マザー信者

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マザー信者(まざーしんじゃ)とは、任天堂ゲームソフトMOTHERシリーズを熱狂的に支持するファンをさす言葉である。

概要

一般的に特定ゲームソフトのファンに対する「-信者」という呼称は侮蔑的意味が含有されることが少なくないが、「マザー信者」はSAKEROCK星野源ほぼ日刊イトイ新聞MOTHER3コーナーで使用した言葉で本来の内容以上に旧作を評価しようとする「盲目的になっていた熱狂的ファン」として使っている程度で、またファン自ら自分はマザー信者だと表明するなど、ファンを意味する言葉としてゲームファン間で広く使われており侮蔑的側面は薄い。同社のファイアーエムブレムシリーズの熱狂的ファン「エムブレマー」と同じような言葉である。

本シリーズはその特殊性ゆえ売上の割には熱狂的ファンが多く、ファンはそれぞれMOTHERらしさに対する拘りやポリシー、評価を持っていることが多い。そのためシリーズ全体および個々の作品における固まった評価といったものは実質的には存在しない。一様に「マザー信者」と言っても、シリーズに対する評価や思い入れは非常に多種多様であり、一般的なゲームソフトのようにファンの評価が一方向に固定されることがないという、他のゲームにはみられない特異な傾向があり、またそれこそ本シリーズ最大の魅力ともいえる。一方、その特異性のため、その他で記すような微妙な認識の誤差もある。

マザー信者にはそれぞれ違ったシリーズの楽しみ方が存在する。以下は一例。

  • Lv100を目指しゲームを極める
  • 繰り返しクリアして思い入れを深める
  • キャラクターの性格を独自・非公式に探っていく
  • ゲーム内のセリフやキャラクターの心理を掘下げる
  • シナリオであえて語られていないとする部分を深く考察したり討論をする
  • シナリオ、キャラクター、地名、アイテム等の名称やその置き場所を覚える

その他

本シリーズ自体は任天堂の中でもマイナーな部類だが、ファン層の濃さ・熱狂さは特筆すべきものがある。それゆえ非常にディープな話題になることが多いが、本シリーズ特有の現象として、コアなファンが独自に作った同人設定があたかも公式設定であるかのように流布し、シリーズをよく知らない者に間違って認識され広まってしまうことがある。これはファンの絶対的人数が少ない割に熱狂的ファンが多い本シリーズならではの問題(規模の割にファンサイトなどのコミュニティが多い、シリーズの良さを広めようとするファンが多いなど)で、勘違いした者が誤った記述(公式に一切ない熱狂的ファンによるキャラクターの独自設定、同人設定など)をウィキペディア記事に書き込んでしまう出来事もその延長線上にあるといえ、なかなか難しい問題をはらむ。

俗によく流布している誤った設定の一部を挙げる。これらはあくまでファンによる同人設定で、任天堂による公式設定では全くないことに注意すべきである。

  • MOTHER3のリュカはデフォルトネームである
正しくは「リュカ」が名前である。
MOTHER3ではデフォルトネームの概念がなくなり、すべてのキャラクターに名前らしい名前がつけられた。
この点においては旧作と混同しないよう注意する必要がある。
  • MOTHER主人公名はケンである
正しくは「ぼく」で、代表的なデフォルトネームの1つは「ニンテン」。ケンはファン間で賛否分れる小説版での便宜上の名前である。
その他の主人公の仲間も同様である。
  • MOTHER2主人公名はネスである
正しくは「ぼく」で、ネスは名前をつけるときに選択できるデフォルトネームの1つに過ぎない。
スマブラスマブラDXでは便宜上の関係でデフォルトネームが用いられただけで、本作としては名前は「ぼく」となっておりスマブラとは明確に区別する必要がある。
その他の主人公の仲間も同様である。
  • MOTHERシリーズには死亡表記がない
全作ともゲーム中で死亡するキャラクターが存在しており、しかもそれらの多くがショッキングな最期を迎え、また死亡したことを表すメッセージやグラフィックが表示される。
存在しないのは「戦闘での死亡表記」のみである。
本シリーズは死亡表記が一切ないゲームだと誤解されることがあるが、これはファンによるシリーズの過剰美化が影響している。
  • MOTHER3は一度開発中止になった
正確には「発売が見送られた」である。後に岩田聡宮本茂によって水面下でNINTENDO64以外のメディアで出せないかが模索され、ゲームボーイアドバンスでの開発が可能かどうかを糸井へ打診した。その結果、2003年にゲームボーイアドバンスソフトとして発表し、NINTENDO64で作っていたものを継承し開発が続行された。

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