書皮
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書皮とは、書店で文庫本や新書本にかけられるブックカバーのことである。ただし、書店や出版社のサイトでダウンロードできるブックカバーや、包装紙やカレンダーを用いて自作した紙製のブックカバーも書皮と呼ばれるため、厳密な定義はない。
「書皮」は、古くは日本語でも「表紙」の意味を持ち、「書皮」と書いて「ひやうし」と読むこともあったが、現代の日本語ではそうした意味はなくなり、販売されている表紙の上にあらためてかけられる紙製のブックカバーの意味になっている。
書店でかけられるブックカバーのファングループを作るとき、ブックカバーの中国語である「書皮」を用い、書皮友好協会としたのが、現在の意味で使われるようになった始まりである。
書物の保護や、何の本を読んでいるかを隠すため、書店で買い上げ商品かどうかを見分ける目印などの役割がある。
書店のオリジナルデザインや取次店が出しているもの、出版社が出しているもの、広告が印刷されているものなど、様々なものがあり、バラエティに富んでいる。そのため、書皮の愛好家やコレクターも存在する。
日本以外の国では、他の商品同様に紙袋やビニール袋に入れられるのが一般的である。韓国では1993年頃まで日本と同じような習慣があったが、「ゴミ減量運動」によって消滅した。
参考文献
- 出版ニュース社編 『「カバー、おかけしますか?」‐本屋さんのブックカバー集』 株式会社出版ニュース社、2004年( ISBN 9784785201150 )