西村朗

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西村朗(にしむら あきら、1953年 - )は作曲家、東京音楽大学教授。大阪で自転車屋の息子として生まれ,地元で飯島嗣次らについた後、東京藝術大学大学院まで野田輝之らに師事する。後母校の芸大や尚美学園などで多数の後進を育て,現在東京音楽大学教授を務める。NHK-FM「現代の音楽」の司会としても活躍中。

現在でも彼の真の代表作は第一ピアノ協奏曲の「紅蓮」であるといわれている。これに匹敵する作品は打楽器アンサンブルの「ケチャ」などがあるが,新鮮度やショック性としては前者の方が大きい。

尾高賞以後の作品は、非常に若いときに自分のスタイルを確立し多くのコンクールなどの入賞での多大な確信と、更に外国留学の経験が全くない為か、形式やアラビア音階などの書法テクニックが一定し、ドヴォルザークの中期のように、先人の作品の影響や模倣が色濃く、初期を凌ぐような作品は見当たらないと言われているが、弦楽四重奏曲第二番のような佳品も時折見受けられる。2003年に入院した際には、「西村もこれで終わりか」と、一部で囁かれたが、その後の作品には、以前にも増して、奥行きの深さや熟練した手法が際立ったものとなっている。

楽曲そのものは松村禎三のようなアジア的要素と仏教的素材から来ているのが多いが、西洋のクラシック音楽の書法と知識が混在し、ポピュラリティ-に洗練され聞きやすく、ごく最近は音が多い割にはラヴェル風に内容が非常に単純化されていのが特徴である。