源は、八百屋の長兵衛と初代伊勢ノ海である伊勢ノ海五太夫との囲碁勝負で、長兵衛がわざと囲碁で負けたことに由来する。

伊勢ノ海の代々

  • 代目の太字は、部屋持ち親方。
代目 引退時四股名 最高位 所属部屋 襲名期間 備考
初代 伊勢ノ海五太夫 --- ---
2代 関ノ戸億右エ門 関脇 伊勢海部屋 1774年10月-1782年2月(死去) 二枚鑑札
3代 柏戸村右エ門 前3 伊勢ノ海部屋 ?-1796年5月(死去) 初代柏戸として二枚鑑札
4代 柏戸宗五郎 大関 伊勢ノ海-柏戸-伊勢ノ海
-柏戸部屋
1798年3月-10月
?-1818年1月(死去)
二枚鑑札
2代柏戸としても二枚鑑札
5代 柏戸利助 大関 柏戸-伊勢ノ海-柏戸部屋 ?-1830年10月(死去) 3代柏戸として二枚鑑札
6代 柏戸宗五郎 前2 柏戸-伊勢ノ海-柏戸-伊勢ノ海
-柏戸部屋
?-1842年11月(死去) 4代柏戸として二枚鑑札
7代 柏戸宗五郎 前1 柏戸-伊勢ノ海-柏戸部屋 ?-1886年3月(死去) 5代柏戸として二枚鑑札
8代 柏戸宗五郎 前2 伊勢ノ海部屋 1889年1月-1908年7月(死去) 二枚鑑札、6代柏戸
9代 柏戸宗五郎 小結 伊勢ノ海-式守伊之助
-伊勢ノ海部屋
1918年5月-1946年8月(死去) 二枚鑑札
10代 柏戸秀剛 前1 春日山-伊勢ノ海-錦島部屋 1949年1月-1982年12月(死去)
11代 藤ノ川豪人 関脇 伊勢ノ海部屋 1982年12月-2011年9月(停年)
12代 北勝鬨準人 前3 伊勢ノ海部屋 2011年9月-

関連項目