「ファイナルファンタジーV」の版間の差分

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(派生作品)
(光の戦士)
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:実は行方不明のタイクーン王国第一王女で、レナの姉である。幼少期に船から海に落ちたところを海賊に助けられ、育てられた。ファリスという名前は、自分を拾った海賊に名を尋ねられた際、幼さ故に舌が回らず「ファリファ」と言ったためについた。
 
:実は行方不明のタイクーン王国第一王女で、レナの姉である。幼少期に船から海に落ちたところを海賊に助けられ、育てられた。ファリスという名前は、自分を拾った海賊に名を尋ねられた際、幼さ故に舌が回らず「ファリファ」と言ったためについた。
 
:海竜のシルドラを友とし、子分からも慕われている。
 
:海竜のシルドラを友とし、子分からも慕われている。
;クルル・マイア・バルデシオン (Krile Mayer Baldesion)
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;[[クルル・マイア・バルデシオン]] (Krile Mayer Baldesion)
 
:154cm 40kg
 
:154cm 40kg
 
:ガラフの孫娘。年齢14歳。バル城出身。メインパーティ中最年少でとても純粋な心を持ち、モーグリやチョコボなどの動物と会話する事ができる。
 
:ガラフの孫娘。年齢14歳。バル城出身。メインパーティ中最年少でとても純粋な心を持ち、モーグリやチョコボなどの動物と会話する事ができる。

2018年9月20日 (木) 15:00時点における版

ファイナルファンタジーV
Final Fantasy V
ゲームジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 スーパーファミコン(SFC)
プレイステーション(PS)
ゲームボーイアドバンス(GBA)
開発メーカー SFC: スクウェア
PS:トーセ
GBA:スクウェア・エニックス
運営メーカー  
発売メーカー SFC,PS:スクウェア
GBA:スクウェア・エニックス
バージョン  
プレイ人数 1人
ソフト媒体 SFC:16Mbロムカセット
PS:CD-ROM1枚
GBA:ロムカセット
稼動時期  
運営開始日  
発売日 SFC:1992年12月6日
PS:1998年3月19日
GBA:2006年10月12日
販売価格 SFC:9,800円(税抜)
PS:4,800円(税抜)
GBA:5,040円(税込)
利用料金  
使用ブロック数  
対象年齢 GBA:CERO:A(全年齢対象)
コンテンツアイコン  
使用可能デバイス  
必要環境  
使用ゲームエンジン  
使用基板  
販売本数 SFC:約245万本
PS:約15万本
GBA:約24万本
その他の情報  
テンプレート(ノート)

ファイナルファンタジーV』(ファイナルファンタジーファイブ、FINAL FANTASY V、略称FFV)は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)発売のコンピューターゲームソフトで、ファイナルファンタジーシリーズの本編第5作目にあたる。

概要

1992年12月6日に、スーパーファミコン(SFC)用のソフトとして発売、1998年にはコンビニエンスストア流通向けのプレイステーション(PS)版が発売され、1999年には、『ファイナルファンタジーIV』と『ファイナルファンタジーVI』をセットにした『ファイナルファンタジーコレクション』として一般流通で販売された。また、ゲームボーイアドバンス(GBA)版『ファイナルファンタジーV アドバンス』が2006年10月12日に発売されている。SFC版はシリーズ初のダブルミリオンを記録した。

特徴

  • キャラクターの成長に関しては、『ファイナルファンタジーIII』のジョブチェンジシステムの発展系で、新たにジョブ固有のアビリティを覚えられるようになっている。覚えたアビリティは他のジョブになっているときにも一定数利用可能であり、プレイヤーキャラクターはジョブ固有のものとは別のアビリティが使えるようになり、キャラクターのカスタマイズ性が高くなった。弊害として、キャラクターの個性が弱くなったが、それを補って余りある戦闘の自由度の高さを生み出しており、後のシリーズ作品のシステムにも反映されている。
  • スクウェア社自身が、グラフィックスの綺麗さも本作の特徴と位置づけており、前作までと比較して全体的に綺麗になっている。また、この作品からマップ上のキャラクターに表情が付くようになる。前作でも頭を下げる程度のアクションはあったが、驚いたりといった表情については本作で初めて登場する。
  • ファイナルファンタジーシリーズとしては初めてメッセージ中に漢字が使われている。これより前に発売されていた『ロマンシング サ・ガ』では、漢字と仮名の大きさが違い、見にくいことが指摘されていたが、本作では同じ大きさに統一されている。
  • レベルに頼った単純な力押しでの攻略は難しいとされており、多彩なジョブと習得したアビリティを組み合わせ、敵の弱点を正確に突くようなスタイルの攻略が推奨されている[要出典]
  • 全てのボスにレベルとは無関係に圧勝できる戦術が存在する、ボスを倒しても経験値が入らない、経験値取得の回避が容易などの理由から、低レベル攻略を代表とした様々なやり込みの題材として末永く愛されるゲームとなった。現在では、ほぼ全てのボスをレベル1のキャラ一人で撃破する戦術が確立されるまでに至っている。
  • FFシリーズは基本的に各作品の間にストーリー的なつながりがなく、それぞれが独立した世界になっている。しかし本作には、いろいろな次元や別の世界に繋がっている「異次元空間」である「次元のはざま」が存在し、そこに送り込まれた「ギルガメッシュ」というキャラクターが、しばしば『FFVIII』『IX』『XII』の世界に顔を出し、Vと同一人物であると思わせるような描写がされている。また、OVAファイナルファンタジー』は本作の200年後の物語であり、FFシリーズで始めてゲーム終了後の物語が描かれた作品である。
  • タイトルロゴに描かれているドラゴンは、天野喜孝の画集『JAPAN―FINAL FANTASY』(NTT出版)にて「飛竜」と明記されている。

制作スタッフ

他機種への移植

プレイステーション版
1998年3月に、プレイステーション版『ファイナルファンタジーV』がコンビニエンスストアデジキューブ販売網)限定で発売され、その後1999年3月に発売された『ファイナルファンタジーコレクション』のDISC2に同作品が収録されている。内容はSFC版を移植したものであり、SFC版とほとんど違いはないが、いくつかの部分が変更されている。
主な変更点としては以下の様なものがある。
  • オープニング、エンディングにCGムービーが追加。
  • SFC版に存在したいくつかのバグが修正されている。
  • マップ内では「×」ボタン+十字キーでダッシュ(2倍速での移動)が出来る。即ちゲーム開始時からダッシュが使える。シーフの「ダッシュ」では、十字キーのみで2倍、「×」+十字キーで4倍になる。
  • CD-ROMによる読み込みのため、マップが切り替わるのがSFC版よりも遅い。
  • エンカウント時、戦闘終了時のモザイク演出が変更されている。
  • 音源がSFC版と違うため、音楽や効果音などの音質がSFC版から若干変わっている。
  • 「メモファイル」機能により、移動中であればいつでもデータを保存・再開することができるようになった。ただし一時的な保存なので本体の電源を切ったりリセットボタンを押すと消滅する。
  • ソフトリセット機能(SELECT・START・L1・L2・R1・R2ボタンを同時に押す)が使用できる。
  • ゲーム開始時にランダムでキャラクター1名が登場する画面で、ごく稀にFFVIIクラウドが現れる。
ゲームボーイアドバンス版
2006年10月12日に、ゲームボーイアドバンス版『ファイナルファンタジーV アドバンス』が発売された。キャッチコピーは「風が、変わる。」(TGSPV)「純度を超えた透明感」(TVCM)。SFC版からの追加要素として、ジョブの追加(4種)、ダンジョンの追加、武器防具の追加等がされている。他機種のバグの大半は修正されたが基本システムに変更はないので、やり込みについてはほぼSFC版と同じ戦術を使うことができる。
その他、以下のような変更点もある。
  • オープニングが一新された。オープニングムービーが追加され、隕石に乗っているガラフや飛竜の世話をするレナなどの様子を見ることが出来る。なお、2006年以前に退社したスタッフ(植松氏以外)の名前はクレジットされていない。
  • FFI・IIアドバンスやFFIVアドバンスと同様、おまけとしてモンスター図鑑とミュージックプレイヤーが追加。
  • 音源や画面サイズの都合上、BGMや戦闘背景が作り直されている。
  • 台詞の表示ウインドウにメインキャラクターの顔グラフィックが出るようになる。
  • セーブ機能に通常のセーブと携帯機向けの「ちゅうだん」が加えられる。ニューゲームや通常のロードを選んだ場合や中断したデータを再開するとそのデータは消える(PS版における「メモファイル」とは異なるので注意)。
  • シーフのアビリティ扱いであった「ダッシュ」が最初から使用可能になっており、常にダッシュ状態か従来のようにBボタンでダッシュかを選択可能。シーフの「ダッシュ」では通常のBダッシュの倍の速さとなる。
  • いくつかの能力の仕様変更。例「きゅうけつ」(SFC/PS→最大HP-現在HPの半分を吸収する。GBA→最大HP-現在HPを吸収する)

システム

パーティ

パーティーのメンバーに関しては光の戦士の節を参照のこと。

パーティの人数は最大で4人。前作『ファイナルファンタジーIV』は、パーティメンバーの強制的な入れ替わりが多い作品であったが、本作ではメンバーが入れ替わるのは一度だけである。その際、入れ替わる前のキャラクターのレベルやジョブ・アビリティがそのまま引き継がれる仕組みになっているので、一から育てなおす必要がない。

ストーリーの進行中、パーティメンバーの一部が欠けることがある。また、パーティを分割して進めるイベントもある。

戦闘システム

アクティブタイムバトルシステム
前作『ファイナルファンタジーIV』に引き続き、アクティブタイムバトルシステム(ATB)が採用されている。また本作からプレイヤーキャラの行動待ち時間を視覚的に示す、ウェイトゲージが追加された。
攻撃・魔法の命中システムの変更
過去のシリーズ作品の「攻撃回数」の概念が廃止され、命中判定は一度だけになった。ただし一部のアビリティや武器などで同時に二回以上攻撃ができる場合は、それぞれの攻撃において命中判定が発生する。
魔法
FFIVでは各魔法ごとの詠唱時間に大きな差があったが、全て一律、ほぼ詠唱時間なしで即時発動するようになった。またパラメーターもそれまでは黒系の知性と白系の精神とがあったが、今作より魔力に統合された。
弓矢の使用制限撤廃
FFIII、FFIVでは、は別個のアイテム扱いであり、矢を消費して攻撃を行うシステムだった。本作においては弓矢はワンセットになり、その使用にも制限は無くなっている。
クリティカルヒット
確率発動するタイプのクリティカルヒットは、素手と、特定の弓矢以外の攻撃では発動しない。ただし特定種族(竜、魔獣など)に対して必ずクリティカルヒットを放つ武器や、MP消費と引き替えに確実なクリティカルを保証する武器も存在する。

ジョブチェンジシステム

ジョブの種類および詳細に関してはジョブ一覧を参照のこと。

ジョブチェンジシステムとは、イベントによって入手したジョブキャラクタークラス)を状況に合わせてプレイヤーが任意に切り替えられるシステムのことである。ジョブチェンジはメニューが呼び出せる状況であればいつでも可能である。各ジョブには固有のアビリティが用意されており、ABP(アビリティポイント)を貯めることでアビリティを覚えることができる。クリスタルのかけらを入手することで選択できるジョブの種類が増える。

ジョブチェンジシステムは本作の前に『FFIII』で採用されたが、『FFIII』ではジョブチェンジの際に所定量のキャパシティ値を必要としたのに対して、本作ではキャパシティ値が廃止されており、特に何も消費することなく、好きなときに好きなジョブになることができるようになっている。なお、各ジョブにはすっぴんからの力・素早さ・体力・魔力の変化率が、各キャラクターにはすっぴんにおける各パラメータのバッツとの差が設定されており、最大HPはレベルと体力、最大MPはレベルと魔力によって算出されている。

各ジョブには1つの「ジョブコマンド」といくつかの「ジョブ特性」が設定されている。ジョブ特性とはそのジョブになれば自動で発揮される能力である。

ジョブコマンド、ジョブ特性の例
ナイト
  • ジョブコマンド:まもり (次の行動までの間、物理攻撃のダメージを0にする)
  • ジョブ特性:かばう (瀕死状態の仲間に対する物理攻撃を代わりに受ける)
白魔道士
  • ジョブコマンド :しろまほう(所持している白魔法を使える。なお魔導士系ジョブや魔法剣士のジョブコマンドはそのジョブで使える魔法の最高レベルとなっており、白魔導士の場合ジョブコマンドとして付いているアビリティは「しろまほうL6」である)
  • ジョブ特性 :無し

フィールド上および戦闘時に利用できるコマンドとして「たたかう」、「アイテム」および「ジョブコマンド」のほかにもう1つ追加アビリティ枠が設定されており、覚えているジョブから自由に選択できる(例外のジョブあり)。例えばナイトに「しろまほう」を付ければ回復魔法を使え、「まほうけん」を付ければ属性を切り替えて対処する事が可能になる。このようにジョブとアビリティの組み合わせによっては効果的な戦術が編み出せるが、アビリティの選択を誤るとジョブの能力を台無しにしたり、アビリティを全く活かせなくなったりするので、プレイヤーの工夫が試されるシステムである。

装備

武器には13の系統、防具には4種類の系統がある。それぞれの系統に大まかに共通する特徴がある。

短剣
攻撃力がやや高く、大半のジョブが装備可能で、魔法剣にも対応。忍者専用の忍者刀、踊り子専用武器も含まれる。
攻撃力が高く、かつ魔法剣に対応する。より高い攻撃力を持つナイト専用の騎士剣(GBA版では剣闘士も装備可能)も含まれる。
攻撃力が高く、アビリティ「ジャンプ」の攻撃力が2倍になる。
攻撃力が高く、クリティカルヒットが出る。
斧(ハンマー)
攻撃力がやや高く、敵の防御力の影響が少ない。命中率が低く、ダメージが不安定。
弓矢
攻撃力が高く、後列でも威力が半減しない。特殊効果も豊富。命中率が少し低く、両手でないと扱えない。
攻撃力はやや低く、後列でも威力が半減しない。魔法の力を秘めたものや、斧に近い特性を持つフレイルなどがある。
ロッド
攻撃力はかなり低く、後列でも威力が半減しない。攻撃魔法を増幅する効果や、魔法の力を秘めたものが多い。
攻撃力がやや高く、後列でも威力が半減しない。敵を麻痺させる効果を持つものが多い。
ベル
攻撃力がかなり低く、後列でも威力が半減しない。魔力と素早さに依存して威力が高まる。ダメージが不安定。
竪琴
極めて特殊な効果を持つ。両手でないと扱えない。
特殊武器
いずれにも属さない系統。武器のアイコンが表示されない。
手裏剣・忍術
アビリティ「なげる」でのみ使用できる。強力だが使い捨て。
一定の確率で、相手の物理攻撃を完全に防ぐことができる。両手武器とは併用できない。
頭防具
頭部に身に付ける。兜・戦闘帽・魔法帽など。
体防具
体に身に付ける。鎧・戦闘服・ローブなど。
アクセサリ
特殊な効果を持つものが多い。指輪・篭手・腕輪・靴など。

魔法

魔法は全部で7つの系統に分類される(GBA版では8つ)。それぞれの系統で大まかな習得方法が異なる。一度魔法を習得すると、ジョブ・アビリティ条件さえ整えば、パーティ全員がその魔法を使用できるようになる。大半の系統にはレベルが設定されており、習得してもアビリティのレベルを満たさなければ使用できない。

白魔法
回復や防御補助を中心とした系統。アンデッドに対しては攻撃手段にもなる。店での購入・宝箱・特定のイベントなどで習得可能。
黒魔法
攻撃やステータス異常が中心の系統。炎・冷気・雷の3属性が基本。店での購入・特定のイベントなどで習得可能。
時空魔法
時間・空間・重力に作用する系統。補助が中心で、攻撃もある程度可能。店での購入・宝箱・特定のイベントなどで習得可能。
召喚魔法
幻獣を召喚して攻撃などを行う系統。黒魔法と比べ複数の敵に効果を発揮しやすいのが特徴。初歩の魔法は店で購入できるが、基本的には対応する召喚獣を倒すことで習得できる。
魔法剣
武器(短剣・剣・騎士剣)に特定の白魔法・黒魔法の効果を追加する系統。通常の魔法と比べMP消費が少なく、永続的に効果を発揮するのが特徴。対応する魔法を習得するのが使用条件。
青魔法
モンスターの技をそのまま使う系統。他の系統にない特殊な効果や、限定された状況下で真価を発揮するものが多いのが特徴。「ラーニング」のジョブ特性やアビリティを持つキャラが習得可能な攻撃を受け、その戦闘に勝利することで習得できる。レベルは設定されていない。
特殊な効果を持つ歌を歌う系統。魔法に分類されているがMPは消費しない。歌うと瞬時に効果を発揮するものと、歌い続ける間徐々に味方の能力値を上昇させるものがある。特定のイベントで入手可能。レベルは設定されていない。
暗黒魔法(GBA版のみ)
禁断の魔法。全般的に威力が高く、何らかの追加効果があるのが特徴。ネクロマンサーのジョブに就いているキャラが、特定のモンスターに止めを刺すことで習得可能。ある場所で習得条件となるモンスターの情報が得られる。

その他(システム)

モンスターのレベル
本作から全てのモンスターにレベルが設定されるようになった。主に攻撃力や魔法の成功率に影響し、一部3桁を超える敵もいる。特定の魔法やアビリティには一時的にレベルを上下させたり、一定の倍数のレベルの敵にのみ効果を発揮するものなどもある。
時間制限付きイベント
本作から、シナリオ中に時間制限の付いたイベントが出現するようになった。イベントに突入すると画面上にカウントダウンタイマーが表示され、フィールド移動中、戦闘中に関わらずカウントが減っていく(戦闘中のポーズ機能を利用することで、一時的に時間経過を止めることは可能であり、移動中は現在のフロアが画面上部に表示されている最中のみ時間経過がストップする)。残り時間が0になった時点で、イベント固有の理由によってゲームオーバーとなってしまう。なお、プレイステーション版では戦闘前後の画面切り替え時のみカウントがストップする。
ちなみにこのカウントダウンに関連したバグを利用した、ラスボスを瞬殺する裏技がある。

ジョブ一覧

以下にジョブ名および簡単な解説を示す。太字はアビリティ名、「」はジョブコマンド、<>はジョブ特性である。同一ジョブでも各キャラクターごとにビジュアル的な違いが多々あり、キャラクターの個性を感じさせるものとなっている。英語表記で2つある場合は、2番目がSFC時点でのそれである。

初期状態

すっぴん (Freelancer / Suppin) 装備可能:すべて
どのジョブの効果も受けない、基本的な状態。素の状態では通常攻撃とアイテムの使用しか出来ないが、<全ての武器、防具、アクセサリを装備可能>(ただしこのジョブ特性はものまねしには引き継がれず、アビリティとしての修得も出来ない)。アビリティは2つつけることが可能。また、一部を除いて既にマスターになっているジョブの特性とステータスの補正値を引き継ぐ。
なお、このジョブには固有のアビリティは無くジョブレベルも存在しないが、他のすべてのジョブをマスター(そのジョブで習得できるすべてのアビリティを習得した状態)にすると、このジョブをマスターしたことになる。

風のクリスタル

ナイト (Knight) 装備可能:短剣・剣・騎士剣・盾
戦士系の基本ジョブ。剣術のエキスパートで、瀕死の仲間をかばう事や(<かばう>)、物理攻撃を完全に防御する事(「まもり」)が可能。を持たない代わりに攻撃力を2倍にするりょうてもちや、装備できる防具が増えるアビリティも習得できる。
アビリティけんそうびは、剣・騎士を他のジョブにも装備させる事が可能。
グラフィック上は全員がと鉢金を纏った姿になる(鎧の色はバッツとガラフが、レナとファリスが、クルルがピンク)。
モンク (Monk) 装備可能:なし
戦士系ジョブに属するが、防具は戦闘服、戦闘帽に制限されるため防御力は鎧兜の戦士には劣る(以後、このタイプのジョブを"軽戦士系"と呼ぶ)。ただし、全ジョブ中でHP、力、体力に最大の補正がかかる。
武器を装備することは出来ないが、素手での攻撃力が上がる<かくとう>や、敵から物理攻撃を受けると確率発動で即座に反撃するカウンター、1ターン待機することで攻撃力を上げるためる、HPと一部のステータス異常を回復するチャクラ、HP最大値を増やすアビリティなどを習得できる。
素手での攻撃は両手ということで2回攻撃であり(そのためアビリティをつけて盾を装備すると攻撃は1回)、クリティカルヒットを確率発動する(発動判定は1回ごと)。
ジョブコマンド「けり」は素手1回の威力で全体攻撃をする(後列の敵には威力半減)。しかしアビリティとして修得できない為、他のジョブでは使う事ができない。
グラフィック上では中国風の衣装になる(レナに至ってはチャイナドレス)。
シーフ (Thief) 装備可能:短剣・特殊武器
軽戦士系ジョブ。全ジョブ中で最高の素早さを誇るが打たれ弱く、攻撃手段に乏しい。その分探索や戦闘回避に特化したアビリティを持つ。
敵からアイテムを「ぬすむ」(あるいはぶんどる)ことができ、盗むことでしか入手できないアイテムも存在する。また、隠し通路が見えるようになる(<かくしつうろ>)、<ダッシュ>ができる(あるいはダッシュの速度がさらに上昇する)、戦闘突入時のバックアタックや不意打ちを防止する<けいかい>、と3つもの移動補助系ジョブ特性を持つ。
上記のコマンドアビリティ、ジョブ特性や、戦闘離脱用アビリティとんずらを習得できる。最終的にはすばやさをシーフ並みに引き上げるちょこまかうごくを習得可能。
グラフィックでは全員がバンダナを頭につけているが、それぞれ柄や結び方が異なる。
白魔道士 (White Mage / Priest) 装備可能:杖
魔道士系ジョブ。「白魔法」を使用できる。
習得するアビリティは基本的に各レベルの白魔法を使用可能とするもの(しろまほうLV○←○にはレベル数が入る)だが、最後にはMP最大値を増やすアビリティを習得する。
装備できる武器が杖しかないため、打撃力の点で特に他のジョブに比べると劣っている。
FFシリーズ御馴染みの白いローブ姿で、女性キャラクターはフードを被っている。クルルの場合は猫耳フード(『III』の導士のスタイル)。
黒魔道士 (Black Mage / Wizard) 装備可能:短剣・ロッド
魔道士系ジョブ。魔力が高く、「黒魔法」を使用できる。
各レベルの黒魔法を使用可能とするアビリティ(くろまほうLV○)とMP最大値を増やすアビリティを習得するという点では白魔道士とほぼ同様。ただし、MPアップのアビリティはこちらのほうが上昇率が高い。
容姿はFFシリーズにおける黒魔道士の基本形(青や紫など暗い色のローブやマントを身に着けて三角帽子を深く被り、顔は暗くて見えない)を踏襲したものである。
青魔道士 (Blue Mage) 装備可能:短剣・剣・ロッド・盾
魔道士系ジョブだが、一部の剣や盾、軽戦士が使える防具も装備可能。敵から一部の特殊攻撃を受ける事で、それを習得(<ラーニング>)し、「青魔法」として使うことができる。
また、白魔法"ライブラ"と類似の効果を持つアビリティ、しらべるみやぶるが習得可能(後者の方がより多くの情報を確認可能)。
その名の通り、青いマントと仮面を身に付けた姿となる。女性キャラクターはベレー帽を被る。

水のクリスタル

バーサーカー (Berserker) 装備可能:短剣・斧・盾
戦士系ジョブ。プレイヤーの操作を受け付けず(白魔法"バーサク"の状態)、常に強力な通常攻撃を繰り返す狂戦士。ジョブコマンドは(見た目上)ないが、アビリティは1つしか身に付けられない。なお、バーサーカーの自動バーサクは公式ガイドブックではジョブ特性とされているが、実際のシステム上は「(空欄)」のジョブコマンド扱いとなっている。効果もアビリティのバーサクとは違い、アビリティのものはそのキャラの1ターン目が回ってきた直後から発動するのに対し、バーサーカーのものは戦闘開始直後から発動する。バーサーカーをマスターしても自動バーサクはすっぴんやものまねしには引き継がれない(アビリティのバーサクを別に付けることは可能)。
素早さが最も低く、コマンドアビリティも使えず、攻撃対象も指定できないため、使いこなすのは難しい。4人全員をバーサーカーにすると逃走も不可能になる。
ビジュアル的には狼や虎などの毛皮をそのまま身に着けたような姿になる。クルルやレナの場合は首にが付いている。
魔法剣士 (Mystic Knight / Enchanter) 装備可能:短剣・剣・盾
戦士系ジョブ。「魔法剣」での属性や追加効果を持った直接攻撃が可能。瀕死状態になると、自動的に<まほうバリア>(白魔法"シェル"に相当)を使用して魔法防御力が上がる。他の戦士系ジョブに比べて力やHPは少し低いが、素早さが高く、すっぴんと比較した場合に全てのステータスが上方修正される数少ないジョブでもある。
グラフィックは男性キャラはターバンを巻いたインド風、女性キャラはヴェールをまとったアラブの踊り子を思わせるものとなっている。
時魔道士 (Time Mage / Time Sorcerer) 装備可能:短剣・ロッド・杖
魔道士系ジョブ。時空魔法を使用できる(画面上では「じくう」と表示される)。また、他のジョブにロッドを装備させるアビリティも習得可能である。
グラフィックは青系やオレンジのローブとマント、とんがり帽子で装ったピエロ風姿となる。
召喚士 (Summoner) 装備可能:短剣・ロッド
魔道士系ジョブ。「しょうかん」が使用可能。アビリティによって、MPを使わずにランダムで1体をよびだす事も可能。SFC版とPS版では全ジョブ中で魔力とMPに最大の補正がかかる。
グラフィックは頭にユニコーンのような角を生やし、緑のローブをまとった姿となる。
赤魔道士 (Red Mage / Red Wizard) 装備可能:短剣・剣・ロッド・杖
魔道士系ジョブだが、一部の剣や盾、軽戦士が使える防具も装備可能。レベル3までの白および黒魔法が使える(「白黒魔」)。
高位の魔法が使えないため後半戦では力不足だが、最終的には魔法を連続して使用するアビリティれんぞくまを習得する。
グラフィック上はその名の通り、全員赤いマントと羽根つきのカウボーイハットを被る。
ものまね師 (Mime / Mimic) 装備可能:短剣・杖・ロッド・特殊武器・盾
特殊系ジョブ。踊り子専用防具以外の全ての防具を装備可能。前のキャラの行動をコストなしで繰り返す「ものまね」の他に3つのコマンドやアビリティを付けることが可能(ただし、他のジョブでは最初から付いている"たたかう"と"アイテム"も、使いたいなら付ける必要がある)。ステータスとジョブ特性は既にマスターしたジョブを引き継ぐ。
隠しジョブであり、入手可能になる時期も上記の各ジョブとは大きく異なる。
グラフィック上はすっぴんのそれにマントと肩当てを付け加えたような状態になる。また、入手時期の関係上ガラフのグラフィックはない。

火のクリスタル

忍者 (Ninja) 装備可能:短剣・忍者刀・特殊武器
軽戦士系ジョブ。ジョブ特性は、両手に別々の武器を装備することができる<にとうりゅう>と、先制攻撃の確率が上昇する<せんせいこうげき>。武器や専用の巻物を「なげる」攻撃が可能な他、戦闘離脱用のアビリティけむりだまと、白魔法"ブリンク"と同様の効果を持つぶんしんを習得できる。
ちなみにこのジョブの時、レナの髪型はポニーテールになる。
魔獣使い (Beastmaster / Monster Trainer) 装備可能:短剣・鞭
特殊系ジョブ。モンスターの力を利用したアビリティを得意とする。敵を自分の意のままに操ること(あやつる)や、弱った敵を捕獲して利用する(「とらえる」「はなつ」)などが可能。
このジョブのアビリティあやつるは、青魔法を覚えるための手段の1つとして重宝する。
ビジュアル的には羊の毛皮を身に着けたような感じになる。
風水士 (Geomancer / Elemental User) 装備可能:短剣・ベル
魔道士系ジョブ。戦闘時の地形に応じた特殊攻撃「ちけい」を使い、MP消費なしで強力な攻撃が可能。ただし、どのような効果が出るかをプレイヤー自ら指定することはできない。
落とし穴を発見したり(<おとしあなかいひ>)、歩くとダメージを受ける床でのダメージ回避(<ダメージゆか>)などのジョブ特性を持つ。
見た目は全員パジャマを着ているような姿になる。ちなみにナイトキャップも被っている。いわゆる風水の要素は外見からは窺えない。
なお、風水士と魔法剣士のみがすっぴんと比較した場合に全てのステータスが上昇するジョブであるが、こちらは魔法剣士と比較して魔力やMPの上昇率が高い。
吟遊詩人 (Bard) 装備可能:短剣・竪琴
魔道士系ジョブ。歌を「うたう」ことができる。また、かくれることで敵の攻撃を回避できる。上記の3ジョブとは入手時期が異なる。
狩人 (Ranger / Archer) 装備可能:短剣・弓矢
軽戦士系ジョブ。弓矢を使うことにより後列からでも前列と同等のダメージを与えられる。ジョブコマンドの「ねらう」で攻撃の命中率をほぼ100%に高めることが可能。また、アビリティどうぶつにより、動物を呼び寄せる事も出来る。アビリティゆみやそうびは弓矢を装備できるだけでなく、狩人の高い力と素早さも身につく。
マスターまで育てることで標的はランダム、回避率と防御力無視の4回連続攻撃(ただし、1回当りの攻撃力は通常の1/2となる)を放つみだれうちを習得する。この技能をにとうりゅう、又はかくとうと併用すると8回攻撃が可能となる。吟遊詩人と同時期に使用可能となる。
力も素早さも高く、弓矢の特性も相俟って非常に使い勝手のいい物理攻撃ジョブである。

土のクリスタル

(Samurai) 装備可能:短剣・刀・盾
戦士系ジョブ。刀による攻撃はクリティカルヒットを繰り出し(画面エフェクトもより派手なものとなる)、敵の物理攻撃を<しらはどり>で回避できる。この攻守の確率発動ボーナスが侍の特徴である。
所持しているギルを投げて敵全体にダメージを与える「ぜになげ」を使うことができる。「ぜになげ」は威力が使用者のレベルと敵の防御力のみに依存し、レベルさえ高ければほとんどの敵に大ダメージを与えられる。他にはランダムで敵を即死させるいあいぬきを習得できる。
このジョブの時は、全員日本の鎧をまとった姿になる(より正確を期すなら、レナだけは兜ではなく鉢金)。ちなみに兜の鍬形は全員三日月形で、伊達政宗のそれをモチーフにしていると思われる。
竜騎士 (Dragoon / Dragon Knight) 装備可能:短剣・槍・盾
戦士系ジョブ。「ジャンプ」攻撃により敵の攻撃を回避しつつ攻撃できる。ただし実際に攻撃するまでの空中にいる間は完全に戦闘から離脱し、その分残りのメンバーに敵の攻撃が集中してしまう、といった難点も持つ。ちなみにSFC版ではゾンビ化した状態で「ジャンプ」を使用するとフリーズするというバグがある。
敵のHP、MPを吸収する特殊攻撃りゅうけんを習得する。これは魔道士系ジョブに付けると極めて効果的なアビリティであるが、黒魔法ドレインやアスピルと同様の欠点を持つ。
グラフィック上はシリーズ伝統の竜をイメージした鎧兜を着用した状態となる。ただしキャラクターごとに配色が異なり(バッツとレナが青、ガラフとクルルが紫、ファリスが赤)、レナとクルルは兜を被っていない(レナはヘッドギア、クルルは髪留め)。
薬師 (Chemist) 装備可能:短剣・杖
特殊系ジョブ。薬師が戦闘中に回復薬を用いると、効果が通常の2倍になる(<くすりのちしき>)。戦闘中に手持ちの薬品アイテム2つを調合し、独自の攻撃・補助・回復薬品を作り出すことも可能。また、薬を「のむ」ことで能力を上昇させる事ができる。
SFC版では、このジョブでラストボスを倒してエンディングを迎えるとフリーズするというバグが存在する。
踊り子 (Dancer) 装備可能:短剣・踊り子専用装備
特殊系ジョブ。「おどる」ことで特殊な効果を発揮するほか、ステータス変化を防ぐ"リボン"などの専用装備が用意されている。但し、どの踊りを踊るかを決めることは出来ず、ランダムで発動する(ただし装備によりある踊りの発生確率を上げることはできる)。また、いろめを使うことで敵の動きを止められる。
グラフィック上ではダンサーの衣装を身に纏う。他のジョブでは男性的な格好が多いファリスも、このジョブでは女性的な格好をしている。

GBA版の追加ジョブ

これらは入手時期が既存のジョブとは異なるため、ガラフのグラフィックは存在しない。

剣闘士 (Gladiator) 装備可能:短剣・剣・騎士剣・槍・斧・弓矢・盾
戦士系ジョブ。前列後列関係なくダメージを与えるこうれつぎり、敵全体を攻撃できるぜんぎり、エンカウント率をあげるてきよせなどを覚える。
グラフィック上は鎧と仮面を身につけている。鎧のデザインはナイトなどのそれとは異なり、ローマ帝国時代のそれをモチーフにしていると思われる。
砲撃士 (Cannoneer) 装備可能:短剣・剣・盾
特殊系ジョブ。砲弾をあつかうことができ、大砲で敵を攻撃するほうげきや、ごうせいで砲弾と特定のアイテムと組み合わせて様々な種類の攻撃を行うことが出来る。
グラフィック上は海賊の船長のような姿をとる。(但し、ファリスのみ帽子を被っていない。)
予言士 (Oracle) 装備可能:杖
魔道士系ジョブ。天変地異を「よげん」することや、敵に対してステータス異常をせんこくすることができる。GBA版ではMPと魔力の補正が全ジョブ中で最高。
グラフィック上では、全員が大きな宝石の付いた頭飾りを身につけているのが特徴。
ネクロマンサー (Necromancer) 装備可能:短剣・ロッド
魔道士系ジョブ。「あんこく」を利用して暗黒魔法を使うことが出来る(FF4に登場した同名のアビリティ"あんこく"とは別物である)他めいやくによってアンデッドモンスターを召喚する事も可能。
常にアンデッドの状態で、回復魔法をかけると逆にダメージになるが、黒魔法"デス"で全回復できる。このジョブ特性<アンデッド>はすっぴんやものまねしには引き継がれない(付けることは可能)。手に入れるには上記3種のジョブとは違う条件を必要とする。
黒装束やドクロに身を包み、禍々しさを押し出したビジュアルとなっている。

レナのネクロマンサー時のイラストは、かなり露出度が高い。


注意以降に核心部分が記述されています。

登場人物

光の戦士

プレイヤーキャラクター。バッツ、レナ、ファリスはストーリー序盤からのメンバーで、クルルはストーリー後半からプレイヤーキャラクターになる。男女構成が1対3だが、作中の恋愛要素はほぼ皆無である。

バッツ・クラウザー (Butz Klauser)声優。(キラヤマト。ディシディアシリーズ。)
176cm 58kg
主人公。父・ドルガンの遺言に従い、チョコボに乗って世界を回る青年。年齢20歳。リックスの村出身であるが、父は別の世界の人間である。明るい性格と正義感の強さ、父譲りの剣の腕前を持つが、少年時代の経験により高所恐怖症という一面もある。ただし「バリアの塔」では「仲間を抱えて塔の最上階から飛び降り、飛竜の背に飛び乗る」という高所恐怖症とは思えない行動を見せている。
なお、主人公の名前はゲーム開始時に1度だけ、プレイヤーが自由に付ける事ができる。スーパーファミコン版ではゲーム内のデフォルト名が空欄となっており、説明書でも一貫して「スクウェア」という名前になっていたため、「バッツ」という名前はパッケージ裏の画面写真から分かるのみで、後に出版された攻略本にて初めてフルネームが明かされた。ジョブチェンジ時の衣装はオーソドックスでシリーズを通してのイメージに近いものが多い。
北米版では名前の綴りが"Bartz"となっている。
レナ・シャルロット・タイクーン (Lenna Charlotte Tycoon)
161cm 45kg
タイクーン第二王女。年齢19歳。タイクーン城出身。父を追って城を飛び出し、その際にバッツ達に出会う。弱者に対する労わりを忘れない心優しい性格で、飛竜を友とする。ストーリー中で飛竜を気遣うあまり毒草に足を踏み入れたり、人体に有害な飛竜草を自ら口にしたりと献身的な面も見せる。だがその裏には病の床に伏した母を救えなかったことに対する後悔の念がある。また、魔物に憑かれたり毒矢を受けたり魔物にファリス諸共攫われたりと、災難に遭う回数が多い。
ファリス・シェルヴィッツ / サリサ・シュヴィール・タイクーン (Faris Scherwiz / Sarisa Scherwil Tycoon)声優。(田中理恵。ワールド。)
172cm 53kg
海賊集団の頭。年齢20歳。タイクーン城出身。一部ではファリス・シュヴィルツと記載される。海賊として「女だとナメられる」からと普段は男装し、子分以外には女性であることを知られていない。
実は行方不明のタイクーン王国第一王女で、レナの姉である。幼少期に船から海に落ちたところを海賊に助けられ、育てられた。ファリスという名前は、自分を拾った海賊に名を尋ねられた際、幼さ故に舌が回らず「ファリファ」と言ったためについた。
海竜のシルドラを友とし、子分からも慕われている。
クルル・マイア・バルデシオン (Krile Mayer Baldesion)
154cm 40kg
ガラフの孫娘。年齢14歳。バル城出身。メインパーティ中最年少でとても純粋な心を持ち、モーグリやチョコボなどの動物と会話する事ができる。
両親はクルルが生まれてすぐに飛竜を捜しにグロシアーナ砂漠に入り行方不明になった。他のパーティメンバーを兄もしくは姉のように見ている節がある。
前半のシナリオの山場で登場し(厳密には、序盤に彼女の幻影は登場している)、しばらくは戦闘に参加しないが、祖父ガラフの死の後、彼の力を引き継ぐパーティキャラクターとして使用可能になる。

暁の四戦士

30年前に封印が解けたエクスデスと戦い、異世界へ行ったエクスデスを追ってバッツ達の世界にエクスデスを封印した。ガラフのみパーティメンバーとして操作可能である。

ガラフ・ハルム・バルデシオン (Galuf Halm Baldesion)
168cm 64kg
序盤は記憶喪失の老人でその正体は分からないが、ストーリーの進行に合わせて次第に記憶が戻り、ロンカ遺跡内部でバッツ達とは別の世界の住人であること、さらに、バル城ではバル城の城主である事が判明する。ただし、王と呼ばれるのは余り性に合わないとのことである。年齢60歳。ムーアの大森林の長老の木の内部で、絶体絶命となった主人公達を守るために満身創痍ながらクリスタルの力を借りて単身エクスデスに挑み、相打ちとなり命を落とす(一度もガラフのHPが0にならずに倒すこともできるが、結局は相打ちと同じストーリーになり死んでしまう)。その際、自分の力を孫であるクルルに授ける。
記憶を失っていた時は「ガラフ・ドゥ」(Galuf Doe、名無しのガラフ)と名乗る。
ドルガン・クラウザー (Dorgann Klauser)
170cm 59kg
3年前に病気で亡くなった、バッツの父。ルゴルの村出身だが、かつてエクスデスを封印した際に、そもそもエクスデスを異世界に封印する事自体に反対していた彼は、封印の見張り役として別の世界に残った。
そして後にその別世界でステラと結婚し、バッツが生まれる。
享年51歳。
ゼザ・マティアス・サーゲイト (Zezae Matias Surgate)
177cm 69kg
サーゲイト城城主。冷静沈着な性格から「氷のゼザ」の異名を持つ。ただし、王と呼ばれるのはどうも性に合わないと語り、バッツたちとの初対面時は「剣士ゼザ」と名乗った。バリアの塔で動力装置をダウンさせ、バッツ達にアンテナを破壊させるが、その際行き場を失った余剰エネルギーの爆発に巻き込まれ命を落とす(実は本人はこうなることを最初からわかっており、そのために自らが犠牲になった)。
船団を有するだけでなく、海中を自由に移動できる潜水艇を所有している。年齢58歳。
北米版では名前の綴りが"Xezat"となっている。
ケルガー・ヴロンデット (Kelger Vlondett)
174cm 52kg
ウェアウルフの村・ケルブの村長。バッツ一行が到着した時には既に病弱であったが、バッツ達との初対面では、彼らがクリスタルを砕いてエクスデスを復活させたと誤解し、バッツに1対1の勝負を挑んでいる。後に自分の命と引き換えにエクスデス城の幻を打ち破り、死亡。尚、暁の四戦士の中では一番最後に死去した。
残像による分身を使ったルパインアタックはドルガン以外には破られたことがない(が、上記の勝負の際にバッツにも破られた)。年齢63歳。

その他(登場人物)

タイクーン王【アレクサンダー・ハイウィンド・タイクーン】 (Alexander Highwind Tycoon)
レナ、ファリス(サリサ)の父親。風の異変に気づき風の神殿へと向かうが、クリスタルの力が弱まったことで封印が解け掛けていたエクスデスに操られ、行方不明となる。以降、土のクリスタルを砕くため暗躍する。土のクリスタルが砕けた後、エクスデスの魔力によって狂わされたクリスタルのかけらを取り戻すも、それが元で命を落とす。死に際に二人の娘と未来をバッツに託した。後に魂として登場、一人で無(さほど大きくは無いが)を消し去るほどの力を持っている。
シド・プリヴィア (Cid Previa)
170cm 60kg
カルナックの技術発展に貢献した学者。クリスタルの力を増幅する装置も彼の発明したものである。しかしクリスタルの力の限界を悟り諫言した事から女王の怒りを買う。クリスタルが砕け散る原因を作った上、それを阻止できなかった事で完全に打ちひしがれてしまうが、バッツ達と孫のミドの励ましによって元気を取り戻す。その後は火力船、飛空艇の整備、改造を一手に引き受けバッツ達の旅を助けている。
スーパーファミコン版の一部の攻略本では「シド・プレビア」という表記も見られる。
ミド・プリヴィア (Mid Previa)
シドの孫。外で遊ぶことより本を読むことが好きな少年。母は家を出て行き、父は事故で亡くなったためシドが唯一の肉親。シドを「おじいちゃん」と慕う一方、師として尊敬もしている。その研究熱心さはシド譲りで、集中して本を読んでいると後ろで戦闘が起きていても気付かないほど。シドとともに火力船、飛空艇の整備、潜水艦への改造を引き受ける。
賢者ギード
齢700歳の亀。500年前に生まれたエクスデスを一度封印している。見た目とは裏腹に、エクスデスと互角に戦う程の実力を持つ。
エクスデス (Exdeath)
封印されていた暗黒魔道士。ムーアの大森林に生える一本の樹に、邪悪な意思が集まり人の形を取るようになったもの。かつて存在した無の力を求めて暗躍する。植物の生命力を持ち、限りなく不死に近い。元が樹齢1000年以上の樹だったため、次元の狭間無の力についての知識がある。本作のラストボス(エクスデス城でも一度戦う)。次元の狭間では無の力を手にしたエクスデスが本来の樹としての姿をあらわす。暁の四戦士とタイクーン王の霊が無の力を押さえ込んで最終決戦を挑むことになる。また、ネオ化した際の「うちゅうの ほうそくが みだれる!」は、その妙なスケールの大きさからか、ネット上などでそこそこ愛用されてるようである。
なお、エクスデスという名前は「死を超越するもの」という意匠を持つ。
ギルガメッシュ (Gilgamesh)
エクスデス親衛隊長。何度もバッツ達の前にボスとして立ちはだかり、戦いを通じてライバルと認める。人情に厚く、人間くさい台詞や振る舞いが多い。エクスカリバーの偽物であるエクスカリーで攻撃する間抜けさに失望したエクスデスにより、時空魔法デジョンで次元の狭間に送られた。後に次元の狭間の最深部で再会し、その際に感動的な最期を遂げるため、特に人気がある。
ボコ (Boco)
雄のチョコボ。バッツが一人で旅していた時に乗っていた、バッツのよき友。しかし海賊船を入手した後、足を負傷しベッド生活になってしまう。終盤では怪我も治り、再び乗れるようになる。
ココ (Coco)
雌のチョコボ。乗ることはできないが、ボコとつがいになる。また、エンディングではボコとの間に子供が生まれている。
シルドラ (Syldra)
ファリスの親友である海竜。体長は30メートルを超える。以前は近くの海域を荒らす暴れん坊だったが、ファリスと出会い親友になり、海賊船を牽引して活躍するようになった。トルナ運河の魔物に捕らえられて一時行方不明になるが、沈むウォルスの塔にバッツたちが巻き込まれる寸前に現れ、バッツたちを助けて力尽きる。その魂は後に召喚獣となり、バッツたちの力となる。
タイクーン城の飛竜
バッツ達の世界で唯一の飛竜。オープニングでタイクーン王を乗せた後、王ともども行方不明になるが、北の山で怪我しているところをバッツ達に発見される。終盤で重傷を負い力尽きるが、召喚獣フェニックスとして復活する。
バル城の飛竜
ガラフ達の世界で唯一の飛竜。飛竜を回復させる飛竜草が魔物化したために絶滅の危機に瀕している。終盤でも乗用可能。
黒チョコボ
空を飛ぶチョコボ。黒チョコボという名だが、見た目は紫色をしている。森に完全に適応したチョコボなので、一度飛び立つと森にしか降りる事が出来ない。飛竜では越えられない低めの山を越える事が出来る。黒チョコボでしか行けない場所も存在する。
ツース
ウェアウルフ。ウェアウルフの村・ケルブ出身。火のクリスタルを守るため隕石に乗ってバッツ達の世界にやって来たが、守りきれず、クリスタルが砕ける際の炎に巻き込まれ死んでしまう。この時にバッツ達に対して他のクリスタルを守るように言い残している。彼の正体は登場した時点ではわからないが、ケルブ村で彼の兄から名前を聞く事が出来る。
ステラ (Stellar)
バッツの母親。バッツが3歳の時に他界し、その後バッツはドルガンと共に世界中を旅することになる。
ジェニカ
タイクーン城に勤める女性。彼女の会話にてレナの姉(サリサ)の存在が明かされる。
ゾック
トゥールの村に住む男性でレナの知人。トルナ運河を通行するのに必要な鍵を所有している。
エヌオー (Enuo)
1000年前の暗黒魔道士。不死身であり、多くの魔物を率いて、封印城クーザーの十二の武器を持つ勇者達と戦った。不死身を失うことを代償に無の力を呼び起こして手にしたが、最期は無の力に飲み込まれて消滅したと伝えられる。エヌオー消滅後も無の力は消えず世界を飲み込み続けたため、勇者達は4つのクリスタルをそれぞれ2つに割って世界を2つに分け、その狭間(後の次元の狭間)に無の力とエヌオー配下の魔物達を封じた。SFC・PS版では名前でしか登場しないが、GBA版にて野村哲也によって新たに描き下ろされたデザインで、エクストラダンジョンのボスキャラとして登場する。

強敵

本作では初めて、ストーリーには全く関与しない、プレイヤーにとっての腕試しが目的のモンスターが設定された。特に、以下に挙げるモンスターのうちオメガ神竜は次元のはざまの特定の場所に存在していて、戦闘を回避できるかわりにラストボスを越える高い戦闘能力を持つ。

ギルガメ
ガラフ達の世界で、バル城近くにある洞窟にいる亀のモンスター。この洞窟には、一歩進むごとに10ギル、20ギル、40ギル……と拾うごとに獲得金が指数関数的に増加していく場所があるが、そこに出現する。その区域ではランダムエンカウントとなり、一回倒しても奥へ進もうとすると何度でも出現する。実はアンデッドである。爬虫類であるが故か氷属性が唯一の弱点である(その他の属性は全て吸収されてしまう)。
ギルガメッシュの略称と勘違いするプレイヤーもいるが、別物である。FF世界における通貨単位である"ギル"と、銭亀を引っ掛けたもの。第2世界ではエクスデス以上の強さをもち、なおかつ何度でも出現するが第3世界では出てこない。
GBA版のEXダンジョンにも同じモンスターがおり、倒すとグランドヘルムを落とす。
オメガ
1000年前、天から現われた謎の機械兵器。姿はプロトタイプやマシンヘッドと全く同じだが、戦闘能力は桁違いである。当時の勇者達でも敵わず次元の狭間に閉じ込めて封印した。現在は次元の狭間を彷徨っている。GBA版には本編クリアー後に入れるEXダンジョンのあるフロアで6体ほども徘徊している。戦闘に入ると逃げられないが、姿が見えているので避ける事は可能である。倒すと「オメガの勲章」が手に入る(アイテムとしての効力はない)。
異常なまでの防御力・素早さを誇り、多彩な全体攻撃やカウンターが非常にやっかいな難敵である。唯一の弱点である雷属性を突いた魔法剣サンダガの乱れうち・吟遊詩人の「愛の歌」などが有効な対策として知られている。
余談だが、同じ旧スクウェアのゲームであるライブ・ア・ライブには、このモンスターをモデルにしたとされる「岩間さま」というボスがいる。
神竜
1000年前、天から現われたオメガを追ってきた謎の竜。姿は水晶竜に酷似している。当時の勇者達でも敵わず次元の狭間に閉じ込めて封印した。現在は次元の狭間の宝箱の中で騎士剣「ラグナロク」を守っている。倒すとラグナロクだけでなく、「竜の紋章」(アイテムとしての効果は無い)も手に入る。戦闘中に逃げる事が可能。
物理・魔法ともに圧倒的な攻撃能力と素早さを誇る。攻撃の種類は多彩だが、比較的対策が容易なものが多く、オメガと比べれば有効な攻撃手段も多い。ただし対策を施さなければ、戦闘開始直後に使うタイダルウエイブによって全滅させられる可能性が高い。
余談だが、同じ旧スクウェアのゲームであるライブ・ア・ライブには、このモンスターをモデルにしたとされる「魔神竜之介」というボスがいる。
ものまねし ゴゴ
第3世界、海底に水没したウォルスの塔の最下部(第1世界で塔に入った時とは異なり、第3世界では上層から下層に進む形である)に居る。勝利すると水のクリスタルのかけらにより『ものまね師』のジョブが得られる。
圧倒的な攻撃能力を持つが、基本的には一切手出しをせずカウンターのみで攻撃してくる。勝利するには彼のすることを真似する必要がある。正攻法でも倒せるが、あまりダメージを与えすぎると怒り出し、強力な攻撃を連発してくるため、実行するにはある程度の戦術を要する。
次回作では仲間として登場する。

GBA版追加ボス

グランエイビス
エイビス系の魔物。戦闘前は石化していて、イベントで石化を治す必要がある。何度でも復活するお供に回復を担当させ、自分は状態異常にする技を多用する。
アルケオデーモン
牢に閉じ込められていたツインタニアに似た魔物。外見からはわからないがアンデットで、こちらの打撃に反応してデスを自分に使用し、全回復すると言う行動パターンを持つ。
オメガ改
オメガの強化版。
神竜改やエヌオーに比べると劣り、愛の歌も相変わらず通用するものの、それでもGBA版中屈指の難敵。最初の弱点は雷属性だが、バリアチェンジで弱点を変化させる。
神竜改
神竜の強化版。
より多彩な攻撃手段・乱れうち対策・一定間隔で無敵になる・特定の方法で倒すと瞬時に復活するなど大幅に強化され、GBA版最強ボスとなっている。FFシリーズ全体を通してもかなりの強さを持つといっても過言ではない。ただし、バグを利用した比較的簡単に勝利できる方法が存在する。
ガーディアン
エヌオーのいるフロアの前にいる魔物。ソルカノンの色違いであるが、さらにパーツが細かく分かれており、それらを全て破壊しなければダメージを与えられない。
エヌオー
本編には登場しなかった無の魔導士。隠しダンジョンのラストに待ち受ける。一度倒しても、「無の力が増幅していく!」のメッセージと共にパワーアップする。
なお、倒すとジョブネクロマンサーが手に入る。

世界観

このゲームの世界は、風、水、火、土の4つのクリスタルのパワーによって構成されている。それぞれのクリスタルが、1000年前に世界を消し去ろうとした暗黒魔道士エヌオーが操る"無の力"を封じるために、2つに分けられたことにより世界も2つに分割された。この分けられた2つの世界は隕石などを使って往来することが可能。また、この世界分割により1つの街がどちらの世界にも属さない領域となっている。

2つに分けられた世界の内、バッツが生活している世界(以下"第1世界"とする)では、クリスタルの力を増幅しそれを利用する高度な文明が発達している。しかし、クリスタルの力の増幅はクリスタルそのものに負担をかけており、力を使いすぎればクリスタルを失う事になりかねないと言う者もいる。また、ある森には4つの要石があり、クリスタルの力を受けてエクスデスを封じている。

一方、ガラフの住む世界("第2世界"とする)では、辺境の村"ムーア"の近隣の大森林にある巨大な樹にクリスタルが納められており、その樹は"長老の樹"と呼ばれている。

ストーリー終盤になると、両世界のクリスタルが破壊されたことで第1世界と第2世界が統合され、ひとつの世界となる("第3世界"とする)。この第3世界は世界が2つに分割される前の姿であるため、第1世界、第2世界にあった町や村、建物がそのまま存在している。第3世界でないと入れないダンジョンなども、(岩山などで囲まれていて侵入こそできないが)第1、第2世界でその存在を確認できる。

地名

(*)付きの地名はイベントをこなした後に消滅するなどの理由で再び入る事ができない場所、斜字は第3世界において入る事ができない場所。

第1世界
タイクーン城
タイクーン王が治める城でレナとファリス(サリサ)の故郷。
第3世界になってからも入ることが可能な期間はある。
タイクーンの隕石
バッツ(主人公)が最初に足を踏み入れる場所。突然空から降ってきた隕石。ここでレナ・ガラフと出会う。
海賊のアジト
もともとは船でしか入れない場所だったが、タイクーンの隕石が落ちてきた時の地震によって洞窟ができ、海賊のアジトへ船以外でも入れるようになった。
トゥールの村
大陸の西端に位置する、ストーリー上最初に訪れることになる村。初心者の館では本ゲームの基本的な操作方法などを教えてくれる。トルナ運河の門の建築者・ゾックが住む。
風の神殿
タイクーンの北に位置する、のクリスタルが安置されている神殿。
(*)トルナ運河
タイクーンとウォルスとを繋ぐ運河。しかし、いつしか魔物が多く出没するようになり、門が閉ざされてしまっている。
ここの敵モンスターはなぜか女キャラしか狙わない。
船の墓場
漂流した船が数多くたどり着く場所。多数の死亡した船員がアンデッドとなり襲いかかってくる。
カーウェンの町
ウォルスの北に位置する港町。風の力が弱まっているため船を出す事ができない。
北の山
カーウェンの北に位置する山。飛竜草が生えている。
ウォルスの城・町
のクリスタルの恩恵を受ける国。城や町の内部まで水が通っている。
ウォルスの塔
ウォルス城の北に位置する塔。水のクリスタルが安置されている。
ウォルスの隕石
塔の側に落ちた隕石。隕石の内部にワープ装置があり、カルナックの隕石までワープできる。
(*)カルナックの城・町
のクリスタルの恩恵を受ける国。城の地下には火のクリスタルが安置されている。
火力船
火のクリスタルの力を動力とする船。後に、クリスタルの力無しで動くように改造される。
古代図書館
カルナックの南に位置する図書館。蔵書量は膨大で、ありとあらゆる本が収蔵されているが、魔物が取り付いているものもある。地下はスイッチを押すと本棚が動くなどの仕掛けがある。
第3世界になってからも入ることが可能な期間はある。
クレセントの町
世界の南にある孤島群の中で一番大きい島・三日月島にある町。豊かな土地を持つ。
ジャコールの町
世界の南西に位置する町。ジャコールの洞窟に眠る財宝を狙う冒険者で賑わう。
リックスの村
風の神殿の北西に位置する、山に囲まれた村。バッツの故郷。
イストリーの村
世界の北西に位置する村。近くにはイストリーの滝がある。
(*)滅びの町(ゴーン)
砂漠の南に位置する廃墟の町。
地下の遺跡(カタパルト
三日月島の地下にある施設。古代の遺産が眠る。ゴーンの地下とワープ装置で繋がっている。
(*)ロンカ遺跡
ゴーンより上空に浮上した遺跡。多数の砲台と魔物によって守られたその奥にはのクリスタルが安置されている。
第2世界
エクスデス城(下層)
エクスデスの居城。上層へはまだ入れない。
ルゴルの村
世界の北に位置する辺境の村。幻と称されるルゴルの地酒が名物。ドルガンの故郷。
封印城クーザー
ルゴルの南に位置する城。1000年前の戦いで使用された12の武器が封印されている。第2世界では封印を解くことができない。
地下大河
グロシアーナ砂漠の地下に広がる茫漠たる水脈。洞窟になっているところもある。流れが速く泳ぐことは出来ない。
グロシアーナ砂漠
世界の北東に位置する広大な砂漠。砂漠の中に網目状に森林が通っている。
モーグリの村
グロシアーナ砂漠の先の森にある、モーグリ族の集落。
バル城
世界の南西に位置する、ガラフが治める城。その歴史は古く、わかっていないことも多い。
ケルブの村
バルの北に位置する、ウェアウルフ族の集落。ケルガーが治めている。ケルブ料理が名物。
飛竜の谷
ケルブの北に位置する山。飛竜草が生えている。
サーゲイト城
飛竜の谷の北に位置する、ゼザが治める城。
(*)ゼザの船団
エクスデス城に攻め込むためゼザが用意した船団。ゼザの乗る旗艦には秘密がある。
(*)バリアの塔
エクスデス城を包むバリアを張った4つの塔のうちの1つ。
ギードのほこら
サーゲイト東の孤島にある、賢者ギードのほこら。しかし、ギードに会う前にエクスデスによって海底に沈められ、海底から訪れることになる。
ムーアの村
世界の西端に位置する、山に囲まれた村。
ムーアの大森林(長老の樹)
ムーアの村の東に広がる大きな森。森に生える樹は意思を持ち、侵入者を排除する。深奥部の長老の樹にはクリスタルが封印されている。
(*)エクスデス城
以前は行けなかった上層部へと行けるようになっている。
第3世界
ピラミッド
西の砂漠の中央に位置するピラミッド。封印の石版が眠る。
孤島の神殿
ビッグブリッジの中央に位置する神殿。封印の石版が眠る。
(*)フォークタワー
カタパルトを塞ぐように位置する塔。2つの塔から成り、それぞれ白と黒の最強魔法が眠る。
大海溝(ゴール海溝)
ウォルスの南の海底に位置する海溝。封印の石版と最強の時空魔法が眠る。
イストリーの滝
世界の北西に位置する大滝。滝の裏の洞窟には封印の石版が眠る。
蜃気楼の町
1000年前に世界が分裂した際、次元の狭間に飲み込まれ、存在が不安定な町。次元の狭間内では時間が止まっている。
フェニックスの塔
東の砂漠の最南端に位置する塔。ここで死んだ竜は不死鳥になるという伝説がある。
次元の狭間
ラストダンジョン。
次元城
ハリカルナッソスが支配する城であり、1000年前に封印されたエヌオー配下のモンスターが多く居る。
ラストフロア
クリスタルワールド。「無」の在る空間であり、最深部にエクスデスが待ち構えている。

ストーリー

かつて、この世界は、暗黒魔導師エヌオーのもつ「無の力」によって、消滅の危機に瀕していた。「無の力」とは、世界の森羅万象を消滅させる事ができる能力である。このエヌオーは勇敢な戦士によって倒され「無の力」は世界を2つに分割する事で封印された。

時は流れ、ムーアの大森林で人々の醜い心を糧に誕生した暗黒魔導師エクスデスが「無の力」を狙った。エクスデスは、暁の四戦士によって倒され、クリスタルの力によって封印された。

さらに時は流れ、クリスタルに異常がみられるようになった。タイクーン王は、風が止まるという異常が起こっていることに気づき、風のクリスタルへと急行するが、目の前で砕け散ってしまう。

同様に風の異変に気づいたバッツ、レナ、ガラフ、ファリスの4人も、遅れて風のクリスタルへとたどり着くが、クリスタルはすでに砕け散っており、タイクーン王もどこかへ消えてしまった。バッツたちは、残りのクリスタルを守り、タイクーン王を探すための旅に出る。

しかしトルナ運河を抜けようとして魔物に襲われ、船の動力だったシルドラを失う。

北の山でタイクーン王の飛竜を見つけた一行は、それに乗ってウォルスに向かい王に会う。その時塔の近くに隕石が墜落したとの報せが入り、王はクリスタルの様子を見に城を飛び出してしまう。後を追ったバッツ達は、塔の屋上でガルラに襲われ、対峙しているうちに水のクリスタルが砕け散ってしまう。

水のクリスタルが砕け散ったその頃、カルナック領の東端にも隕石が墜落しており、調査に来たカルナックの兵士がウォルスに迷い込んでしまった。当の兵士から話を聞いた一行は隕石を使ってカルナックへ向かう。カルナックは魔物にとりつかれた女王に支配されており、バッツ達は投獄された後、クリスタルの暴走を止めるため火力船のエンジン、そしてクリスタルルームへ向かうが、結局火のクリスタルも砕け散ってしまい、城は大爆発で消し飛ぶ。間一髪脱出した一行は古代図書館へ向かい、ミドと出会う。ミドの叱咤によりやる気を取り戻したシドの手により改造された火力船に乗り、一行は土のクリスタルの手がかりを探し求める。

南東のクレセントについた一行を激しい地震が襲い、火力船が沈んでしまうも、近くの森で黒チョコボを捕まえ古代図書館に戻った一行は、砂漠の先にある滅びの町ゴーンでタイクーン王の姿を見かけ、王を追いかけるが、王の目の前にたどりついたとき、落とし穴に落ちる。しかしその地下はクレセントの地下とつながっており、そこに飛空艇があった。飛空艇にとりついていた魔物を倒し再びゴーンに向かうが、そこで一行は浮上するロンカ遺跡を目にする。

ロンカ遺跡に潜入するには飛空艇の高度を上げなければならないが、それには飛空艇のエンジンの出力では足りなかった。しかしガラフが乗ってきた隕石にあったアダマンタイトを使うことでこの問題をクリアし、遺跡に設置されている防衛用の兵器を破壊して潜入する。土のクリスタルが安置されているロンカ遺跡の内部に潜入すると、そこにはまだ無事な土のクリスタルと、タイクーン王の姿があった。タイクーン王はなぜかバッツたちに攻撃を仕掛け、クリスタルを守ろうとするのを阻止する。そこにガラフの孫クルルが現れ王を正気に戻すが、最後のクリスタルは砕け散ってしまった。クリスタルの力によって封印されていたエクスデスは復活し、タイクーン王はエクスデスに操られたクリスタルのかけらを鎮めるため命を落とした。エクスデスを追うため、もといた世界に帰っていくガラフとクルルを追って、バッツたちはもう一つの世界へと向かうことになる。

もう一つの世界へとたどり着いた3人はエクスデスの部下である魔物に捕まるが、単身城に乗り込んだガラフによって救出される。しかし、ビッグブリッジを渡りきる直前でエクスデスのバリアにより吹き飛ばされる。グロシアーナ大陸に飛ばされた4人は旅を続け、森で穴に落ちたモーグリを助けたことから、お礼としてバル城にいたクルルを導いてもらい、無事バル城への帰還を果たす。しかし、バッツ達を助けるため無理をした飛竜は重症を負う。飛竜を助けるために行動する中、バッツは自身の父ドルガンが、ガラフ同様「暁の四戦士」であることを知ることになる。

飛竜の傷を癒し、4人はサーゲイト城、そしてエクスデス城の東に構えている船団へ向かい、バリアを構成する4本の塔のうち1本を破壊するが、ゼザが爆発に巻き込まれ散る。その後住んでいるほこらが海底に沈んでいたギードの助力によりついにムーアの大森林へたどり着き、最深部でエクスデスを追い詰めたバッツ達だったが、エクスデスの強力な力に手も足も出ず敗北を喫する。仲間たちが死にそうな状況をみて、ガラフは一人勇敢にもエクスデスとの勝負に挑む。エクスデスはガラフとの戦いで傷を負い、エクスデス城へと撤退する。この戦いで散ったガラフは自らの力を孫のクルルに託し、バッツたちとともにエクスデスと戦うよう伝える。

バッツたちはエクスデス城の最奥部でエクスデスと対決しこれを破るが、3つのクリスタルが砕け、世界は1つに戻ってしまう。

世界は再び一つになり、無の力は蘇った。エクスデスの意志に応じタイクーン城を飲み込む無の力。世界の破滅が迫る中、伝説の12の武器の封印を解くための石版の在処への鍵となる「禁断の書」も1つに戻った。バッツ達はピラミッドへ潜入し、その奥で石版を手にし戻ると、そこにレナを乗せた飛竜がやってきた。が、レナは魔物に憑かれており、さらにエクスデスが無の力を操り世界各地の街を消し去っていく。レナにとりついていた魔物を倒したバッツたちは伝説の12の武器を集め、次元のはざまにいるエクスデスとの最後の決戦に挑む。

その他

プレリュード
今作ではお馴染みの音形に32分音符分のディレイがかかっている。
物知りじいさん
第3世界のカルナック近くの海中のダンジョンにいるキャラクター。敵を倒した数・宝箱を取った数・敵から逃げた数などを教えてくれる。作中にその存在を示すヒントなどは一切ない。
モアイ像
第3世界の蜃気楼の町近くの海中にある石像。特に意味のないものだが、様々な噂や都市伝説が流れた。そのうちの1つには、作中で語られるのみの存在であった「エヌオー」と戦えるというものがあったが、GBA版の追加要素にてそれが現実のものとなり、モアイ像はそのイベントに関連のある物となった。その他の噂では「オメガ」「神竜」「ギルガメ」の打倒(とその際に入手可能なアイテムの所持)などの条件を満たすと、モアイ像の口が開き、中にある「侍の町」に行け、源氏の装備とラグナロクを除く各種の最強武器が入手できる、とされた。源氏の装備に関して攻略本に「通常の世界には製造されていない」と書かれているためにそのような噂が流れてきたと考えられる。
パラディンと暗黒騎士
前作『ファイナルファンタジーIV』に登場した「暗黒騎士」「パラディン」が隠しジョブとして登場するという噂が広まり、これもまた都市伝説となった。改造では実際にパラディンになれる

2015年11月22日の題名でチョコボ演奏された

映像表現に置ける問題

本作の発売後の1993年1月に、ゲーム内映像表現によって、プレイした児童がてんかんを起こしたという事件が全国各地で発生した。本作は他のゲームソフトと比較しても圧倒的に販売本数が多かった為、症状の現れた子供も非常に多かった。その為、全国の小学校と中学校では本作を所有している生徒に対し、異例の症例アンケート調査と指導を行った。

派生作品

のび太FF. システムのベースがこれになっている。バッツとレナ姉妹とガラフとクルルとネオエクスデスも登場する。原作と違いガラフは死亡しない

外部リンク

ファイナルファンタジーシリーズ
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コラボレーション

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関連項目

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