銀河鉄道物語の用語
銀河鉄道物語の用語では松本零士の漫画・アニメ作品銀河鉄道物語の用語について詳しく解説する。
注意:以降に、作品の結末など核心部分が記述されています
目次
組織・機関
銀河鉄道株式会社
宇宙空間を走行するすべての鉄道を統括する民営の鉄道会社。日本における旧国鉄や世界のあらゆる鉄道事業者や企業はもちろん、国家さえも超越した史上類を見ない強大な組織である。惑星ディスティニーに本社が置かれ、レイラ・ディスティニー・シュラが総司令となっている。これは外部の圧力に左右されることのない、純粋なトップである。社内の統制力も桁外れであり、労働争議も存在できないと思われる。 銀河鉄道はどの国家や組織にも属さない完全中立な立場で、独自の軍事権・警察権を有している。 外宇宙からの侵略者『アルフォード星団帝国軍』の攻撃で路線網の半分ほどが壊滅する被害を被ったが、1年後には往時のレベルを取り戻している。
銀河鉄道管理局
宇宙の隅々にまで敷設された路線を無数の列車が運行しており、全ての路線は銀河鉄道管理局によって管理運営され、鉄道のダイヤは秒単位で厳格に守られている。管理局は一定のエリアごとに管轄が区切られており、各惑星にも分室が存在する。 軌道チューブによって保護された銀河鉄道の空間軌道には空気が充填されているため、宇宙空間を走行中でも窓を開放することが可能である。空間軌道には1.5宇宙キロごとに軌道リングがあり、その間のバリアを解除することが可能。列車内又は駅構内での事故・事件時には空間鉄道警備隊(SDF)が出動し、乗客の安全を守る。さらに、宇宙海賊の襲撃などの場合は攻撃部隊(SPG)が出動することもある。管理局指令は藤堂平吾郎。管理局局長は南雲相一郎(設定のみ)
空間鉄道警備隊 (SDF)
通称SDF。列車内や駅構内での事件・事故時や災害救助、宇宙海賊による攻撃などの際に管理局からの命令で出場する部隊。小隊と称される部隊は各隊ごとに戦闘列車が配備されている。大隊出場時には小隊のほとんどが出場し、中隊出場時には2~3個小隊が組み合わされて出場する仕組みなっている。師団と称される部隊も存在し、各惑星にも駐在部隊が存在する。またその軍事力は宇宙でトップクラスと言われているが、外宇宙からの侵略者『アルフォード星団帝国軍』との戦闘でほぼ全滅するほどの被害を被った。だが戦闘から1年後には往時のレベルを取り戻している。主人公『有紀学』の属するのはこのSDFのシリウス小隊である。
空間装甲兵擲弾連隊 (SPG)
通称SPG。SDFの任務は主に救助を主眼に置いているが、SPGは完全なる敵の排除を目的とする攻撃部隊である。そのため攻撃力もSDFと比べれば桁違いの強さであったが、アルフォード帝国軍との戦いで全滅する。新型車両の開発で再建が行われようとしたこともあったが、とある事件で白紙に撤回された。(銀河鉄道物語~永遠への分岐点~を参照)有紀学の兄、有紀護が属していた部隊である。隊長はフレデリック・ヨハンソン。司令はバルトロメウ・エルゲラ(設定のみ)
特務情報部
銀河鉄道で起きた事件事故などの報道管制や、外宇宙における機密情報などを扱う機関。だが、明らかに外宇宙からの侵攻が目前であったのにそれを予想できなかったり、またその外宇宙の存在自体を否定するなど危機管理能力に欠ける部分が多々存在する。イワノフ・レオニドヴィチ・ベリチュコフ、フーバー(永遠への分岐点)管理官らが所属する。特務情報部部長は近藤広史(設定のみ)
九人会
宇宙の超自然現象の研究会(設定のみ。漫画版・アニメ版には登場しないが物語内、特に「永遠への分岐点」には深く関係していると思われる。公式ホームページに掲載)管理局は、この研究会を非公認組織とし、有志による研究会として認識していた。議長のギルレウスが中心となり、十数年前より頻発し始めた次元断層(ホワイトホール、ワームホールなど)関連の事故調査を開始。 3年前、ついに「隣接宇宙」の存在を確認。ギルレウスは、次元断層を利用し隣接宇宙への路線拡大が、さらなる銀河鉄道の発展につながると局長級会議で提唱。隣接宇宙の環境破壊、倫理的諸問題などを多角的に検討したが、「次元トンネル」建設によるリスクが未知数な為、路線拡張計画は断念された。一部の噂では、「九人会」の技術顧問にヘッケラー社の人間がいたとも言われている。そして、およそ1年前、次元断層を逆に利用され、アルフォート星団帝国による侵攻を許してしまい、銀河鉄道網は史上最悪の被害を受ける事となった(第一期) 事件後、「九人会」は解散されたと言われているが定かでない。 また、ここにきて特務情報部が、SPGの残党を召集し再建に乗り出したと言われている(永遠への分岐点)
オーバー・ザ・レインボー・プロジェクト
かつて銀河鉄道管理局上層部が進めていた外宇宙に対する路線拡張計画。九人会の項でも記述したが、この計画は「次元トンネル」建設によるリスクが未知数な為断念されたが、実はこの計画に伴い製造された「次元シールド掘進機」が暴走し、行方不明となっていた。行方不明となった掘進機は隣接宇宙に多大なる干渉を加え、これがアルフォード星団帝国軍の侵攻の原因となった(第一期) それからおよそ1年後(永遠への分岐点)次元断層が再発し脱線事故が頻発する中、管理局上層部はこの計画と次元シールド掘進機の存在の露見、またこの計画がアルフォード軍の侵攻原因になったことが発覚することを恐れ、ありとあらゆる手段を用いて隠蔽しようとするも、結局はすべて明るみに出てしまう。