テトラパック
テトラパック (Tetra Pak) は、食品用紙容器の開発・製造を主たる業務とする国際企業。スウェーデンで創業し、スイスのローザンヌに本社を置く。創業者はルーベン・ラウジング。「テトラパック」及び「Tetra Pak」は登録商標である。同社が開発した「三角パック」の俗称で知られる、四面体型紙容器の商品名でもあった。日本法人の日本テトラパックは1962年(昭和37年)10月に、スウェーデン本社と日立化成工業(現・昭和電工マテリアルズ)の合弁により設立され、後にスウェーデン本社の100%子会社となり日立化成との提携を解消した。
製品
テトラパックは同社が開発して製造する四面体型紙容器の旧名称で、現在は「テトラ・クラシック (TC)」と称する。現在は四角い「テトラ・ブリック (TB)」や屋根型の「テトラ・レックス (TR)」なども手がける、飲料用紙容器と充填包装システムで有数の企業である。1961年、同社は世界で初めて無菌充填(アセプティック)技術を開発し、食品製造業に革命を起こした。主力商品の「テトラ・ブリック・アセプティック(TBA)」容器などに使われているこの無菌充填技術は、食品の色・風味・栄養を保ちながら、常温で長期保存を可能とする。
テトラ・クラシック
日本で三角パックと多く俗称される「テトラ・クラシック」は、当社が1952年に発売した飲料用紙容器である。三角形の形状はピラミッド型の四角錐や、正四面体であるとの誤解も多いが、実際は正四面体ではない三角錐で、名称の"Tetra"も「4」の意味である。単位容積あたりの包装材が廃棄分や糊代を算入すると最小となり、一枚の長い紙で製造できる利点と、輸送に六角形の専用ケースを要する欠点がある。
現在は輸送や店頭の陳列で利点が多いブリックタイプが主流となり、採用例が減少して日本テトラパックは国内の販売を2004年6月から休止していたが、2014年7月に10年ぶりに販売を再開した[1]。
脚注
注釈
- ↑ (2014年7月4日) 「三角パック」10年ぶり復活=飲料容器、生協商品に採用 時事通信 [ arch. ]
関連項目
- ミルクカートン - 液体飲料用の紙パック容器全般について
- ベルマーク運動 - 2011年から運動に協賛。ベルマーク回収と同時にテトラパック回収も行われている。1キロにつきアルミ40点紙20点がつけられている。
- 日立化成工業(現・昭和電工マテリアルズ) - テトラパック日本支社設立当初の提携先
- 創価学会 - テトラパック日本支社と関係が濃厚の宗教法人