ユージン・インジック

ユージン・インジック（Eugen Indjic, 1947年3月11日 - ）は、ユーゴスラビア出身のピアノ奏者。

ペータル2世に仕えたセルビア軍人の父とロシア人のアマチュアのピアノ奏者である母の間に、ベオグラードで生まれる。1951年にアメリカに移住し、フレデリック・ショパンの音楽に惹かれてピアノを始め、リューボフ・ステファニとベンジャミン・カルマンにピアノを学んだ。９歳の時にはスプリングフィールド交響楽団とヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノ協奏曲第20番を演奏している。1959年から1964年までボストンでアレクサンダー・ボロフスキーにピアノを師事し、1963年からアルトゥール・ルービンシュタインのレッスンも受けた。1965年から1968年までジュリアード音楽院でミエチスワフ・ミュンツとリー・トンプソンの各氏にピアノ、1965年から1969年までハーバード大学でロリン・バーマンとレオン・カーシュナーの各氏に作曲を学んだ。また1965年から1972年まで、夏の間は個人的にパリでナディア・ブーランジェに音楽理論、フォンテーヌブローでクリフォード・カーゾンにピアノを教わった。1970年にショパン国際ピアノ・コンクールで４位、1972年にリーズ国際ピアノ・コンクールで３位、1974年にテル・アビブのアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで２位にそれぞれ入賞。1972年にアンリ・ラボーの孫にあたるオディール・ラボーと結婚してフランス国籍を取得。