和歌山隣人女性強盗殺人事件

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和歌山隣人女性強盗殺人事件(わかやまりんじんじょせいごうとうさつじんじけん)とは2009年5月に発生した強盗殺人事件。

2009年5月7日和歌山県和歌山市で午後、和歌山市内の無職男性(当時54歳)が隣人宅に侵入し、ネックレスなど約30万円相当を盗んでいたが、帰宅した女性(当時68歳)に発見され、首をタオルなどで絞めて殺害し、5月9日に遺体は発見された。犯人は5月11日に逮捕され、6月2日に起訴された。

和歌山地方裁判所の裁判は裁判員裁判で行われた。9月14日に裁判員の選任において37人が臨み、6人の裁判員と2人の補充裁判員が選任されて、2回の裁判が行われた。裁判では被告人が3月に配管工の仕事がなくなり無職だったことが提示された。

検察側は「盗みに入ったのは遊興費に生活費を使ったためであり、有期懲役にする事情はない」として無期懲役を求刑した。弁護側は起訴事実の内容を争わず、最終弁論で情状酌量の余地があると主張し、懲役25年が相当と述べた。被害者参加制度で被害者の姪が意見陳述し、「死刑をお願いしたい」と述べた。

9月16日、和歌山地裁は被告人に対して無期懲役を言い渡した。検察も弁護人も控訴しなかったため、無期懲役が確定した。強盗殺人が裁判となったことや無期懲役の求刑が出たことや無期懲役判決が確定したことは、裁判員裁判としてはこの事件が初めてだった。

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