ジョニィ・ジョースター

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  • 本名:ジョナサン・ジョースター
  • 国籍:アメリカ
  • 愛馬:スロー・ダンサー(11歳、アパルーサ)

Part7の主人公。ゼッケン番号?-939。元一流騎手。19歳。ケンタッキー州生まれで、幼い頃にイギリスに住んでいたことがある。かつては有名な天才騎手で、その名声の影響で高慢な性格だったが、その性格が災いしてトラブルを起こした際に銃撃を受け、下半身不随となる。その後は後悔と失意に満ちた人生を送り、過去の経験から「見えない宿命に縛られている」考え方を持っていたが、スティール・ボール・ランのスタート地点で、レースに参加する謎の男ジャイロ・ツェペリと出会う。その際、彼が使う「謎の鉄球」の「回転」の余波を受け微かに脚が動いたことに生きる希望を見出し、その秘密を知るためにレースに参加。当初はジャイロに煙たがられていたが、ジョニィの実力と意志の強さをジャイロが認めて以降は協力関係という形で行動を共にしている。

Part8にて、レースの準優勝者でもあるノリスケ・ヒガシカタ(東方乗助(憲助))の娘・理那と1892年に結婚し、ジョージ・ジョースターIII世と女の子を授かったことが家系図で判明している。また日本政府の要望による馬術指導のために妻と来日したが、1901年11月12日に落石事故で29歳の若さで亡くなった。杜王町にある事故現場には供養のためお地蔵様(ジョースター地蔵)が作られた。

劇中での活躍

レース序盤に「悪魔の手のひら」に遭遇し「遺体」に取り憑かれ、スタンド能力を身に付ける。その力に魅せられたことと次々と襲いかかるテロリストたちの目的が「遺体」の回収であることを知ったことから、ジョニィ自らも「遺体」の収集を決意する。

敵との戦闘は主にジャイロと共に行い、最終的にジョニィ、もしくはジャイロが単独で敵を打ち倒すことはあっても、最初から一人で戦うことは少なかった。回転の能力をもったことからジャイロに技術を教えてもらうことがあったが、逆にジョニィの「漆黒の意思」(目的を果たすためならば相手の命を奪うことすらも厭わない精神)にジャイロが影響を受けることもあり、レースが進むにつれ、その信頼関係は強まっていった。

終盤ジャイロとともにお互いの秘密を打ち明けあった時に虫刺されフェチ(女性が虫に刺され、腫れ上がった皮膚に興奮する)である事を明かした。その後、大統領との決戦でジャイロと死別するも、遺志を受け継いでスタンドを進化させ大統領に勝利する。そして遺体と「無限の回転エネルギー」を得た影響か、ついに自らの両足で立ち、歩く事が出来るようになった。

しかし、敗北を語った大統領がスタンド能力により連れてきた、並行世界の「時を止める」スタンド能力をもったディエゴに遺体を奪われ、取り戻すために最後の戦いに身を投じる。しかしディエゴの命をかけた機転によりACT4の回転を自分自身に受けてしまい敗北。立ち向かう意志を失ったこともあって消滅の危機に晒されるが、危うくスティールに助けられる(ただしこの時点でルール違反となり、レースは失格となった)。その後(ジャイロと思われる)『遺体』を故郷へ連れて帰った。

タスク(牙)

自身の爪を高速に回転させて、弾丸のように発射したり、物体を切り裂くスタンド。ジョニィがジャイロから回転の極意を学んだことによりスタンド像が成長していく。このスタンド像は「チュミーン」と鳴き声のようなものを発する。当初は遺体がなければスタンド能力が使えなかったが、成長によるものかすべての遺体を取られても能力を使えるようになった。またPart4に登場する広瀬康一のエコーズのように成長前のACTを使い分けることができる。

スタンドが発現した際にジョニィが「これはもはや爪ではない」と語り牙(タスク)と命名したが、作中では「爪弾」などの呼称もあり単行本22巻におけるスタンドの説明では「爪(タスク)」と表記されている。

ACT1
指の爪を回転することによってエネルギーを得て爪を弾丸のように飛ばす。スタンド像は足のない赤子のような姿で、「Movere Crus(ラテン語で「足を動かせ」)」と喋ることもあった。
ACT2
黄金長方形」から見出した「黄金の回転」の跡で爪を回転させる事で、打った爪弾の弾痕が自動的に目標を追尾して破壊する。この自動追尾の弾痕はヴァレンタインの能力で隣の世界に移動させる事はできず、確実に目標を攻撃するまで回転が持続する。ただし、ACT1と違って弾数に制限があり、両手の指の数である10発を撃ち尽くすと、新たな爪が再生するまで待たねばならない(ハーブを摂取することで爪の再生速度が上がり、カモミールを混ぜるとより効果的になる、と劇中でジョニィは語っている)。スタンド像は足のない人形のような姿。
ACT3
ACT2の能力で自身を撃つことによって自身の肉体を弾痕の回転に巻き込み、巻き込んだ肉体を別の弾痕から出すことが出来る。弾痕に入れるのはジョニィのみで、それ以外の物が弾痕に触れると回転のエネルギーによって粉砕される。スタンド像は短い手足の生えた人型。
ACT4
ジョニィ自身の回転に加え、馬の走る力で得た回転を合わせることによって無限の回転エネルギーを発し、次元の壁をもこじ開ける。スタンド像は胴体の中央から顔の生えた逞しい体つきの人型で、拳での戦闘も行うようになった。ラッシュ時の掛け声は、承太郎徐倫と同じく「オラオラ」を連呼する。
このスタンドで与えたダメージは無限に続き、スタンドラッシュで地面に埋め込まれたヴァレンタインはあらゆる方法で脱出しようとしても無限の回転のエネルギーによって同じ場所に戻され、埋まり続けた。また、このエネルギーは別次元のディエゴのスタンド能力によって止められた時の中でも止まることはなく、その威力も失われない。このエネルギーに畏怖したディエゴは『この世にあってはならない能力』と評した。ただし馬の走る力がなければ無限の回転も生まれないため、馬が行動不能になるとこの力も封じられるのが欠点。唯一最初に打ち込んだ回転と全く逆方向の回転を打ち込むことでのみ、この無限の回転を停止させることができる。