ロックマンX2
『ロックマンX2』(‐えっくす2)は、1994年12月16日にカプコンから発売されたスーパーファミコン専用のアクションゲームである。
目次
概要
シリーズ第二作。本作からダッシュは基本性能となり、スタート時から使用可能になった。以後の作品の定番となったOPステージでの巨大ボス戦、ステージ途中でのボス乱入、弱点武器による仰け反りの8大ボス全員への適用が行われたのも、この作品からである。また、ゼロ出生の秘密の一端が不鮮明ながら明かされる他、本家シリーズのある人物を思わせるキャラクターが登場するなど、ストーリー面でも新たな局面を迎えている。
本作はXシリーズ歴代二位の約43万本(国内のみの集計)を売り上げ、さらにカプコン独自に開発したDSPチップを使ったことで、従来のSFC作品とは比べ物にならないほど良質の音源、グラフィック、演出を実現した。戦闘やアイテムの隠し場所やスピード感などのゲームバランスの評価も高く、その完成度はSFC作品ないしはXシリーズ最高傑作との声も多い。
本作はロムによっては、普通にプレイしている際、なぜか強制的にギガクラッシュへと武器チェンジされるバグが存在する。しかしこのバグはX1よりも問題視されることはなく、回収騒ぎには至らなかった。
ストーリー
ロックマンXの事件から半年後。一度は減少したかに見えたイレギュラーは増加の一途をたどり、各地でイレギュラーハンターの基地が破壊されるという事件が起こっていた。その事件を起こしているイレギュラーは人工的に作られたイレギュラーであり、その制御チップには滅んだはずのシグマのマークが刻まれていた。
第17部隊の隊長となっていたエックスはそのイレギュラーを製造しているという基地の破壊に赴き、それに成功するが、さらに各地で特Aクラスのレプリロイドが反乱を起こした。その背後には、「カウンターハンター」と呼ばれる3体の謎のレプリロイドの姿があった。
一方、大破したゼロは頭脳チップが奇跡的に無傷であったが、ボディの修復はケイン博士にも不可能であり、基地にそのまま保管されていた。突如、首謀者であるカウンターハンターから通信が入り、「自分たちと一騎打ちを行え。もし、勝利したらゼロのボディを渡そう」というものだった。ケイン博士でも治せないボディを何故彼等が持っているのか、真意を確かめるため彼らに勝負を挑んだ。
キャラクター
以下のキャラクターの詳細については主要キャラクターを参照
- エックス
- ゼロ
- Dr.ケイン
- ライト博士
- シグマ
イレギュラーハンター
イレギュラーハンターとして前線で活動している者以外に、彼らのサポートをする物も含む。
- エックス
- 本作からシグマに代わって第17部隊の隊長に就任している。なお、前作ではB級ハンターということだったが、本作よりX4まではクラスについては言及されていない。
- シグマの反乱が終わってもイレギュラーが増え続ける中、シグマが製造したと思われるイレギュラーの製造工場を発見し、調査に向かう。
- ゼロ
- シグマ反乱時、VAVAとの決戦でVAVAもろとも大破。しかしその後、Dr.ケインの手によってパーツが修復されるが、その時点では意識を取り戻していない。本作で彼が『最後のワイリーナンバーズ』である事が明かされる。
- 本作では、カウンターハンターに奪われてしまったゼロのパーツが、ストーリー展開を左右する重要なファクターとなる。
- Dr.ケイン
- エックスを発見した人物。そのエックスをモデルにレプリロイドを造った偉人でもあり、そしてシグマの生みの親でもある。
- 先の戦いで大破したゼロのボディを修復しようと試みるが、後にカウンターハンターによってパーツを奪われてしまう。
- ライト博士
- エックスの製作者。本作も各地に設置されたカプセルによってエックスにパワーアップパーツを与え、エックスのサポートをする。
イレギュラー
- シグマ
- 先の戦いでエックスによって倒されたはずだが、戦後もなおイレギュラーの製造を主動していることから、未だに影から暗躍しているようである。両手に爪を装備した新しい姿ネオシグマとなって、エックスに挑む。
- ブラックゼロ
- シグマの手によって作られた、ゼロのデットコピー。特徴として、全身が黒色にカラーリングされている。展開上、本物のゼロによって一瞬で破壊されてしまうため、実力の程は不明。
- 余談ではあるが、一時期発売されていたソフトビニール製フィギュアでは「ゼロ(シグマヴァージョン)」との表記がされていた。
カウンターハンター
シグマの手下のアジール、サーゲス、バイオレンの3人によって構成されている部隊。『カウンターハンター』とは、『イレギュラーハンターを抹殺する者』と言う意味で、その名の通りイレギュラーハンターの破壊を目的に活動しており、ここ半月の間に100体以上もの有能なイレギュラーハンターを秘密裏に葬り去ってきた。奪ったゼロのパーツを賭けてエックスに挑戦を申し込む。
- アジール
- 敵地への潜入工作を担当し、巧みな剣技を誇る達人。戦いにおいて彼に地を這わせた者は一人もいないと言われた程のイレギュラー。理知的で会話も丁寧。シグマを崇拝している。スピードに突出しており、高速で移動しながら斬りつけてくるほか、剣から衝撃波を放つこともできる。ただし、カウンターハンター3人の中では唯一、パターンにハメることが可能な相手でもある。
- ゲーム後半のカウンターハンターステージでは、各ハンターが強化された姿でボスとして登場するのだが、彼の強化後であるアジールフライヤーは隠し要素である昇龍拳の最適の的になっている、壁蹴りをし続けることで殆どの攻撃を回避できる等の理由から、明らかに弱体化という声が多く、その奇抜な姿も相まってネタにされることが多い(名前を略して「アジフライ」と呼ばれる事も)。
- サーゲス
- 科学者タイプのレプリロイド。そのため戦闘能力には乏しく、それを補うため様々なメカに乗ってエックスと戦う。冷徹かつ明晰な思考回路を持ち、その頭脳はあのシグマをも上回るとまで言われている。
- ライト博士の事を知っているらしく、一説では機械化したワイリー、又はプログラム化したワイリーの意思を受けて行動しているレプリロイドではないかと言われている。大破したゼロのボディの修復を担当したのもサーゲスである。
- カウンターハンターステージでは巨大なサーゲスタンク砲台に乗ってエックスに挑む。
- バイオレン
- 指先からのマシンガン、及び頭に繋がれた巨大な鉄球を振り回して戦う。桁外れのパワーを誇り、イレギュラーハンター基地を一人で壊滅させるといった恐るべき経歴をもつイレギュラー。
- 開発時にパワーに重点を置きすぎたために思考回路は不完全であり、性格は暴力的で凶悪。攻撃パターンは不規則で、パターンにハメることは不可能。ゲーム上でも攻略が非常に厄介な相手である。
- カウンターハンターステージではネオ・バイオレンにパワーアップしており、外見こそ同じだが、新たに鉄球の反射を変える為のブロックを出現させるようになっているほか、攻撃力と弱点武器への耐性が上がっている。
ボスキャラクター
8大ボス
斜体は異名
- 水晶の魔術師 クリスター・マイマイン
- (英名 Crystal Snail)
- カタツムリ型レプリロイド。シグマ製作。
- 前作のボスであるアイシー・ペンギーゴと同じくらいの体格で、小柄でおっとりした気弱な性格とは裏腹に恐るべき戦闘力を秘め、特殊武器「クリスタルハンター(Crystal Hunter)」は敵を水晶に封じ込めてしまう能力を持つ他、一定の間時間の流れを遅くする効果を持つ。また彼が背負っている殻はアーマー・アルマージの鎧並の防御力がある。エネルゲン水晶が発掘できる鉱山を占拠、蜂起した。本作の8大ボス中屈指の防御能力のため、長期戦を強いられるが、爆風で一時的に殻を外すことができ、また特定の操作をすることによって殻を移動させることができる。エネルゲン水晶はロックマンゼロシリーズにおいて、通貨・レプリロイドのエネルギー源として使用されている。
- 深海の切り裂き魔 バブリー・クラブロス
- (英名 Bubble Crab)
- カニ型レプリロイド。イレギュラーハンター第6艦隊に所属していた元特A級ハンター。
- 金に貪欲な守銭奴で己の私腹を肥やすためにシグマに魂を売り反乱に加わる。反乱後は輸送部隊の隊長となり、海底基地からイレギュラーを送り出していた。同じ隊に所属する、ホイール・アリゲイツとは犬猿の仲である。特殊武器「バブルスプラッシュ(Bubble Splash)」で泡のバリアを張って体当たりしてくる他、肩からエネルギーの角を出したり、子蟹を放って攻撃してくる。
- 夢の島の堕天使 メタモル・モスミーノス
- (英名 Morph Moth)
- 蛾(ガ)型レプリロイド。シグマ製作。
- 機能を停止した他のレプリロイドを捕食吸収する事で成長する特異な性質を持ったイレギュラー。スクラップ工場を制圧し、廃品からイレギュラーを生産していた。戦闘時は最初、スクラップを纏った蓑虫のような姿だが、一定時間経つかある程度ダメージを与えると脱皮して蛾の姿になる。幼虫のときは特殊武器「スクラップシュート(Silk Shot)」で攻撃し、成虫になると飛行しながら燐粉を撒き散らす攻撃と、レーザー攻撃を行う。何故か火が点くと燃える。
- 凶牙の重戦車 ホイール・アリゲイツ
- (英名 Wheel Gator)
- ワニ型レプリロイド。元第6艦隊副隊長。
- 「凶牙の重戦車」と恐怖されるまでの凶暴性と膂力を持つが、仲間のハンターを傷付けてハンター仲間から追われるなど、管理職の身としては大きな問題がある。シグマの計画に参加したのも己の破壊願望を満たすのが目的であり、恐竜型巨大移動要塞を製作、意のままに操って、都市を蹂躙していた。彼のボス部屋は下半分が不透明の池となっており、特殊武器「スピンホイール(Spin Wheel)」を2パターンで放ってくる他、潜水して噛み付き攻撃をしてくる。また体をドリルのように回転させての突撃攻撃もある。弱点武器の効果は抜群(しかしダブルチャージショットと効果は変らない)だが、弱点武器の場合は一発当たるとすぐに水面にもぐってしまうため、チャージショットまたはダブルチャージショットの方が早く倒せるという点もある。ただし潜る直前に一瞬だが攻撃判定があるので、そこを見切り攻撃すれば、潜らせることなく倒すことも可能。
- 砂原の韋駄天 ソニック・オストリーグ
- (英名 Overdrive Ostrich)
- ダチョウ型レプリロイド。元々は第7空挺部隊の特A級ハンターだったが事故で飛行能力を失い、脱退していた。「砂原の韋駄天」と呼ばれるほどの脚力に目を付けたシグマによってその実力を再評価され、シグマの計画に参加する。自分の新たな能力を見出してくれたシグマに感謝しており、ミサイル発射基地を占拠、その照準をイレギュラーハンター基地に向けた。刃状の超音波である特殊武器「ソニックスライサー(Sonic Slicer)」は1発出してくるとブーメランのように飛行し、5発出してくると上空から降ってくる。またその俊足を生かしての体当たりや蹴飛ばし攻撃の他、画面奥の遠く離れた位置から一跳びにジャンプして攻撃してくる。俊足を誇るタイプのため、動きを拘束される攻撃に弱い。
- 緑林の小悪魔 ワイヤー・ヘチマール
- (英名 Wire Sponge)
- シグマの命により気象コントロールセンターを占拠したヘチマ型レプリロイド。
- シグマが工場で造ったとも言われており、その意味では人間の目や思惑を離れた場所で誕生した、言わば生まれながらのイレギュラーと言える。CPUに支障がある失敗作で、知性はほとんど無く性格は至って陽気で無邪気。そして、残酷。シグマに与えられた遊び場である気象コントロールセンターで天候を気ままに変えて遊んでいる。特殊武器「ストライクチェーン(Strike Chain)を振り回して投げつけてくる他、発芽してトラップとなる草の種を吐いてくる。またダメージを蓄積すると怒り状態になって踊りを踊り、画面に落雷を起こす。植物型のため、切断(斬撃)や炎に弱い。弱点武器でとどめを刺した場合、身体が真っ二つになる(但し溜め撃ちの場合、普通に爆発する)。
- 紅のアサッシン マグネ・ヒャクレッガー
- (英名 Magna Centipede)
- ムカデ型レプリロイド。全18あるイレギュラーハンター部隊でも影の存在である第0特殊部隊に所属するエキスパートだったが、任務中シグマに拉致され、洗脳されてしまう。超大型コンピューターを制圧し、シグマウイルスを送信していた。責任感が強く、命令であれば友でもためらい無く殺す冷静さの持ち主で常に落ち着いている。テレポート能力や天井に逆さに張り付くこともでき、手裏剣やエックスの周囲を旋廻後、合体して爆発する特殊武器「マグネットマイン(Magnet Mine)」で攻撃する。また、尻尾からウィルスを送り込み、相手のプログラムを消すことが出来る。ゲーム中におけるエックスへのウィルスの効果はチャージショットが撃てなくなったり、ジャンプ力が弱まったりといった厄介なもので、弱点武器でウィルス攻撃を封じなければ危険な相手となる。余り頑丈でなく、鉄屑に衝突すると尻尾から壊れてしまう。
- ロックマンX6では不完全ながらもメタルシャーク・プレイヤーに再生される。
- ヒートナックルチャンピオン フレイム・スタッガー
- (英名 Flame Stag)
- 鹿型レプリロイド。エックスが率いる第17精鋭部隊の元隊員。負けず嫌いな性格。
- 隊内に於いてはスパーク・マンドリラーと並ぶ格闘能力を誇り「ヒートナックルチャンピオン」と称される。前回のシグマの反乱ではブーメル・クワンガーらと共にシグマの元に参じ、反乱終結後に行方不明となっていた。火山を噴火させて火山灰で地球に降り注ぐ太陽光線を遮断、地球を氷河期に陥れる計画を実行しようとした。拳を振って炎弾を飛ばすと共に地を走る炎を出す特殊武器「ラッシングバーナー(Speed Burner)」や、壁蹴りからの体当たり、ダッシュパンチで攻撃する。ダメージが蓄積すると纏う炎が青白くなり、スピードアップする他強烈なアッパーでエックスを上空に打ち上げ、その後地面に叩きつける大技を繰り出してくる。水には弱いため泡も苦手。
大ボス
- CF-0
- オープニングステージに登場。世界中の都市を制圧するためにイレギュラー生産工場で開発、量産されていた超大型メカニロイドであり、エックスが戦ったものの他に建造途中のものがステージ中で確認できる。Xシリーズ屈指の巨大な体格を誇るが、その重量が災いして動きが鈍い。また、当たり判定は頭部・腕部・脚部のみで、それ以外の部分はエックスが触れてもダメージは受けない。ちなみに戦闘ステージには安全地帯が存在するため、そこに移動さえしてしまえば容易に撃破できる(もっとも、オープニングステージのボスなのでそれ程の強敵でもないが)
- ゼロ
- ゼロのパーツを一つでも集め損ねた場合、ラストステージでシグマの前座として登場。
- エックスのダブルチャージをもってしても相殺が難しいチャージバスター2発+ビームサーベルの衝撃波の三段攻撃(距離が充分に離れていれば、ギリギリでダブルチャージを撃つ事で3段全てを消す事は一応可能)や、地面を脅威的な腕力で殴る事により発生する広範囲攻撃(アースクラッシュ)など、その戦闘能力は他を圧倒している。防御性能も高く、ガード状態になるとバスターだけでなく、ギガクラッシュまでも防いでしまう。
- 本来の最終ボスであるシグマよりも強敵だとする意見が一般的だが、一定の距離を保って戦うとパターンが固定化されるため、ノーダメージ撃破も十分可能。また、ガード中に足元が無防備になる為、そこを弱点武器で突く事でも容易に撃破できる。
- シグマウィルス
- 本作におけるシグマの第二形態。シグマがボディを失ったことにより、シグマを侵しているウィルスが実体化したもの。目からの光線や体当たり、ザコメカニロイド4種を召喚して攻撃する。ライフが減ってくるとワープも行う。この戦いではシグマのライフが普通のボスの約2倍あるため画面にライフが表示されず、ダメージが蓄積すると色が変化していく。
中ボス
- オールドロボット
- スクラップ工場ステージ中ボス。数年前の戦争で使われ、廃棄処分になっていた戦闘用ロボット。スクラップ処理場で眠っていたが、パラロイドS-38によって蘇る。装甲が非常に厚く、唯一無防備な腹部以外は攻撃を受け付けない。ジャンプしながら移動するが、着地の衝撃で時折首や腕が取れてしまう。
- パラロイドS-38
- オールドロボットを操っている、虫のようなメカニロイド。次世代パラロイドの試作品である。オールドロボットが破壊されると飛び出すが、パラロイドS-38自身が破壊されるまでは何度でもオールドロボットに寄生する。
- チョップレジスター
- 中央コンピュータステージ中ボス。シグマウィルスの一部が、大型コンピュータ内で剣の形に実体化したもの。かつてシグマが感動したという古代の美術品がモデルとなっている。刃の部分は攻撃を弾く。
- レイダーキラー
- 中央コンピュータステージ中ボス。大型コンピューターの防衛システムとして、侵入者を撃退するメカニロイド。前の部屋にあるセンサーでエックスのデータを解析し、最大で3回のパワーアップが可能。センサーに3回捕まるとかなり強くなるため、センサーに捕まらないことが重要。
- シーキャンスラー
- 深海基地ステージ中ボス。シーラカンスを模した大型メカニロイドで、ジェリーシーカー(雑魚)の整備や補給をするための母艦として作られた深海作業艇。現在は輸送用に改造されている。背中からミサイルを撃つほか、胸部のサーチライトで敵を発見するとレーザーで攻撃する。ステージ中ずっと頭上をついて回り、終点はカウンターハンターの部屋なので、カウンターハンターと戦う場合は、なんとしても終点に着くまでに撃沈しなければならない。
- マグナクォーツ
- 水晶鉱山ステージ中ボス。巨大な水晶に埋め込まれている謎のメカニロイド。開発目的は不明。本体は移動せず、空中からレーザーを放つレーザービットで戦う。ダメージが蓄積するとビットが二機になる。
特殊武器
初期装備のエックスバスター以外に8ステージの各ボスを倒すと、そのボスが所有する特殊武器を入手できる。また、その殆どはアームパーツの入手によりチャージが可能になる。
左が入手する特殊武器名、右がそれを所有するボス名。
- クリスタルハンター - クリスター・マイマイン
- 通常 - 敵を固めて足場にできる、水晶弾を発射する。射程は短く、浅い放物線上に飛ぶ。十字ボタンの上を押しながら発射すると、より高い角度で発射できる。固めた敵は足場に利用できる他、横からダッシュでぶつかる事によって破壊する事も出来、この方法で倒した敵は必ず武器エネルギーを落とす。固めた敵を足場にしないと進めない場所もある。画面内に敵を3体まで固められる。但しボスに対してはこれを弱点とするボス以外には効かない。
- チャージ - 時間の流れを遅くする。ただし、自分自身も遅くなる。精密な動作を要求される場面で役に立つ。ただし、この武器自体に攻撃力は皆無。使用中、通常のクリスタルハンターを撃てる。
- バブルスプラッシュ - バブリー・クラブロス
- 通常 - 浅い斜め上に泡を発射する。武器ボタンを押した長さで、一度に出る泡の数が1~8発に変化する。射程はややランダム。水中で使うと、より上方向に高速で飛び、ダッシュ中に使うとより速く飛ぶ。一回で複数の泡をヒットさせることができるため、攻撃力は高い。
- チャージ - 泡のバリアを張る。使用している間、エネルギーが減り続けるが、耐久力制限が無いため、接近した敵に連続でダメージを与えられる。やや上下に弱く、敵の弾は防げない。水中でバリアを張ると、浮力が働くからかジャンプ力が飛躍的に上がる。ちなみにチャージ中は泡が出続けるため、武器エネルギーをムダに消費する。
- スクラップシュート - メタモル・モスミーノス
- 通常 - ヘチマールステージでは草、マイマインステージでは水晶、オストリーグステージの砂漠地帯、スタッガー、クラブロスステージでは石、その他のステージでは機械など、周りのスクラップを利用し吸収して弾を撃つ。それぞれ性能が違う他、機械弾以外の3つはそれぞれがカウンターハンターの弱点となる。機械弾は浅い放物線上に飛び、敵や地形に当たると斜め4方向に小さく分裂する。草弾は短い距離を逆放物線上に飛び、弱くて分裂しない。岩弾は着地後に少し跳ねてから分裂し、やや強い。水晶弾は強く、着地後もバウンドしながら前進し、壁や敵に当たると分裂する。
- チャージ - よりたくさんのスクラップを集め、弾が大きくなり、射程も伸び、貫通性も加わる。着地すると8方向に小さく分裂する。スクラップを集めた状態でダメージを受けると自動的に発射される。また、特定の小部屋の中では撃っても何も出ないが、チャージするとライフエネルギーなどのアイテムを引き寄せる。
- スピンホイール - ホイール・アリゲイツ
- 通常 - 地面に沿って転がり、特定の壁・床を破壊できる回転鋸型エネルギー弾を発射する。攻撃力がかなり高く、敵に当たるとその場で留まって連続でダメージを与え、敵を倒すと更に前進し、一定時間が経つと消える。地面で壁に当たるとしばらく留まってから小さく跳ねて消滅するが、転がってから段差を落ちた場合は斜めに落ち、壁に当たると跳ね返る。一部の地形を削って破壊することが出来る。地面に沿って進む性質上、地上以外の敵には当てづらいのがネック。
- チャージ - ホイールが弾け飛び、8方向に弾が飛ぶ。一撃で倒せる敵を貫通する。
- ソニックスライサー - ソニック・オストリーグ
- 通常 - 壁に当たると斜め上に反射する超音波の刃を、一度に2発発射する。天井に当たると斜め下に跳ね返る。1発目は6回、2発目は12回跳ね返ると消滅する。2発まで連射できる。
- チャージ - より強力な刃5発を上に打ち上げ、その後落ちる刃によって画面広範囲を攻撃する。
- ストライクチェーン - ワイヤー・ヘチマール
- 通常 - 攻撃だけでなく、アイテム回収にも使えるワイヤーを放つ。壁にくっついてエックスを壁の方へ引き寄せる事も出来る。武器ボタンを押している長さで射程も変わる。鎖の部分には攻撃能力が無い。一撃で倒せる敵を貫通する。
- チャージ - 通常よりさらに長く引き寄せる力が強くなった巨大なワイヤーを放つ。この技で敵を撃破すると必ずアイテムを落とす。貫通性あり。
- マグネットマイン - マグネ・ヒャクレッガー
- 通常 - 軌道を上下に遠隔操作でき、壁などに設置できるマグネット機雷を発射する。敵に命中するか、設置して一定時間経つと小さく爆発する。連射はできないが、地形に設置していても、次の弾を撃てる。連続で撃てば、最高4発設置できる。マグネットマイン同士をくっつけることが出来るので、地面などに固めてくっつけてトラップとしても使用できる。
- チャージ - 敵の弾を吸収できる、弾速の遅い、軌道を上下に遠隔操作可能な磁力弾を発射する。敵の弾を打ち消せる他、敵や弾を吸い込むことで、ギガクラッシュのエネルギーが回復する。画面外に出るか、武器を変更しない限り消えない。モスミーノスステージではスクラップ、スタッガーステージでは火山弾を吸い込み、吸い込んだ量が増えるごとに弾が大きくなる。
- ラッシングバーナー - フレイム・スタッガー
- 炎故に水中では著しく威力が低下する。
- 通常 - 水平に飛ぶ火炎弾(ミサイルのようなものが火を纏っている)を発射する。地上で使うと、弾が通過した後に細い残り火が地面を這い、それにも攻撃能力がある。水中では火を纏わずに弾だけが飛ぶ。
- チャージ - 炎を纏ってのダッシュ体当たり。空中でも使えるが、飛距離は地上で使うよりも半減する。エアダッシュと併用する事で、最大3回分のエアダッシュ移動が可能。この技術を使わないと進めない場所もある。水中で発動すると攻撃能力は無く、長距離エアダッシュになる。
パワーアップパーツ
前回の戦いで使用したアーマーは事件後にカプセルに返還されている。本作のパワーアップパーツは、その際の実戦のデータを参考に改良が施されている。
フットパーツとアームパーツを装備すると梯子の昇降速度が上がる。さらに全パーツを装備すると武器エネルギー消費量が半減される。
ノーマルアーマー
- ヘッドパーツ
- アイテムトレイサー能力が備わる。特殊武器として使用することでカーソルを出現させ、特定の場所にあるアイテムや隠し通路を見つけ出す。武器エネルギーゲージが存在するが、いくら使ってもエネルギーは減らないため、実質意味は無い。
- パーツ内部が精密になったため、前作のような頭突きや落下物に対する防御効果はなくなった。
- フットパーツ
- 空中を移動できればエックスの攻撃力が30%上昇するという分析の結果、空中でのダッシュ機能『エアダッシュ』が使用可能になる。また、ジャンプ力がわずかながら上昇する。
- ラッシングバーナーのチャージ版を組み合わせることで、ダッシュジャンプ後もしくはエアダッシュ後にもエアダッシュとほぼ同じ移動を行う事ができる。
- ボディパーツ
- ダメージをある程度軽減(半減ではない)する機能が備わる。また、強力になるイレギュラーの攻撃を半減するのは今後不可能に近いという分析の結果、ダメージによる衝撃エネルギーを溜めて一気に開放する方式が取られ、ダメージを受けたときにそのエネルギーを蓄積して、満タンになったとき一気に放出する『ギガクラッシュ』が使用可能になる。一度使用するとエネルギーは完全に空になる。ボスに対しては特筆するほどの威力はないが(全く効かないボスもいる)、特定のボスに対しては状況を有利にすることはできる。また、特定の地形を壊せる。
- アームパーツ
- 前回苦戦を強いられたのは、敵に一気にとどめをさせなかったためという分析の結果、両手をバスターに変形することを可能にし、両手に1発ずつ=合計2発のチャージショットを連射するダブルチャージショットが使用可能になる。
- 通常のチャージショットやダブルチャージショットの1発目は「ショットボタンを離す」ことで発射するシステムになっているため、チャージしたままの走ったりするにはショットボタンをずっと押しっぱなしにしていなければならないが、ダブルチャージショットの2発目は「ショットボタンを(再度)押す」事で発射するようになっているので、ボタンを押しっぱなしにしていなくてもチャージ状態を維持できる。
- ダブルチャージショットの2発目は、中心のエネルギー弾が2本のエネルギーの帯を纏っている。これらは別々の攻撃判定を持っており、半端な当て方だと帯の部分だけヒットせず向こう側に飛んでいってしまう場合がある。また、2発目が1発目と重なってダメージを与えられるのは、2発目にボスなどの「攻撃を受けた直後の無敵時間」を無視する効果があるためである。
裏パーツ
- 昇龍拳
- ライフエネルギー満タン時のみ、→ ↓ ↘+攻撃ボタン(コマンドは右向き時)で発動。腕を炎に包んで飛び上がり、強力なアッパーカットを放つ。一撃の威力が高い上に、敵に重なると連続でダメージを与えられるので、ボスですらも瞬殺できる威力を持つ。攻撃後は落下するのみでスキだらけになるが、着地するまで無敵という特性がある。しかし、着地するまで操作不能になるのが欠点である(足場が少ない場所での使用は注意が必要)。しかしX1と同じく、パスワードで記録できない。ちなみにボイスはついていない。元ネタはストリートファイターII。
最終ステージ(中央電脳ステージ)のシグマと遭遇する部屋に少し進入してから昇龍拳を使用し、画面中央より右側の位置に着地すると、通常では画面左へ移動するエックスが移動しなくなる。ゲームの進行には影響しないものの、ゼロとの戦闘が発生しないルートでは以下の様なバグが発生する。
- ゼロよりも前の位置に着地した場合、ゼロがシグマに攻撃を放った時にダメージを受けてしまう。ダメージを受けると、動かせない筈のエックスを動かせるようになる。
- 画面中央より少し右側の位置に着地した場合、ゼロが地面を破壊した時にそのまま落ちていく。更に、シグマのメーターが現れてマックスになる直前に再度昇龍拳を使うと、また昇龍拳を使うまで無敵状態になる。この場合はダブルチャージショットの色が明らかにおかしくなる。
CMソング
- 『世界が終わる瞬間(とき)』
- 作詞:SHINYA 作曲:TAR 編曲:REDIEAN;MODE、GEORGE KAMATA 歌:REDIEAN;MODE
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