飛空艇
提供: Yourpedia
飛空艇(ひくうてい)は、スクウェア・エニックス(旧スクウェア)のゲームソフト・ファイナルファンタジーシリーズ(以下、FFシリーズ)に登場する架空の乗り物。ファイナルファンタジーのほぼ全作に登場し、クリスタル等と共にFFシリーズを象徴するものとなっている。
ファミコン版『FF』(FFシリーズの1作目)と『FFII』では「ひくうせん」という名称だったが、両作品のリメイク版では「ひくうてい」に統一されている。実在する飛行艇と名前は似ているが別物。なお、「飛空挺」は誤記。
特徴
『FFV』までの飛空艇は、木造の船体にプロペラやロケットエンジン、その他様々な機関を装備させたものが多く、『天空の城ラピュタ』などの宮崎駿のアニメ作品に登場する飛行戦艦の影響を感じさせるものが多い。後の作品では様々な形状が見られるが、他の交通手段とは比較にならない圧倒的な速度で上空を飛行できる点では共通している。また作品によっては水中や宇宙空間をも航行可能な飛空艇が登場する。
飛空艇は主人公達の移動手段として使用され、序盤に徒歩などでは行けない場所に行けるようになり、冒険の幅が広がる。基本的に飛行中はモンスター等と遭遇する事は無いが、『FFIII』以降は特定の場所でモンスターと遭遇する。 また、飛空艇搭乗時専用のBGMが用意されている事も多い。
艇種
ファイナルファンタジーシリーズ
- 飛空船 - 砂漠に埋まっていた飛行船で、浮遊石によって復活した。『FFI・II アドバンス』ではシドと言う人物が作ったという設定が追加されている。ワンダースワン版以降のリメイク作品では、砂漠の中から浮上するムービーを見ることができる。『FFIX』に登場するカードゲーム「クアッドミスト」及びテトラマスターFrom FINALFANTASY IXのカードの一つとして登場する
- ファイナルファンタジーII
- 永久に燃え続ける「太陽の炎」を動力としている。
- 飛空船 - ポフトの町でシドが商売目的で使用している。後にパラメキア帝国軍の皇帝による竜巻の襲撃を受けて絶命寸前となったシドが主人公達に「貸す」。
- 大戦艦 - 帝国軍がバフスクの町で建造した巨大戦艦、アルテアの町などを襲撃した後に反乱軍により爆破された。
- ファイナルファンタジーIII
- 「時の歯車」と呼ばれる永久機関を動力としている。
- シドの飛空艇 - 速力120ノット。ジンの呪いをうけたガズスの村でシド・ヘイズから借り受けた。後に船首にミスリルを付けてネルブの谷の岩に激突し大破した。
- エンタープライズ - 速力240ノット(航海時は速力120ノット)。元バイキングの船。浮遊大陸を脱出する手段としてシドが飛空艇に改造した。しかし元が船であるため、一端海に着水しないと下船(艇)できない。後にサロニア上空で砲撃に遭い大破する。
- ノーチラス - 速力480ノット。サロニアのアルス王子からダルグ大陸の強風を越える手段として譲り受けた飛空艇。古代遺跡より発掘されたものをサロニアの研究者が修復した。後にドーガの魔法により兼潜水艇に改造された。
- インビンシブル - 速力120ノット。古代遺跡に眠っていた巨大戦艦。魔剣士の村ファルガバード及び土の牙が眠る暗黒の洞窟への移動手段としてウネと共に起動させた。また内部は広くデブチョコボやアイテムや装備品・魔法を販売する自動販売機やベッド(無料宿屋)が完備され、更に高い岩山を越え、戦闘中には砲撃による援護射撃を行う。チョコボレーシング ~幻界へのロード~の隠しユニットとしてゲスト出演している。
- ファイナルファンタジーIV
- バロン王国の古文書にある浮遊術を技師シド・ポレンディーナが解読、彼の理論を加えて開発された。バロン王国は後に飛空艇団「赤い翼」を組織する。
- 赤い翼 - 量産飛空艇。バロン王国の飛空艇団「赤い翼」の公式採用機で、汎用タイプ飛空艇の改造型。後に赤い翼の大半はゴルベーザの手に渡り、改造される。
- エンタープライズ - バロン城地下でシド・ポレンディーナが建造した赤い翼に配備される予定だった最新型の飛空艇。セシル達が土のクリスタルを守る為にトロイアに向かう手段としてシドと共に起動させる。後に地底世界でマグマの熱や、ゴルベーザ側の赤い翼とドワーフ戦車隊との戦闘に巻き込まれ航行不能になるが、シドの手によりマグマの上を航行できるようになり、更にシドの弟子達によりホバー船を引き上げて運搬できるようになる。
- ファルコン - 赤い翼をベースにゴルベーザ側が新規作成した飛空艇。バブイルの塔に格納されていたのをセシルたちが奪取する。後にシドやエッジ、ドワーフ達により船首にドリルを装備する。通称「ドリル飛空艇」。ちなみに「ファルコン」の名前はエッジが命名。
- 魔導船 - ミシディアに伝わる伝説の月よりの船。飛翔のクリスタルを原動力としている。ドワーフ王ジオットから教えられた「月よりの船」の伝説に従い、ミシディアに赴き、ミシディアの長老達の祈りにより海底から呼び寄せられる。内部は広く、デブチョコボが常駐し、休憩施設(無料宿屋)を備え、月と青き星を行き来する事ができる。
- 飛空艇 - 三日月島の地下にあるカタパルトに格納されていた飛空艇。ロンカ時代に建造された。シドとその孫のミドが火力船のパーツで補い起動させる。その結果飛空艇兼船舶となったが、後にシドとミドにより船体にアダマンタイトで加工され、超上空に航行できるようになり(ロンカ遺跡に向かう時のみ)、更にシドとミドにより潜水艇への可変機能も搭載された。通称「万能飛空艇」。
- ファイナルファンタジーVI
- 従来作に登場するものとは異なり、紡錘型の巨大な風船に甲板が吊されている飛行船のような形状である。
- ブラックジャック号 - セッツァー・ギャッビアーニが所有する飛空艇。内部にカジノや道具屋が設置されている。世界崩壊時に大破する。セッツァーのアビリティ『スロット』で飛空艇の目が揃った時、本機が敵に対して爆撃を行う『ダイビング・ボム』が使用可能。
- ファルコン号 - セッツァーの友人・ダリルが所有していた飛空艇。世界を救うべく再び立ち上がったセッツァー達の手により、ダリルの墓に眠っていた本機を再び起動させる。
- ハイウインド - 神羅が所持していた高速飛空艇。メテオを呼び起こした罪でジュノンで処刑されそうになったティファとバレットが、サファイアウェポンのジュノン襲撃際にケット・シー達の導きによりジュノンの脱出手段として強奪する。後にプロペラエンジンを切り離し、ジェットエンジンで高速航行する。中にはシドを慕うスタッフ数名が常駐している。また、居住スペース、作戦会議室、チョコボ房(馬房のチョコボ版)も完備しておりチョコボを乗せて移動することができる。船体には水着の女性と英語で『Highwind』の文字のノーズアートが描かれている。名称は元神羅カンパニーの伝説的パイロット「シド・ハイウインド」から取られており、シドのレベル4のリミット技「ハイウインド」は本機からのミサイル攻撃である。シリーズオブアーツFINAL FANTASY メカニカルアーツで本機が再現されている。
- シエラ号 - 上記の2つのタイトルに登場する。ハイウインドに代わる新しい飛空艇。古代文明の遺産で解明できていない部分が多々ある。名前は所有者であるシド・ハイウインドの妻、シエラから取られている。
- ラグナロク - エスタの高性能飛空艇。他の作品に比べると、推進機関に武装はビームとかなりSF色の強いデザインに仕上がっている。魔女アデルを宇宙(ルナサイドベース)に封じる際に3機を打ち上げたが2機は行方不明となり、残る1機はモンスターのプロパゲーターに侵入され乗組員は全員死亡し、宇宙を漂流していた。後にルナサイドベースから宇宙に投げ出されたリノアと助けに来たスコールにより発見される。船内を徘徊していたプロパゲーター掃討後に、コックピットからエスタエアステーションとの交信を受け、自動操縦でエスタに帰還する。エスタ大統領のラグナからルナティックパンドラへの移動手段として譲り受ける。
- 主要諸元も設定されており、以下となる。
- ファイナルファンタジーIX
- 大別して、霧の大陸で発生している謎の霧を動力とするタイプと、新技術ジョウキキカン(作中の表記)を動力とするタイプがある。
- プリマビスタ - リンドブルムの盗賊団(劇団)タンタラスの所有する霧機関の劇場艇。都市に寄航し、船体を劇場として利用する。アレクサンドリアでの王女ガーネットの誕生日記念公演の最中にガーネットを誘拐し逃走、逃走中にアレクサンドリア軍の砲撃に遭い魔の森に墜落、そのまま廃棄される。
- レッドローズ - アレクサンドリア王室専用の霧機関の飛空艇。記憶の場所への突入前、リンドブルム艦隊とともにジタン達を援護する。銀竜に体当たりされそうになったインビンシブルとの間に割って入り、装甲が突き破られそうになるも、かろうじて防ぎきる。
- ヒルダガルデ1号 - リンドブルムのシド・ファブール9世が初めて開発したジョウキキカンの飛空艇。夫シドの浮気に怒り、彼を魔法でブリ虫にした妻のヒルダガルデが乗り回していたが、彼女と共にクジャに奪われた。後に仲間を人質に取られたジタン達を忘れ去られた大陸に連れて行ったり、クジャのデザートエンプレスからの脱出手段に使われる。
- ヒルダガルデ2号 - リンドブルムのシド・ファブール9世が開発したジョウキキカンの飛空艇。シドがブリ虫になっていた頃に開発されたためか緩み弛みがあり、飛行中にネジが飛ぶなどの欠陥が多い。乗り心地も悪いという。かろうじてアレクサンドリアに到着するが、使い物にならなくなり、破棄される。
- ヒルダガルデ3号 - リンドブルムのシド・ファブール9世が開発したジョウキキカンの飛空艇。船体はアレクサンドリアの船、ブルーナルシスを流用している。クジャの野望を阻止すべく、異世界テラへの入口「光の島」の封印を解く為にイプセンの古城へ向かう手段としてシドから譲り受ける。後に記憶の場所へ突入するジタン達を援護するために出撃したリンドブルム艦隊の旗艦として再び登場する。
- インビンシブル - クジャが使用していたテラの飛空艇。本来はガーランドの物で、人間の魂を動力としている。ジタン達がテラ崩壊の際に脱出手段として強奪する。ガーランドはこれでマダイン・サリやアレクサンドリアを破壊した。
- ヴィルトガンス - リンドブルム公国の飛空艇艦隊に所属する霧機関の軍用飛空艇。召喚獣アトモスの前では無力だった。
- フェンリル - ゾーン、ソーン、黒のワルツ3号の使用した霧機関の小型飛空艇。アレクサンドリア王国所有と思われる。
- ファーレンハイト(コンチネンタルサーカス) - 海底に沈んでいた1000年前の飛空艇。アルベド族がサルベージし、その後使用している。名称は続編の『FFX-2』でのアニキの台詞によって「ファーレンハイト」と言う名称が明らかになった。しかしシリーズオブアーツFINAL FANTASY メカニカルアーツとして発売された本機には、「コンチネンタルサーカス」という名称が付いている。コンチネンタルサーカスという名称は企画段階の頃から存在し、『ファイナルファンタジーX アルティマニアオメガ』でも確認できる。同書で見られるものは、製品版のものに似ているが、異なる部分もある。また、XとX-2の飛空艇(ファーレンハイト,セルシウス)の名前の由来は、それぞれ温度を表す華氏と摂氏の英語(Fahrenheit,Celsius)から来ている。
- セルシウス - アニキとダチが発見した飛空艇。主にカモメ団の拠点や移動手段として使用されている。
- 飛空艇 - ジュノ大公国を起点にサンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦、カザムを往復する便。飛空艇の保守管理などはジュノ大公国の機関でもある飛空艇公社が担っている。
- 武装飛空艇 -ジュノ大公国の特殊機関が複数所有している。プロマシアミッションでのBC戦に登場する。
- ○○シド号 -バストゥーク共和国の大工房長シドが秘密裏に建造する飛空艇。プロマシアミッションに関連し、完成させるためには、とあるクエストを受ける必要がある。なお、入手に関するクエストを受ける以前より、テスト飛行が行われている。一連のクエストを全て終了させると、完成した飛空艇に名前を付けることができる(空欄に幾つかの候補が示される。たとえば「ファイナルファンタジーXIシド号」など)。完成は、武装飛空艇のBC戦手前。前記のクエストをクリアしなければ、自動的にシド号となる。
- シュトラール -バルフレアの愛機。アルケイディスの飛空艇メーカー「YPA社」が製作した試作飛空艇。開閉式の翼、グロセアエンジン6基搭載と高度な運動性能を誇るが、「開閉式の翼」という構造が帝国軍に受けず、それをバルフレアが譲り受けた。現在、整備はモーグリ6兄弟のノノが担当しており、後にレダスから譲り受けた新型飛空石を内蔵することにより、飛空艇での進入は不可能とされていたヤクト・ナルドア近郊での飛行が可能になる。その他に光学迷彩のような装備も付いている。内装はバルフレアの好みにより改装されている。
- アルケイディス帝国の飛空艇 -歴代FFに登場した召喚獣の名前が付けられている。
- 「小型飛空艇レモラ、輸送船アトモス 、巡洋戦艦イフリート、軽巡洋艦シヴァ、軽巡洋艦カーバンクル、戦艦リヴァイアサン、航空母艦アレクサンダー、空中要塞バハムート」等
- 航空母艦ガーランド -反帝国連合艦隊の旗艦。帝国との決戦に備えオンドール侯が密造していた。
- ベイルージュ
外伝作品
- ファイナルファンタジータクティクス
- 移動用としての飛空艇は登場しないが、機工都市ゴーグに遺跡があったり、ミニゲームの儲け話などで、飛空艇の存在を匂わせる記述がたびたび登場する。また『FFT』のラストステージが飛空艇の残骸のようなデザインになっており、「飛空艇の墓場」という。
- FF:U ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~
- シルヴィア -
- レインボーシップ -『ファイナルファンタジー』と『スーパーマリオ』がコラボレーションしている本作に登場する飛空艇。トーナメントの『レインボーカップ』で優勝したチームの前に突如出現、ニンジャ・シロマ・クロマのFFチームがトロフィーを強奪していき、レインボーシップ上で最終決戦を繰り広げることになる。なお、コートとしてのレインボーシップは特にこれといった仕掛けはないが、?パネルの動きが非常にトリッキーでプレイしづらいコートとなっている。
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・飛空艇を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |