ジップロック
ジップロック(英語:Ziploc)は、SCジョンソンが製造・販売するファスナー付きのプラスチック・バッグ。食料保存袋として広く使われている。日本では旭化成ホームプロダクツが販売している。
米国での歴史
1951年Flexigrip, Inc.が創立されて、Borge Madisonの技術を使ってプラスチック・ファスナーを、おもにルースリーフ・バインダーやブリーフケースの中身用に開発・販売していた。その後、製品を包むバッグの需要が多いことに気づき、1961年日本の生産日本社(セイニチ) [1] からMinigrip型プラスチック・ファスナーの米国での製造・販売権を得て、Minigrip社[2] を設立した。1964年にはMinigrip社はダウ・ケミカル社と食料品用(スーパーマーケット向け)の製品の全米独占的ライセンスでの製造・販売に乗り出して、これは大成功となった。
1968年、Ziplocブランドが立ち上げられ、テストマーケットされた[3]。その後、ダウ・ケミカルはプラスチック・バッグの生産のスピードを改良してより安い材料を提供した。
1978年、Minigrip社はSignode, Inc[4] に買われて、その子会社となった。1986年、Signodeとダウ・ケミカルはZip-Pak社[5] を設立。1991年には、 ITW社(イリノイ・ツール・ワークス)がダウ・ケミカルのZip-Pak持ち株を買ったので、Zip-PakはITWの完全子会社となった。
1997年、SCジョンソンがダウ・ケミカルのZiplocを含むDowBrandsを買収して、今に至っている。買い値は13 - 17億ドルと言われている[6]。
日本では
日本では当初ライオンが販売権を保有[7]していたが、1996年に旭化成に販売権が移行し、現在は旭化成ホームプロダクツが販売している。日本における商標権はSCジョンソンと旭化成ホームプロダクツが共有している(登録商標第2203799号ほか)。
脚注
- ↑ 生産日本社(セイニチ)
- ↑ Minigrip, LLC
- ↑ Melanie Rehak (2014) Melanie Rehak Who Made That Ziploc Bag? New York Times 2014 [ arch. ] 2020-05-29
- ↑ Signode Packaging Systems
- ↑ Zip-Pak
- ↑ Christine Bittar. Brandweek. New York: October 15, 2001. Vol. 42, Iss. 38, p. 4
- ↑ 1982年~1996年の間、それ以前は旭ダウ(旭化成とダウ・ケミカルの合弁会社)が販売権を保有していた