ちびうさ
ちびうさは、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。TVアニメ版で声を演じた声優は荒木香恵。
人物
ネオ・クイーン・セレニティ(うさぎ)とキング・エンディミオン(衛)の娘。本名は地場うさぎと、フルネームは「うさぎ・スモールレディ・セレニティ」。30世紀(のクリスタルパレス)から、自分の母親でもあるうさぎ達のいる20世紀に来ているが、周囲にはうさぎの従妹とごまかしている。変幻自在の未来アイテム「ルナPボール」を所持。登場当初はこのボールを介してセーラープルートと連絡を取り合っていた。またボールを弾ませることによって特殊な能力を発揮し、うさぎの両親や弟を洗脳させて自分の家族と認識させたり、「ルナP変化」と称して別の物に姿を変えたりする。また、外見や性格は母親似で、かなり自己主張が強いタイプ。
原作では最初期の大ボス、クイン・ベリルとクイン・メタリアを倒した回の末尾ページで登場。平常時のうさぎと衛を銃(実はおもちゃ)で脅迫して「幻の銀水晶」を要求するというショッキングな展開を見せた。アニメ版では「R」前半2クールでのアニメオリジナルの「エイルとアン編」の後に登場し「ちびうさ編」となる。なお、実写版には登場しない。 (代わりにルナがセーラー戦士として変身するセーラールナの姿がちびうさに類似しているため実写版では彼女がちびうさの代わりのようだ。)
ピンクの髪をうさぎと同じくシニヨン付きツインテールにセットしているが、シニヨンが尖っており、お団子とは言いがたい。スモール・レディとも呼ばれる(ブラックムーンからは「Rabbit(ラビット)」と呼ばれている)。たまに深夜におねしょをしてしまい、うさぎを困らせたこともしばしばだった。「R」の終盤で、ブラック・ムーンのワイズマンが仕掛けた罠にはまって洗脳される。そして、うさぎたちの年齢を少し上回る大人の姿に変身させられ、ブラック・レディとしてセーラー戦士の敵になってしまったが、最終的にセーラームーンの銀水晶の力で救出された(原作ではデマンドを止めるために禁忌とされていた時間停止を行使したプルートが絶命したのを目の当たりにしたことで洗脳が解け、元の姿に戻る)。一度は30世紀へ帰って行ったが、「S」(原作では第2部ラスト近く)の後半より、ネオ・クイーン・セレニティに「真の友達探しとセーラー戦士の修業」の課題を与えられ、再び20世紀へ戻って来る。少し成長したちびうさは、自ら創り出した銀水晶をブローチに納め、セーラー戦士見習いセーラーちびムーンに変身し、戦いに加わることになる。また変身をすると少しだけ身長が伸びるという設定がある(セーラームーン設定資料集より)「SuperS」では準主人公で、スーパーセーラーちびムーンへと成長を遂げる。変身・登場のバンクシーンもうさぎと1セットになっている。 4部終了で再び未来へと帰るが、原作5部のラストではさらに成長を遂げて自分の守護戦士セーラーカルテットと共にうさぎ達を助けに現代にやってくる。
主人公の月野うさぎは中学2年生であり周辺登場人物もそれに近い年齢設定だったが、このちびうさの登場によってなかよし読者層、特に小学校低学年女児の人気は一気に彼女へと傾いた。1994年になかよし誌上で行われたセーラームーンのキャラクター投票では主役月野うさぎを抑えてちびうさが1位になったほどである。ただしこの集計では月野うさぎとセーラームーンなど変身前と後の人格を分けて集計しており、ちびうさにはまだセーラーちびムーンという設定が無かった頃なので、二手に分かれた月野うさぎよりもちびうさの票が結果的に伸びたとも考えられる。また設定年齢が低いこともあり、土萠ほたると同様にロリコン層からも多くの人気を集めた。
余談だが、アニメ『S』での登場2話目で「クレヨンしんちゃん」を意識したキャラクターが登場、しんのすけ(のような行動をする美少年、声優はしんのすけと同じ矢島晶子)が、目の前で「ナウマンぞうさ~ん♪」と言いながら破廉恥な行為をし、ちびうさ本人は相当恥ずかしい思いをした。
プロフィール
- 年齢:900〜902歳(外見上は8歳)
- 誕生日:母親(主人公)と同じく、6月30日
- 誕生石:真珠
- 星座:蟹座
- 血液型:O型
- 好きな色:赤、ピンク
- 好きな食べ物:プリン
- 苦手な食べ物:にんじん
- 好きな教科:図工
- 苦手な教科:国語
- 趣味:うさぎのグッズ集め
- 特技:おねだり
- 将来の夢:レディになること
セーラーちびムーン
セーラー戦士見習。アニメでの必殺技は威力と射程に欠け、しかもしばしば不発である。セーラームーンと同様、うさ耳のついたパレッタに音波増幅器を内蔵。 決め台詞は「未来の月に代わってお仕置きよ!」。イメージカラーはピンク色。
セーラーちびムーンの必殺技
- 超音波攻撃(第四期にセーラームーンと共に一回のみ使用)
- ムーン・プリンセス・ハレーション(原作第二期)
- ピンク・シュガー・ハート・アタック(第三期)
- アニメではピンクムーンロッドからハート型のリングを飛ばして敵に当てる技であり、他のセーラー戦士の技と違って浄化技では無く、物理的攻撃(リングで敵に打撃を与える技)であり、そのポジションはギャグ的要素な技である。原作では、ロッドの先からエナジーを放つ技であり、威力は若干低いものの、他の戦士同様に浄化技になっている。
- トゥインクル・エール(原作・アニメ第四期。一角天馬召喚)
- クリスタルカリヨンの鈴を鳴らす事によって、一角天馬(エリオス)を召喚する技。アニメではエリオスを召喚しないと、セーラームーンが必殺技を使う事が出来ないので、非常に重要な技となっている。
- ムーン・ゴージャス・メディテイション(原作第四期・劇場版SS)
- ピンクシュガー・タキシード・アタック(タキシード仮面との合体技。原作「かぐや姫の恋人」)
- ピンクレディース・フリージング・キッス(セーラーカルテットとの合体技。原作第五期)
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