フラント・ディンク

フラント・ディンク（Hrant Dink, アルメニア語：Հրանդ Տինկ, 1955年9月15日 - 2007年1月19日）は、トルコのジャーナリスト。アルメニア系。トルコ国内で第1次世界大戦中に行われた「アルメニア人虐殺」を告発する一方で、アルメニア人とトルコ人の和解を訴えてきた。2007年1月19日にイスタンブール市内の事務所で極右の17歳のトルコ人青年に射殺された。

略歴

ディンクはアルメニア語とトルコ語による週刊誌、「アゴス」を発行し、その中で「アルメニア人虐殺」を「民族虐殺」であると告発してきた。2005年にはトルコ政府に「国家侮辱罪」で逮捕され、禁錮10ヶ月（執行猶予つき）の有罪判決を受けた。その一方2006年にフランスの下院で「アルメニア人虐殺否定禁止法」が可決されると、それを「過激な行動」と批判した。 2007年に17歳の青年に暗殺されたニュースはトルコ社会に大きな衝撃を与えた。当局は組織的犯行かどうか調査を開始した。 エルドアン首相は「ディンク氏に向けられた銃弾はわれわれに向けられたものである」と暗殺を非難し弔意を表した。

関連項目

• アルメニア人虐殺問題

外部リンク

• ディンク氏殺害、トルコに衝撃 - BBC NEWS（英語）
• アルメニア系トルコ人作家、撃たれて死亡 - BBC NEWS（英語）