認知症患者はその進行の初期において新しい記憶を記銘する能力が失われるが、いまだそれを他に察知されない性向は残るため他からの会話や問いかけにあいまいな回答を行う。この反応がいわゆる取り繕いである。このため認知症の診断においては各種検査結果と精密な問診が不可欠である。