R音性母音

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

R音性母音(アールおんせいぼいん)とは、r音のような音色を備えた母音のことをいう。

特徴

母音を調音する際にそり舌音のように舌尖を反らせたり舌を盛り上げたりすると、咽頭に狭めが生じる。その狭めによって母音がr音のような音色を備えることになる。これをr音化と呼んでいる。

国際音声記号ではr音性を表す補助記号[ ˞ ]が用意されており、母音字母の右側に密着して付けられる。

r音性シュワー

ɚ
母音名 R音性非円唇中舌半広母音
英語表記 R-colored vowel
IPA number 321
IPA表記 [ɚ]
X-SAMPA @`
キルシェンバウム R
文字参照 602
Unicode U+025A
JIS X 0213 1-11-35
俗称 R音性シュワー、R音性中舌中央母音
備考 英語では語頭には登場しない。

国際音声記号ではr音性を示す補助記号をつけるが、シュワーには1つの記号が用意されており、中央の横線が斜め上にあがってr音性記号と連結するような形になっている。

言語例

イギリス英語にR音性母音はなく、後に母音が続いたときにR音が挿入される(Rリンキング)。

例:start 米:[stɑ:rt]英:[stɑ:t]