手まね

手まね（てまね）は、聾唖者が採るコミニュケーション手段の一つである。その手の動きにより言葉を表現すること。ただし以下のような問題点があるため、現実の聾唖教育の現場では使用はされていない。一部にはこれを推進する団体もあり、こうした団体は手話（しゅわ）という言い方をする。

• 手まねを中心としたコミニュケーションは健常者とは不可能である。
• 手まねで会話する方法では、頑張っても9歳児程度の知識や知能を得るのが限度である。
• 実際の発声を行なう、口話法に比べると表現の幅が著しく狭い。
• 手まねを覚えることで、筆談の機会が減少し、文字の習得に支障をきたす。

また手まねは高級な表現ができず、正式な表記方法も確立していないことから、現実のビジネスの場や高等教育の場ではまず使用されないのが現状である。このため聾唖者が、自立し犯罪とならないためには、健常者と同等のコミニュケーション能力の習得が不可欠である。