九字護身法
提供: Yourpedia
九字護身法(くじごしんぼう)は、九字(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前の9字)の呪文を唱えながら手印を結ぶことによって、悪鬼怨霊を遠ざけ災いから身を守ると信じられてきた密教や修験道の術。「九字を切る」ともいう。
九字護身法・その1
以下は早九字(はやくじ)とも呼ばれる方法である。まず人差し指と中指を伸ばし、ほかの指を丸めて手剣をつくる。
- 「臨」と唱え、空中で横線を引く。
- 「兵」と唱え、空中で縦線を下ろす。
- 「闘」と唱え、「臨」のときの下に横線を引く。
- 「者」と唱え、「兵」のときの右で縦線を下ろす。
- 「皆」と唱え、「闘」のときの下に横線を引く。
- 「陣」と唱え、「者」のときの右で縦線を下ろす。
- 「列」と唱え、「皆」のときの下に横線を引く。
- 「在」と唱え、「陣」のときの右で縦線を下ろす。
- 「前」と唱え、「列」のときの下に横線を引く。
連続すると、5列4行の格子が宙に描かれる。
九字護身法・その2
- 金剛鈷印 : 「臨」と唱え、左右の手を組み、人差し指を立てて合わせる。
- 大金剛輪印 : 「兵」と唱え、左右の手を組み、人差し指を立てて、中指をからませる。
- 外獅子印 : 「闘」と唱え、左右互いに中指・人差し指をからませて伏せ、親指・薬指、小指を立て合わせる。
- 内獅子印 : 「者」と唱え、左右互いに中指で薬指をからませ、人差し指を立て合わせる。
- 外縛印 : 「皆」と唱え、左右の指をそれぞれ外に組み合わせ、右手の親指を外側にする。
- 内縛印 : 「陣」と唱え、左右の指を互いに内に組み合わせて入れ、左の親指を内に入れる。
- 智拳印 : 「列」と唱え、左四指を握り、親指のみを立てて、右手で握る。
- 日輪印 : 「在」と唱え、左右の親指・人差し指の先を付け、余った四指は開く。
- 隠形印(宝瓶印) : 「前」と唱え、左の手を握り、右の手を上へ寄り添わせる。
外部リンク
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・九字護身法を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |