伊佐木要
伊佐木 要(いさき かなめ)は、『凪のあすから』に登場する架空の人物。
設定
- 声 - 逢坂良太
概要
先島光、向井戸まなか、比良平ちさきとは、海の世界の汐鹿生で共に暮らしてきた幼馴染。中性的な顔立ちをしており、5年後の美濱中学校の生徒たちにも、クールでカッコいいと評されていた。幼馴染の中でも、空気を読んだ行動をする。
1部
前々からちさきのことを好きだったものの、ちさきの光への恋心や光のまなかへの恋心を知って傍観した態度を取っていた。しかし、ちさきが木原紡に対して普段は見せない表情を見せたことなどから、行動を起こす。美濱中学校の登校前にちさきの両親の前で告白。返事を求めずに、自分の気持ちを知っておいてもらいたかったと告げる。おふねひきの前には、冬眠の話もあっていっぱいいっぱいになっていたこともあり、光にまなかに好意を伝えさせるように仕向けている。
おふねひきにおいて、海に投げ出された紡をちさきと一緒に救出。そこで、船に上がろうとしたときにちさきが紡を抱き寄せているのを目撃。次の瞬間に船が大きく揺れてしまったため、海に投げ出され5年間にわたる冬眠に入ってしまった。
久沼さゆがおふねひきのおじょし様を壊したことを要が諭した一件もあり、さゆに好意を向けられているが、年齢差もあって気づいているたかどうかは不明。
2部
光が目覚めてから数日後、目を覚ます。その際に光と同じように全裸だったが、爽やかにテーラーわかば店主に冬眠してからどれくらいたっていたかを確認。全裸になっていても、流石のイケメンぶりをみせる。ちさきが陸の世界に一人取り残されて肉体的に5年分成長していることを知っても、「年上は好きだし。」と告げるなど、ちさきに対する好意は変わっていない。
ちさきが光に対して向ける視線と、紡とちさきが台所で息の合った連携をしているのをみて「変わっていないのかな」と複雑な心境を見せている。
さゆに対しては、冬眠から覚めた後に再会したものの、外見が5年間で変わっていたこともあってすぐには気づけなかった。それでも走り去っていく後ろ姿を見て気づいたため、追いかけようとしたところをちさきに声をかけられて振り返っている間に見失ってしまい、ファーストコンタクトは失敗。それでも、同じ場所で待っていたのか、さゆを再び見つけて声をかけながら同い年になったさゆの頭を撫でている。このとき、さゆは(恋の)病気にかかっていることを再び自覚することになった。
その後、ちさきが紡に好意を抱いていることをはっきりと見せられてしまって孤独感に襲われていたところで、さゆに告白される。その告白を受けて、「自分が誰からも必要とされていないのではないかという想いを抱いていた」と涙ながらに語り、さゆに「ありがとう」感謝することとなった。