リチア・アルバネーゼ

リチア・アルバネーゼ（Licia Albanese, 1909年7月23日 - 2014年8月15日）は、イタリア出身のソプラノ歌手。本名はフェリチア・アルバネーゼ。(Felicia Albanese)

バーリの出身。幼少期より歌うことを好んだ。12歳の頃から本格的に声楽を学び、エマヌエル・デ・ローザとジュゼッピーナ・バルタザーレ＝テデスキの薫陶を受けた。1934年にミラノのテアトロ・リリコに於けるジャコモ・プッチーニの《蝶々夫人》の上演で表題役を歌って初舞台を踏んだ。翌年にはプッチーニの《ジャンニ・スキッキ》のラウレッタ役を歌ってミラノ・スカラ座に初登場した。1937年にはロンドンのコヴェントガーデン王立歌劇場でプッチーニの《トゥーランドット》のリュー役を歌って成功を収めた。1940年にプッチーニの《蝶々夫人》の表題役を歌ってニューヨークのメトロポリタン歌劇場にデビューし、以後メトロポリタン歌劇場の常連として1966年まで重用された。1945年には銀行員のジョセフ・ジマと結婚し、アメリカ市民権を取得。1974年に歌手活動の第一線から退いて夫と共にアルバネーゼ・プッチーニ財団を設立し、若い音楽家の支援事業を展開したりマスター・クラスを開いて後進の指導に当たったりした。しかし、折に触れて歌唱を披露し、例えば1985年にはスティーヴン・ソンドハイムの《フォリーズ》の公演に参加している。1995年には国民芸術名誉勲章を授与され、2000年にはニューヨーク市からヘンデル・メダルを贈られた。

ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンの自宅にて死去。