桑木木画碁局
提供: Yourpedia
桑木木画碁局(くわのきもくがのききょく,Board for Go Game/Gameboard with Marquetry Decoration)は奈良県奈良市の正倉院に伝わる木製の碁盤である。
概要
各側面に2つの香狭間を透かした床脚付きの碁盤である。第一号と第二号とがある。
構成
第一号
盤面に松の一枚板の上に桑の薄板を寄木風に貼り、縦横各十九路を象牙の界線で設ける。 盤の側面は木画と象牙で五つの間を作る。内側に紺牙撥鏤、ヤコウガイ、紅牙撥鏤の飾り板をはめる。撥鏤の飾り板には草木・鳥・虫などを表す。床脚と地摺は紫檀を用い、金泥で木理文を描く。花眼は象牙・黒檀・金線で飾る。床脚と桑の木目が美しく素材の特性を生かしており、二号より出展回数が多い。
第二号
二号はベースに松ではなく散孔材を用いる。盤の側面は紫檀地に金泥で木理文を描き、螺鈿や橙色と紺色に染めた撥鏤の薄板を貼って飾る。九つの花眼(星)には象牙の四弁花文をはめる。盤裏は紫檀を六枚張りし、同材の縁取りを留め付けとする。格狭間型の輪郭線に象牙を貼り付ける。二号は正倉院中では地味な碁局である。
展示歴
第一号
- 1940年 - 皇紀2600年記念正倉院御物特別展
- 1955年 - 第9回
- 1969年 – 第22回
- 1975年 - 第28回
- 1981年 - 特別展『正倉院宝物』(東京国立博物館)
- 1997年 - 第49回
- 2009年 - 第61回
第二号
管理
第一号
- 登録名:桑木木画碁局 第1号
- 倉番 : 中倉 174
- 用途 : 遊戯具
- 技法 : 木竹工
- 寸法 : 縦52.0 横51.9 高15.5
- 材質・技法 :松 盤面は桑、床脚・畳摺は紫檀、金泥絵、界線は象牙、花眼は象牙・黒檀・金線 盤面・盤側に木画 螺鈿・撥鏤(紺牙・黄牙)嵌装
第二号
- 登録名:桑木木画碁局 第2号
- 倉番 : 中倉 174
- 用途 : 遊戯具
- 技法 : 木竹工
- 寸法 : 縦52.3 横52.0 高15.1
- 材質・技法 :散孔材、盤面は桑 他は紫檀貼 界線は象牙 花眼は螺鈿 盤面・盤側に木画